ゲスト
(ka0000)
【東征】隠の吹上/死地三刀
マスター:剣崎宗二

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 6~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 7日
- プレイング締切
- 2015/10/02 09:00
- リプレイ完成予定
- 2015/10/16 09:00
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
九本の刀に囲まれた、その中央にて。
――男は、鎮座していた。
見えぬその目を閉じ、彼は静かに、頭を垂れた。
「――油断と慢心が、御座いましたか」
主たる九尾の歪虚は、既に死した。主なら敗北する事は無かろうと、油断し、ハンターたちを通してしまった。
あの時死力を尽くし、相打ちを狙いハンターたちを滅していたのならば。
刀の全損を覚悟で、ハンターたちの狙いに乗り――『刀気開放』をしていれば。
主の戦場に馳せ参じ、全ての刀の力を解放していれば。
――或いは、主の戦況に一石投じられたかも知れない。
●刀散~無数たる者~
「あら」「あらぁ」「吹上じゃん」「吹上じゃん」
まるで、ロボットが歩いてくるが如く、そんな感覚。
視覚が存在しない男には、そう感じた。
「何用でしょうか?」
穏やかに、表情一つ変えずに、吹上九弦は――歩み寄る者に問いかけた。
「ちょっと遠出しようと」「しようと」「思うんだ」「思うんだ」
ニコニコ笑って、目の前の者は歩み寄る。けれども剣の円の中には入ろうとはしない。戦いに来たのではないから。
「護身用の武器でしょうか。――良いでしょう」
頷く九弦。
「じゃあ」「じゃあ」「遠慮なく」「遠慮なくぅ」「いただくよ」
『うーん、どれがいいかな』との声と共に、拾い上げるは、無数のヒビが入った刀と、異様に背が反った奇妙な曲刀。
「『散解』『虚月』――良いでしょう。どうせ今の私には用の無い物です」
「やった!」「やった」
本来なら、彼、彼女もまた九尾の敗北の一端を担っている。それは憎むべき対象であるべきだろうが。自らの心にも悔いがある九弦が、その事に気づく事は無く。
●刀散~書き作る者~
「おやまぁ、これまた……」
白面の、燕尾服の男は、杖で地を突く。
「どうせ用のない物です。必要なら持ち去ってください。さもなくば…この場を離れるべきです」
「いえいえ、寧ろ私が興味があるのは、貴方ですが」
杖が一直線に指すのは、九弦本人。
「悔恨、思念、憎悪…面白い脚本が書けそうです」
「もう一度言いましょう。用が無いのでしたら、去ってください」
周りの刀剣が、ガチャガチャと騒ぎ出す。
「おお。怖い。――では、本題を済ませて、帰らせていただきましょう」
拾い上げたのは、二本の刀。
「『龍鳴』『心神』。――まぁ、良いでしょう」
●刀散~友に縛られし者~
刀は既に、残るは半分ほど。
やってきたのは、白衣をだらしなく着こなしていた、不精髭の男。
「――考え直せないのか。九弦。せめておっさんが助力を――」
「貴方の方が、良くご存知でしょう。――譲れぬ物の意味を」
「憎むべきは人の方。その怒りは――」
「人の怒りはそれぞれです。そして私は…自分を、赦せません。あの局面で、彼らを軽視した私自身が」
「――そうか。それならば、最早止めはしない」
深く溜息をつき、白衣の男――アレクサンドルは、振り向いた。
「だが、せめて…見届けさせてもらうとしよう。九弦、お前の戦いを」
「――左の二本、お譲り致します」
「いいのか?」
「どうせ、死者には用のない物です。…ならば、友の為に役立てるべきでしょう」
「――感謝する」
拾い上げたのは、二本の刀。『天問』『破刃』。
●望まれた強襲
数日後、ハンターオフィスに依頼が届く事となる。
出現した堕落者――御庭番衆の生き残り、『九刀冥奏』吹上九弦の討伐の依頼が。
