ゲスト
(ka0000)
【東征】月に嗤う
マスター:葉槻

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在10人 / 6~10人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/09/09 22:00
- リプレイ完成予定
- 2015/09/18 22:00
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●暗雲低迷
「……まさか、獄炎様が負けるとはな……」
満身創痍の身体に薬を塗りながら風禅が溜息を吐いた。
「全くだよ……酷い目に遭っちゃったよ」
魅彩がうんざりとした様子で獣の形となった左腕をさすりながら同意する。
「あの着物気に入ってたのに……悔しい」
顔の右半分がイタチの顔になっている聖が袴の帯を締め直しながら呟く。
この鎌鼬三兄弟、先の天龍陣作戦時に狐軍に捕まり「お前らも闘え」と戦場に放り込まれていた。
正直あまり気乗りしない戦いだった為、適当なところでひっそりと去ろうと思っていたのだが、指揮官として現れたのが自分達よりも実力のある5尾狐だった為逃げ損なった。
結果、5尾狐が倒されるまで戦場から逃げることが叶わず、それぞれに大怪我を負うハメとなったのだ。
風禅はどこというより全身に切り傷が刻まれ、漸く何とか止血が終わった所だった。
魅彩は左腕を切り落とされた為、腕だけが本来の獣の姿へと変わっていた。
聖は火にまかれた為、顔の右半分がイタチの顔に、羽織っていた色打ち掛けと着物がなくなり、代わりに成人男性の上半身を惜しげも無くさらして居た。
「人を食べなきゃ。この際鬼でもいいんだけど。鬼のくせに俺たちから逃げようとか、ホント身の程知らず」
魅彩はイライラと爪で土を掻く。
「あと着物よ、着物。こうなったらもっと上等なの仕入れてやらなくちゃ」
「…………」
物凄く何か言いたげな顔で聖を見た後、風禅は2度目の溜息を吐いた。
「……そうだ、な。天ノ都を覆っていた結界も消えたしな。ちょいと一つ村襲ってやりましょうかね」
まだ多くのハンター達が彷徨いている為、都内へ入るのは上策では無いが、近隣の村なら運が良ければハンターに遭遇せずに略奪が出来るだろう。
「……運が、良けりゃあ、な」
風禅の呟きに、魅彩は「何か言った?」と首を傾げる。
「いや、何でも」
「よーし、暴れるぞ-!」と文字通り飛び跳ねる魅彩を見ながら、風禅は嫌な予感を拭えなかった。
●月下狂騒
煌々と満月の照らす、明るい夜だった。
まず、街道沿いの一軒が襲われた。
断末魔の悲鳴が寝静まった村に響き、初老の男は何事かと提灯を片手に外へ出た。
隣の家の玄関先、そこで見た物は、水たまりに沈んだ切り刻まれた人形と投げ出された帯。
……いや、水たまりでは無く血溜まりなのだと、切り刻まれているのはよく知る隣人で、帯に見えるのははらわただと気付いた瞬間、腰を抜かして尻餅をついた。
三日月のように口元をほころばせた人影が奥から出てきて、音も無く男へとあっという間に近付いた。
「……やだ、筋張って硬そう」
舌なめずりの音が耳朶を打った次の瞬間、男は首を落とされて絶命した。
返り血を美味しそうに拭い舐めながら、聖は微笑んだ。
「……でも、血の味は悪くないわ」
村の中心へと3体が足を踏み入れた時、気配に気付いた魅彩がくつくつと楽しそうに笑った。
「……あぁ、何だ、居たんだ、ハンター」
その声に応えるように、ハンターの1人が魅彩の前に立った。
「……聖姉、撤退しよう」
風禅が眉間にしわを寄せて、聖の肩に手を置いた。
しかし、聖はその手を払って、風禅を見ると唇の両端を釣り上げた。
「今日は血が騒ぐねぇ。やってやろうじゃぁないか」
聖のその笑みに、風禅は更に顔を歪めた。
これまでに蓄積された怒りが、普段なら誰よりも人らしく気まぐれで状況把握に長けている聖の理性を突破してしまったらしい。
人型を保つほどの体力の無さも恐らく関係しているのだろう。
――それとも、月の魔力か。
「魅彩、ミナゴロシだよ。いいね!」
「はい、姉様!」
「聖! 魅彩!」
制止する風禅の声など聞こえないように、2人は楽しそうに笑いながら刃を構えたのだった。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●暗雲低迷
「……まさか、獄炎様が負けるとはな……」
満身創痍の身体に薬を塗りながら風禅が溜息を吐いた。
