ゲスト
(ka0000)
とうもろこし畑の戦い
マスター:ミノリアキラ

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/09/27 09:00
- リプレイ完成予定
- 2015/10/06 09:00
オープニング
●とうもろこし畑
目の前に広がっているのは広大なとうもろこし畑であった。
ただし収穫はすでに終わっており、後始末のされていないとうもろこしの茎だけがその場で立ち枯れているといった状況だ。
畑の向こうには大きな納屋がみえる。
納屋といっても二階建てでかなり大きい。
村人の話だと、この納屋はもうほとんど使われていない古いもので、一階は古い小麦粉が置かれているだけだ。
この納屋にゴブリンやコボルドが住み着くようになって、既に二週間ほどが経つ。
ハンターズソサエティから派遣された調査員は、とうもろこしの茎に紛れ、双眼鏡を構えながら納屋の裏側に近づく。
(基本的には表側と同じか。一階に窓二つ、二階部分に窓みっつ)
裏側には表の大きな搬入口よりも小さな裏口が取り付けられている。
細心の注意をはらって気配を殺し、足音を殺しながら裏口に近づく。
裏口の扉には鍵がかかっていたが、力ずくでも開きそうだ。
そのとき。
(しまった、気づかれたか)
二階の窓が開き、ゴブリンが顔を出した。
調査員は畑に飛び込むと、納屋の表側に全速力で走り逃げる。
正面側の窓から、拳大の岩が降ってくる。それから、矢も。
さらに、窓から抜け出した二体のコボルドが調査員の後ろを追いかける。
調査員はお気に入りのテンガロンハットを落とさないように押さえつつ、コボルドの足音が至近距離に迫るのを聞きながらひたすらに疾走する。
目指すは、畑の端にある大木だが、茎のせいでひどく走りにくい。
そのとき、大木の太い枝のところに、輝く光と人影が見えた。
風が巻き起こり、追っていたコボルドたちを切り裂いていった。
●樹上より愛をこめて
「やはり応援を頼んでおいて正解だった。助かったぞ、ユーリ!」
枝の上に登り、双眼鏡を構える。
木の枝は太く、幹はがっしりとしていて、大の男二人が腰かけてもびくともしない。
それに、畑の全域と納屋の正面が見渡せた。
追ってきたコボルドのうち一体はウィンドスラッシュの餌食になって倒れ、もう一体は諦めて戻っていった。
「こちらも町に戻るところだったから……何より昔の仲間の頼みですからね。まあ、貴方にはどちらかというと迷惑をかけられる方が多かったような気もしますが」
旅装の魔術師は少し疲れた顔でそう言った。
黒髪で、少年のような幼い顔立ちをした若い魔術師だ。
覚醒状態にあり、指先が青く光っている。
「しかし、いつまでここであの納屋を見張っていればいいんでしょうか」
「ソサエティから、正式にハンターが派遣されてくるまで……だな。うかつにここを離れると、やつらが収穫前の麦畑を襲うかもしれない。そうなれば、近隣一帯の村々に大打撃だ。なるべくここで引きつけたい」
「で、ハンターが派遣されてくるのは……それはいつ……?」
「さあ、近頃は、大きい戦いもあったからな……」
調査員は、黙りこんだ。
「あと、僕の報酬は誰が支払ってくれるんでしょうか……?」
調査員は、答えなかった。
沈黙が流れた。
「えっ、まさか、タダ働き!?」
「まあまあ。騒ぐなよ、あとで飯でも奢るからさ」
「そんなこと言って、また保存食とかなんでしょ~?」
魔術師は調査員のバックパックを探った。
食料を入れる袋を取り出して、彼は愕然とする。
「……これしかないの?」
取り出したのは干し肉のかけらがたったの二切れ。
「おい、敵が来たぞ。お前さん、まだ覚醒中なんだから追い払ってくれ!」
「待って、待ってくれ。これっぽっちの食料で、いつまでここに籠城すればいいんだって!?」
哀れな魔術師の悲鳴が、夜空に響き渡った。
目の前に広がっているのは広大なとうもろこし畑であった。
