ゲスト
(ka0000)
暗黒次元殺法紅蓮之極!(※必殺技募集)
マスター:御影堂

- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在4人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/09/30 09:00
- リプレイ完成予定
- 2015/10/09 09:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
▼
皆さんは、こんな経験がないだろうか。
「ばーりや!」
「そのばりやをやぶる、ひっさつわざをくらえー」
「どんなの? なまはんかな必殺技じゃあ、ばりあを破れないよ」
「ふっふっふ」
不敵な笑みを浮かべながら、友人はポーズを決める。
「鳳凰十字グレートランチャー斬り!」
「すげー! やぶられたーっ!」
おおよそこんな経験である。
むず痒い経験、思い出したくない黒歴史、懐かしさ……。
感じるものは、ひとによって違うだろうが、誰しも「必殺技」にあこがれていた。
ここに、一人。
必殺技について、思い悩む男がいた……。
●
「先生、次の原稿はまだ出来上がらないのですか!」
「……一朝一夕でできたら、苦労はしないねぇ」
少女のがなる声に煙たそうな表情を浮かべ、先生はパイプを置いた。
目の前には薄茶色の紙が何枚も広げられている。
黒いインクのシミが、紙の上に散らされているが、まとまりはない。構想を練っている作家は、紙を大量に消費すると揶揄されたことがある。この先生と呼ばれる人物も多分に漏れず、書き散らすタイプであった。
「何がそんなに決まらないのですか?」
「シャヤカ殿、このクライマックス。ドラゴンを倒すのに地味すぎないかねぇ」
「そうですか?」
シャヤカと呼ばれた少女は、小首をかしげて原稿を読む。
最後の場面、英雄たちは村を焼き払い続けていたドラゴンの棲家にたどり着く、
生け贄を断ち切り、負の連鎖を止めるためのセリフは饒舌で、かっこいい。
「ふむふむ」
だが、肝心のドラゴンとの立ち回りがいまいち盛り上がりに欠ける。
テキトーな技名を叫び、テキトーに剣を振るう……そんなイメージだ。
「ガキか」
ぽそりと漏らした後、シャヤカはハッとした。
慌てて先生を見れば、漬物石のように椅子の上で丸まっていた。ぼそぼそと呟く言葉を聞いてみれば、才能がないのだ、書きたくないのだ、おかあちゃん、と泣き言を言っている。
「先生。これは先生の責任だけではないですよ」
「んむ?」
「考えても見てください。恋愛悲喜劇を得意とする先生に、無理やり英雄譚をお願いしたのはうちの劇場なんですから」
「そ、そうか。そうだよな。誰にでも……得手不得手があるわけだからねぇ」
「でも、締め切りは迫ってます」
「……書かなくちゃ、だめ?」
おっさんの上目遣いに、シャヤカは背筋が寒くなる。ここで代筆を立てることも出来る。だが、先生を甘やかすと他の仕事のときにも影響が出るかもしれない。
心を鬼にしなくては!
「書いてください」
最高の笑顔で、断じた。
先生は泣きそうだった。
「……わかりました。こういうときは、イメージをインプットするのがいいんです」
「インプット?」
「えぇ、実際に必殺技を打つ場面を見せてもらいましょう」
「ほう」
先生は興味ありげに体勢を立て直した。パイプを片手に、話を聞くモードに入る。
ここで挫けさせてはいけない。
慎重に先生の興味を惹かなくては……。
「ハンターをご存知ですよね」
もちろん、と先生は答えた。劇作家という立場上、耳目は広くしておかなければな、と満足気に語る。
ハンターが歪虚と闘っていること。覚醒状態に入り、多様な業を持っていること……。
ここまで語れば、先生もわかったらしい。
「後学のためだ。よろしい、すぐに手配してくれたまえ」
「実際の戦闘に見学に行くのは、危険なので見立てになりますが」
「それでも、よい。なんならシチュエーションは用意しておこう」
「わかりました。役者も手配しておきますね」
帰り際、シャヤカはふと思いつく。
これはこれで、いい興行になりそうではないか。
「儲け話。いただきました」
早速、劇場のオーナーに話を通し、大々的に告知を打つ。
その名も、
第一回
俺の右腕が囁くんだ! 闇に抱かれて燃え落ちろ!