「全くだよ……酷い目に遭っちゃったよ」
魅彩がうんざりとした様子で獣の形となった左腕をさすりながら同意する。
「あの着物気に入ってたのに……悔しい」
顔の右半分がイタチの顔になっている聖が袴の帯を締め直しながら呟く。
この鎌鼬三兄弟、先の天龍陣作戦時に狐軍に捕まり「お前らも闘え」と戦場に放り込まれていた。
正直あまり気乗りしない戦いだった為、適当なところでひっそりと去ろうと思っていたのだが、指揮官として現れたのが自分達よりも実力のある5尾狐だった為逃げ損なった。
結果、5尾狐が倒されるまで戦場から逃げることが叶わず、それぞれに大怪我を負うハメとなったのだ。
風禅はどこというより全身に切り傷が刻まれ、漸く何とか止血が終わった所だった。
魅彩は左腕を切り落とされた為、腕だけが本来の獣の姿へと変わっていた。
聖は火にまかれた為、顔の右半分がイタチの顔に、羽織っていた色打ち掛けと着物がなくなり、代わりに成人男性の上半身を惜しげも無くさらして居た。
「人を食べなきゃ。この際鬼でもいいんだけど。鬼のくせに俺たちから逃げようとか、ホント身の程知らず」
魅彩はイライラと爪で土を掻く。
「あと着物よ、着物。こうなったらもっと上等なの仕入れてやらなくちゃ」
「…………」
物凄く何か言いたげな顔で聖を見た後、風禅は2度目の溜息を吐いた。
「……そうだ、な。天ノ都を覆っていた結界も消えたしな。ちょいと一つ村襲ってやりましょうかね」
まだ多くのハンター達が彷徨いている為、都内へ入るのは上策では無いが、近隣の村なら運が良ければハンターに遭遇せずに略奪が出来るだろう。
「……運が、良けりゃあ、な」
風禅の呟きに、魅彩は「何か言った?」と首を傾げる。
「いや、何でも」
「よーし、暴れるぞ-!」と文字通り飛び跳ねる魅彩を見ながら、風禅は嫌な予感を拭えなかった。
●月下狂騒
煌々と満月の照らす、明るい夜だった。
まず、街道沿いの一軒が襲われた。
断末魔の悲鳴が寝静まった村に響き、初老の男は何事かと提灯を片手に外へ出た。
隣の家の玄関先、そこで見た物は、水たまりに沈んだ切り刻まれた人形と投げ出された帯。
……いや、水たまりでは無く血溜まりなのだと、切り刻まれているのはよく知る隣人で、帯に見えるのははらわただと気付いた瞬間、腰を抜かして尻餅をついた。
三日月のように口元をほころばせた人影が奥から出てきて、音も無く男へとあっという間に近付いた。
「……やだ、筋張って硬そう」
舌なめずりの音が耳朶を打った次の瞬間、男は首を落とされて絶命した。
返り血を美味しそうに拭い舐めながら、聖は微笑んだ。
「……でも、血の味は悪くないわ」
村の中心へと3体が足を踏み入れた時、気配に気付いた魅彩がくつくつと楽しそうに笑った。
「……あぁ、何だ、居たんだ、ハンター」
その声に応えるように、ハンターの1人が魅彩の前に立った。
「……聖姉、撤退しよう」
風禅が眉間にしわを寄せて、聖の肩に手を置いた。
しかし、聖はその手を払って、風禅を見ると唇の両端を釣り上げた。
「今日は血が騒ぐねぇ。やってやろうじゃぁないか」
聖のその笑みに、風禅は更に顔を歪めた。
これまでに蓄積された怒りが、普段なら誰よりも人らしく気まぐれで状況把握に長けている聖の理性を突破してしまったらしい。
人型を保つほどの体力の無さも恐らく関係しているのだろう。
――それとも、月の魔力か。
「魅彩、ミナゴロシだよ。いいね!」
「はい、姉様!」
「聖! 魅彩!」
制止する風禅の声など聞こえないように、2人は楽しそうに笑いながら刃を構えたのだった。
解説
【目標】
鎌鼬三兄弟の殲滅
【状況】
あなたたちハンターが天ノ都への帰路の途中、一夜の宿を借りていた村に、鎌鼬三兄弟が現れました。
一体一体の能力は高く、今まではハンター10人でも倒す事は叶いませんでしたが、現在は3体共が負傷しています。
また、もともと好戦的な魅彩に加え、リーダー格である聖が冷静さを欠いている状態です。
今鎌鼬達が居るのは村の中央に近い、すこし開けた空き地です。
民家は周囲に7軒が点在。老人と女子供ばかりが合計で30人ほど居ます。
あなたたちは日没前にこの村に到着したので、地理・地形で不利になることはありません。
今宵は満月。月明かりだけでも夜目で鎌鼬達の動きを追うことは可能です。
【特殊状況】
この依頼に限り、下記2点にご留意下さい。
・村の中で深夜の戦闘のため、騎馬での戦いには向きません(下馬して戦っていただきます)。
・バイクでの戦闘は可能ではありますが、村の中という点にご考慮いただかないと有利には動けませんのでご注意下さい。
