ゲスト
(ka0000)
【深棲】Front Coast Line
マスター:墨上古流人

- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
APV- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- サポート
- 現在0人 / 0~2人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/07/24 19:00
- リプレイ完成予定
- 2014/08/02 19:00
オープニング
◆
「はい、よーい……」
ぱんっ、と大きな手拍子が一拍、石造りの部屋に反響する。
冷たい床に伏していた男は、音と同時に立ち上がると、
体を捻って足に力を込め、一瞬で数m先に立っていた本を掴み取る。
「あ、そっちは……」
手を合わせたまま立っていた男は、
駆け抜けてゆく男の背中が、大きな本棚に突っ込み、本の雪崩に埋まっていくところまでを見届けていた。
「けほ……おいユウ……こんな所に本棚なんてあったか……?」
「瞬脚なんて使うからだよ」
「答えになってねぇ」
ぜってぇワザとだろ……とぶつくさ文句を垂れる男の横で、
ユウ、と呼ばれた男はへらりと笑っている。
窓から入り込む湿気た風は、整った顔立ちの長い銀髪をなびかせる。
幸の薄そうな、どこか虚ろで透明感のあるその男は、涼しい顔のまま椅子に腰をかけた。
ここは帝国第九師団―――フリデンルーエンと呼ばれる部隊の執務室。
帝国には皇帝配下に幾つかの師団があり、帝都の守備から戦闘特化、有翼種等を駆使した航空部隊、錬魔院の技術力を駆使した部隊等、
出来る事や畑が様々な部隊が揃えられている。
第九師団は『救援』を掲げ、団員の半分以上が治療・治癒に長けた者で構成されており、
有事の際には他師団からの要請や連携により、展開された前線へのヒーラー部隊の派遣や、
戦場での要救助人の護送、後方での救護キャンプの設営、
平常時には災害派遣や物資輸送、国内外の復興支援等、師団としてはある程度国民に近い場所での活動を行っている部隊だ。
「突然だけどリベルト。海水浴にいきたくない?」
「突然すぎて言葉も出ねぇ、と言いたいところだが、悪くないな。特にリアルブルーの水着は可愛いのが多くていつ見ても飽きないんだよ」
リベルト、と呼ばれた男は崩れた本を律儀に整理しながら、少しにやけてユウの話に耳を傾ける。
「じゃあ、お願いねっ」
「その心は?」
「騎士議会に出たんだけどさ」
「それ早く言えよ」
騎士議会―――師団長クラスか代理で副師団長が出席できる議会で、簡単に言えば帝国の行く末を決めるものだが、
やる事自体は重い会議でもある。
「同盟領土の方の海で、最近『狂気』の類と思わしき歪虚が頻繁に現れるんだってさ」
「狂気か……あいつら気持ち悪ぃんだよな。左右非対称で、ウェアウルフかと思ったらうさ耳生やして右手と左足が触手だったりとか、無茶に苦茶だ」
「ミ・パルティなのは帝国の正式装備もそうだよ?」
「あれはいーんだよ。帝国のは雑多な中に統一性があるし、個性が出てる。雑食な『狂気』と一緒にすんな」
帝国騎士団の正式装備は左右非対称なのが一般的で、装備の左側は各々のカスタマイズが許可されている。
武勲を挙げる事に旺盛な文化からか、装備の装飾等にはこだわりが深いのだ。
部屋の隅、ユウの物と思わしき軽装鎧を撫でながらうんうんと頷き、リベルトは話を続ける。
「んで、うちの皇帝様はその水辺の歪虚を蹴散らしてこいと」
「んーん、そんな事は言わなかったよ」
「へ?」
がくっ、とわざとらしく肩を崩して、リベルトが振り返る。
「猟兵や銃衛兵だろーと盾持ってるくらいの『帝国は人類の盾』って文化だろ? ここで同盟に恩売ってーとかそういうやり方すんじゃねーのか?」
帝国の兵士はほぼ全員が大小の違いはあるものの、盾を必ず持っている。
これは盾に個人認識票があるという理由も一つだが、騎士達の生存への意識を高めるという意味合いもある。
戦って死ぬことも名誉だが、生き残り多くの歪虚を殺すことの方が名誉であると言う事、
皇帝が、可能ならば決して犬死にはせずに生還する事、を尊んでいるからだ。
「ふふ、君が人類の盾とか言うと何だか皮肉だね?」
「からかうんじゃねーよ」
日差しに照らされて微笑むその顔は、
本当に無邪気のように見えて、それでいて皮肉めいてもいるから読めなかった。
「うん、まぁあの女帝様の事だから、何か打算的に動くんじゃないかなと思ったんだけど、どうやら僕らの計り知れない事を考えてのことなのかもね?」
「静観すんのか?」
「それ、誰かが同じこと言ったら『じゃあ貴様が行けば良い』だってさ。基本はハンター達に任せて、判断もその自主性を重んじるんだって」
「同盟の海戦力が整ってるからって、そりゃねーんじゃねぇのか?」
「うん、確かに同盟のお船が強いのもあるんだろうけど、そこは、やっぱり何か考えがあっての事なんじゃないかな」
「どーせよからぬこと企んでニヤニヤしてるだけだぜ……」
リベルトは後頭部をかきながら、窓際に寄る。懐から取り出した煙草に一本火をつけて、窓の外に煙を吐いた。
「と、いうワケで。僕としても人が襲われたりするとかわいそうだし、うちの師団だと理由つけて動きやすいしってことで、行くって言ってきたんだ」
「また勝手な事を……」
「僕たちのモットーは何だっけ?