必殺技選手権!
開場は街の外側にある、草原だ。チケットは完売。会場設営お手の物、
あとは当日を待つのみである。
▼
開催概要
1)シチュエーションを選んで、必殺技を使え!
※シチュエーションに合わせて演技して
2)参加は1~5名のグループで可能。
3)とくに優勝等はなく、「俺の必殺技を見ろ!」という猛者募集!
さあ、滾る諸君よ。
私たちは君の必殺技を待っているぞ!
▼
皆さんは、こんな経験がないだろうか。
「ばーりや!」
「そのばりやをやぶる、ひっさつわざをくらえー」
「どんなの? なまはんかな必殺技じゃあ、ばりあを破れないよ」
「ふっふっふ」
不敵な笑みを浮かべながら、友人はポーズを決める。
「鳳凰十字グレートランチャー斬り!」
「すげー! やぶられたーっ!」
おおよそこんな経験である。
むず痒い経験、思い出したくない黒歴史、懐かしさ……。
感じるものは、ひとによって違うだろうが、誰しも「必殺技」にあこがれていた。
ここに、一人。
必殺技について、思い悩む男がいた……。
●
「先生、次の原稿はまだ出来上がらないのですか!」
「……一朝一夕でできたら、苦労はしないねぇ」
少女のがなる声に煙たそうな表情を浮かべ、先生はパイプを置いた。
目の前には薄茶色の紙が何枚も広げられている。
黒いインクのシミが、紙の上に散らされているが、まとまりはない。構想を練っている作家は、紙を大量に消費すると揶揄されたことがある。この先生と呼ばれる人物も多分に漏れず、書き散らすタイプであった。
「何がそんなに決まらないのですか?」
「シャヤカ殿、このクライマックス。ドラゴンを倒すのに地味すぎないかねぇ」
「そうですか?」
シャヤカと呼ばれた少女は、小首をかしげて原稿を読む。
最後の場面、英雄たちは村を焼き払い続けていたドラゴンの棲家にたどり着く、
生け贄を断ち切り、負の連鎖を止めるためのセリフは饒舌で、かっこいい。
「ふむふむ」
だが、肝心のドラゴンとの立ち回りがいまいち盛り上がりに欠ける。
テキトーな技名を叫び、テキトーに剣を振るう……そんなイメージだ。
「ガキか」
ぽそりと漏らした後、シャヤカはハッとした。
慌てて先生を見れば、漬物石のように椅子の上で丸まっていた。ぼそぼそと呟く言葉を聞いてみれば、才能がないのだ、書きたくないのだ、おかあちゃん、と泣き言を言っている。
「先生。これは先生の責任だけではないですよ」
「んむ?」
「考えても見てください。恋愛悲喜劇を得意とする先生に、無理やり英雄譚をお願いしたのはうちの劇場なんですから」
「そ、そうか。そうだよな。誰にでも……得手不得手があるわけだからねぇ」
「でも、締め切りは迫ってます」
「……書かなくちゃ、だめ?」
おっさんの上目遣いに、シャヤカは背筋が寒くなる。ここで代筆を立てることも出来る。だが、先生を甘やかすと他の仕事のときにも影響が出るかもしれない。
心を鬼にしなくては!
「書いてください」
最高の笑顔で、断じた。
先生は泣きそうだった。
「……わかりました。こういうときは、イメージをインプットするのがいいんです」
「インプット?」
「えぇ、実際に必殺技を打つ場面を見せてもらいましょう」
「ほう」
先生は興味ありげに体勢を立て直した。パイプを片手に、話を聞くモードに入る。
ここで挫けさせてはいけない。
慎重に先生の興味を惹かなくては……。
「ハンターをご存知ですよね」
もちろん、と先生は答えた。劇作家という立場上、耳目は広くしておかなければな、と満足気に語る。
ハンターが歪虚と闘っていること。覚醒状態に入り、多様な業を持っていること……。
ここまで語れば、先生もわかったらしい。
「後学のためだ。よろしい、すぐに手配してくれたまえ」
「実際の戦闘に見学に行くのは、危険なので見立てになりますが」
「それでも、よい。なんならシチュエーションは用意しておこう」
「わかりました。役者も手配しておきますね」
帰り際、シャヤカはふと思いつく。
これはこれで、いい興行になりそうではないか。
「儲け話。いただきました」
早速、劇場のオーナーに話を通し、大々的に告知を打つ。
その名も、
第一回
俺の右腕が囁くんだ! 闇に抱かれて燃え落ちろ!
