ゲスト
(ka0000)
幻獣学者VS密猟者
マスター:sagitta

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在4人 / 4~10人
- サポート
- 現在0人 / 0~10人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/09/30 12:00
- リプレイ完成予定
- 2015/10/09 12:00
オープニング
●
冒険都市リゼリオにほど近い小さな森の外れ。エルフの集落からも少し離れた、背の高い木々が重なりあうやや薄暗いところに、周囲の木と一体化してしまったような、古びた小屋があった。
小屋の主はリアルブルー出身の動物行動学者、あらためクリムゾンウェストの「幻獣学者」リン・カーソン博士。分厚いめがねと、丈の長すぎるぼろぼろの白衣がトレードマークの、幼さを残した少女のような外見。
いつもは、目の前の幻獣への好奇心にきらきらと輝いているそのつぶらな瞳が、今、怒りに燃えていた。
「……間違いない。死因は銃撃によるもの。鉛の弾丸が内臓を貫通している。つまり――密猟者か」
かみしめすぎた唇は白く、その声は震えている。リン博士が、本気で怒っている証だった。彼女が慈しむようにその両手で抱えているのは、すでに冷たくなった亡骸。光の加減で無限の色を放つ、不思議な光沢の毛皮をもった小さな生きものだった。
「仮称、ニジイロウサギ。クリムゾンウェストにしか存在しない『幻獣』。毛皮が虹色に輝く理由は不詳。おそらくは『マテリアル』が何らかの影響を与えている可能性もある」
自らが熱心に書き留めたノートの記述を読み返し、リンなりに、失われた生命の冥福を祈る。
「おそらく、発情期が数年、あるいは数十年に一度しかないのだろう。繁殖能力が低く、か弱い存在であるため、数は多くない。それよりも、特筆すべきはその知能の高さだ。独自の言語をもっていると考えられ、慣れれば人の言葉さえ理解する可能性がある。争いを好まず、わずかだが傷を癒やす能力を持っていると考えられている」
リン自ら、数ヶ月の地道な研究により見出した、幻獣の特性だ。
「にもかかわらず――美しい虹色の毛皮が好事家によく売れるのであろう。密猟者による被害が、後を絶たない」
悔しそうに吐き捨てる。目の前の亡骸も、リンが駆けつけたそのときに密猟者の銃弾に倒れ、その命を散らしてしまった。あと一歩、届かなかった。武装した密猟者を前に、何もできない非力な自分が憎らしい。
「嘆いている時間はない。自分で何もできないのならば、できるものの力を借りるまでだ。密猟により命を失うニジイロウサギを、これ以上増やしてはならない」
決意に満ちた表情で、リンはそうつぶやいた。
冒険都市リゼリオにほど近い小さな森の外れ。エルフの集落からも少し離れた、背の高い木々が重なりあうやや薄暗いところに、周囲の木と一体化してしまったような、古びた小屋があった。
小屋の主はリアルブルー出身の動物行動学者、あらためクリムゾンウェストの「幻獣学者」リン・カーソン博士。分厚いめがねと、丈の長すぎるぼろぼろの白衣がトレードマークの、幼さを残した少女のような外見。
いつもは、目の前の幻獣への好奇心にきらきらと輝いているそのつぶらな瞳が、今、怒りに燃えていた。
「……間違いない。死因は銃撃によるもの。鉛の弾丸が内臓を貫通している。つまり――密猟者か」
かみしめすぎた唇は白く、その声は震えている。リン博士が、本気で怒っている証だった。彼女が慈しむようにその両手で抱えているのは、すでに冷たくなった亡骸。光の加減で無限の色を放つ、不思議な光沢の毛皮をもった小さな生きものだった。
「仮称、ニジイロウサギ。クリムゾンウェストにしか存在しない『幻獣』。毛皮が虹色に輝く理由は不詳。おそらくは『マテリアル』が何らかの影響を与えている可能性もある」
自らが熱心に書き留めたノートの記述を読み返し、リンなりに、失われた生命の冥福を祈る。
「おそらく、発情期が数年、あるいは数十年に一度しかないのだろう。繁殖能力が低く、か弱い存在であるため、数は多くない。それよりも、特筆すべきはその知能の高さだ。独自の言語をもっていると考えられ、慣れれば人の言葉さえ理解する可能性がある。争いを好まず、わずかだが傷を癒やす能力を持っていると考えられている」
リン自ら、数ヶ月の地道な研究により見出した、幻獣の特性だ。
「にもかかわらず――美しい虹色の毛皮が好事家によく売れるのであろう。密猟者による被害が、後を絶たない」
悔しそうに吐き捨てる。目の前の亡骸も、リンが駆けつけたそのときに密猟者の銃弾に倒れ、その命を散らしてしまった。あと一歩、届かなかった。武装した密猟者を前に、何もできない非力な自分が憎らしい。
「嘆いている時間はない。自分で何もできないのならば、できるものの力を借りるまでだ。密猟により命を失うニジイロウサギを、これ以上増やしてはならない」
決意に満ちた表情で、リンはそうつぶやいた。
解説
【目的】
森の中にすむ幻獣の一種、「ニジイロウサギ」を狙う密猟者を捕らえ、密猟を未然に防ぐ。今後、密猟者がニジイロウサギを狙うことがないようにできれば、さらによい。
・ニジイロウサギは崖に巣を作る性質がある。森の中で、ニジイロウサギが生息する場所は直径1kmほどのせまい範囲のみ。
・ニジイロウサギは子育ての時期(毎年10月~12月ごろ)に巣に籠もりきりになるので、その時期を狙って毎年密猟者が現れる。そろそろシーズンなので、密猟からニジイロウサギを守りたい。
・ニジイロウサギをとってはいけない、という法律があるわけではないので、厳密には「密猟」ではない。しかし、毛皮の美しさに目をつけた商人の要請により、近年、繁殖能力を超えて乱獲することが横行しているため、このままでは絶滅してしまう可能性がある。
・ニジイロウサギはとてもかしこく、ある程度の意思の疎通ができる(犬や猫よりかしこいという説もある)。
森の中にすむ幻獣の一種、「ニジイロウサギ」を狙う密猟者を捕らえ、密猟を未然に防ぐ。今後、密猟者がニジイロウサギを狙うことがないようにできれば、さらによい。
・ニジイロウサギは崖に巣を作る性質がある。森の中で、ニジイロウサギが生息する場所は直径1kmほどのせまい範囲のみ。
・ニジイロウサギは子育ての時期(毎年10月~12月ごろ)に巣に籠もりきりになるので、その時期を狙って毎年密猟者が現れる。そろそろシーズンなので、密猟からニジイロウサギを守りたい。
・ニジイロウサギをとってはいけない、という法律があるわけではないので、厳密には「密猟」ではない。しかし、毛皮の美しさに目をつけた商人の要請により、近年、繁殖能力を超えて乱獲することが横行しているため、このままでは絶滅してしまう可能性がある。
・ニジイロウサギはとてもかしこく、ある程度の意思の疎通ができる(犬や猫よりかしこいという説もある)。
マスターより
人間よりも幻獣を愛するリン博士とともに、か弱い幻獣を、救ってあげてください。リン博士も、学者の例に漏れず、話したがりのオタク気質なので、ぜひいろいろと会話してもらえるとうれしいです。(ちなみに、よくある「めがねを外すと美人」というやつです……)
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/10/09 00:20
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 犬養 菜摘(ka3996) 人間(リアルブルー)|21才|女性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2015/09/29 19:33:24 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/09/28 19:21:17 |