ゲスト
(ka0000)
【幻森】蝕みの帳へ
マスター:鷹羽柊架

- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
ガーディナ- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/10/09 07:30
- リプレイ完成予定
- 2015/10/18 07:30
オープニング
雑魔とは人を傷つけたりする存在であり、未知なる存在こそが恐怖となる。
東方と辺境の境目にも雑魔は存在し、これから東方は他国との結び付きが大事となるこの時期にも人々の暮らしを脅かす。
「ひ……っ」
境目の近くにある集落に住む者が見たのはただの獣ではないと思われる。
葉がこすれるような音がしたことで気が動転してしまったが、発見者は木の陰に隠れたので、見付からずに済んだ。
●
ファリフはチューダより聞かされた言葉を思い出し、月を眺めていた。
どこかに幻獣達が身を寄り添って住んでいるという。
残念ながら、チューダは詳しい場所までは思い出せなかった。
歪虚は幻獣を吸収する為に動く存在がいると聞く。やつらは愚かな者しかいないわけではない。
巧みに人の不安を煽る事が出来る者だっているのをファリフは知っているのだ。
今回は事柄が重なった上でチューダの知識を引き出す事が出来ただけ。
チューダの知識量は確か。
しかし、前回のナルガンド塔には確かに幻獣はいた。しかし、チューダが予言したトリシュヴァーナではなく、その眷属たるフェンリル。
間違いでないし、チューダを責める事も出来ない。
「ファリフ」
しわがれた声に名を呼ばれて振り向けば、大巫女がいた。
「チューダの事、気にしているんだろう」
大巫女の言葉にファリフは俯いてしまう。図星を突かれてしまったようで恥ずかしくなってしまう。
ファリフとて、チューダの知識は確かなものだ。しかし、後手に回っているようにも感じて、焦燥感が胸をかきむしるように不安になる。
壁画を通してトリシュヴァーナの嘆きを感じたからこそ、ファリフは焦ってしまう。
あんな思いは二度とさせたくない。苦しむ事なんかさせたくない。
否、自分がしたくないのだ。
黙り込むファリフに大巫女はため息をついた。凡その悩みどころは見当がついている。
「まぁ、心配してしまう気持ちはわからんでもないがな。焦るのはよくないさ、一つ一つ進んでいくしかない」
「うん……」
大巫女の言葉は身に染みるし、痛いくらいわかる。
「もしかしたら、ひとつひとつ提示するチューダみたいなのが丁度いいかもしれんな」
「え! ボクの刺青と通じ合っているのはトリシュヴァーナでしょ! だから、フェンリルが守っててくれてたんだし!」
おどける大巫女にファリフは大慌てでお腹の刺青を指を差す。
「フェンリルがいないのが寂しくてしょげているのかい?」
「ち、違うよ!」
ムキになるファリフに大巫女は声を上げて笑う。
「もー、夜に大声上げちゃだめなんだよっ」
膨れっ面になるファリフに、大巫女は「はいはい」と宥める。
きっと、フェンリルのことだ。「なんだ、俺がいなくて寂しがっているのか。悪い事をしたな、お嬢ちゃん」とか言うに違いないと頬を膨らましたファリフは思った。
●
影が着地すると、注意深く周囲を見渡し、何もいない事を確認している様子。
大丈夫と確信したのかのように、獲物を軽々と降りあげて肩に担いでしまった。
再び移動してしまう。
出来るだけ密やかに、気づかれないように影は森の奥へと跳んでいった。
●
翌日、ファリフと大巫女に歪虚の動きの情報が飛び込んできた。
「怪しい雑魔が発見された?」
話によれば、東方と辺境の境目に近い集落に住む者から、雑魔が奇妙な動きをしているという報告があったようだ。
報告は多数あるものの、姿は全員見ていない。
これからエトファリカの人々が自由に国を出入りできる矢先なのに。
しかし、チューダは朝ごはんのチーズに夢中で話を聞いていなかった。
「ボク、ハンターの皆と調査してくるよ」
ファリフがそう言えば、手持ちのチーズがなくなったチューダが顔を上げる。
「我輩はパンがほしいのであります。……って、何かありましたか?」
緊張感のないチューダの言葉に二人は肩を落とした。
「あ。うん、東方と辺境の境目に雑魔が出てるから、調査しにいくんだ」
「そうでありますか。下僕どもと赴くのですか?」
「……ハンター達と行くんだ」
チューダの性格はわかっているが、ファリフ的には下僕という言葉をハンターには使ってほしくないので、スルーすることに決めた。
大巫女と共にファリフを見送ったチューダは首を傾げる。
思い当たる節がどこかにある。しかし、それが何だか思い出せない。
多分……それは……と掴みかけようとした瞬間……。
「チューダ様、いかがされましたか? パンですよ。蜂蜜もあります」
可愛いもの好きの大巫女の配下が思案するチューダに気付かず声をかけてしまう。。
「気が利くであります!」
掴みかけた事はどこへやら。チューダは大喜びでチーズをスライスさせ、蜂蜜を垂らしてパンに挟み、大きく口を開けて幸せを頬張った。
東方と辺境の境目にも雑魔は存在し、これから東方は他国との結び付きが大事となるこの時期にも人々の暮らしを脅かす。
「ひ……っ」
境目の近くにある集落に住む者が見たのはただの獣ではないと思われる。
葉がこすれるような音がしたことで気が動転してしまったが、発見者は木の陰に隠れたので、見付からずに済んだ。
●
ファリフはチューダより聞かされた言葉を思い出し、月を眺めていた。
どこかに幻獣達が身を寄り添って住んでいるという。
残念ながら、チューダは詳しい場所までは思い出せなかった。
歪虚は幻獣を吸収する為に動く存在がいると聞く。やつらは愚かな者しかいないわけではない。
巧みに人の不安を煽る事が出来る者だっているのをファリフは知っているのだ。
