ゲスト
(ka0000)
格闘派ゴブリンと霧の戦い
マスター:松尾京

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/07/30 22:00
- リプレイ完成予定
- 2015/08/08 22:00
オープニング
深い森の中……そのゴブリンたちは、周りを警戒していた。
「ギギ……」
出るのは少しの焦りと、うなり声。顔を回し、木々の間に、必死に敵の姿を探す。
このゴブリンたちも、無勢ではなかった。
およそ十匹の群であり、身体には人間どもから奪った装備品を身につけている。
脇を固める側近達も、ライフルや弓を手にしていた。
中には、魔法を行使する個体さえいる。
それなのに、このゴブリンたちは、自分たちが勝てる気がしていなかった。それほどの強い相手と、戦っていたのである。
一言で言えば劣勢だ。
相手は、同じゴブリンであるのに……。
バサッ!
そのとき、木の陰から、一匹の影が飛び出してくる。そのゴブリンは銃も弓も持っていない。あるのはリーチの短いメリケンサックであった。
だが、視界の悪さを活かし、高速で駆ける。弓のゴブリンが攻撃をする前に、その拳を顔に叩き込んだ。
「チョィアッ!」
「ギェッ!?」
弓のゴブリンは強烈な打撃に、一撃で沈む。
その間に、さらに別のゴブリンが木の上から飛び降りてきた。
こちらは、ヌンチャクを装備している。
「ホァァッ!」
「ギギッ!?」
素速く振り回して、銃を持ったゴブリンを仕留めた。
焦るゴブリンたち。魔法を使える個体が遅まきながら反撃しようとするが――そこにハンドサポーターだけを付けた、武器を持たぬ、筋骨隆々のゴブリンが現れていた。
「フンッ!」
「ギアアアッ!」
拳で一撃。魔法使いのゴブリンはその生命を絶たれた。
フォオオ……と拳を突き出したままの状態で、気合いを入れた吐息を吐く筋肉ゴブリン。
そこに、ザッ、ザッ……と、トンファー、三節棍、六角棍を持ったゴブリンたちが並んだ。
彼らの誰もが、普通のゴブリンには見られぬ練度を、その筋肉に現していた。
やられる側のゴブリンたちは……彼らに、あっという間に全滅させられた。
彼らは、言うなれば、格闘派ゴブリン。
今宵もまた、縄張り争いに勝ち、その領土を広げた。
彼ら格闘派ゴブリンは、銃を持たぬ。弓を持たぬ。持つ武器と言えば、己の肉体と、その延長線上にある格闘武器のみだ。
その上で修行し、練度をひたすら高めることで、他のゴブリンを駆逐するに至っていた。
銃や弓を持った相手には、視界の悪い環境や足場の悪い場所で勝負を挑むことによって、勝利した。
それが彼らの栄光だった。
武装で固めた敵にも格闘戦で勝利を得ることが、よくはわからないが彼らのプライドでありアイデンティティなのであった。多分。
とはいえゴブリンはゴブリンである。
別に高潔な精神があるわけでもなく、普通に人間から略奪も繰り返していた。
そういうときは夜半や霧が出たときに村に降りて、自分たちの得意な格闘戦で人間たちを襲うのが常だった。
その日も、朝から山のふもとの村を、霧が覆っていた。
このあたりでは、吹き込んだ湿った風が、朝方の冷え込みで霧を生むことが時たまあった。そういうタイミングが、彼ら格闘派ゴブリンにとって、一番のチャンスである。
人間が猟銃などを持っていたとしても、霧の中ではまともに狙えない。接近戦なら、ゴブリンたちには鍛え上げた筋肉がある。
絶好の略奪日和というわけであった。
「ギギギー!」
拳闘ゴブリンを筆頭に、格闘派ゴブリンは山を駆け下り、村を襲った。
「うわっ! ゴブリンだ!」
「おい、誰か銃を……って何だこいつの大胸筋は――!?」
「くっ、僧帽筋の盛り上がりが尋常じゃない――!」
火の粉を散らすように逃げていく村人達。
農村強襲の報はすぐさまハンターオフィスへ届けられ――霧の中、格闘派ゴブリンを目指して、ハンターたちは村へ踏み入った。
「ギギ……」
出るのは少しの焦りと、うなり声。顔を回し、木々の間に、必死に敵の姿を探す。
このゴブリンたちも、無勢ではなかった。
およそ十匹の群であり、身体には人間どもから奪った装備品を身につけている。
脇を固める側近達も、ライフルや弓を手にしていた。
中には、魔法を行使する個体さえいる。
それなのに、このゴブリンたちは、自分たちが勝てる気がしていなかった。それほどの強い相手と、戦っていたのである。
一言で言えば劣勢だ。
相手は、同じゴブリンであるのに……。
バサッ!
