ゲスト
(ka0000)
山野を駆ける魔性の者たち
マスター:秋月雅哉

- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 普通
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在7人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 4日
- プレイング締切
- 2015/08/18 07:30
- リプレイ完成予定
- 2015/08/27 07:30
オープニング
●山を慄かせるもの
山が、鳴動する。たくさんの命を内包した魂の揺り籠が、立っていることすら困難なほどの地殻変動を起していた。
地震の中心となるのは先日、祠が倒壊し地下神殿が露わになったあたりだ。
べアルファレスと名乗る特徴的な兜をした歪虚の企みの一つの集大成が、今現れようとしていた。
巨大な、あまりに巨大すぎてそれが何を象っているのか近くでは視認することも困難な歪虚の目覚め。
地下神殿に祀られ、契約者としてゾンビの状態で眠りについたジャイアントたちは歓喜の雄たけびを上げた。
彼らの神の目覚めだ。
「我ラの神ヨ! 人間二滅びヲ!」
ジャイアントのゾンビたちの巨体に隠れるように蛙型の歪虚が静かに神殿内にたたずむ。
「さぁて、ハンターの紳士淑女諸君。そして小夜子。キミたちはこの騒動にどう結末をつける?
禍の火種を巻くのがボクの舞台。此処での演目はそろそろ終わる。
ボクにとっての喜劇。キミたちにとっての悲劇。
ハッピーエンドに変えられるのか、お手並み拝見といこうじゃないか」
暗鬱としながらもどこか愉悦を感じさせるべアルファレスの声はジャイアントたちの喜びと破壊を求める神への賛辞にかき消された。
「……あれは……鹿、か……?」
視界を確保するにはいささか邪魔になる故郷との繋がりの狐面を側頭部にずらし、御影小夜子は山より尚巨大に見える霊体に黒曜の目を見張った。
不定形に揺らめくその存在は恐らく亡霊型歪虚の霊体。本体はまだ地下神殿に祀られているのだろうか。
巨大すぎる、そして通常の鹿よりはるかに複雑に枝分かれした角を持つその歪虚は地上に顕現し、閉じ込められていた鬱憤を晴らすように一声吠えた。
理性を感じさせない、それどころか知性すら突如解放された力に吹き飛んだことを示すようなただの咆哮。
霊体がいくつにも分かれ、普通の鹿より一回り大きい形をしたモノが山をかける。
命を吸い尽くされたかのようにそれらが通り過ぎた後の草木は立ち枯れ、虫の鳴き声は絶えていった。
小夜子は分裂体に行きあわないよう山を駆け抜けながら素早く算段を巡らせる。
本体を破壊するためにも、まずはこの霊体を地下神殿近くから引きはがす必要がある。
そして同時に少数が地下神殿に突入、歪虚の核を破壊しなければならないだろう。
(これだけ大掛かりな騒ぎを仕掛けるとすれば、おそらくべアルファレスの言う「舞台」の終わりは近い……ならば)
同時に蹴りをつけるために、そして山に暮らす動植物だけでなく、点在する村の人々の命を守るために、二手に分かれるのが得策か。
今自分にできることは一刻も早く伝令役として近隣の村に留まっているソサエティの職員に協力を要請し、できる限り避難誘導に努めることだ。
「今度こそ、守ってみせる。私の家族を」
白拍子姿をした異世界からの来訪者は、悪路をものともせずに駆け抜けていった。
かつてこの地で暮らしていたジャイアントたちが精霊を祀るのとは逆の祭祀を行い、歪虚に落とした存在、それはかつてブリーキンダ・ベルと呼ばれ、畏怖の対象だった。
森をかけるブリーキンダ・ベルの分裂体が通り過ぎるごとに草木や動物、虫に至るまで全ての命が吸い尽くされ奪われていく。
分裂体を多数放っても尚、山を覆い尽くさんばかりに巨大な本体はゆっくりと点在する村に存在する命を屠るために移動を開始していた。