【鎌鼬三兄弟】
●聖
他2名に『姉』と呼ばせており、所作言動も女性のようだが体格は成人男性
人型の顔は大変整って美しいが、現在は右半分が本来のイタチの顔になっている
本来は大変気分屋だが、現在は別人の様な粗暴さを見せている
状態異常を誘発する攻撃を得意とする(魅了、目つぶし、睡眠)
●風禅
1番精悍な体躯をしている
全身に傷を負っているようだが、他2体と比べると軽傷で人型を維持している
女好きだが他2名より人間側に近い”常識”を持ち合わせているような言動が見られる
風を繰る能力に長けており、風の力を借りて攻撃を当てやすくしたり、通常より早く動く事がある
●魅彩
1番小柄な少年のような容姿をしており、言動も子供のそれに近い
最も攻撃的であり、攻撃力も高い。無邪気な笑顔で綺麗だからと蝶の羽をもぐような残虐性が見られる
鎌鼬三兄弟の殲滅
【状況】
あなたたちハンターが天ノ都への帰路の途中、一夜の宿を借りていた村に、鎌鼬三兄弟が現れました。
一体一体の能力は高く、今まではハンター10人でも倒す事は叶いませんでしたが、現在は3体共が負傷しています。
また、もともと好戦的な魅彩に加え、リーダー格である聖が冷静さを欠いている状態です。
今鎌鼬達が居るのは村の中央に近い、すこし開けた空き地です。
民家は周囲に7軒が点在。老人と女子供ばかりが合計で30人ほど居ます。
あなたたちは日没前にこの村に到着したので、地理・地形で不利になることはありません。
今宵は満月。月明かりだけでも夜目で鎌鼬達の動きを追うことは可能です。
【特殊状況】
この依頼に限り、下記2点にご留意下さい。
・村の中で深夜の戦闘のため、騎馬での戦いには向きません(下馬して戦っていただきます)。
・バイクでの戦闘は可能ではありますが、村の中という点にご考慮いただかないと有利には動けませんのでご注意下さい。
【鎌鼬三兄弟】
●聖
他2名に『姉』と呼ばせており、所作言動も女性のようだが体格は成人男性
人型の顔は大変整って美しいが、現在は右半分が本来のイタチの顔になっている
本来は大変気分屋だが、現在は別人の様な粗暴さを見せている
状態異常を誘発する攻撃を得意とする(魅了、目つぶし、睡眠)
●風禅
1番精悍な体躯をしている
全身に傷を負っているようだが、他2体と比べると軽傷で人型を維持している
女好きだが他2名より人間側に近い”常識”を持ち合わせているような言動が見られる
風を繰る能力に長けており、風の力を借りて攻撃を当てやすくしたり、通常より早く動く事がある
●魅彩
1番小柄な少年のような容姿をしており、言動も子供のそれに近い
最も攻撃的であり、攻撃力も高い。無邪気な笑顔で綺麗だからと蝶の羽をもぐような残虐性が見られる
マスターより
はじめまして、もしくはまたお目にかかれて光栄です。葉槻(はづき)です。
【東征】としては3本目になります。鎌鼬編最終章……のはず。
とんでも無い下手を討たない限り今回で彼らと勝負が付きます。
是非とも獄炎も討ち果たしたハンターの底力を見せていただければと思います。
出発時のスキル・装備とプレイングが食い違っている方が時々おられます。
装備していないスキル・アイテムは使用することが出来ません。
出発前に今一度ご確認をお願いします。
それではあなたらしい戦いをお待ちしております。
【東征】としては3本目になります。鎌鼬編最終章……のはず。
とんでも無い下手を討たない限り今回で彼らと勝負が付きます。
是非とも獄炎も討ち果たしたハンターの底力を見せていただければと思います。
出発時のスキル・装備とプレイングが食い違っている方が時々おられます。
装備していないスキル・アイテムは使用することが出来ません。
出発前に今一度ご確認をお願いします。
それではあなたらしい戦いをお待ちしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/09/17 01:18
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 リカルド=フェアバーン(ka0356) 人間(リアルブルー)|32才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2015/09/08 23:46:53 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/08/31 08:29:30 |