そのとき、木の陰から、一匹の影が飛び出してくる。そのゴブリンは銃も弓も持っていない。あるのはリーチの短いメリケンサックであった。
だが、視界の悪さを活かし、高速で駆ける。弓のゴブリンが攻撃をする前に、その拳を顔に叩き込んだ。
「チョィアッ!」
「ギェッ!?」
弓のゴブリンは強烈な打撃に、一撃で沈む。
その間に、さらに別のゴブリンが木の上から飛び降りてきた。
こちらは、ヌンチャクを装備している。
「ホァァッ!」
「ギギッ!?」
素速く振り回して、銃を持ったゴブリンを仕留めた。
焦るゴブリンたち。魔法を使える個体が遅まきながら反撃しようとするが――そこにハンドサポーターだけを付けた、武器を持たぬ、筋骨隆々のゴブリンが現れていた。
「フンッ!」
「ギアアアッ!」
拳で一撃。魔法使いのゴブリンはその生命を絶たれた。
フォオオ……と拳を突き出したままの状態で、気合いを入れた吐息を吐く筋肉ゴブリン。
そこに、ザッ、ザッ……と、トンファー、三節棍、六角棍を持ったゴブリンたちが並んだ。
彼らの誰もが、普通のゴブリンには見られぬ練度を、その筋肉に現していた。
やられる側のゴブリンたちは……彼らに、あっという間に全滅させられた。
彼らは、言うなれば、格闘派ゴブリン。
今宵もまた、縄張り争いに勝ち、その領土を広げた。
彼ら格闘派ゴブリンは、銃を持たぬ。弓を持たぬ。持つ武器と言えば、己の肉体と、その延長線上にある格闘武器のみだ。
その上で修行し、練度をひたすら高めることで、他のゴブリンを駆逐するに至っていた。
銃や弓を持った相手には、視界の悪い環境や足場の悪い場所で勝負を挑むことによって、勝利した。
それが彼らの栄光だった。
武装で固めた敵にも格闘戦で勝利を得ることが、よくはわからないが彼らのプライドでありアイデンティティなのであった。多分。
とはいえゴブリンはゴブリンである。
別に高潔な精神があるわけでもなく、普通に人間から略奪も繰り返していた。
そういうときは夜半や霧が出たときに村に降りて、自分たちの得意な格闘戦で人間たちを襲うのが常だった。
その日も、朝から山のふもとの村を、霧が覆っていた。
このあたりでは、吹き込んだ湿った風が、朝方の冷え込みで霧を生むことが時たまあった。そういうタイミングが、彼ら格闘派ゴブリンにとって、一番のチャンスである。
人間が猟銃などを持っていたとしても、霧の中ではまともに狙えない。接近戦なら、ゴブリンたちには鍛え上げた筋肉がある。
絶好の略奪日和というわけであった。
「ギギギー!」
拳闘ゴブリンを筆頭に、格闘派ゴブリンは山を駆け下り、村を襲った。
「うわっ! ゴブリンだ!」
「おい、誰か銃を……って何だこいつの大胸筋は――!?」
「くっ、僧帽筋の盛り上がりが尋常じゃない――!」
火の粉を散らすように逃げていく村人達。
農村強襲の報はすぐさまハンターオフィスへ届けられ――霧の中、格闘派ゴブリンを目指して、ハンターたちは村へ踏み入った。
解説
●目的
ゴブリンの討伐と共に、村を守る。
●状況
修練を積んだゴブリンの集団が村へ現れた。
ハンターは村へ急行、これの討伐を目指す。
●場所
農村。
南から北へ高くなる斜面上にあり、坂以外は段差と平地に分けて整備されている。
霧で視界がかなり悪い。
-------------------------
■■ ■ ■■ (高)
//□///□//
木□ □木
//□///□//
■■□ 納 □■■
//□///□//
■■□ □■■
//□///□//
■木 ■ 木■ (低)
-------------------------
■:家。木造。屋根などに登れる。
/:段差。2m。北側が高い。
□:坂。村人が行き来するのに使う道。
納:納屋。鍬や手押し車、縄などのこまごまとした道具が入っている。
木:登るのが苦でない程度の大きな木。