山火事をいち早く発見できるようにと作られた村の櫓からは山が死んでいく姿と、おそらくそれを引き起こしているのだろうと歪虚に関してはハンター程知識のない村人でも察することのできる規模の惨事が見える。
人々は恐怖に慄きながらも村を捨て、家畜を連れる間もなくパニックを起こしながら逃げ惑うのだった。
山が、鳴動する。たくさんの命を内包した魂の揺り籠が、立っていることすら困難なほどの地殻変動を起していた。
地震の中心となるのは先日、祠が倒壊し地下神殿が露わになったあたりだ。
べアルファレスと名乗る特徴的な兜をした歪虚の企みの一つの集大成が、今現れようとしていた。
巨大な、あまりに巨大すぎてそれが何を象っているのか近くでは視認することも困難な歪虚の目覚め。
地下神殿に祀られ、契約者としてゾンビの状態で眠りについたジャイアントたちは歓喜の雄たけびを上げた。
彼らの神の目覚めだ。
「我ラの神ヨ! 人間二滅びヲ!」
ジャイアントのゾンビたちの巨体に隠れるように蛙型の歪虚が静かに神殿内にたたずむ。
「さぁて、ハンターの紳士淑女諸君。そして小夜子。キミたちはこの騒動にどう結末をつける?
禍の火種を巻くのがボクの舞台。此処での演目はそろそろ終わる。
ボクにとっての喜劇。キミたちにとっての悲劇。
ハッピーエンドに変えられるのか、お手並み拝見といこうじゃないか」
暗鬱としながらもどこか愉悦を感じさせるべアルファレスの声はジャイアントたちの喜びと破壊を求める神への賛辞にかき消された。
「……あれは……鹿、か……?」
視界を確保するにはいささか邪魔になる故郷との繋がりの狐面を側頭部にずらし、御影小夜子は山より尚巨大に見える霊体に黒曜の目を見張った。
不定形に揺らめくその存在は恐らく亡霊型歪虚の霊体。本体はまだ地下神殿に祀られているのだろうか。
巨大すぎる、そして通常の鹿よりはるかに複雑に枝分かれした角を持つその歪虚は地上に顕現し、閉じ込められていた鬱憤を晴らすように一声吠えた。
理性を感じさせない、それどころか知性すら突如解放された力に吹き飛んだことを示すようなただの咆哮。
霊体がいくつにも分かれ、普通の鹿より一回り大きい形をしたモノが山をかける。
命を吸い尽くされたかのようにそれらが通り過ぎた後の草木は立ち枯れ、虫の鳴き声は絶えていった。
小夜子は分裂体に行きあわないよう山を駆け抜けながら素早く算段を巡らせる。
本体を破壊するためにも、まずはこの霊体を地下神殿近くから引きはがす必要がある。
そして同時に少数が地下神殿に突入、歪虚の核を破壊しなければならないだろう。
(これだけ大掛かりな騒ぎを仕掛けるとすれば、おそらくべアルファレスの言う「舞台」の終わりは近い……ならば)
同時に蹴りをつけるために、そして山に暮らす動植物だけでなく、点在する村の人々の命を守るために、二手に分かれるのが得策か。
今自分にできることは一刻も早く伝令役として近隣の村に留まっているソサエティの職員に協力を要請し、できる限り避難誘導に努めることだ。
「今度こそ、守ってみせる。私の家族を」
白拍子姿をした異世界からの来訪者は、悪路をものともせずに駆け抜けていった。
かつてこの地で暮らしていたジャイアントたちが精霊を祀るのとは逆の祭祀を行い、歪虚に落とした存在、それはかつてブリーキンダ・ベルと呼ばれ、畏怖の対象だった。
森をかけるブリーキンダ・ベルの分裂体が通り過ぎるごとに草木や動物、虫に至るまで全ての命が吸い尽くされ奪われていく。
分裂体を多数放っても尚、山を覆い尽くさんばかりに巨大な本体はゆっくりと点在する村に存在する命を屠るために移動を開始していた。
山火事をいち早く発見できるようにと作られた村の櫓からは山が死んでいく姿と、おそらくそれを引き起こしているのだろうと歪虚に関してはハンター程知識のない村人でも察することのできる規模の惨事が見える。