目撃場所の付近に集落もある事から、その危険性を考慮した軍による、緊急性の高い依頼だ。
「さぁ……私に。死に場所を」
正座の構えを取ったまま。周囲に三本の奇怪な刀を浮かべる。
炎が如き赤き刀身を持つ物。
中央が分かれ、音叉の如き刃を持つ物。
そして、木の枝が如き不規則な刃を持つ物。
それらは、九弦を中心に、ゆっくりと回転を始めた。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
九本の刀に囲まれた、その中央にて。
――男は、鎮座していた。
見えぬその目を閉じ、彼は静かに、頭を垂れた。
「――油断と慢心が、御座いましたか」
主たる九尾の歪虚は、既に死した。主なら敗北する事は無かろうと、油断し、ハンターたちを通してしまった。
あの時死力を尽くし、相打ちを狙いハンターたちを滅していたのならば。
刀の全損を覚悟で、ハンターたちの狙いに乗り――『刀気開放』をしていれば。
主の戦場に馳せ参じ、全ての刀の力を解放していれば。
――或いは、主の戦況に一石投じられたかも知れない。
●刀散~無数たる者~
「あら」「あらぁ」「吹上じゃん」「吹上じゃん」
まるで、ロボットが歩いてくるが如く、そんな感覚。
視覚が存在しない男には、そう感じた。
「何用でしょうか?」
穏やかに、表情一つ変えずに、吹上九弦は――歩み寄る者に問いかけた。
「ちょっと遠出しようと」「しようと」「思うんだ」「思うんだ」
ニコニコ笑って、目の前の者は歩み寄る。けれども剣の円の中には入ろうとはしない。戦いに来たのではないから。
「護身用の武器でしょうか。――良いでしょう」
頷く九弦。
「じゃあ」「じゃあ」「遠慮なく」「遠慮なくぅ」「いただくよ」
『うーん、どれがいいかな』との声と共に、拾い上げるは、無数のヒビが入った刀と、異様に背が反った奇妙な曲刀。
「『散解』『虚月』――良いでしょう。どうせ今の私には用の無い物です」
「やった!」「やった」
本来なら、彼、彼女もまた九尾の敗北の一端を担っている。それは憎むべき対象であるべきだろうが。自らの心にも悔いがある九弦が、その事に気づく事は無く。
●刀散~書き作る者~
「おやまぁ、これまた……」
白面の、燕尾服の男は、杖で地を突く。
「どうせ用のない物です。必要なら持ち去ってください。さもなくば…この場を離れるべきです」
「いえいえ、寧ろ私が興味があるのは、貴方ですが」
杖が一直線に指すのは、九弦本人。
「悔恨、思念、憎悪…面白い脚本が書けそうです」
「もう一度言いましょう。用が無いのでしたら、去ってください」
周りの刀剣が、ガチャガチャと騒ぎ出す。
「おお。怖い。――では、本題を済ませて、帰らせていただきましょう」
拾い上げたのは、二本の刀。
「『龍鳴』『心神』。――まぁ、良いでしょう」
●刀散~友に縛られし者~
刀は既に、残るは半分ほど。
やってきたのは、白衣をだらしなく着こなしていた、不精髭の男。
「――考え直せないのか。九弦。せめておっさんが助力を――」
「貴方の方が、良くご存知でしょう。――譲れぬ物の意味を」
「憎むべきは人の方。その怒りは――」
「人の怒りはそれぞれです。そして私は…自分を、赦せません。あの局面で、彼らを軽視した私自身が」
「――そうか。それならば、最早止めはしない」
深く溜息をつき、白衣の男――アレクサンドルは、振り向いた。
「だが、せめて…見届けさせてもらうとしよう。九弦、お前の戦いを」
「――左の二本、お譲り致します」
「いいのか?」
「どうせ、死者には用のない物です。…ならば、友の為に役立てるべきでしょう」
「――感謝する」
拾い上げたのは、二本の刀。『天問』『破刃』。
●望まれた強襲
数日後、ハンターオフィスに依頼が届く事となる。
出現した堕落者――御庭番衆の生き残り、『九刀冥奏』吹上九弦の討伐の依頼が。
目撃場所の付近に集落もある事から、その危険性を考慮した軍による、緊急性の高い依頼だ。
