ゲスト
(ka0000)
帳の裏には
マスター:墨上古流人

- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
APV- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- サポート
- 現在0人 / 0~2人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/08/18 19:00
- リプレイ完成予定
- 2015/08/27 19:00
オープニング
◆
「あれ、リベルトどうしたの? ちじょーのもつれってやつ?」
帝国歓楽街にして第九師団の拠点都市、ラオネンの師団長執務室。
服こそ乱れていないものの、頬に血を拭った跡をつけた副師団長、リベルトに声をかけるのは、
書類で紙飛行機を作っていた師団長のユウだ。
「それぐらい困ってみたかったがな……あいにく、いつものテだ」
「あぁ、そのテのおみせの子は、気の強い子も多いからね」
「痴情の縺れから離れろ」
自分の机には向かわず、窓の縁に座って煙草を取り出すリベルト。
このラオネンという街はカジノや夜の店による経済効果こそ高いものの、
その分治安も師団の取締りを強化しているとはいえ、余所と比べればいいものではない。
そして副師団長ともあれば、恨みを買ったりすることも多々あるようだ。
「今回のはしつこかったぜ……おかげで馴染んでたナイフおいてきちまった」
「うーん、でも最近、ちょっとそのテの話が多いよね?」
「今度のテはマジメな方のテだろうな……まぁ、確かに、最近またどうも物騒になってきやがった。新しい奴らが流れ込んで来てるのか?」
というのも、『知っている者』は、迂闊にリベルトには手を出さない。
例え隙だらけで裏路地の立ち飲み屋で飲んだくれていようとも、敵うとは到底想像しないからだ。
「ちょっと、現状の再調査を行わないとだね。ラオネンに興味を持ってきてくれるひとが多いのはいいことだけど、いろんな意味でも、期待をうらぎるワケにもいかないから」
「地下も開発進めて来てるし……少しずつ良くなってきてると思うんだがなぁ。何かしらんが、開けたとこの壁一面に絵が描かれてから、その辺の治安も良くなったらしいぞ」
「あぁ、それはちょっと前から出来たんだよ。報告には上がってるけど、僕だけまだ見てないと悔しいからリベルトにも言ってなかった」
「言えよ」
煙を吹きかけてやろうかと思ったが、距離があるので仕方なく窓の外を向くリベルトにユウが続ける。
「こんな街を抱えてる以上、メリットとデメリットっていうのはそれぞれあると思ってて、最大限のメリットと、最小限のデメリットで均衡をとれるようにしておくのが、僕達の役目なのかなともおもうんだよね」
「まぁな。結局いたちごっこになりそうだけどよ、完全にクリーンにしちまったら意味がない。不幸で泣く奴を敢えて残しとくって意味じゃなくてよ、せめて理不尽は取り除いていきてぇ」
窓から下品な街の光の向こうに、スラム街を見るリベルト。
師団の公権力で一斉に整備をすればよいのか―――いや、簡単な問題では済まないものがあそこには、根付いている。
「とりあえず、どのあたりを調査すればいいんだ?」
「そうだねぇ……まずスラム街、スラム街自体はそこまで大きくないし、併せて地下とかも見れるかな?」
「了解だ。あとは『事務所』絡みか。外と中の流れを把握するには『事務所』押さえとくのが一番だ」
「事務所については、それだけじゃなくて『洗って』おかないとね。野良事務所も増えてそうだけど、元々あった事務所が、人が増えた混乱に乗じてこっそりわるいことを……っていうのも、ありそうな気がする」
「ちげーねぇ。じゃあ『事務所』とスラム且つ地下エリア、ってとこだな。『うち』で動くのか?」
「んーん、師団で動くとどうしても目立って、取り締まれるものもとりこぼすと思う。だからハンターに依頼しようか」
「いいけどよ、なんか最近そういうのばっかだな」
吸い殻を空き缶に放り、自身のコートの裏地になんとなし目を向けるリベルト。
「いいんだよ、僕らはあくまで畏怖の象徴で、表に立って恐れられるのが役目だし」
「救援部隊が恐れられるってのも、言い得て妙だな」
「所詮救急しかできない、なんて舐められても成立しないしね。その為に『リベルト達』がいるんだよ」
綺麗になった机の上で手を組み、口を隠して見つめるユウ。恐らく、あの手の裏はいつものようにいけ好かない微笑みをしているハズだ。
「了解だ。じゃあ、とりあえず仕事出してくるぜ。それとよ……」
「なーに?」
「……俺は片づけねぇからな」