人々は恐怖に慄きながらも村を捨て、家畜を連れる間もなくパニックを起こしながら逃げ惑うのだった。
解説
個人連動の陽動作戦側となります。
『地下神殿に猛る神あり』(Bパートシナリオ名)が成功した場合、ブリーキンダ・ベルが消滅するため自動成功となります。
ただしこちらの連携が上手くいかなかった場合突入部隊の突入が遅れる、もしくは突入そのものが失敗する可能性もあり、その場合どちらの依頼も失敗判定となります。
個人連動ではありますが同時に展開されるシナリオのため両シナリオへの同時参加は非推奨です。
同時参加した場合登場が遅くなる場合があります。
【目的】
ブリーキンダ・ベル及び分裂体を地下神殿から引き離すこと。
魔法攻撃は通用しますが霊体のため物理攻撃は通用しません。
巨大な歪虚であるブリーキンダ・ベルの出現と分裂体により山に生息している生き物や植物の命が吸収され、村人たちがパニック状態で逃れようとしているため避難誘導で犠牲者を少しでも抑える目的もあります。
【ブリーキンダ・ベルについて】
山に匹敵する大きさの、かつて精霊だった存在。
今はジャイアントの契約者(ゾンビ)に力を与える歪虚として猛威を振るっています。
分裂体は鹿の姿を取り命を吸収しながら山を駆け回っています。
本体は自発的にはあまり動かないものの本体の下に地下神殿が存在するため、突入部隊が核の破壊のために地下神殿に突入できるようサポートしてください。
『地下神殿に猛る神あり』(Bパートシナリオ名)が成功した場合、ブリーキンダ・ベルが消滅するため自動成功となります。
ただしこちらの連携が上手くいかなかった場合突入部隊の突入が遅れる、もしくは突入そのものが失敗する可能性もあり、その場合どちらの依頼も失敗判定となります。
個人連動ではありますが同時に展開されるシナリオのため両シナリオへの同時参加は非推奨です。
同時参加した場合登場が遅くなる場合があります。
【目的】
ブリーキンダ・ベル及び分裂体を地下神殿から引き離すこと。
魔法攻撃は通用しますが霊体のため物理攻撃は通用しません。
巨大な歪虚であるブリーキンダ・ベルの出現と分裂体により山に生息している生き物や植物の命が吸収され、村人たちがパニック状態で逃れようとしているため避難誘導で犠牲者を少しでも抑える目的もあります。
【ブリーキンダ・ベルについて】
山に匹敵する大きさの、かつて精霊だった存在。
今はジャイアントの契約者(ゾンビ)に力を与える歪虚として猛威を振るっています。
分裂体は鹿の姿を取り命を吸収しながら山を駆け回っています。
本体は自発的にはあまり動かないものの本体の下に地下神殿が存在するため、突入部隊が核の破壊のために地下神殿に突入できるようサポートしてください。
マスターより
解説にもありますが個人連動となっています。
べアルファレスの演出する舞台、最後の物語の幕開けとなります。
山と、山で暮らす人々にどうか安寧を。
なおギリギリになる可能性はありますが大規模の結果反映前には出発できる見込みです。
べアルファレスの演出する舞台、最後の物語の幕開けとなります。
山と、山で暮らす人々にどうか安寧を。
なおギリギリになる可能性はありますが大規模の結果反映前には出発できる見込みです。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/08/24 00:39
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/08/17 18:02:23 |
|
![]() |
相談卓だよ 天竜寺 詩(ka0396) 人間(リアルブルー)|18才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2015/08/18 00:00:02 |