ゲスト
(ka0000)
ひこうきとヤマアラシ
マスター:尾仲ヒエル

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在5人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/09/11 22:00
- リプレイ完成予定
- 2015/09/20 22:00
オープニング
木もれ日の揺れる森の中、まだら模様の光を浴びながら小道を行く人影があった。
リュックを背負い、ツルハシを肩にかついだ5人のドワーフたちだ。
「今日も晴れてよかったなあ」
「ああ、仕事もはかどりそうだ」
「儂らが掘り出したマテリアルが、えーと、なんだ。『ひこうき』って奴に使われるんじゃろ?」
「ああ、なんだかよく分からんが、『ひこうき』の餌になるらしいな」
「噂じゃドラゴンみたいに飛ぶらしいじゃないか」
「いや、儂はワイバーンみたいに飛ぶと聞いたぞ」
わいわいと噂に興じながらドワーフたちが目指すのは、良質の鉱物性マテリアルが採れる採石場だ。
しばらくすると、地面がごつごつとした灰色になってきた。
鉱物性マテリアルを採掘中の崖が見えてくると、仕事好きのドワーフたちの足が自然と早まる。
「ん?」
崖の手前に建てた物置小屋が見えてきた時、先頭のドワーフが急に足を止めた。
すぐ後ろに続いていたドワーフたちがたたらを踏む。
「なんだ」
「どうした」
「あぶないぞ」
「……静かに。何か聞こえないか」
言われてみれば、小鳥の鳴き声に交じって、何か聞きなれない音が響いていた。
ゴリゴリゴリゴリ。
岩を削るようなその音は、崖のほうから聞こえてくる。
小屋の影から5つの顔が揃って覗いた。
「なんじゃ、ありゃあ」
驚きの声を上げたドワーフたちの視線の先には、大きな生き物がうずくまっていた。
ヤマアラシに似たその生き物の体は、灰色の長い針におおわれている。
生き物は、鉱物性マテリアルの塊を前足で器用に掴むと、口元に運んだ。
真っ赤な口が開き、ずらりと並んだ鋭い牙が、やすやすと、まるで歯ごたえを楽しむかのようにマテリアルを噛み砕いていく。
ゴリゴリゴリゴリ。
「食ってる」
「なんてこった……大切なマテリアルを」
「ど、どうする」
「儂らじゃどうにもならんだろう。ここはハンターに……」
5人が、ひそひそと話し合いを始めた時、風の向きが変わった。
ドワーフたちの匂いを嗅ぎとったのか、生き物はぎらりと小屋に目を向けた。
「まずい。気付かれた」
逃げ出そうとしたドワーフたちは、慌てたせいで、ばたばたと折り重なって倒れてしまった。
「うわわわ」
体の針を逆立てた生き物の近付いてくる気配を感じながら、ドワーフたちは必死に小屋の影に身を転がした。
生き物は小屋の近くまで来ると、くるりと体の向きを変えた。
ジャラジャラジャラジャラ。
小屋にお尻を向けた生き物の体から、不穏な音が響いた数秒後。
びゅっと風を切る音がして、生き物の体から鋭い針が飛んだ。
タタタタタ。
乾いた音がして、小屋の板壁に針が突き立つ。
「ひゃあ!」
壁が針だらけになった小屋を背に、ドワーフたちは命からがら逃げ出した。
リュックを背負い、ツルハシを肩にかついだ5人のドワーフたちだ。
「今日も晴れてよかったなあ」
「ああ、仕事もはかどりそうだ」
「儂らが掘り出したマテリアルが、えーと、なんだ。『ひこうき』って奴に使われるんじゃろ?」
「ああ、なんだかよく分からんが、『ひこうき』の餌になるらしいな」
「噂じゃドラゴンみたいに飛ぶらしいじゃないか」
「いや、儂はワイバーンみたいに飛ぶと聞いたぞ」
わいわいと噂に興じながらドワーフたちが目指すのは、良質の鉱物性マテリアルが採れる採石場だ。
しばらくすると、地面がごつごつとした灰色になってきた。
鉱物性マテリアルを採掘中の崖が見えてくると、仕事好きのドワーフたちの足が自然と早まる。
「ん?」
崖の手前に建てた物置小屋が見えてきた時、先頭のドワーフが急に足を止めた。
すぐ後ろに続いていたドワーフたちがたたらを踏む。
「なんだ」
「どうした」
「あぶないぞ」
「……静かに。何か聞こえないか」
言われてみれば、小鳥の鳴き声に交じって、何か聞きなれない音が響いていた。
ゴリゴリゴリゴリ。
岩を削るようなその音は、崖のほうから聞こえてくる。
小屋の影から5つの顔が揃って覗いた。
「なんじゃ、ありゃあ」
驚きの声を上げたドワーフたちの視線の先には、大きな生き物がうずくまっていた。
ヤマアラシに似たその生き物の体は、灰色の長い針におおわれている。
生き物は、鉱物性マテリアルの塊を前足で器用に掴むと、口元に運んだ。
真っ赤な口が開き、ずらりと並んだ鋭い牙が、やすやすと、まるで歯ごたえを楽しむかのようにマテリアルを噛み砕いていく。
ゴリゴリゴリゴリ。
「食ってる」
「なんてこった……大切なマテリアルを」
「ど、どうする」
「儂らじゃどうにもならんだろう。ここはハンターに……」