そそくさと仕事仕事、と呟きながら部屋を出るリベルト。
執務室の床の上には、何枚もの紙飛行機が散乱していた。
「あれ、リベルトどうしたの? ちじょーのもつれってやつ?」
帝国歓楽街にして第九師団の拠点都市、ラオネンの師団長執務室。
服こそ乱れていないものの、頬に血を拭った跡をつけた副師団長、リベルトに声をかけるのは、
書類で紙飛行機を作っていた師団長のユウだ。
「それぐらい困ってみたかったがな……あいにく、いつものテだ」
「あぁ、そのテのおみせの子は、気の強い子も多いからね」
「痴情の縺れから離れろ」
自分の机には向かわず、窓の縁に座って煙草を取り出すリベルト。
このラオネンという街はカジノや夜の店による経済効果こそ高いものの、
その分治安も師団の取締りを強化しているとはいえ、余所と比べればいいものではない。
そして副師団長ともあれば、恨みを買ったりすることも多々あるようだ。
「今回のはしつこかったぜ……おかげで馴染んでたナイフおいてきちまった」
「うーん、でも最近、ちょっとそのテの話が多いよね?」
「今度のテはマジメな方のテだろうな……まぁ、確かに、最近またどうも物騒になってきやがった。新しい奴らが流れ込んで来てるのか?」
というのも、『知っている者』は、迂闊にリベルトには手を出さない。
例え隙だらけで裏路地の立ち飲み屋で飲んだくれていようとも、敵うとは到底想像しないからだ。
「ちょっと、現状の再調査を行わないとだね。ラオネンに興味を持ってきてくれるひとが多いのはいいことだけど、いろんな意味でも、期待をうらぎるワケにもいかないから」
「地下も開発進めて来てるし……少しずつ良くなってきてると思うんだがなぁ。何かしらんが、開けたとこの壁一面に絵が描かれてから、その辺の治安も良くなったらしいぞ」
「あぁ、それはちょっと前から出来たんだよ。報告には上がってるけど、僕だけまだ見てないと悔しいからリベルトにも言ってなかった」
「言えよ」
煙を吹きかけてやろうかと思ったが、距離があるので仕方なく窓の外を向くリベルトにユウが続ける。
「こんな街を抱えてる以上、メリットとデメリットっていうのはそれぞれあると思ってて、最大限のメリットと、最小限のデメリットで均衡をとれるようにしておくのが、僕達の役目なのかなともおもうんだよね」
「まぁな。結局いたちごっこになりそうだけどよ、完全にクリーンにしちまったら意味がない。不幸で泣く奴を敢えて残しとくって意味じゃなくてよ、せめて理不尽は取り除いていきてぇ」
窓から下品な街の光の向こうに、スラム街を見るリベルト。
師団の公権力で一斉に整備をすればよいのか―――いや、簡単な問題では済まないものがあそこには、根付いている。
「とりあえず、どのあたりを調査すればいいんだ?」
「そうだねぇ……まずスラム街、スラム街自体はそこまで大きくないし、併せて地下とかも見れるかな?」
「了解だ。あとは『事務所』絡みか。外と中の流れを把握するには『事務所』押さえとくのが一番だ」
「事務所については、それだけじゃなくて『洗って』おかないとね。野良事務所も増えてそうだけど、元々あった事務所が、人が増えた混乱に乗じてこっそりわるいことを……っていうのも、ありそうな気がする」
「ちげーねぇ。じゃあ『事務所』とスラム且つ地下エリア、ってとこだな。『うち』で動くのか?」
「んーん、師団で動くとどうしても目立って、取り締まれるものもとりこぼすと思う。だからハンターに依頼しようか」
「いいけどよ、なんか最近そういうのばっかだな」
吸い殻を空き缶に放り、自身のコートの裏地になんとなし目を向けるリベルト。
「いいんだよ、僕らはあくまで畏怖の象徴で、表に立って恐れられるのが役目だし」
「救援部隊が恐れられるってのも、言い得て妙だな」
「所詮救急しかできない、なんて舐められても成立しないしね。その為に『リベルト達』がいるんだよ」
綺麗になった机の上で手を組み、口を隠して見つめるユウ。恐らく、あの手の裏はいつものようにいけ好かない微笑みをしているハズだ。
「了解だ。じゃあ、とりあえず仕事出してくるぜ。それとよ……」
「なーに?」
「……俺は片づけねぇからな」
そそくさと仕事仕事、と呟きながら部屋を出るリベルト。
執務室の床の上には、何枚もの紙飛行機が散乱していた。
解説
◆
歓楽街ラオネンにおける街の素行調査及び取締依頼。
ハンターの皆さんにお願いしたいのは主に下記2つの内容です。
・事務所
警備、卸売、金融、店舗経営等を営む事務所に対する立ち入り調査。
師団と提携している『事務所』か、違法行為をしていないか、届出通りの業務内容か、
違法でなくとも市民らに対して著しい脅威と取られる素行ではないか等。
