ゲスト
(ka0000)
山を彷徨うもの
マスター:君矢

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/09/13 09:00
- リプレイ完成予定
- 2015/09/22 09:00
オープニング
それらと最初に遭遇したのは、シェノグ族の村から山を登り、草原を横切りさらに奥に入って行った場所だった。シェノグ族の男性は薬草採集に一人行く最中、それらに偶然出会ったのだった。
山の中、人の背丈もある草をかき分けて三人の人が歩いていた。白い布のような物を頭から被っているので顔は分からないが、細い体型から女らしいと男性は思った。
ひ弱そうな女が三人こんな山奥を歩いている。しゃべりもせずに道を外れて移動しているのを奇妙だと思いつつも、男性は余所者が遭難でもしたのだろうと思い声をかけた。
「おーい、大丈夫かー」
とにかく道まで誘導し、助けたほうがいいだろうと思ったのだ。
声に気が付いた女たちは立ち止まると一斉に男の方へ向き直る。
そして、手に持っていた棘の生えた物を投げつけてきた。男性は彼女たちが何をしているのかよく分からず白く細い腕がきれいだなと、場違いな感想をいだいた。
棘の生えた丸い物は綺麗な放物線を描き男性に向かってくる。
「うひゃぁ」
一つが命中し、男は情けない悲鳴を上げ倒れた。残りの二つが木に命中する音が聞こえた。
びっしりと生えた鋭い棘が男性の腕に刺さる。刺さった部分からピリピリと腕が痺れた。
何が起きたのか分からず混乱している男性に三人の女たちが近づいてくる。声も発せず、淡々と近寄ってくる女たちに男性は恐怖した。
女たちは白い手に握った鋭く尖った物を振りかぶって、男性の痺れている腕にグッと突き刺した。
男性は絶叫し、のたうち回る。引き抜こうとすると棘でも生えているのか肉がえぐれ、痛いばかりだった。
女たちはもう男に興味がないのか突き刺したことに満足したのか、再び、静かに山を彷徨い始めた。
「という事がありましてな。幸いにも襲われた男は生きておりますが、腕に刺さった物を抜くのに難儀しました。山を彷徨っている妙な女たち、歪虚だと思うのですが退治していただきたいのですじゃ」
シェノグ族の族長である長い髭の老人はハンターオフィスの受付で依頼内容の説明をしていた。
「かしこまりました。さっそく依頼の募集を出しますね」
と受付の女性は手続きをする。
「動物も襲われているようでしての。今は複数で山に入るなど自衛をしております。不気味なものが徘徊している山では安心して仕事ができませんからのう。どうぞよろしくお願いしますじゃ」
と、族長は言った。
●シェノグ族の村 ハンター達が集落に到着するちょっと前
夏の日差しの中、族長の孫娘ツアンプが洗濯物を干していると、幼馴染の少女ディシャンが困った顔をして声をかけてきた。
「カザリノミ草ある? 弟がさ、お腹壊したんだけど、家に無くて」
ツアンプは家の薬草庫の中身を思い出してみる。カザリノミ草は下痢止めに効くといわれる薬草だ。乾燥させた葉をつい先日、交易商に売ったばかりだ。
「……、今、無いですね」
「どうしようかな。採るにしてもさ、山に今、不気味なのいるし……」
ディシャンはため息をつく。
「一緒に採りに行きましょう。遠くないし、二人で行けば大丈夫ですよ」
悩んでいるディシャンにツアンプは言うと、洗濯籠を家に戻し薬草を入れる籠と鎌を持ってくる。
「でもツアンプ、予定あるでしょ?」
ディシャンが聞く。
ツアンプは族長から、ハンターの道案内を頼まれている。薬草を採りに行くのに時間はあまりかからないから、寄り道をしなければハンター到着の前に帰れるだろう。
「大丈夫です。お腹壊したままじゃ、かわいそうです」
「さっと行って帰ってこようか。ありがと」
二人は、途中、すれ違った人と「薬草採りに行ってきます」「気をつけて」と和やかな会話をしていった。
薬草を採った帰り道。村近くの見通しの良い森まで戻ってきたとき二人は、白い布を被った女たちに遭遇してしまった。
今も女たちは鋭く尖った物を手に持ち、静かにツアンプたちを追いかけてくる。
「ツアンプ先に逃げて!」
「おいていけないよ!」
ディシャンは逃げる途中で足に女たちの投げた棘が刺さり痺れてしまった。ツアンプは歩けない彼女を背負って不気味な女たちから逃げている。
