ゲスト
(ka0000)
ケーキを狙うゴブリン
マスター:江口梨奈

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 6~8人
- サポート
- 現在0人 / 0~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/08/26 19:00
- リプレイ完成予定
- 2015/09/04 19:00
オープニング
リアルブルー人から聞いた話であるが、飲食店は『隠れた名店』が人気であるようだ。
人の行き来の多い大通りに面したものではなく、逆に街から離れてひっそりと。寧ろ少々行きづらい、分かりにくい方が良いらしい。外観は素朴な民家のようで、けれどドアを開けるときっちりとした店であることを匂わせる本格的な調度をしつらえておくのだ。並べる商品は、質がよければ少々高くても、それが逆に価値を示すものなのだそうだ。
そんなアドバイスを受けてミアは、子供の頃からの夢であったケーキ屋を開くのに、街中ではなく、はずれにある古いボロ家を借りることにしたのだった。それはもちろん、賃料の件が一番大きく影響したからなのだけれど。
アドバイスのとおりに、改装費はほとんどかけず、小さな看板をひとつ付けるだけにした。代わりに宣伝はしっかりすることにして、あちこちに開店日を記した案内を送った。並べるケーキは種類は少なめに、しかし材料は吟味して、腕によりをかけて。
さあ、いよいよ来週に開店である。
その前に予行練習だ、ミアは開店の日を想定して、オーブンをフル稼働させた。
店中にバターの溶ける甘い匂いがたちこめ、それは煙突を通って外へも溢れ出た。
売り棚に次々とケーキや焼き菓子が並んでいく。
「作りすぎちゃったかしら。ううん、このぐらい用意しなきゃ。きっとお客さんはいっぱい来てくれるわ」
などと独り言をいいながらミアは、整然と並んだケーキを眺め、満足そうに頷いた。
と、外がなんだか騒がしい。
どかどかと、複数の足音がする。
「何かしら? まさか、お客さん第一号かしら」
ミアが呑気な事を言っていられたのもそこまでだ。
乱暴にドアが開かれ、入ってきたのは……5、6匹のゴブリンだったのだ!
人気のない街はずれのボロ家、中にいるのはエプロン姿の小娘ひとり、そこから漂う食物のいい匂い。
どうぞ狙ってくれ、と言わんばかりの条件ではないか!
匂いにおびき寄せられたゴブリンは、遠慮無く中に入り込み、ずらりと並んだ色とりどりのケーキを食い散らかし始めた。
ミアに何が出来ただろう? ひたすら逃げて、満腹になったゴブリンがいなくなるのを待つしかなかったのだ。
静かになった店に戻ったミアは、呆然とした。泥だらけの足で入り込まれ汚され、売り棚は割れていたりクロスは破れていたり……ともかく好き放題に散らかされていた。
ああ、なんということだろう。
もちろん、掃除をすれば元通りにすることはできる。けれどこのままでは同じようにケーキを焼き続けることは出来ない。
これからもこの店を続けるか否かはさておき、まずは来週に迫った開店日だ。これはもう、あちこちに宣伝して回ったのだから、今更取り下げるわけにはいかない。
せめて開店を期待してくれている人たちを裏切ることのないよう、まずはあのゴブリンどもをどうにかしなくては!
人の行き来の多い大通りに面したものではなく、逆に街から離れてひっそりと。寧ろ少々行きづらい、分かりにくい方が良いらしい。外観は素朴な民家のようで、けれどドアを開けるときっちりとした店であることを匂わせる本格的な調度をしつらえておくのだ。並べる商品は、質がよければ少々高くても、それが逆に価値を示すものなのだそうだ。
そんなアドバイスを受けてミアは、子供の頃からの夢であったケーキ屋を開くのに、街中ではなく、はずれにある古いボロ家を借りることにしたのだった。それはもちろん、賃料の件が一番大きく影響したからなのだけれど。
アドバイスのとおりに、改装費はほとんどかけず、小さな看板をひとつ付けるだけにした。代わりに宣伝はしっかりすることにして、あちこちに開店日を記した案内を送った。並べるケーキは種類は少なめに、しかし材料は吟味して、腕によりをかけて。
さあ、いよいよ来週に開店である。
その前に予行練習だ、ミアは開店の日を想定して、オーブンをフル稼働させた。
店中にバターの溶ける甘い匂いがたちこめ、それは煙突を通って外へも溢れ出た。
売り棚に次々とケーキや焼き菓子が並んでいく。
「作りすぎちゃったかしら。ううん、このぐらい用意しなきゃ。きっとお客さんはいっぱい来てくれるわ」
などと独り言をいいながらミアは、整然と並んだケーキを眺め、満足そうに頷いた。
と、外がなんだか騒がしい。
どかどかと、複数の足音がする。
「何かしら? まさか、お客さん第一号かしら」
ミアが呑気な事を言っていられたのもそこまでだ。
乱暴にドアが開かれ、入ってきたのは……5、6匹のゴブリンだったのだ!
人気のない街はずれのボロ家、中にいるのはエプロン姿の小娘ひとり、そこから漂う食物のいい匂い。
どうぞ狙ってくれ、と言わんばかりの条件ではないか!
匂いにおびき寄せられたゴブリンは、遠慮無く中に入り込み、ずらりと並んだ色とりどりのケーキを食い散らかし始めた。
ミアに何が出来ただろう? ひたすら逃げて、満腹になったゴブリンがいなくなるのを待つしかなかったのだ。
静かになった店に戻ったミアは、呆然とした。泥だらけの足で入り込まれ汚され、売り棚は割れていたりクロスは破れていたり……ともかく好き放題に散らかされていた。
ああ、なんということだろう。
もちろん、掃除をすれば元通りにすることはできる。けれどこのままでは同じようにケーキを焼き続けることは出来ない。
これからもこの店を続けるか否かはさておき、まずは来週に迫った開店日だ。これはもう、あちこちに宣伝して回ったのだから、今更取り下げるわけにはいかない。
せめて開店を期待してくれている人たちを裏切ることのないよう、まずはあのゴブリンどもをどうにかしなくては!
解説
街はずれの民家を改装したケーキ屋を、ゴブリンの襲撃から護って下さい。
どうやら、甘い菓子の匂いに釣られて集まってきたようです。
ケーキ屋は来週に開店を迎えており、今後の営業のためにも、それまでに片を付ける必要がありそうです。
店は民家のため、防衛設備の類は一切ありません。
周囲に他の民家はなく、大通りからも遠い、木や繁みに覆われた一角。
店内は一度荒らされてそれを修繕している最中であり、もう一度入り込まれるのは辛いところでしょう。
どうやら、甘い菓子の匂いに釣られて集まってきたようです。
ケーキ屋は来週に開店を迎えており、今後の営業のためにも、それまでに片を付ける必要がありそうです。
店は民家のため、防衛設備の類は一切ありません。
周囲に他の民家はなく、大通りからも遠い、木や繁みに覆われた一角。
店内は一度荒らされてそれを修繕している最中であり、もう一度入り込まれるのは辛いところでしょう。
マスターより
都合のいいことに、もう一度ミアにケーキでも焼かせれば、匂いでゴブリンは集まってきます。もちろんそれ以外の手段でもOK。
それでは、頑張って下さい。
それでは、頑張って下さい。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/09/08 18:18
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/08/25 07:38:34 |
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相談卓 イレーヌ(ka1372) ドワーフ|10才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2015/08/26 07:57:02 |