ゲスト
(ka0000)
本物の戦いを
マスター:松尾京

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/08/14 07:30
- リプレイ完成予定
- 2015/08/23 07:30
オープニング
まだあどけなさの残る少年が、木刀を振るう。
その剣撃を、祖父は、当たる直前で防いだ。逆に祖父からの攻撃が入ると――少年の木刀は宙を舞った。
「あっ!」
「今のは中々、いい太刀筋じゃったの。だが――まだまだじゃ!」
少年が呆気にとられて、宙を見上げる。祖父の笑い声が響くと同時に……木刀はからん、と地に落ちた。
そしていつものように、少年は悔しげな表情になり――祖父へもう一本、手合わせをお願いするのだった。
「ねえおじいちゃん。どうしたら僕はもっと強くなれるの?」
村の農道を家へと歩きながら、少年、マウロは祖父に聞いた。祖父のロブソンは何度聞かれたかわからぬその質問にからからと笑った。
「方法は一つじゃよ。修行することじゃ」
「いつもそれじゃん」
「答えがわかっているんじゃから、いいじゃろう」
それに、マウロははぁ、とため息をついた。
十歳の少年マウロが、村はずれの野原で祖父と稽古をするのは、一年前から定着した日課であった。
雑魔を倒すハンターをたまたま目撃したマウロが、前から憧れていたハンターへの思いを強め……自分もハンターになりたい! と言い出したためである。
母は『そんな危ない職業……』といった反応だったのだが、祖父ロブソンは、可愛い孫が抱いた夢である、全力でサポートしたいと申し出た。
折しもロブソンは覚醒者として戦士の経験があった。今は引退して農家をやっているが、孫息子を鍛えるためと、最近になって体作りも万全にしていた。
実際のところ、マウロには覚醒者の素質があるようなので、今すぐハンターになるのも不可能ではなかったのだが……そこは親心。ロブソンも母同様、まだ小さい子供を独り立ちさせたくはなかった。
というわけで、マウロがいい年齢になるまでは、農家を手伝いつつ日々鍛錬をする、ということになっていた。
でも、さすがに修行ばかりではマウロも飽きてくるようだ。
これもまた何度もしてきた質問を繰り返した。
「雑魔の退治にいこうよ、おじいちゃん。おじいちゃんもいれば平気でしょ? 戦ってる姿も見てみたいし」
「ううむ……」
ロブソンは唸る。そうかも知れないが……やはり大事な孫を歪虚の前に連れて行くには、まだ抵抗がある。
そのあたりは、マウロが強くなってからにしてもらいたかった。
さりとて、マウロが『本物の戦い』を求める気持ちもわかる。マウロは何よりもハンターの戦う姿に憧れているのだ。
そこで、ロブソンは思いついた。
「そうじゃな……そろそろマウロにも本物の戦いを見てもらう頃かの」
「え、じゃあ、雑魔退治に?」
「いいや。歪虚は危険じゃからな。ハンターを、村に招こう。そしてハンター同士、ここで戦ってもらうんじゃ」
「ハンター同士?」
きょんとんするマウロにロブソンは笑みを見せる。
「おう。歪虚との戦いじゃなくても、本物の戦いはある。ハンターは、近接攻撃に射撃攻撃、魔法……様々な力で戦う上に、正面からだけではなく奇策を弄することもある。それが、両方からぶつかり合うんじゃ。ハンターの、戦士の戦いざまを、目の前で感じるには、これ以上ないかも知れん」
ロブソンが語ると、にわかに、マウロの目にきらきらとした光が宿ってくる。
「ハンターの戦い……見たい!」
「よし、決まれば早速、準備じゃ」
舞台を整えるため、野原へとって返す二人。マウロだけではなく、ロブソンも若き日を思い出すかのように、期待感を胸に抱いていた。
そして……片田舎とも呼べるこの村にハンターを招いて催し物を行うということで、この一家だけでなく、村人みんなが興味を持ち、盛り上がり――
住民総出で舞台が整えられ、まるでお祭り騒ぎのような形で、ハンターが迎えられる事となった。
その剣撃を、祖父は、当たる直前で防いだ。逆に祖父からの攻撃が入ると――少年の木刀は宙を舞った。
「あっ!」
「今のは中々、いい太刀筋じゃったの。だが――まだまだじゃ!」
少年が呆気にとられて、宙を見上げる。祖父の笑い声が響くと同時に……木刀はからん、と地に落ちた。
そしていつものように、少年は悔しげな表情になり――祖父へもう一本、手合わせをお願いするのだった。
「ねえおじいちゃん。どうしたら僕はもっと強くなれるの?」
村の農道を家へと歩きながら、少年、マウロは祖父に聞いた。祖父のロブソンは何度聞かれたかわからぬその質問にからからと笑った。
「方法は一つじゃよ。修行することじゃ」
「いつもそれじゃん」
「答えがわかっているんじゃから、いいじゃろう」
それに、マウロははぁ、とため息をついた。
十歳の少年マウロが、村はずれの野原で祖父と稽古をするのは、一年前から定着した日課であった。
雑魔を倒すハンターをたまたま目撃したマウロが、前から憧れていたハンターへの思いを強め……自分もハンターになりたい! と言い出したためである。
母は『そんな危ない職業……』といった反応だったのだが、祖父ロブソンは、可愛い孫が抱いた夢である、全力でサポートしたいと申し出た。
折しもロブソンは覚醒者として戦士の経験があった。今は引退して農家をやっているが、孫息子を鍛えるためと、最近になって体作りも万全にしていた。
実際のところ、マウロには覚醒者の素質があるようなので、今すぐハンターになるのも不可能ではなかったのだが……そこは親心。ロブソンも母同様、まだ小さい子供を独り立ちさせたくはなかった。
というわけで、マウロがいい年齢になるまでは、農家を手伝いつつ日々鍛錬をする、ということになっていた。
でも、さすがに修行ばかりではマウロも飽きてくるようだ。
これもまた何度もしてきた質問を繰り返した。
「雑魔の退治にいこうよ、おじいちゃん。おじいちゃんもいれば平気でしょ? 戦ってる姿も見てみたいし」
「ううむ……」
ロブソンは唸る。そうかも知れないが……やはり大事な孫を歪虚の前に連れて行くには、まだ抵抗がある。