「さぁ……私に。死に場所を」
正座の構えを取ったまま。周囲に三本の奇怪な刀を浮かべる。
炎が如き赤き刀身を持つ物。
中央が分かれ、音叉の如き刃を持つ物。
そして、木の枝が如き不規則な刃を持つ物。
それらは、九弦を中心に、ゆっくりと回転を始めた。
解説
村に続く道に於いて、吹上九弦を迎撃し、倒すのが今回の目的となります。
戦場は日中の道路。両側に木々がまばらに生えておりますが、それ以外の障害物は御座いません。
今回の九弦が執る刀は『焼界』『命樹』『分水』。
『焼界』は前回も使った火を操る刀。
『命樹』は植物を生み出し、操る刀。
『分水』は実体無き物を断ち切る刀といわれております。
前回(【東征】隠の吹上/九曲三魂)同様、彼はこの3本を空中に浮かべたり直接持ち攻撃したり出来ます。
彼本体も、正座した低姿勢のまま独特の動き方で高速に動く事が出来、刃から放たれる振動波をレーダーの如く使ったり、他人の行動音を聞いて居場所、行動を予測する事が可能です。
また、十三魔が一人、『天命輪転』アレクサンドルが二本の刀を持ったまま、付近で観察しております。
九弦との約束があるため、彼は手出しされなければ参戦しませんし、戦闘が終われば、それを見届けた彼は刀を持ったまま離脱するでしょう。
彼から刀を奪うのは『不可能』ではありません。…九弦さんとの一戦の後に、更にアレクサンドルと交戦する余力が残るならば――或いは、何かしら特異な手段を執れば――ですが。
他に質問があれば、質問卓にてロレントさんにお聞きください。
戦場は日中の道路。両側に木々がまばらに生えておりますが、それ以外の障害物は御座いません。
今回の九弦が執る刀は『焼界』『命樹』『分水』。
『焼界』は前回も使った火を操る刀。
『命樹』は植物を生み出し、操る刀。
『分水』は実体無き物を断ち切る刀といわれております。
前回(【東征】隠の吹上/九曲三魂)同様、彼はこの3本を空中に浮かべたり直接持ち攻撃したり出来ます。
彼本体も、正座した低姿勢のまま独特の動き方で高速に動く事が出来、刃から放たれる振動波をレーダーの如く使ったり、他人の行動音を聞いて居場所、行動を予測する事が可能です。
また、十三魔が一人、『天命輪転』アレクサンドルが二本の刀を持ったまま、付近で観察しております。
九弦との約束があるため、彼は手出しされなければ参戦しませんし、戦闘が終われば、それを見届けた彼は刀を持ったまま離脱するでしょう。
彼から刀を奪うのは『不可能』ではありません。…九弦さんとの一戦の後に、更にアレクサンドルと交戦する余力が残るならば――或いは、何かしら特異な手段を執れば――ですが。
他に質問があれば、質問卓にてロレントさんにお聞きください。
マスターより
どうもこんにちわ。剣崎です。
今回は、必死の覚悟を持った九弦さんが相手。
既に死を覚悟している以上、彼には一片の容赦も無く。一片の戸惑いもございません。
皆様が其れを上回る覚悟、策略がなければ攻略は難しいでしょう。
十分にご注意ください。
今回は、必死の覚悟を持った九弦さんが相手。
既に死を覚悟している以上、彼には一片の容赦も無く。一片の戸惑いもございません。
皆様が其れを上回る覚悟、策略がなければ攻略は難しいでしょう。
十分にご注意ください。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/10/08 20:19
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 メトロノーム・ソングライト(ka1267) エルフ|14才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2015/10/02 00:25:04 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/09/26 01:45:58 |