今回は事柄が重なった上でチューダの知識を引き出す事が出来ただけ。
チューダの知識量は確か。
しかし、前回のナルガンド塔には確かに幻獣はいた。しかし、チューダが予言したトリシュヴァーナではなく、その眷属たるフェンリル。
間違いでないし、チューダを責める事も出来ない。
「ファリフ」
しわがれた声に名を呼ばれて振り向けば、大巫女がいた。
「チューダの事、気にしているんだろう」
大巫女の言葉にファリフは俯いてしまう。図星を突かれてしまったようで恥ずかしくなってしまう。
ファリフとて、チューダの知識は確かなものだ。しかし、後手に回っているようにも感じて、焦燥感が胸をかきむしるように不安になる。
壁画を通してトリシュヴァーナの嘆きを感じたからこそ、ファリフは焦ってしまう。
あんな思いは二度とさせたくない。苦しむ事なんかさせたくない。
否、自分がしたくないのだ。
黙り込むファリフに大巫女はため息をついた。凡その悩みどころは見当がついている。
「まぁ、心配してしまう気持ちはわからんでもないがな。焦るのはよくないさ、一つ一つ進んでいくしかない」
「うん……」
大巫女の言葉は身に染みるし、痛いくらいわかる。
「もしかしたら、ひとつひとつ提示するチューダみたいなのが丁度いいかもしれんな」
「え! ボクの刺青と通じ合っているのはトリシュヴァーナでしょ! だから、フェンリルが守っててくれてたんだし!」
おどける大巫女にファリフは大慌てでお腹の刺青を指を差す。
「フェンリルがいないのが寂しくてしょげているのかい?」
「ち、違うよ!」
ムキになるファリフに大巫女は声を上げて笑う。
「もー、夜に大声上げちゃだめなんだよっ」
膨れっ面になるファリフに、大巫女は「はいはい」と宥める。
きっと、フェンリルのことだ。「なんだ、俺がいなくて寂しがっているのか。悪い事をしたな、お嬢ちゃん」とか言うに違いないと頬を膨らましたファリフは思った。
●
影が着地すると、注意深く周囲を見渡し、何もいない事を確認している様子。
大丈夫と確信したのかのように、獲物を軽々と降りあげて肩に担いでしまった。
再び移動してしまう。
出来るだけ密やかに、気づかれないように影は森の奥へと跳んでいった。
●
翌日、ファリフと大巫女に歪虚の動きの情報が飛び込んできた。
「怪しい雑魔が発見された?」
話によれば、東方と辺境の境目に近い集落に住む者から、雑魔が奇妙な動きをしているという報告があったようだ。
報告は多数あるものの、姿は全員見ていない。
これからエトファリカの人々が自由に国を出入りできる矢先なのに。
しかし、チューダは朝ごはんのチーズに夢中で話を聞いていなかった。
「ボク、ハンターの皆と調査してくるよ」
ファリフがそう言えば、手持ちのチーズがなくなったチューダが顔を上げる。
「我輩はパンがほしいのであります。……って、何かありましたか?」
緊張感のないチューダの言葉に二人は肩を落とした。
「あ。うん、東方と辺境の境目に雑魔が出てるから、調査しにいくんだ」
「そうでありますか。下僕どもと赴くのですか?」
「……ハンター達と行くんだ」
チューダの性格はわかっているが、ファリフ的には下僕という言葉をハンターには使ってほしくないので、スルーすることに決めた。
大巫女と共にファリフを見送ったチューダは首を傾げる。
思い当たる節がどこかにある。しかし、それが何だか思い出せない。
多分……それは……と掴みかけようとした瞬間……。
「チューダ様、いかがされましたか? パンですよ。蜂蜜もあります」
可愛いもの好きの大巫女の配下が思案するチューダに気付かず声をかけてしまう。。
「気が利くであります!」
掴みかけた事はどこへやら。チューダは大喜びでチーズをスライスさせ、蜂蜜を垂らしてパンに挟み、大きく口を開けて幸せを頬張った。
解説
依頼内容
東方と辺境の境目の雑魔調査
皆様はファリフと共に雑魔調査に行っていただきます。
雑魔がいたら、ファリフが力いっぱい倒すと思うので、支援するなり、ほどほどに止めて下さい。
最低限の保存食は負担します。
戦闘より探索がメインです。
今回、チューダやフェンリルは出てきません。
同行NPC
ファリフ:スコール族の長。自身が長となった意味をなすトリシュヴァーナの祝福の刺青を持つ。
まだまだ色々と修行中。
試練を乗り越えたのでお腹は光ってません。
東方と辺境の境目の雑魔調査
皆様はファリフと共に雑魔調査に行っていただきます。
雑魔がいたら、ファリフが力いっぱい倒すと思うので、支援するなり、ほどほどに止めて下さい。
最低限の保存食は負担します。
戦闘より探索がメインです。
今回、チューダやフェンリルは出てきません。
同行NPC
ファリフ:スコール族の長。自身が長となった意味をなすトリシュヴァーナの祝福の刺青を持つ。
まだまだ色々と修行中。
試練を乗り越えたのでお腹は光ってません。
マスターより
お世話になっております。
鷹羽柊架(たかば・しゅうか)です。
今回は探索調査シナリオです。
宜しくお願いします。
鷹羽柊架(たかば・しゅうか)です。
今回は探索調査シナリオです。
宜しくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/10/11 23:56
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 久延毘 大二郎(ka1771) 人間(リアルブルー)|22才|男性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2015/10/09 01:58:47 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/10/07 20:54:26 |