ゲスト
(ka0000)
少女とトラウマ
マスター:後醍醐

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
ガーディナ- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/08/19 12:00
- リプレイ完成予定
- 2015/09/02 12:00
オープニング
恐ろしいナニカが追ってくる。
執拗に。
必死に逃げる――だが、そのナニカは追う。
振り向く暇もな無く、ただひたすらに逃げる。
ナニカから逃げ切れたと思い、顔を上げる。
顔を上げた前で繰り広げられていたのは――惨劇。
嗚咽、悲鳴、命乞いする声――そして、首を斬り飛ばされ血を吹き出す首や脚や腕。
べっとりとして生ぬるい血が顔にかかる感触。
拭って拭っても取れない血。
そして、目の前に襲いかかるナニカ。
●ブルゲド族 居留地 リーナのゲル
深夜――皆が寝静まった丑三つ時。
「……夢」
飛び起きて頬に手を取り何かを確認するように触るリーナ。
血は――ついていない。
ほっとする表情をするリーナ。
先日のファリフの護衛から時々見る悪夢。
リーナには悪夢を見る心当たりがあった。
そして、あの日から人型の敵に対して弓を取ることができなくなっていた。
怖いのだ――ゴブリンといった人型の敵と戦うことが。
無論、その恐怖を与えたアリシア・ジーナスも怖いのだが、彼女の行為を見て恐怖を覚えてしまっていた。
「……こんなんじゃダメだよね」
アリシアからのトラウマのせいか対人戦闘に恐怖を覚えてしまっている。
比較的辺境という土地柄、動物系の雑魔が多いとは言えゴブリンなどの人型の敵も居ないことはない。
それに、盗賊の類も出ることだってある。
辺境んで生きるにあたって、この状況は非常にまずい。
尚、リーナが対人戦闘にトラウマを持っているのは族長である父・カーンにも知らせている。
部族での雑魔やゴブリンなどの討伐指示を出すのが族長であるカーンの仕事でもあるからだ。
「どうにかしないと……」
じっと、手を見つめるリーナ。
そして、手に落ちる大粒の涙。
● とある日 族長のゲル 朝
「リーナのことなのだが……」
「ええ」
族長というよりも夫婦の会話をするカーンとエリナ。
「今のままではまずいと思うのだが」
「そうね。暴漢からも身も守れない状態はいけないと思うわ」
対人戦闘が出来ないということは暴漢からも身を守ることも出来ないということだ。
女性としては切実な問題でもある。
「護衛で盗賊にでも会えば、恐怖で蹲ってしまいそうだ」
「どうにか直さないと拙いわね」
父として母としてリーナのことが心配なのだ。
「やはりここは……伴をつけてゴブリンの討伐を行わせるべきか……」
「荒療法ね」
恐怖をのりきるには荒療法も必要なときもある。
辺境とは生易しい土地ではないのだ。
「護衛にチュー族とハンターを付ければ良いだろう」
「私としてはハンターの人にリーナのトラウマを克服するようにお願いしたいわね」
カーンは戦力的な意味居合で、エリナはハンターがリーナの心を癒してくれることを期待していた。
「それにだ、リーナも戦士を率いる経験を積むべきだからな」
「そうね、あの娘の立場だとそういう事も必要よね」
直接戦わなくとも戦士を指揮をする経験という意味合いでも必要なことであった。
「リーナとアラウを呼んできてくれ」
「わかりました」
二人を呼びにゲルを出るエリナ。
●リーナとアラウ
カーンの前に呼び出された二人。
「よく来た、ふたりとも」
族長として接するカーン。
「お呼びでしょうか」
「何事でしょうか」
殊勝に答えるアラウと父ではなく族長として接するリーナ。
上下関係から言っても全く違う二人。
リーナは族長の娘、アラウは庇護されているチュー族の族長。
立場としてはリーナのほうが上だ。
「ゴブリンの集落をつけたとの報告があった。リーナはアラウとチュー族の戦士を率いてハンター達と共に殲滅するように」
「……は、はい」
「御意」
青ざめるリーナ、畏まるアラウ。
簡易的な地図をリーナへ渡すカーン。
「以上だ。依頼ももう出してある――ハンター達と合流して現地へ向かうように」
「……はい」
「はい」
ゲルを出る二人。
「……大丈夫ですか? リーナお嬢様」
「え、う……うん」
リーナを心配するアラウ、ごまかすリーナ。
「出来るだけ被害を出さずに討伐したいですね」
「そうだね……」
アラウは仲間のことを想い、リーナは初めての指揮に不安を覚える。
リーナのトラウマを克服すべく行われるゴブリン討伐。