そのあたりは、マウロが強くなってからにしてもらいたかった。
さりとて、マウロが『本物の戦い』を求める気持ちもわかる。マウロは何よりもハンターの戦う姿に憧れているのだ。
そこで、ロブソンは思いついた。
「そうじゃな……そろそろマウロにも本物の戦いを見てもらう頃かの」
「え、じゃあ、雑魔退治に?」
「いいや。歪虚は危険じゃからな。ハンターを、村に招こう。そしてハンター同士、ここで戦ってもらうんじゃ」
「ハンター同士?」
きょんとんするマウロにロブソンは笑みを見せる。
「おう。歪虚との戦いじゃなくても、本物の戦いはある。ハンターは、近接攻撃に射撃攻撃、魔法……様々な力で戦う上に、正面からだけではなく奇策を弄することもある。それが、両方からぶつかり合うんじゃ。ハンターの、戦士の戦いざまを、目の前で感じるには、これ以上ないかも知れん」
ロブソンが語ると、にわかに、マウロの目にきらきらとした光が宿ってくる。
「ハンターの戦い……見たい!」
「よし、決まれば早速、準備じゃ」
舞台を整えるため、野原へとって返す二人。マウロだけではなく、ロブソンも若き日を思い出すかのように、期待感を胸に抱いていた。
そして……片田舎とも呼べるこの村にハンターを招いて催し物を行うということで、この一家だけでなく、村人みんなが興味を持ち、盛り上がり――
住民総出で舞台が整えられ、まるでお祭り騒ぎのような形で、ハンターが迎えられる事となった。
解説
●このシナリオについて
PC同士が戦うPvPシナリオです。
行うことは、ハンター同士で戦うだけとなります。
村人達は自ずと盛り上がってくれるので、戦いだけに集中してOKです。
●ルールなど
・流れ
プレイングにて対戦相手と初期位置を指定してください。
初期位置は互いの合意で決めることになりますが、近接系と射撃系で希望が異なるなどの場合は、こちらがダイスで決定します。
シナリオでは野原の舞台上、開始の合図と共にバトルを始める形となります。
・対戦相手
参加したハンター同士であれば組み合わせは自由です。
一人が一試合だけするように組んでください。
希望する相手が食い違った場合はこちらでバランスを取ります。
・場所
------------------
■■■■■■■■■
■木/////木■
■ 木 ■
■ ■
■ ■
■ ■
■ 木 ■
■木/////木■
■■■■■■■■■
------------------
30×30スクエアの野原。空白部分は平坦な地面。
四隅と、中央からそれぞれ少し中寄りに木が生えています。南北の“/”部分は木の葉や木片で足場が悪いです。
場は頑丈な壁がたてつけてあるので、流れ弾などの被害は考慮しなくて平気です。
・勝敗
どちらかの生命力がなくなった時点で終了です。
レフェリーストップが入るので重体の心配はありません。
・対戦形式
複数試合同時進行でも、一試合ずつでも構いません。
●その他
勝っても負けても恨みっこなし!
PC同士が戦うPvPシナリオです。
行うことは、ハンター同士で戦うだけとなります。
村人達は自ずと盛り上がってくれるので、戦いだけに集中してOKです。
●ルールなど
・流れ
プレイングにて対戦相手と初期位置を指定してください。
初期位置は互いの合意で決めることになりますが、近接系と射撃系で希望が異なるなどの場合は、こちらがダイスで決定します。
シナリオでは野原の舞台上、開始の合図と共にバトルを始める形となります。
・対戦相手
参加したハンター同士であれば組み合わせは自由です。
一人が一試合だけするように組んでください。
希望する相手が食い違った場合はこちらでバランスを取ります。
・場所
------------------
■■■■■■■■■
■木/////木■
■ 木 ■
■ ■
■ ■
■ ■
■ 木 ■
■木/////木■
■■■■■■■■■
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30×30スクエアの野原。空白部分は平坦な地面。
四隅と、中央からそれぞれ少し中寄りに木が生えています。南北の“/”部分は木の葉や木片で足場が悪いです。
場は頑丈な壁がたてつけてあるので、流れ弾などの被害は考慮しなくて平気です。
・勝敗
どちらかの生命力がなくなった時点で終了です。
レフェリーストップが入るので重体の心配はありません。
・対戦形式
複数試合同時進行でも、一試合ずつでも構いません。
●その他
勝っても負けても恨みっこなし!
マスターより
PvP、皆様が互いに戦い合うというシナリオになります。
数値による判定と共に、プレイングが非常に重要になりますので、色々と戦略を練ってみるのもいいかと思います。
場合によっては短時間で決着することもあるかと思いますので、ご容赦ください。
数値による判定と共に、プレイングが非常に重要になりますので、色々と戦略を練ってみるのもいいかと思います。
場合によっては短時間で決着することもあるかと思いますので、ご容赦ください。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/08/22 02:03
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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対戦相手の相談とか メオ・C・ウィスタリア(ka3988) 人間(リアルブルー)|23才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2015/08/13 23:23:47 |
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![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/08/10 01:07:48 |