まだ距離は開いているものの、ツアンプたちの歩みは遅い。
背後に、女たちが迫っている。
山の中、人の背丈もある草をかき分けて三人の人が歩いていた。白い布のような物を頭から被っているので顔は分からないが、細い体型から女らしいと男性は思った。
ひ弱そうな女が三人こんな山奥を歩いている。しゃべりもせずに道を外れて移動しているのを奇妙だと思いつつも、男性は余所者が遭難でもしたのだろうと思い声をかけた。
「おーい、大丈夫かー」
とにかく道まで誘導し、助けたほうがいいだろうと思ったのだ。
声に気が付いた女たちは立ち止まると一斉に男の方へ向き直る。
そして、手に持っていた棘の生えた物を投げつけてきた。男性は彼女たちが何をしているのかよく分からず白く細い腕がきれいだなと、場違いな感想をいだいた。
棘の生えた丸い物は綺麗な放物線を描き男性に向かってくる。
「うひゃぁ」
一つが命中し、男は情けない悲鳴を上げ倒れた。残りの二つが木に命中する音が聞こえた。
びっしりと生えた鋭い棘が男性の腕に刺さる。刺さった部分からピリピリと腕が痺れた。
何が起きたのか分からず混乱している男性に三人の女たちが近づいてくる。声も発せず、淡々と近寄ってくる女たちに男性は恐怖した。
女たちは白い手に握った鋭く尖った物を振りかぶって、男性の痺れている腕にグッと突き刺した。
男性は絶叫し、のたうち回る。引き抜こうとすると棘でも生えているのか肉がえぐれ、痛いばかりだった。
女たちはもう男に興味がないのか突き刺したことに満足したのか、再び、静かに山を彷徨い始めた。
「という事がありましてな。幸いにも襲われた男は生きておりますが、腕に刺さった物を抜くのに難儀しました。山を彷徨っている妙な女たち、歪虚だと思うのですが退治していただきたいのですじゃ」
シェノグ族の族長である長い髭の老人はハンターオフィスの受付で依頼内容の説明をしていた。
「かしこまりました。さっそく依頼の募集を出しますね」
と受付の女性は手続きをする。
「動物も襲われているようでしての。今は複数で山に入るなど自衛をしております。不気味なものが徘徊している山では安心して仕事ができませんからのう。どうぞよろしくお願いしますじゃ」
と、族長は言った。
●シェノグ族の村 ハンター達が集落に到着するちょっと前
夏の日差しの中、族長の孫娘ツアンプが洗濯物を干していると、幼馴染の少女ディシャンが困った顔をして声をかけてきた。
「カザリノミ草ある? 弟がさ、お腹壊したんだけど、家に無くて」
ツアンプは家の薬草庫の中身を思い出してみる。カザリノミ草は下痢止めに効くといわれる薬草だ。乾燥させた葉をつい先日、交易商に売ったばかりだ。
「……、今、無いですね」
「どうしようかな。採るにしてもさ、山に今、不気味なのいるし……」
ディシャンはため息をつく。
「一緒に採りに行きましょう。遠くないし、二人で行けば大丈夫ですよ」
悩んでいるディシャンにツアンプは言うと、洗濯籠を家に戻し薬草を入れる籠と鎌を持ってくる。
「でもツアンプ、予定あるでしょ?」
ディシャンが聞く。
ツアンプは族長から、ハンターの道案内を頼まれている。薬草を採りに行くのに時間はあまりかからないから、寄り道をしなければハンター到着の前に帰れるだろう。
「大丈夫です。お腹壊したままじゃ、かわいそうです」
「さっと行って帰ってこようか。ありがと」
二人は、途中、すれ違った人と「薬草採りに行ってきます」「気をつけて」と和やかな会話をしていった。
薬草を採った帰り道。村近くの見通しの良い森まで戻ってきたとき二人は、白い布を被った女たちに遭遇してしまった。
今も女たちは鋭く尖った物を手に持ち、静かにツアンプたちを追いかけてくる。
「ツアンプ先に逃げて!」
「おいていけないよ!」
ディシャンは逃げる途中で足に女たちの投げた棘が刺さり痺れてしまった。ツアンプは歩けない彼女を背負って不気味な女たちから逃げている。
まだ距離は開いているものの、ツアンプたちの歩みは遅い。
背後に、女たちが迫っている。
解説
女性の姿をしている雑魔退治をお願いします。
目撃者によると3体はいる模様。
被害にあった男性に残されていた二種類の物は部族で保管している。
部族で調べたところ、鋭く尖った細い方は種子に似ているという事が分かっている。
