ゲスト
(ka0000)
【王国始動】どらごん(仮称)来襲っ
マスター:馬車猪

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 7日
- プレイング締切
- 2014/06/18 15:00
- リプレイ完成予定
- 2014/06/27 15:00
オープニング
「皆さま、我がグラズヘイム王国へようこそ」
グラズヘイム王国、王都イルダーナはその王城。
謁見の間に集められたハンターたちは、正面、二つ並べられた椅子のうち右の椅子の前に立った少女に目を向けた。
落ち着いた、けれど幼さの残る声。椅子に腰を下ろした少女、もとい王女は胸に手を当て、
「はじめまして、私はシスティーナ・グラハムと申します。よろしくお願いしますね。さて、今回皆さまをお呼び立てしたのは他でもありません……」
やや目を伏せた王女が、次の瞬間、意を決したように言い放った。
「皆さまに、王国を楽しんでいただきたかったからですっ」
…………。王女なりに精一杯らしい大音声が、虚しく絨毯に吸い込まれた。
「あれ? 言葉が通じなかったのかな……えっと、オリエンテーションですっ」
唖然としてハンターたちが見上げるその先で、王女はふにゃっと破顔して続ける。
「皆さまの中にはリアルブルーから転移してこられた方もいるでしょう。クリムゾンウェストの人でもハンターになったばかりの方が多いと思います。そんな皆さまに王国をもっと知ってほしい。そう思ったのです」
だんだん熱を帯びてくる王女の言葉。
マイペースというか視野狭窄というか、この周りがついてきてない空気で平然とできるのはある意味まさしく貴族だった。
「見知らぬ地へやって来て不安な方もいると思います。歪虚と戦う、いえ目にするのも初めての方もいると思います。そんな皆さまの支えに私はなりたい! もしかしたら王国には皆さま――特にリアルブルーの方々に疑いの目を向ける人がいるかもしれない、けれどっ」
王女が息つく間すら惜しむように、言った。
「私は、あなたを歓迎します」
大国だからこその保守気質。それはそれで何かと面倒があるのだろう、とハンターはぼんやり考えた。
「改めて」
グラズヘイム王国へようこそ。
王女のか細く透き通った声が、ハンターたちの耳朶を打った。
●ただいまパトロール中
荒れ狂う炎が砂浜を焦がした。
立ち上る蒸気の中から現れたのは紅の鱗を持つドラゴン、ではない。
多分ドラゴンになりたかっただろうなと思える羽根付き鱗付き人型雑魔が、顎を外してだらしなく口を広げている。
口の中では小さな炎が舌のようにうごめきうねり、しかし舌とは違って見る間に大きくなっていく。
炎が口より大きくなった瞬間光が溢れ周囲を赤く染める。砂を融かすほどではないが少し東にある草原を燃やし尽くすことならできるだろう。
雑魔の身長は1.5メートル弱。
光沢のある皮膚は非常に硬そうで、一歩踏み出すと砂が重さに負けて大きく凹む。これだけ固くて重ければ物理面では攻防共に雑魔離れした威力があるだろう。
対照的に動きは粗く、非覚醒者の一般兵どころか一度も喧嘩したこともない子供にも劣る。
「きゅっ」
あなたについてきたキノコっぽいパルムが、戦わないの? と言いたげに上目遣いで見上げてくる。
ここは実質的な王国西端。ヴォイド占領下にある支配下にある島が見える海岸線だ。
ヴォイドとの距離は約60メートル。
後ろに向かってひとっ走りすれば野営地で、そこに逃げ込めば安全だ。このまま守りを固めていても野営地にいる兵士達が駆けつけあなたを助けてくれるだろう。
「きゅっきゅっ」
格好良いところ見てみたい! という感じで踊るパルムの頭を撫でてやり、あなたは改めて雑魔を見る。
固くて重くて強そうだ。
幅2メートル射程8メートルの炎は多分魔法に近い現象だろう。
そもそもあなたがうけたのは警備であってこの場で逃げても誰も非難しないし逆に慎重さを評価されるかもしれない。
だけど。
「きゅっ!」
今なら、兵士の後詰めがある状態で全力で戦える。一戦で全力を使い尽くす戦い方ができるのだ。
あなたがここで下がれば海岸と野営地の間にある草原を焼き払われてしまう。
どちらにせよ雑魔を排除する必要があるのだ。今あなたが戦っても感謝されることはあっても逆はない。
「きゅきゅっ!」
とりあえず、はしゃぐパルムを安全な場所まで送ってからの方がよいかもしれなかった。
グラズヘイム王国、王都イルダーナはその王城。
謁見の間に集められたハンターたちは、正面、二つ並べられた椅子のうち右の椅子の前に立った少女に目を向けた。
落ち着いた、けれど幼さの残る声。椅子に腰を下ろした少女、もとい王女は胸に手を当て、
「はじめまして、私はシスティーナ・グラハムと申します。よろしくお願いしますね。さて、今回皆さまをお呼び立てしたのは他でもありません……」
やや目を伏せた王女が、次の瞬間、意を決したように言い放った。
「皆さまに、王国を楽しんでいただきたかったからですっ」
…………。王女なりに精一杯らしい大音声が、虚しく絨毯に吸い込まれた。
「あれ? 言葉が通じなかったのかな……えっと、オリエンテーションですっ」
唖然としてハンターたちが見上げるその先で、王女はふにゃっと破顔して続ける。
「皆さまの中にはリアルブルーから転移してこられた方もいるでしょう。クリムゾンウェストの人でもハンターになったばかりの方が多いと思います。そんな皆さまに王国をもっと知ってほしい。そう思ったのです」