必殺技選手権!
開場は街の外側にある、草原だ。チケットは完売。会場設営お手の物、
あとは当日を待つのみである。
▼
開催概要
1)シチュエーションを選んで、必殺技を使え!
※シチュエーションに合わせて演技して
2)参加は1~5名のグループで可能。
3)とくに優勝等はなく、「俺の必殺技を見ろ!」という猛者募集!
さあ、滾る諸君よ。
私たちは君の必殺技を待っているぞ!
解説
解説
●目的
必殺技を観客たちに見せつける!
●シチュエーション選択
1)ドラゴン退治、危機一髪
ドラゴンを対峙するシチュエーションです。
みなさんは猛攻をしのいだ後、チャンスを見つけ攻めます。
演劇系になります。ドラゴンは舞台セットを借りれるそうですよ。
2)天下一相打ち武道会!
同数の二組が撃ちあうシチュエーションです。
いわゆる演舞になります。
仲良く技を撃ちあって、お互いをたたえましょう。
3)あれは……ゾンビ!?
役者さんが大量に押しかけてくるのを撥ねつける、シチュエーションです。
役者が怪我をしないよう最大限の配慮はしています。
直接当てなければ大丈夫ですので、思いっきり弾けましょう。
皆さんの技に合わせて、役者が飛んで行く様は圧巻です。
以上、3つシチュエーションが基本となります。
他にどうしてもやりたいシチュエーションがあれば、汲み取ります。
(プレイングの字数とご相談ください)
●必殺技
スキルを組み合わせたり、武器を派手に用いたり。
とにかく見栄えがよいことが、重要です。
興行成功の可否は、観客受けがよさそうかどうかです。
演目や技発動時のセリフや動作指定等は最大限尊重しますが、
観客や役者への被害があるもの。
どう考えても不可能なものは、無理ですので了承ください。
●目的
必殺技を観客たちに見せつける!
●シチュエーション選択
1)ドラゴン退治、危機一髪
ドラゴンを対峙するシチュエーションです。
みなさんは猛攻をしのいだ後、チャンスを見つけ攻めます。
演劇系になります。ドラゴンは舞台セットを借りれるそうですよ。
2)天下一相打ち武道会!
同数の二組が撃ちあうシチュエーションです。
いわゆる演舞になります。
仲良く技を撃ちあって、お互いをたたえましょう。
3)あれは……ゾンビ!?
役者さんが大量に押しかけてくるのを撥ねつける、シチュエーションです。
役者が怪我をしないよう最大限の配慮はしています。
直接当てなければ大丈夫ですので、思いっきり弾けましょう。
皆さんの技に合わせて、役者が飛んで行く様は圧巻です。
以上、3つシチュエーションが基本となります。
他にどうしてもやりたいシチュエーションがあれば、汲み取ります。
(プレイングの字数とご相談ください)
●必殺技
スキルを組み合わせたり、武器を派手に用いたり。
とにかく見栄えがよいことが、重要です。
興行成功の可否は、観客受けがよさそうかどうかです。
演目や技発動時のセリフや動作指定等は最大限尊重しますが、
観客や役者への被害があるもの。
どう考えても不可能なものは、無理ですので了承ください。
マスターより
こんにちは、御影堂です。
オリジナルなスキルも解禁になり、技に磨きがかかる中。
こういう必殺技を編み出したぜ!な方々を募集。
スキルだけでなく、シチュエーションやセリフ回し等。
派手な技、動作、シチュエーションで、観客を魅了して見ませんか?
オリジナルなスキルも解禁になり、技に磨きがかかる中。
こういう必殺技を編み出したぜ!な方々を募集。
スキルだけでなく、シチュエーションやセリフ回し等。
派手な技、動作、シチュエーションで、観客を魅了して見ませんか?
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/10/06 04:39