5人が、ひそひそと話し合いを始めた時、風の向きが変わった。
ドワーフたちの匂いを嗅ぎとったのか、生き物はぎらりと小屋に目を向けた。
「まずい。気付かれた」
逃げ出そうとしたドワーフたちは、慌てたせいで、ばたばたと折り重なって倒れてしまった。
「うわわわ」
体の針を逆立てた生き物の近付いてくる気配を感じながら、ドワーフたちは必死に小屋の影に身を転がした。
生き物は小屋の近くまで来ると、くるりと体の向きを変えた。
ジャラジャラジャラジャラ。
小屋にお尻を向けた生き物の体から、不穏な音が響いた数秒後。
びゅっと風を切る音がして、生き物の体から鋭い針が飛んだ。
タタタタタ。
乾いた音がして、小屋の板壁に針が突き立つ。
「ひゃあ!」
壁が針だらけになった小屋を背に、ドワーフたちは命からがら逃げ出した。
解説
□=空きスクエア ▼=針の飛ぶ範囲
崖
□□□□□□□□
□□□雑魔□□□
□□□の体□□□
崖 □□▼▼▼▼□□ ……(省略)崖
□□□□□□□□
小屋□□□□□□
□□□□□□□□
(省略)
【採石場】
人里離れた場所にある、三方を崖に囲まれた採石場。
縦40メートル、横30メートル(図では右側と手前部分を省略してあります)。
ところどころ石の転がる地面は、ごつごつした灰色の岩盤でできており、高い崖に囲まれています。
ざっと見たところ、身を隠せそうな物は物置小屋ぐらいです。
手前は森に続いています。
【物置小屋】
縦2メートル、横4メートルの木でできた小屋。
ドワーフたちの使っている手押し車などの道具が入っています。
【敵】
体長3メートルのヤマアラシ型の雑魔。
背中は1メートルほどの長い針で覆われています。
針の先端部分、長さ15センチの鋭い針先を飛ばして攻撃してきます。
【攻撃方法】
・噛みつく
鉱石をもやすやすと噛み砕く、尖った牙で噛みついてきます。
・ひっかく
前足の爪による攻撃。
・鋭い針先
15センチの針を、後方横一列、4スクエアに飛ばしてきます。
飛ばす前には、お尻を向け、針を擦り合わせて威嚇音を出します。
崖
□□□□□□□□
□□□雑魔□□□
□□□の体□□□
崖 □□▼▼▼▼□□ ……(省略)崖
□□□□□□□□
小屋□□□□□□
□□□□□□□□
(省略)
【採石場】
人里離れた場所にある、三方を崖に囲まれた採石場。
縦40メートル、横30メートル(図では右側と手前部分を省略してあります)。
ところどころ石の転がる地面は、ごつごつした灰色の岩盤でできており、高い崖に囲まれています。
ざっと見たところ、身を隠せそうな物は物置小屋ぐらいです。
手前は森に続いています。
【物置小屋】
縦2メートル、横4メートルの木でできた小屋。
ドワーフたちの使っている手押し車などの道具が入っています。
【敵】
体長3メートルのヤマアラシ型の雑魔。
背中は1メートルほどの長い針で覆われています。
針の先端部分、長さ15センチの鋭い針先を飛ばして攻撃してきます。
【攻撃方法】
・噛みつく
鉱石をもやすやすと噛み砕く、尖った牙で噛みついてきます。
・ひっかく
前足の爪による攻撃。
・鋭い針先
15センチの針を、後方横一列、4スクエアに飛ばしてきます。
飛ばす前には、お尻を向け、針を擦り合わせて威嚇音を出します。
マスターより
良質の鉱物性マテリアルが採れる採石場に、ヤマアラシ型の雑魔が発生しました。
サルヴァトーレ・ロッソ技術開発部が単独で実験している「ひこうき」。
その開発に使われる鉱物性マテリアル確保のため、雑魔退治をお願いします。
ちなみに今回のドワーフたちは採石担当のため、「ひこうき」に関しては噂程度にしか知識がありません。
戦闘後、余裕があれば採石のお手伝いも可能です。
サルヴァトーレ・ロッソ技術開発部が単独で実験している「ひこうき」。
その開発に使われる鉱物性マテリアル確保のため、雑魔退治をお願いします。
ちなみに今回のドワーフたちは採石担当のため、「ひこうき」に関しては噂程度にしか知識がありません。
戦闘後、余裕があれば採石のお手伝いも可能です。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/09/18 03:13
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 サーシャ・V・クリューコファ(ka0723) 人間(リアルブルー)|15才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2015/09/11 21:10:55 |
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![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/09/11 07:39:46 |