トラウマを克服できるかどうかは――ハンター達次第だ。
執拗に。
必死に逃げる――だが、そのナニカは追う。
振り向く暇もな無く、ただひたすらに逃げる。
ナニカから逃げ切れたと思い、顔を上げる。
顔を上げた前で繰り広げられていたのは――惨劇。
嗚咽、悲鳴、命乞いする声――そして、首を斬り飛ばされ血を吹き出す首や脚や腕。
べっとりとして生ぬるい血が顔にかかる感触。
拭って拭っても取れない血。
そして、目の前に襲いかかるナニカ。
●ブルゲド族 居留地 リーナのゲル
深夜――皆が寝静まった丑三つ時。
「……夢」
飛び起きて頬に手を取り何かを確認するように触るリーナ。
血は――ついていない。
ほっとする表情をするリーナ。
先日のファリフの護衛から時々見る悪夢。
リーナには悪夢を見る心当たりがあった。
そして、あの日から人型の敵に対して弓を取ることができなくなっていた。
怖いのだ――ゴブリンといった人型の敵と戦うことが。
無論、その恐怖を与えたアリシア・ジーナスも怖いのだが、彼女の行為を見て恐怖を覚えてしまっていた。
「……こんなんじゃダメだよね」
アリシアからのトラウマのせいか対人戦闘に恐怖を覚えてしまっている。
比較的辺境という土地柄、動物系の雑魔が多いとは言えゴブリンなどの人型の敵も居ないことはない。
それに、盗賊の類も出ることだってある。
辺境んで生きるにあたって、この状況は非常にまずい。
尚、リーナが対人戦闘にトラウマを持っているのは族長である父・カーンにも知らせている。
部族での雑魔やゴブリンなどの討伐指示を出すのが族長であるカーンの仕事でもあるからだ。
「どうにかしないと……」
じっと、手を見つめるリーナ。
そして、手に落ちる大粒の涙。
● とある日 族長のゲル 朝
「リーナのことなのだが……」
「ええ」
族長というよりも夫婦の会話をするカーンとエリナ。
「今のままではまずいと思うのだが」
「そうね。暴漢からも身も守れない状態はいけないと思うわ」
対人戦闘が出来ないということは暴漢からも身を守ることも出来ないということだ。
女性としては切実な問題でもある。
「護衛で盗賊にでも会えば、恐怖で蹲ってしまいそうだ」
「どうにか直さないと拙いわね」
父として母としてリーナのことが心配なのだ。
「やはりここは……伴をつけてゴブリンの討伐を行わせるべきか……」
「荒療法ね」
恐怖をのりきるには荒療法も必要なときもある。
辺境とは生易しい土地ではないのだ。
「護衛にチュー族とハンターを付ければ良いだろう」
「私としてはハンターの人にリーナのトラウマを克服するようにお願いしたいわね」
カーンは戦力的な意味居合で、エリナはハンターがリーナの心を癒してくれることを期待していた。
「それにだ、リーナも戦士を率いる経験を積むべきだからな」
「そうね、あの娘の立場だとそういう事も必要よね」
直接戦わなくとも戦士を指揮をする経験という意味合いでも必要なことであった。
「リーナとアラウを呼んできてくれ」
「わかりました」
二人を呼びにゲルを出るエリナ。
●リーナとアラウ
カーンの前に呼び出された二人。
「よく来た、ふたりとも」
族長として接するカーン。
「お呼びでしょうか」
「何事でしょうか」
殊勝に答えるアラウと父ではなく族長として接するリーナ。
上下関係から言っても全く違う二人。
リーナは族長の娘、アラウは庇護されているチュー族の族長。
立場としてはリーナのほうが上だ。
「ゴブリンの集落をつけたとの報告があった。リーナはアラウとチュー族の戦士を率いてハンター達と共に殲滅するように」
「……は、はい」
「御意」
青ざめるリーナ、畏まるアラウ。
簡易的な地図をリーナへ渡すカーン。
「以上だ。依頼ももう出してある――ハンター達と合流して現地へ向かうように」
「……はい」
「はい」
ゲルを出る二人。
「……大丈夫ですか? リーナお嬢様」
「え、う……うん」
リーナを心配するアラウ、ごまかすリーナ。
「出来るだけ被害を出さずに討伐したいですね」
「そうだね……」
アラウは仲間のことを想い、リーナは初めての指揮に不安を覚える。
リーナのトラウマを克服すべく行われるゴブリン討伐。
トラウマを克服できるかどうかは――ハンター達次第だ。
解説
■状況
ゴブリンの集落の殲滅
■目的
主:ゴブリンの殲滅
副:チュー族の温存
特殊:リーナのトラウマの克服
■舞台
ゴブリンの集落 時間帯:昼
集落から離れた場所から現地集合
●集落規模(PC情報)
竪穴式住居のような粗末な家が30戸
特に、防壁などもない平地に存在している。
集落周辺は岩場など隠れる場所あり。
●味方情報
チュー族×10:アラウと霊闘士の戦士