「右手に淑女を、左手に熟女を」
「……アサっちゃうよ?」
「何だよアサるって」
「アサシネーション」
にこ、とほほ笑むユウの顔は、やはり何も考えず見れば無邪気なようで、
それ以外に何も窺えない表情は、どこか猟奇的にも見える。
「右手に救いを、左手に盾を。生きる意志ある者に等しくそれを与えたまえ……これでよろしゅうございますか?」
肩をすくめて溜息ひとつ、すらりとリベルトが読み上げれば、ユウは満足そうに頷く。
「そういうこと。基本は水難とかの警備、救援って体で派遣するね。変にガッシリ警備でーすって姿勢で行って怖がらせる事はないし、そっちも大事だし」
「で、いざ歪虚が出たら避難誘導しつつ対処、けが人が出れば救護と」
「うん、そんな感じだね」
資料は纏めておいたから、と書類の束を差し出すと、不精髭を撫でながらぱらぱらとリベルトが目を通してゆく。
「そうそう、ブルーの海岸警備隊は、皆さっきの変なダッシュのマスターなんだって。びーちふらっぐ、って言うらしいよ」
「本当かよ、それ……」
ちくり、とリベルトの不精髭が指に刺さる。
少しだけ血の滲む指を見て、軽く舌打ちしてローブの裾で払う。
「あーあ。舐めてあげようか?」
「女の子なら大歓迎」
「そんな汚いヒゲはやしてたら他の男も女も無理だよ?」
「汚くねぇ! オシャレひげだ!!」
残りの資料を引っ掴むと、ずかずかと部屋を出ていくリベルト。
ユウは、妖しく微笑んだままだった。
掌の上で転がる彼を見ての笑みか、それとも、この歪虚発生と、それに対する皇帝の動きを考えての事か―――
表情だけでは、窺い知れなかった。
「はい、よーい……」
ぱんっ、と大きな手拍子が一拍、石造りの部屋に反響する。
冷たい床に伏していた男は、音と同時に立ち上がると、
体を捻って足に力を込め、一瞬で数m先に立っていた本を掴み取る。
「あ、そっちは……」
手を合わせたまま立っていた男は、
駆け抜けてゆく男の背中が、大きな本棚に突っ込み、本の雪崩に埋まっていくところまでを見届けていた。
「けほ……おいユウ……こんな所に本棚なんてあったか……?」
「瞬脚なんて使うからだよ」
「答えになってねぇ」
ぜってぇワザとだろ……とぶつくさ文句を垂れる男の横で、
ユウ、と呼ばれた男はへらりと笑っている。
窓から入り込む湿気た風は、整った顔立ちの長い銀髪をなびかせる。
幸の薄そうな、どこか虚ろで透明感のあるその男は、涼しい顔のまま椅子に腰をかけた。
ここは帝国第九師団―――フリデンルーエンと呼ばれる部隊の執務室。
帝国には皇帝配下に幾つかの師団があり、帝都の守備から戦闘特化、有翼種等を駆使した航空部隊、錬魔院の技術力を駆使した部隊等、
出来る事や畑が様々な部隊が揃えられている。
第九師団は『救援』を掲げ、団員の半分以上が治療・治癒に長けた者で構成されており、
有事の際には他師団からの要請や連携により、展開された前線へのヒーラー部隊の派遣や、
戦場での要救助人の護送、後方での救護キャンプの設営、
平常時には災害派遣や物資輸送、国内外の復興支援等、師団としてはある程度国民に近い場所での活動を行っている部隊だ。
「突然だけどリベルト。海水浴にいきたくない?」
