ゲスト
(ka0000)
【東征】最前線へ繋がる『道』
マスター:香月丈流

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在10人 / 4~10人
- サポート
- 現在0人 / 0~2人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/08/13 07:30
- リプレイ完成予定
- 2015/08/22 07:30
オープニング
●
街道を駆ける、1台の幌馬車。その速度は『異常』と言えるほどに早く、運転は荒々しい。もし歩行者が居たら、事故が起きても不思議はないだろう。
「おい、もっとスピード上げろ!」
恐怖と焦りの入り混じった声で、荷車に乗った兵士が叫ぶ。彼が馬車を急かす理由は、後方から追い駆けて来る『黒い影』。1m程度の四足動物だが、腐臭を撒き散らしている。
つまりは、動く死骸。命を失っても動き続ける存在と言えば、雑魔や歪虚しか居ない。
「もうやってるよ! これ以上は無理だ!」
怒りの叫びを上げながら、御者の兵士が手綱を引っ張る。荒れ走る馬車に、それを追い駆ける雑魔……追い付かれたらどうなるか、彼らは知っていた。
『東方解放』の開始と同時期から、帝国内では『黒い体毛のゾンビ狐』が出現。奴らは東方に送る補給物資を狙い、次々に喰い散らして救援を妨げている。
最初は、単なる偶然かと思った。物資を乗せた馬車が襲われ、御者は死亡し荷物は全滅。雑魔が暴れる事は珍しくないし、この時は『運が悪かった』程度の認識しかなかった。
それが甘かったと、身を持って知る事になる。
今度は襲撃を警戒して輸送部隊を3つに分けたが……ゾンビ狐は再び現れた。他の町や人を襲わず、補給物資の輸送車を狙って。
「どうする? このままじゃ追い付かれ……!?」
不意に、兵士の言葉が途切れる。『追い付かれる』のを心配していたのだが、その進路上に数匹のゾンビ狐が『先回り』していた。気付いた時には、もう遅い。
雑魔達がフサフサの尻尾を高く上げると、尾の先に炎の球が出現。それが、馬車の荷台に向けて一斉に放たれた。命中と同時に、炎が瞬く間に燃え広がって荷台を飲み込む。炎の影響で連結器具が壊れ、馬車の馬達は逃げるように走り去った。
残った兵士達は物資を少しでも守るため、水筒の水をかぶって炎の中に飛び込む。数秒後、2人は木箱を持って荷台から脱出した。
と同時に、ゾンビ狐が兵士の首筋に喰らい付く。鮮血が噴水のように噴き出し、そのまま2人は炎の中に消えていった。命懸けで運び出した、救援物資と一緒に。
●
「第1、第2小隊……作戦失敗です」
「第3小隊、全滅しました」
「おのれ……雑魔共!」
兵士達の報告を聞き、上官らしき男性が声を荒げる。彼らは、臨時編成された補給部隊。その名が示す通り、前衛に物資を送る部隊である。
数多の人員が投入された、大規模な合戦……最前線で戦う戦力は必要だが、物資が無ければ戦線は維持できない。どこの国でも、定期的に武器や食料の補給を行っているが……帝国からの救援は、ゾンビ狐の出現で停滞している。
「東方の同志達が……物資を待っているというのに!」
悔しそうに叫びながら、上官男性が机を叩く。雑魔の『格』次第では帝国兵士でも倒せるが、今回の狐ゾンビは少々手強い。数人で戦えば勝てない事もないが、その間に荷物を荒らされてしまう。
雑魔の撃破と、荷物の死守……その2つを同時に行うのは、一般兵士では荷が重い。同志達の為にも、補給部隊の隊長はハンター達に救援を要請した。
街道を駆ける、1台の幌馬車。その速度は『異常』と言えるほどに早く、運転は荒々しい。もし歩行者が居たら、事故が起きても不思議はないだろう。
「おい、もっとスピード上げろ!」
恐怖と焦りの入り混じった声で、荷車に乗った兵士が叫ぶ。彼が馬車を急かす理由は、後方から追い駆けて来る『黒い影』。1m程度の四足動物だが、腐臭を撒き散らしている。
つまりは、動く死骸。命を失っても動き続ける存在と言えば、雑魔や歪虚しか居ない。
「もうやってるよ! これ以上は無理だ!」
怒りの叫びを上げながら、御者の兵士が手綱を引っ張る。荒れ走る馬車に、それを追い駆ける雑魔……追い付かれたらどうなるか、彼らは知っていた。
『東方解放』の開始と同時期から、帝国内では『黒い体毛のゾンビ狐』が出現。奴らは東方に送る補給物資を狙い、次々に喰い散らして救援を妨げている。
最初は、単なる偶然かと思った。物資を乗せた馬車が襲われ、御者は死亡し荷物は全滅。雑魔が暴れる事は珍しくないし、この時は『運が悪かった』程度の認識しかなかった。
それが甘かったと、身を持って知る事になる。
今度は襲撃を警戒して輸送部隊を3つに分けたが……ゾンビ狐は再び現れた。他の町や人を襲わず、補給物資の輸送車を狙って。
「どうする? このままじゃ追い付かれ……!?」
不意に、兵士の言葉が途切れる。『追い付かれる』のを心配していたのだが、その進路上に数匹のゾンビ狐が『先回り』していた。気付いた時には、もう遅い。
雑魔達がフサフサの尻尾を高く上げると、尾の先に炎の球が出現。それが、馬車の荷台に向けて一斉に放たれた。命中と同時に、炎が瞬く間に燃え広がって荷台を飲み込む。炎の影響で連結器具が壊れ、馬車の馬達は逃げるように走り去った。
残った兵士達は物資を少しでも守るため、水筒の水をかぶって炎の中に飛び込む。数秒後、2人は木箱を持って荷台から脱出した。