空白部分は野原や農地。
段差、高低差は東西に長く続いている。
●敵
格闘派のゴブリン8匹。
それぞれ格闘武器を装備。
位置は村人の証言による。
・拳闘ゴブリン×2
ハンドサポーターのみ装備。
最上段にいるようである。
・メリケンサックゴブリン×2
北側の木のある段にいるようである。
・ヌンチャクゴブリン×1
納屋の周囲にいるようである。
・トンファーゴブリン×1
連絡役として上下段を行き来している。
・三節棍ゴブリン×1
下段の周囲にいるようである。
・六角棍ゴブリン×1
最下段にいるようである。
皆、通常のゴブリンより筋骨隆々。
格闘戦に特化しており、素速い動きで高低差などを利用した接近戦を得意とする。
己の肉体に自信があるようである。
ゴブリンの討伐と共に、村を守る。
●状況
修練を積んだゴブリンの集団が村へ現れた。
ハンターは村へ急行、これの討伐を目指す。
●場所
農村。
南から北へ高くなる斜面上にあり、坂以外は段差と平地に分けて整備されている。
霧で視界がかなり悪い。
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■■ ■ ■■ (高)
//□///□//
木□ □木
//□///□//
■■□ 納 □■■
//□///□//
■■□ □■■
//□///□//
■木 ■ 木■ (低)
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■:家。木造。屋根などに登れる。
/:段差。2m。北側が高い。
□:坂。村人が行き来するのに使う道。
納:納屋。鍬や手押し車、縄などのこまごまとした道具が入っている。
木:登るのが苦でない程度の大きな木。
空白部分は野原や農地。
段差、高低差は東西に長く続いている。
●敵
格闘派のゴブリン8匹。
それぞれ格闘武器を装備。
位置は村人の証言による。
・拳闘ゴブリン×2
ハンドサポーターのみ装備。
最上段にいるようである。
・メリケンサックゴブリン×2
北側の木のある段にいるようである。
・ヌンチャクゴブリン×1
納屋の周囲にいるようである。
・トンファーゴブリン×1
連絡役として上下段を行き来している。
・三節棍ゴブリン×1
下段の周囲にいるようである。
・六角棍ゴブリン×1
最下段にいるようである。
皆、通常のゴブリンより筋骨隆々。
格闘戦に特化しており、素速い動きで高低差などを利用した接近戦を得意とする。
己の肉体に自信があるようである。
マスターより
連動とは関係のない、格闘と己の肉体にしかこだわりのないゴブリンが相手です。
アクションを多分に含んだ格闘戦を繰り広げたい、という方は真正面から挑んでみると面白いかも知れません。
なお、村は霧で極度の悪視界です。射撃系の攻撃は狙いを付けにくいので、何らかの工夫がないと当たりにくいでしょう。
アクションを多分に含んだ格闘戦を繰り広げたい、という方は真正面から挑んでみると面白いかも知れません。
なお、村は霧で極度の悪視界です。射撃系の攻撃は狙いを付けにくいので、何らかの工夫がないと当たりにくいでしょう。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/08/06 00:53
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 榊 兵庫(ka0010) 人間(リアルブルー)|26才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2015/07/30 21:49:51 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/07/30 07:53:47 |