「突然すぎて言葉も出ねぇ、と言いたいところだが、悪くないな。特にリアルブルーの水着は可愛いのが多くていつ見ても飽きないんだよ」
リベルト、と呼ばれた男は崩れた本を律儀に整理しながら、少しにやけてユウの話に耳を傾ける。
「じゃあ、お願いねっ」
「その心は?」
「騎士議会に出たんだけどさ」
「それ早く言えよ」
騎士議会―――師団長クラスか代理で副師団長が出席できる議会で、簡単に言えば帝国の行く末を決めるものだが、
やる事自体は重い会議でもある。
「同盟領土の方の海で、最近『狂気』の類と思わしき歪虚が頻繁に現れるんだってさ」
「狂気か……あいつら気持ち悪ぃんだよな。左右非対称で、ウェアウルフかと思ったらうさ耳生やして右手と左足が触手だったりとか、無茶に苦茶だ」
「ミ・パルティなのは帝国の正式装備もそうだよ?」
「あれはいーんだよ。帝国のは雑多な中に統一性があるし、個性が出てる。雑食な『狂気』と一緒にすんな」
帝国騎士団の正式装備は左右非対称なのが一般的で、装備の左側は各々のカスタマイズが許可されている。
武勲を挙げる事に旺盛な文化からか、装備の装飾等にはこだわりが深いのだ。
部屋の隅、ユウの物と思わしき軽装鎧を撫でながらうんうんと頷き、リベルトは話を続ける。
「んで、うちの皇帝様はその水辺の歪虚を蹴散らしてこいと」
「んーん、そんな事は言わなかったよ」
「へ?」
がくっ、とわざとらしく肩を崩して、リベルトが振り返る。
「猟兵や銃衛兵だろーと盾持ってるくらいの『帝国は人類の盾』って文化だろ? ここで同盟に恩売ってーとかそういうやり方すんじゃねーのか?」
帝国の兵士はほぼ全員が大小の違いはあるものの、盾を必ず持っている。
これは盾に個人認識票があるという理由も一つだが、騎士達の生存への意識を高めるという意味合いもある。
戦って死ぬことも名誉だが、生き残り多くの歪虚を殺すことの方が名誉であると言う事、
皇帝が、可能ならば決して犬死にはせずに生還する事、を尊んでいるからだ。
「ふふ、君が人類の盾とか言うと何だか皮肉だね?」
「からかうんじゃねーよ」
日差しに照らされて微笑むその顔は、
本当に無邪気のように見えて、それでいて皮肉めいてもいるから読めなかった。
「うん、まぁあの女帝様の事だから、何か打算的に動くんじゃないかなと思ったんだけど、どうやら僕らの計り知れない事を考えてのことなのかもね?」
「静観すんのか?」
「それ、誰かが同じこと言ったら『じゃあ貴様が行けば良い』だってさ。基本はハンター達に任せて、判断もその自主性を重んじるんだって」
「同盟の海戦力が整ってるからって、そりゃねーんじゃねぇのか?」
「うん、確かに同盟のお船が強いのもあるんだろうけど、そこは、やっぱり何か考えがあっての事なんじゃないかな」
「どーせよからぬこと企んでニヤニヤしてるだけだぜ……」
リベルトは後頭部をかきながら、窓際に寄る。懐から取り出した煙草に一本火をつけて、窓の外に煙を吐いた。
「と、いうワケで。僕としても人が襲われたりするとかわいそうだし、うちの師団だと理由つけて動きやすいしってことで、行くって言ってきたんだ」
「また勝手な事を……」
「僕たちのモットーは何だっけ?