●敵情報
ゴブリン×100~ 大して強くない老若男女の非武装のゴブリン。
ゴブリンファイター×10~ 剣で攻撃 集落内にいる
ゴブリンアーチャー×10~ 弓で攻撃 集落内にいる
■NPC情報
アラウ・チュー
クラス:霊闘士
ブルゲド族に助けられたチュー族の最年長の少女。
事実上、族長としてチュー族を代表している。
思いやりのある優しい性格。
庇護のお蔭か歳相応の体つきをしている。
リーナ・ブルゲド(kz0039)
性格は外向的でこざっぱりとしてハツラツなタイプ。
異性の目を気にしないガサツなと所も少々。
長い金髪のツインテールが特徴。肉付きの良いトランジスタグラマーな体型
対人戦闘のトラウマを持つ。
今回、チュー族を指揮する立場、戦闘にも参加。
■注意事項
質問可能
数だけは多く、雑魚ですが逃げ惑うので撃ち漏らしに注意。
アラウの為にもチュー族の損耗に注意。
リーナはトラウマをもってます、上手いこと補佐・護衛する必要があります。
嬉々として敵を倒すような行動はリーナのためにも控えるべきかも知れません。
ゴブリンの集落の殲滅
■目的
主:ゴブリンの殲滅
副:チュー族の温存
特殊:リーナのトラウマの克服
■舞台
ゴブリンの集落 時間帯:昼
集落から離れた場所から現地集合
●集落規模(PC情報)
竪穴式住居のような粗末な家が30戸
特に、防壁などもない平地に存在している。
集落周辺は岩場など隠れる場所あり。
●味方情報
チュー族×10:アラウと霊闘士の戦士
●敵情報
ゴブリン×100~ 大して強くない老若男女の非武装のゴブリン。
ゴブリンファイター×10~ 剣で攻撃 集落内にいる
ゴブリンアーチャー×10~ 弓で攻撃 集落内にいる
■NPC情報
アラウ・チュー
クラス:霊闘士
ブルゲド族に助けられたチュー族の最年長の少女。
事実上、族長としてチュー族を代表している。
思いやりのある優しい性格。
庇護のお蔭か歳相応の体つきをしている。
リーナ・ブルゲド(kz0039)
性格は外向的でこざっぱりとしてハツラツなタイプ。
異性の目を気にしないガサツなと所も少々。
長い金髪のツインテールが特徴。肉付きの良いトランジスタグラマーな体型
対人戦闘のトラウマを持つ。
今回、チュー族を指揮する立場、戦闘にも参加。
■注意事項
質問可能
数だけは多く、雑魚ですが逃げ惑うので撃ち漏らしに注意。
アラウの為にもチュー族の損耗に注意。
リーナはトラウマをもってます、上手いこと補佐・護衛する必要があります。
嬉々として敵を倒すような行動はリーナのためにも控えるべきかも知れません。
マスターより
リーナのトラウマ克服依頼です。
はたしてトラウマが克服できるかどうかは――参加者の皆様にかかっております。
敵は多いですが大したことはありません。
虐殺に近い形になるかもしれません。
それを見たリーナはどう思うでしょうか……?
何を、どう成したいか――貴方のPCの事を教えて下さい。
はたしてトラウマが克服できるかどうかは――参加者の皆様にかかっております。
敵は多いですが大したことはありません。
虐殺に近い形になるかもしれません。
それを見たリーナはどう思うでしょうか……?
何を、どう成したいか――貴方のPCの事を教えて下さい。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/08/20 19:26
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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トラウマ克服大作戦 エリス・ブーリャ(ka3419) エルフ|17才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2015/08/19 01:13:50 |
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リーナに聞いてみよう(Q&A) エリス・ブーリャ(ka3419) エルフ|17才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2015/08/16 18:19:49 |
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![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/08/15 18:25:58 |