※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。

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　ある夏の暑い日、バロテッリ商会の番頭であるモア・プリマクラッセ(kz0066)は表情も変えず、汗もかかず仕事をしていた。
　彼女の目の前には白い布と、ゴツゴツとした銃器がいくつか。
　まずは白い布の方を撫でたり引っ張ったり、光に透かしたりと確かめている。
　肌触りは良く、適度な伸縮性が有り、光に透かしても漏れない、つまり布の反対側が透けて見えることはない。布の特性を確認したモアは、この布で出来上がったものの良さを再認識したようだ。
　続いて彼女は銃を手に取る。構えて照準を覗き、トリガーに指をかける。
　その時、商会に一人の女性が入ってきた。
「こんにち……わーーーーっ！」
　入ってきた女性、ハンターオフィスでの後輩であるルミ・ヘブンズドア(kz0060)が見たものは、銃口をこちらに向けているモアの姿だった。そして次の瞬間赤いものが飛び散った。

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「本当に申し訳ありません。まさかこのタイミングで人が来るとは思わなかったもので」
「本当ですよ。おかげでびしょ濡れですよー！」
　タオルで体を拭きながら頬をふくらませているルミと、それに頭を下げているモア。
「それにしてもこれ凄いですね。本物の銃みたい」
「銃を扱う訓練用に作られたものですからね。発射されるのは水ですけど」
　二人が手にしている銃器は、見た目や重さは本物の銃と遜色ないが、その正体はただの水鉄砲であった。赤く着色した水を試し撃ちしたところにルミが入ってきたため、盛大に彼女に水をかけてしまったのだった。その結果がこれであった。
「それで、申し訳ないのですが本題に入りましょう」
「ああ、そうでしたね。それじゃ行ってきまーす」
　と別の部屋にルミが入って数分後、着替えを済ませた彼女が登場した。その身にまとっているのは可愛らしいデザインの白い水着。モアが先ほど確かめていた布は、この水着の素材であった。そしてルミはモアにバイト代を渡されて、水着のモデルを依頼されていたのだった。
「よくお似合いですね。お願いして良かったです」
「本当ですか？　嬉しいな―！」
　と笑顔になり、いくつかのポーズを取ったルミだが、すぐさましかめっ面に変わっていた。
「それにしても……この頃本当に暑いですね……」
「まあ夏ですからね」
「でも暑すぎですよー！　もう頭から水をかぶりたい気分です！」
　そのルミの言葉は、モアに新しいアイデアを閃かせたようだ。

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　それから数日後、ヴァリオスに次のようなポスターが貼りだされた。
「水鉄砲で撃ちあって気分スッキリ！　暑さも吹き飛ばそう！　※水鉄砲と水着はお貸しします」
　その謳い文句の上には水鉄砲を手に、水着姿でスマイルを取っているルミの姿。
　そしてそれとは別に、ハンターオフィスにこの水鉄砲で撃ちあうイベントのデモンストレーター募集の依頼が出されたのであった。

●目的
　チームに分かれて水鉄砲で撃ちあってください。
　皆さんは話し合いの上、４人ずつ赤チームと青チームに別れてください。指定がない場合こちらで決定します。

●バトルフィールド
15ｍ×30ｍの大きなプールを挟んで40ｍ四方のフィールドの両端からスタートします。
プールの中央には細い橋が2本かかっています。水中に転落中は水鉄砲は発射できないようになっています。
プールの両脇にはやぐらがあり昇り降りには1ターンかかります。
詳細なマップを掲示板に貼りますのでそちらをご確認ください。

●脱落
・水着が全部相手チームの色に染まった
・アクシデント（後述）が起こった
　相手チームを全員脱落させたら勝ちです。

●水鉄砲
　次の３種類があります。お好きなものをお使いください。
・Ａタイプ
　アサルトライフル型です。射程10。3回だけ3点バースト（回避する側は回避値を1/3にして判定する）ができます。
・Ｃタイプ
　スナイパーライフル型です。射程15。3回だけチャージ射撃（前方直線8スクエアの全員を対象に攻撃。回避する側は回避値を1/2にして判定する）ができます。
・Ｓタイプ
　ショットガン型です。射程5。3回だけ範囲射撃（前方3×3スクエアの全員を対象に攻撃。回避する側は回避値を1/2にして判定する）ができます。また近接武器のように扱えます（近接攻撃の値で判定します）

●水着
　お好きなデザインの水着をお貸しします。デザインはプレイングにお書きください。射撃の目標が水着なので、水着の大きさが小さいほうが有利ですが、小さければ小さいほどアクシデントが起こりやすくなります。

●アクシデント
　水鉄砲はなかなか威力が高いです。そのため撃たれた場合や足を滑らせてプールに落ちた場合はうっかり水着のホックが外れてしまうかもしれません。このような事態が起こり続行が難しい場合は退場になります。というかこの状況では続けられないかと……。

　みなさんこんにちは、ｃｒです。
　あまりの暑さにスッキリしたいという気分と最近人気の某イカゲームがMIXしてこんな依頼が爆誕してしまいました。
　なお、MVPと勝敗にはあまり関係ありません。コメディですのでむしろ美味しいことをした人に差し上げます。
　あとは……わかるな？

　あ、ポロリしたくない人はプレイングにちゃんと書いておいてください。

　それでは皆さんのご参加をお待ちしております。