ただし収穫はすでに終わっており、後始末のされていないとうもろこしの茎だけがその場で立ち枯れているといった状況だ。
畑の向こうには大きな納屋がみえる。
納屋といっても二階建てでかなり大きい。
村人の話だと、この納屋はもうほとんど使われていない古いもので、一階は古い小麦粉が置かれているだけだ。
この納屋にゴブリンやコボルドが住み着くようになって、既に二週間ほどが経つ。
ハンターズソサエティから派遣された調査員は、とうもろこしの茎に紛れ、双眼鏡を構えながら納屋の裏側に近づく。
(基本的には表側と同じか。一階に窓二つ、二階部分に窓みっつ)
裏側には表の大きな搬入口よりも小さな裏口が取り付けられている。
細心の注意をはらって気配を殺し、足音を殺しながら裏口に近づく。
裏口の扉には鍵がかかっていたが、力ずくでも開きそうだ。
そのとき。
(しまった、気づかれたか)
二階の窓が開き、ゴブリンが顔を出した。
調査員は畑に飛び込むと、納屋の表側に全速力で走り逃げる。
正面側の窓から、拳大の岩が降ってくる。それから、矢も。
さらに、窓から抜け出した二体のコボルドが調査員の後ろを追いかける。
調査員はお気に入りのテンガロンハットを落とさないように押さえつつ、コボルドの足音が至近距離に迫るのを聞きながらひたすらに疾走する。
目指すは、畑の端にある大木だが、茎のせいでひどく走りにくい。
そのとき、大木の太い枝のところに、輝く光と人影が見えた。
風が巻き起こり、追っていたコボルドたちを切り裂いていった。
●樹上より愛をこめて
「やはり応援を頼んでおいて正解だった。助かったぞ、ユーリ!」
枝の上に登り、双眼鏡を構える。
木の枝は太く、幹はがっしりとしていて、大の男二人が腰かけてもびくともしない。
それに、畑の全域と納屋の正面が見渡せた。
追ってきたコボルドのうち一体はウィンドスラッシュの餌食になって倒れ、もう一体は諦めて戻っていった。
「こちらも町に戻るところだったから……何より昔の仲間の頼みですからね。まあ、貴方にはどちらかというと迷惑をかけられる方が多かったような気もしますが」
旅装の魔術師は少し疲れた顔でそう言った。
黒髪で、少年のような幼い顔立ちをした若い魔術師だ。
覚醒状態にあり、指先が青く光っている。
「しかし、いつまでここであの納屋を見張っていればいいんでしょうか」
「ソサエティから、正式にハンターが派遣されてくるまで……だな。うかつにここを離れると、やつらが収穫前の麦畑を襲うかもしれない。そうなれば、近隣一帯の村々に大打撃だ。なるべくここで引きつけたい」
「で、ハンターが派遣されてくるのは……それはいつ……?」
「さあ、近頃は、大きい戦いもあったからな……」
調査員は、黙りこんだ。
「あと、僕の報酬は誰が支払ってくれるんでしょうか……?」
調査員は、答えなかった。
沈黙が流れた。
「えっ、まさか、タダ働き!?」
「まあまあ。騒ぐなよ、あとで飯でも奢るからさ」
「そんなこと言って、また保存食とかなんでしょ~?」
魔術師は調査員のバックパックを探った。
食料を入れる袋を取り出して、彼は愕然とする。
「……これしかないの?」
取り出したのは干し肉のかけらがたったの二切れ。
「おい、敵が来たぞ。お前さん、まだ覚醒中なんだから追い払ってくれ!」
「待って、待ってくれ。これっぽっちの食料で、いつまでここに籠城すればいいんだって!?」
哀れな魔術師の悲鳴が、夜空に響き渡った。
解説
使われていない古い納屋に、ゴブリンを主体とした敵が住み着いてしまったようです。
これを排除して、村に平穏を取り戻すことが任務です……が、現地にて情報収集に当たっている調査員が敵に捕捉されてしまいました。
調査員と友人一名は地の利を活かして断続的な敵の襲撃をやり過ごしていますが、それも時間の問題です。
亜人の群れを倒しつつ、この二名を救出に向かってください。
なお、今回の任務は調査員が足止めを食らっており、PCたちは情報の少ない中での戦闘となります。
【状況】