大きさ:トゲトゲおよそ15cm。尖っている種子およそ20cm。
雑魔たちの行動
山の中を彷徨い、動物を襲っている。だんだんと村の方へ近づいている。
遠くにいる獲物にトゲトゲした物を投石の様に投げる。刺さった部分が痺れて動かしにくくなる。服くらいの厚さは突き破る。
近づいて鋭く尖った種子で強襲し突き刺してくる。突き刺した種子はそこに残される。細かい棘があるので抜けにくく、無理に抜けば傷が広がる。
このところ雑魔が目撃される村周辺の山は、なだらかな傾斜で見通しのよい森になっている。
道は、獣道を踏み固めたものなので足元に注意
集落につくと案内役が不在。他の人たちも仕事に忙しく代役が立てられませんでした。
「申し訳ありませんの。山で仕事をしている者たちもいますでの、何かあれば声をかけてくだされ。皆さんが来ることは、全員知っております。協力は惜しみませんので」
と、族長が言っています。
以下PL情報
女の外見をした植物タイプの雑魔
種子を遠くに運ばせるために、動物を襲い種子を突き刺している。
そのために、山の中をさ迷い歩いている。
ツアンプとディシャンについて。
一般人。
持ち物は赤い鞭と鎌。薬草の入った籠。
鞭はシェノグ族の象徴として所持している。戦闘能力はない。
ツアンプとディシャンは、薬草採りの帰りに運悪く雑魔に遭遇。
村に向かって、山道を必死に歩いていますが追いつかれそうな状況。
目撃者によると3体はいる模様。
被害にあった男性に残されていた二種類の物は部族で保管している。
部族で調べたところ、鋭く尖った細い方は種子に似ているという事が分かっている。
大きさ:トゲトゲおよそ15cm。尖っている種子およそ20cm。
雑魔たちの行動
山の中を彷徨い、動物を襲っている。だんだんと村の方へ近づいている。
遠くにいる獲物にトゲトゲした物を投石の様に投げる。刺さった部分が痺れて動かしにくくなる。服くらいの厚さは突き破る。
近づいて鋭く尖った種子で強襲し突き刺してくる。突き刺した種子はそこに残される。細かい棘があるので抜けにくく、無理に抜けば傷が広がる。
このところ雑魔が目撃される村周辺の山は、なだらかな傾斜で見通しのよい森になっている。
道は、獣道を踏み固めたものなので足元に注意
集落につくと案内役が不在。他の人たちも仕事に忙しく代役が立てられませんでした。
「申し訳ありませんの。山で仕事をしている者たちもいますでの、何かあれば声をかけてくだされ。皆さんが来ることは、全員知っております。協力は惜しみませんので」
と、族長が言っています。
以下PL情報
女の外見をした植物タイプの雑魔
種子を遠くに運ばせるために、動物を襲い種子を突き刺している。
そのために、山の中をさ迷い歩いている。
ツアンプとディシャンについて。
一般人。
持ち物は赤い鞭と鎌。薬草の入った籠。
鞭はシェノグ族の象徴として所持している。戦闘能力はない。
ツアンプとディシャンは、薬草採りの帰りに運悪く雑魔に遭遇。
村に向かって、山道を必死に歩いていますが追いつかれそうな状況。
マスターより
族長の孫娘のツアンプが案内役……だったのですが、出かけたようです。
族長は「役目を放り出しおって……」とちょっと怒っています。
※ ※
プレイングには、行動と心情をバランスよく書いていただければ幸いです。
では、よろしくお願いします。
族長は「役目を放り出しおって……」とちょっと怒っています。
※ ※
プレイングには、行動と心情をバランスよく書いていただければ幸いです。
では、よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/09/20 19:22
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/09/09 20:14:57 |
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新生の相談卓 リーリア・バックフィード(ka0873) 人間(クリムゾンウェスト)|17才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2015/09/12 23:44:28 |