無許可の『事務所』及び違法行為を行っている事務所については即座に取り締まってください。
例として、殺人、危険薬物、人身売買、売春は違法行為となっています。
師団と提携している『事務所』についてはリストがありますので渡せます。
・スラム街及び地下エリア
スラム街及び地下エリアにおける現状調査や要望聴取、必要な支援内容の精査や治安維持等。
地下は最近師団側のテコ入れにより整備されたエリアが少し広がりました。
担当の割り振り方は自由です。
但し、各項目につき最低一人は担当する事が望ましいです。
また、掛け持ちについても自由ですが、その場合はプレイング次第では100%の成果は発揮できないかもしれません。
1日毎に申し送りをして担当を入れ替える、等と言ったことも可能です。
難易度的にはどちらも同じぐらいです。
なお、どちらも展開によっては戦闘の可能性が存在します。
※備考
調査には最大5日程の時間を想定しています。
最少でも事務所ならリストの、スラム及び地下ならエリアの50%程を確認すれば成功となります。
どちらの調査においても、師団の委託である旨を任意のタイミングで発言してかまいません。
その際の証明書も発行致します。
質問卓を立てて頂けた場合は、師団長のユウが回答致します。
歓楽街ラオネンにおける街の素行調査及び取締依頼。
ハンターの皆さんにお願いしたいのは主に下記2つの内容です。
・事務所
警備、卸売、金融、店舗経営等を営む事務所に対する立ち入り調査。
師団と提携している『事務所』か、違法行為をしていないか、届出通りの業務内容か、
違法でなくとも市民らに対して著しい脅威と取られる素行ではないか等。
無許可の『事務所』及び違法行為を行っている事務所については即座に取り締まってください。
例として、殺人、危険薬物、人身売買、売春は違法行為となっています。
師団と提携している『事務所』についてはリストがありますので渡せます。
・スラム街及び地下エリア
スラム街及び地下エリアにおける現状調査や要望聴取、必要な支援内容の精査や治安維持等。
地下は最近師団側のテコ入れにより整備されたエリアが少し広がりました。
担当の割り振り方は自由です。
但し、各項目につき最低一人は担当する事が望ましいです。
また、掛け持ちについても自由ですが、その場合はプレイング次第では100%の成果は発揮できないかもしれません。
1日毎に申し送りをして担当を入れ替える、等と言ったことも可能です。
難易度的にはどちらも同じぐらいです。
なお、どちらも展開によっては戦闘の可能性が存在します。
※備考
調査には最大5日程の時間を想定しています。
最少でも事務所ならリストの、スラム及び地下ならエリアの50%程を確認すれば成功となります。
どちらの調査においても、師団の委託である旨を任意のタイミングで発言してかまいません。
その際の証明書も発行致します。
質問卓を立てて頂けた場合は、師団長のユウが回答致します。
マスターより
◆
ラオネン続きですが、今回はマジメなお仕事です。
皆さまのおかげで、そして皆さまと共にラオネンもMSも成長しています。
是非、夜の街の発展と治安維持のご協力ください
ラオネン続きですが、今回はマジメなお仕事です。
皆さまのおかげで、そして皆さまと共にラオネンもMSも成長しています。
是非、夜の街の発展と治安維持のご協力ください
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/08/27 05:49
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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師団長殿に質問 エアルドフリス(ka1856) 人間(クリムゾンウェスト)|30才|男性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2015/08/16 00:42:51 |
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「叶える街」調査計画【相談卓】 エアルドフリス(ka1856) 人間(クリムゾンウェスト)|30才|男性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2015/08/18 17:23:25 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/08/15 19:11:33 |