「右手に淑女を、左手に熟女を」
「……アサっちゃうよ?」
「何だよアサるって」
「アサシネーション」
にこ、とほほ笑むユウの顔は、やはり何も考えず見れば無邪気なようで、
それ以外に何も窺えない表情は、どこか猟奇的にも見える。
「右手に救いを、左手に盾を。生きる意志ある者に等しくそれを与えたまえ……これでよろしゅうございますか?」
肩をすくめて溜息ひとつ、すらりとリベルトが読み上げれば、ユウは満足そうに頷く。
「そういうこと。基本は水難とかの警備、救援って体で派遣するね。変にガッシリ警備でーすって姿勢で行って怖がらせる事はないし、そっちも大事だし」
「で、いざ歪虚が出たら避難誘導しつつ対処、けが人が出れば救護と」
「うん、そんな感じだね」
資料は纏めておいたから、と書類の束を差し出すと、不精髭を撫でながらぱらぱらとリベルトが目を通してゆく。
「そうそう、ブルーの海岸警備隊は、皆さっきの変なダッシュのマスターなんだって。びーちふらっぐ、って言うらしいよ」
「本当かよ、それ……」
ちくり、とリベルトの不精髭が指に刺さる。
少しだけ血の滲む指を見て、軽く舌打ちしてローブの裾で払う。
「あーあ。舐めてあげようか?」
「女の子なら大歓迎」
「そんな汚いヒゲはやしてたら他の男も女も無理だよ?」
「汚くねぇ! オシャレひげだ!!」
残りの資料を引っ掴むと、ずかずかと部屋を出ていくリベルト。
ユウは、妖しく微笑んだままだった。
掌の上で転がる彼を見ての笑みか、それとも、この歪虚発生と、それに対する皇帝の動きを考えての事か―――
表情だけでは、窺い知れなかった。
解説
帝国第九師団【フリデンルーエン】に協力し、
同盟領某所海岸の警備、救護活動と『狂気』のヴォイド退治。
担当範囲の海岸は波打ち際全長2km程。
主にレジャー目的で解放されている場所です。
海の家のような休憩施設が2kmの真ん中あたりに配置されています。
ヴォイド発生の噂もちらほら出ている為平常時よりも客入りは少ないですが、
ゼロではなく、海の家も通常営業されています。
ハンター達は通常のライフセーバーのように、一般人の水難警備/救護等を行いつつ、
ヴォイドが現れたら避難誘導、けが人の治療討伐を行ってください。
なお、PL情報ですがヴォイドが出ないという事はありません。
・敵
『狂気』のヴォイドが2体出現します。
1体はハンマーヘッドシャーク型。
全長5m程、文字通り頭部はもごもご生物的にネイルハンマー型になっており、
それで叩いたり刺したり、噛みついたりします。
基本、水辺から出ません。
もう1体はカニ型。車のバンを4台固めたぐらいの大きさで、
右手にハサミ、左手に肥大した人の手のようなもの。
足はちぐはぐな動物の足になっており、横歩きのみという事はないですし、素早いです。
狂気のヴォイドの特徴として、統一性や思考された行動等はなく、
基本的に逃げたりすることはありません。むしろしつこいぐらいに襲ってきます。
・備考
新米クルセイダーが3名と、副師団長でストライダーのリベルトが付きます。
基本的に海の家で救護対応です。
リベルトは現場指揮担当なのでピンチにならないと戦闘には出ませんし、
リベルトが出張るような事態になると今回の皆さんへの依頼は失敗となります、お気を付けください。
同盟領某所海岸の警備、救護活動と『狂気』のヴォイド退治。
担当範囲の海岸は波打ち際全長2km程。
主にレジャー目的で解放されている場所です。
海の家のような休憩施設が2kmの真ん中あたりに配置されています。
ヴォイド発生の噂もちらほら出ている為平常時よりも客入りは少ないですが、
ゼロではなく、海の家も通常営業されています。
ハンター達は通常のライフセーバーのように、一般人の水難警備/救護等を行いつつ、
ヴォイドが現れたら避難誘導、けが人の治療討伐を行ってください。
なお、PL情報ですがヴォイドが出ないという事はありません。
・敵
『狂気』のヴォイドが2体出現します。
1体はハンマーヘッドシャーク型。
全長5m程、文字通り頭部はもごもご生物的にネイルハンマー型になっており、
それで叩いたり刺したり、噛みついたりします。
基本、水辺から出ません。
もう1体はカニ型。車のバンを4台固めたぐらいの大きさで、
右手にハサミ、左手に肥大した人の手のようなもの。
足はちぐはぐな動物の足になっており、横歩きのみという事はないですし、素早いです。
狂気のヴォイドの特徴として、統一性や思考された行動等はなく、
基本的に逃げたりすることはありません。むしろしつこいぐらいに襲ってきます。
・備考
新米クルセイダーが3名と、副師団長でストライダーのリベルトが付きます。
基本的に海の家で救護対応です。
リベルトは現場指揮担当なのでピンチにならないと戦闘には出ませんし、
リベルトが出張るような事態になると今回の皆さんへの依頼は失敗となります、お気を付けください。
マスターより
師団を動かし始めてみました。
難しい事は考えず、あぁ、何か色々危ない人とそれに振り回されてる人だ、
という感じでお付き合い頂けますと幸いです。
帝国師団絡みですが、もちろん帝国ユニオン以外の方でもご協力くださいませ。
難しい事は考えず、あぁ、何か色々危ない人とそれに振り回されてる人だ、
という感じでお付き合い頂けますと幸いです。
帝国師団絡みですが、もちろん帝国ユニオン以外の方でもご協力くださいませ。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/07/31 23:35
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談などなど シヴェルク(ka1571) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2014/07/24 19:00:43 |
|
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/07/20 09:46:07 |