と同時に、ゾンビ狐が兵士の首筋に喰らい付く。鮮血が噴水のように噴き出し、そのまま2人は炎の中に消えていった。命懸けで運び出した、救援物資と一緒に。
●
「第1、第2小隊……作戦失敗です」
「第3小隊、全滅しました」
「おのれ……雑魔共!」
兵士達の報告を聞き、上官らしき男性が声を荒げる。彼らは、臨時編成された補給部隊。その名が示す通り、前衛に物資を送る部隊である。
数多の人員が投入された、大規模な合戦……最前線で戦う戦力は必要だが、物資が無ければ戦線は維持できない。どこの国でも、定期的に武器や食料の補給を行っているが……帝国からの救援は、ゾンビ狐の出現で停滞している。
「東方の同志達が……物資を待っているというのに!」
悔しそうに叫びながら、上官男性が机を叩く。雑魔の『格』次第では帝国兵士でも倒せるが、今回の狐ゾンビは少々手強い。数人で戦えば勝てない事もないが、その間に荷物を荒らされてしまう。
雑魔の撃破と、荷物の死守……その2つを同時に行うのは、一般兵士では荷が重い。同志達の為にも、補給部隊の隊長はハンター達に救援を要請した。
解説
ゾンビ狐の出現により、滞ってしまった補給物資。東方の同志達を支援するためには、この雑魔達を排除するしかありません。物資を安全に送るためにも、協力をお願いします。
運ぶべき物資は、帝国南東部の田舎町に準備してあります。そこを出発し、帝都バルトアンデルスまで護送して下さい。荷物はハンターズソサエティの職員が受け取り、転移門を使って東方に移送されます。
護衛対象は、大型の幌馬車。荷車は幅8m、長さ15m程度のサイズで、幌の高さは2m弱。それを、4頭の馬で運んで行きます。
馬を操縦するため、帝国兵士が2人同行します。無論、同行を拒否してハンターが操縦しても問題ありません。
荷物を襲ってくる雑魔は、狐のゾンビ。体毛が黒く、腐臭を放っているので、判別するのは簡単でしょう。移動速度が速く、荷物を優先して狙ってきます。
爪や牙で攻撃してきますが、厄介な事に狐火を操る能力も持っています。射程10m程度の魔法スキルで、炎の球を放ちます。
威力は低めですが、周囲に燃え移るので幌や馬車が火事になる可能性があります。幸い、普通の炎と同じように消せるので、素早く対処すれば問題は無いでしょう。
駆け出しのハンターでも倒せる程度の強さですが、敵の数は不明です。『質より量』で押してくるので、注意が必要です。
尚、今回の目的は『荷物を出来るだけ多く国境まで運ぶ事』なので、必ずしも雑魔を全て倒す必要はありません。逆に、荷物の量を半分以上失ったら失敗となりますので、ご注意を。
運ぶべき物資は、帝国南東部の田舎町に準備してあります。そこを出発し、帝都バルトアンデルスまで護送して下さい。荷物はハンターズソサエティの職員が受け取り、転移門を使って東方に移送されます。
護衛対象は、大型の幌馬車。荷車は幅8m、長さ15m程度のサイズで、幌の高さは2m弱。それを、4頭の馬で運んで行きます。
馬を操縦するため、帝国兵士が2人同行します。無論、同行を拒否してハンターが操縦しても問題ありません。
荷物を襲ってくる雑魔は、狐のゾンビ。体毛が黒く、腐臭を放っているので、判別するのは簡単でしょう。移動速度が速く、荷物を優先して狙ってきます。
爪や牙で攻撃してきますが、厄介な事に狐火を操る能力も持っています。射程10m程度の魔法スキルで、炎の球を放ちます。
威力は低めですが、周囲に燃え移るので幌や馬車が火事になる可能性があります。幸い、普通の炎と同じように消せるので、素早く対処すれば問題は無いでしょう。
駆け出しのハンターでも倒せる程度の強さですが、敵の数は不明です。『質より量』で押してくるので、注意が必要です。
尚、今回の目的は『荷物を出来るだけ多く国境まで運ぶ事』なので、必ずしも雑魔を全て倒す必要はありません。逆に、荷物の量を半分以上失ったら失敗となりますので、ご注意を。
マスターより
この依頼に目を通して下さった方、参加して下さった方、過去に参加して下さった方に感謝を。
香月丈流です。
御者は2人必要ですが、『兵士1人とハンター1人』という組み合わせでも問題ありません。
馬を4頭も操るので、1人だけで動かすのは無理です。
移動ルートは特に決まっていないので、皆様で自由に決めて構いません。
『街道を行く』、『人通りの少ない道を行く』、『森を避ける』程度の内容でOKです。
香月丈流です。
御者は2人必要ですが、『兵士1人とハンター1人』という組み合わせでも問題ありません。
馬を4頭も操るので、1人だけで動かすのは無理です。
移動ルートは特に決まっていないので、皆様で自由に決めて構いません。
『街道を行く』、『人通りの少ない道を行く』、『森を避ける』程度の内容でOKです。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/08/21 21:17
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 榊 兵庫(ka0010) 人間(リアルブルー)|26才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2015/08/13 07:12:12 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/08/12 21:45:53 |