・大木から納屋までの距離は100メートル。平坦な土地で起伏は無し
・一団は納屋の二階部分に陣取り、近づくと三つの窓から射撃攻撃を行い、コボルドが畑に飛び出して来る
・畑は収穫後であり、納屋は古いもののため、戦闘で破壊されても報酬等には影響しない
・現地への到着は早朝
【救出対象】
①調査員ジーン・ヴァージル 機導師/エルフ
・情報収集期間が長期に渡っており、空腹
・夜間から朝方にかけての戦闘で覚醒回数を使いきっている
②魔術師ユーリ 人間/リアルブルー/タダ働き/お人好し
・長い旅から帰ってきたばかりで疲弊しており、空腹
・ウィンドスラッシュを一回分だけ残している
【敵の情報】
・現在、調査員が確認した(生存している)敵はゴブリンソルジャー2体、ゴブリン3体、コボルド5体、一定時間経過でリトルラプターに騎乗したゴブリンナイト2体が乱入
コボルド 爪と牙による近接攻撃を行う
ゴブリン 投石による射撃攻撃、こん棒を使っての近接攻撃を行う
ゴブリンソルジャー 斧と弓を所持している。胴回りを中心に防御を固めている
ゴブリンナイト 広範囲へ突撃攻撃を行う。こん棒のようなものを所持
これを排除して、村に平穏を取り戻すことが任務です……が、現地にて情報収集に当たっている調査員が敵に捕捉されてしまいました。
調査員と友人一名は地の利を活かして断続的な敵の襲撃をやり過ごしていますが、それも時間の問題です。
亜人の群れを倒しつつ、この二名を救出に向かってください。
なお、今回の任務は調査員が足止めを食らっており、PCたちは情報の少ない中での戦闘となります。
【状況】
・大木から納屋までの距離は100メートル。平坦な土地で起伏は無し
・一団は納屋の二階部分に陣取り、近づくと三つの窓から射撃攻撃を行い、コボルドが畑に飛び出して来る
・畑は収穫後であり、納屋は古いもののため、戦闘で破壊されても報酬等には影響しない
・現地への到着は早朝
【救出対象】
①調査員ジーン・ヴァージル 機導師/エルフ
・情報収集期間が長期に渡っており、空腹
・夜間から朝方にかけての戦闘で覚醒回数を使いきっている
②魔術師ユーリ 人間/リアルブルー/タダ働き/お人好し
・長い旅から帰ってきたばかりで疲弊しており、空腹
・ウィンドスラッシュを一回分だけ残している
【敵の情報】
・現在、調査員が確認した(生存している)敵はゴブリンソルジャー2体、ゴブリン3体、コボルド5体、一定時間経過でリトルラプターに騎乗したゴブリンナイト2体が乱入
コボルド 爪と牙による近接攻撃を行う
ゴブリン 投石による射撃攻撃、こん棒を使っての近接攻撃を行う
ゴブリンソルジャー 斧と弓を所持している。胴回りを中心に防御を固めている
ゴブリンナイト 広範囲へ突撃攻撃を行う。こん棒のようなものを所持
マスターより
夏も過ぎ去っていくというのに、放置されたとうもろこし畑。
秋の実りを受けるためにも、ここで決着をつけなくてはいけません。
それから、腹ぺこ二人組が樹の上でなにかやっていますが、絡むもよし、無視するのもよし……。
皆さんのお力をお貸しください。
秋の実りを受けるためにも、ここで決着をつけなくてはいけません。
それから、腹ぺこ二人組が樹の上でなにかやっていますが、絡むもよし、無視するのもよし……。
皆さんのお力をお貸しください。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/10/04 01:23
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 柊 真司(ka0705) 人間(リアルブルー)|20才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2015/09/26 23:52:27 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/09/24 23:43:57 |