だんだん熱を帯びてくる王女の言葉。
マイペースというか視野狭窄というか、この周りがついてきてない空気で平然とできるのはある意味まさしく貴族だった。
「見知らぬ地へやって来て不安な方もいると思います。歪虚と戦う、いえ目にするのも初めての方もいると思います。そんな皆さまの支えに私はなりたい! もしかしたら王国には皆さま――特にリアルブルーの方々に疑いの目を向ける人がいるかもしれない、けれどっ」
王女が息つく間すら惜しむように、言った。
「私は、あなたを歓迎します」
大国だからこその保守気質。それはそれで何かと面倒があるのだろう、とハンターはぼんやり考えた。
「改めて」
グラズヘイム王国へようこそ。
王女のか細く透き通った声が、ハンターたちの耳朶を打った。
●ただいまパトロール中
荒れ狂う炎が砂浜を焦がした。
立ち上る蒸気の中から現れたのは紅の鱗を持つドラゴン、ではない。
多分ドラゴンになりたかっただろうなと思える羽根付き鱗付き人型雑魔が、顎を外してだらしなく口を広げている。
口の中では小さな炎が舌のようにうごめきうねり、しかし舌とは違って見る間に大きくなっていく。
炎が口より大きくなった瞬間光が溢れ周囲を赤く染める。砂を融かすほどではないが少し東にある草原を燃やし尽くすことならできるだろう。
雑魔の身長は1.5メートル弱。
光沢のある皮膚は非常に硬そうで、一歩踏み出すと砂が重さに負けて大きく凹む。これだけ固くて重ければ物理面では攻防共に雑魔離れした威力があるだろう。
対照的に動きは粗く、非覚醒者の一般兵どころか一度も喧嘩したこともない子供にも劣る。
「きゅっ」
あなたについてきたキノコっぽいパルムが、戦わないの? と言いたげに上目遣いで見上げてくる。
ここは実質的な王国西端。ヴォイド占領下にある支配下にある島が見える海岸線だ。
ヴォイドとの距離は約60メートル。
後ろに向かってひとっ走りすれば野営地で、そこに逃げ込めば安全だ。このまま守りを固めていても野営地にいる兵士達が駆けつけあなたを助けてくれるだろう。
「きゅっきゅっ」
格好良いところ見てみたい! という感じで踊るパルムの頭を撫でてやり、あなたは改めて雑魔を見る。
固くて重くて強そうだ。
幅2メートル射程8メートルの炎は多分魔法に近い現象だろう。
そもそもあなたがうけたのは警備であってこの場で逃げても誰も非難しないし逆に慎重さを評価されるかもしれない。
だけど。
「きゅっ!」
今なら、兵士の後詰めがある状態で全力で戦える。一戦で全力を使い尽くす戦い方ができるのだ。
あなたがここで下がれば海岸と野営地の間にある草原を焼き払われてしまう。
どちらにせよ雑魔を排除する必要があるのだ。今あなたが戦っても感謝されることはあっても逆はない。
「きゅきゅっ!」
とりあえず、はしゃぐパルムを安全な場所まで送ってからの方がよいかもしれなかった。
解説
戦闘依頼です。
強敵との戦いになりますので、怪我をしたりアイテムが少し傷ついたりする可能性が高めです。
王国兵士が到着するのは十数分後です。
彼等との合流を目指した場合、戦闘は彼等に全て任して鎮火作業に従事することになってしまいます。
パルムも泣いちゃうかもしれません。
ドラゴン風味の人型ヴォイドがいるのは砂浜です。
20メートル前進すれば草が疎らな草原で、そのまま東に進むほど草が多くなっていきます。
依頼開始時点で参加ハンターはヴォイドの東60メートルの地点にいます。パルムは1人のみ。素直な性格です。
今回登場するヴォイドは依頼成立最低人数でも作戦次第で勝利可能です。
ただ、気を抜けば重傷者が続出しかねない相手です。
十分注意してください。
強敵との戦いになりますので、怪我をしたりアイテムが少し傷ついたりする可能性が高めです。
王国兵士が到着するのは十数分後です。
彼等との合流を目指した場合、戦闘は彼等に全て任して鎮火作業に従事することになってしまいます。
パルムも泣いちゃうかもしれません。
ドラゴン風味の人型ヴォイドがいるのは砂浜です。
20メートル前進すれば草が疎らな草原で、そのまま東に進むほど草が多くなっていきます。
依頼開始時点で参加ハンターはヴォイドの東60メートルの地点にいます。パルムは1人のみ。素直な性格です。
今回登場するヴォイドは依頼成立最低人数でも作戦次第で勝利可能です。
ただ、気を抜けば重傷者が続出しかねない相手です。
十分注意してください。
マスターより
イラストはイメージです。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/06/23 11:27
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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作戦相談卓 シルヴィア=ライゼンシュタイン(ka0338) 人間(リアルブルー)|14才|女性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2014/06/18 04:51:48 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/06/10 20:51:58 |