ゲスト
(ka0000)
【アルカナ】 焦がれた恋心、空へと伸びる
マスター:桐咲鈴華

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/10/14 09:00
- リプレイ完成予定
- 2015/10/23 09:00
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
◆
鬱蒼と生い茂る森の中。何も音のない場所のはずであるそこに、草木をかき分ける音が響く。
走る人間、そしてそれを追う謎の巨体。木々をかわし、生い茂る草を強引に散らして走る2つの影は少しずつ距離が縮まっていく。
「ヒ、ィッ! はぁ、はぁ、は、た、助け……!」
「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオァァァァァァァァァァ!」
空をつんざくような金切り声にも似た咆哮。静寂に突如として降り注いだ爆音に平衡感覚を揺らされた逃亡者……冒険者の男性はよろめいて倒れ伏してしまう。
巨体はすぐさまその身体から無数の手を伸ばし、冒険者の男性を捕まえる。
「や、やめ……ひ、うわぁぁぁぁぁぁぁ!?」
無数の手に掴まれた男性はそのまま巨体の中心、胴体の部分に押し付けられると、その身体が少しずつ消化されながら沈んでいく。痛みと恐怖に断末魔の悲鳴を撒き散らすも、そのまま男性は為す術もなく肉塊の中に取り込まれてしまった。
「……オ、ア……ヒトリ……ヒトリデ……」
声は呻き、犠牲者の心を呟く。取り込まれていった人々の痛み、悲痛、寂しさが顕在化し、強い怨念となって『塊』となったそれは、今もなお内包する全ての『寂しさ』を慰める為、ひとりの人間を求め続ける。
「ダレカ……コノ、テヲ……」
頭上で輝く月に向かって、抱き合い、溶け合った男女の姿をした異形は、無数の手をゆっくりと伸ばす。本体から生える翼のような肉塊が、羽ばたくようにゆっくりと上下する。
その翼は少しずつ赤黒く染まり、やがてゆらりと、陽炎がその周囲に揺らめいた。
揺らめく陽炎は少しずつ、その大きさを広げていった……。
◆
ハンターオフィスのブリーフィングルーム。そこに居たのはタロッキ族の一人であるエフィーリア・タロッキ(ka0077)と、打ち合わせの相手である受付嬢がいた。
「『The Lovers』がまた現れた、と……?」
「はい。また似たような事例をいくつか報告されておりまして。……一人で出歩く村人が帰らぬ人となっていった、という。以前と似たケースが何件か……」
The Lovers。おぞましい心臓のような肉塊から、溶け合った男女の身体と大きな肉の翼の生えた異形の歪虚。『アルカナ』と呼ばれる歪虚の一体であるそれは、『一人の人間』を探し求め、その体内に捕食してしまう恐ろしい存在だ。
「以前の報告によれば、Loversは一人を求める怪物。その犠牲となった人たちの強い怨念の集合体めいた存在だと推測されています。」
受付嬢は報告書をめくりつつ、エフィーリアに現状を報告する。
「……一人で、暗い森の中で怪物に捕食されて死ぬ。というのは、想像を絶する恐怖でしょうね。誰にも看取られず、誰にも知られず。そこに居たという証すらも残せずに食い潰される……その強い怨念が集まった存在、ですか」
「ええ。しかも、その思念は犠牲者の数が増えれば増えるほど肥大化が予想されます。寂しさを慰める為に一人を見つけ、取り込む。されどその犠牲者の恐怖によって、慰めるどころか更に気持ちを焦がれさせる。この悪循環が続けば、ただでさえ狂い暴れるLoversがどうなるのかは、想像に難くないでしょう」
以前の報告書からはじき出された答えを分析し、予想する受付嬢。その推測はエフィーリアも同意見と首を縦に振る。
「……此度も撃退が必要です。ハンター様方とはこれで2戦目となる歪虚ですが……」
エフィーリアはそこで言葉を切り、思案する。
(……どうにも、嫌な予感がします。……以前の『Magican』の言葉……あの意味は、一体……)
以前の依頼の報告を思い出し、何か嫌なものが喉の奥に引っかかるエフィーリア。だが、手元にある資料の犠牲者のリストが、その判断を急がせる。
「……いえ、何でもありません。一刻も早い対処が必要です。此度もハンター様を募って頂けますか?」
少しでも犠牲者を減らす手。それは少しでも早くLoversを撃破するしかない。そう結論づけたエフィーリアは此度もまた、依頼書を作成するのだった。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
◆
鬱蒼と生い茂る森の中。何も音のない場所のはずであるそこに、草木をかき分ける音が響く。
走る人間、そしてそれを追う謎の巨体。木々をかわし、生い茂る草を強引に散らして走る2つの影は少しずつ距離が縮まっていく。
「ヒ、ィッ! はぁ、はぁ、は、た、助け……!」
「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオァァァァァァァァァァ!」
空をつんざくような金切り声にも似た咆哮。静寂に突如として降り注いだ爆音に平衡感覚を揺らされた逃亡者……冒険者の男性はよろめいて倒れ伏してしまう。
巨体はすぐさまその身体から無数の手を伸ばし、冒険者の男性を捕まえる。
「や、やめ……ひ、うわぁぁぁぁぁぁぁ!?」
無数の手に掴まれた男性はそのまま巨体の中心、胴体の部分に押し付けられると、その身体が少しずつ消化されながら沈んでいく。痛みと恐怖に断末魔の悲鳴を撒き散らすも、そのまま男性は為す術もなく肉塊の中に取り込まれてしまった。
「……オ、ア……ヒトリ……ヒトリデ……」
声は呻き、犠牲者の心を呟く。取り込まれていった人々の痛み、悲痛、寂しさが顕在化し、強い怨念となって『塊』となったそれは、今もなお内包する全ての『寂しさ』を慰める為、ひとりの人間を求め続ける。
「ダレカ……コノ、テヲ……」
頭上で輝く月に向かって、抱き合い、溶け合った男女の姿をした異形は、無数の手をゆっくりと伸ばす。本体から生える翼のような肉塊が、羽ばたくようにゆっくりと上下する。
その翼は少しずつ赤黒く染まり、やがてゆらりと、陽炎がその周囲に揺らめいた。
揺らめく陽炎は少しずつ、その大きさを広げていった……。
◆
ハンターオフィスのブリーフィングルーム。そこに居たのはタロッキ族の一人であるエフィーリア・タロッキ(ka0077)と、打ち合わせの相手である受付嬢がいた。
「『The Lovers』がまた現れた、と……?」
「はい。また似たような事例をいくつか報告されておりまして。……一人で出歩く村人が帰らぬ人となっていった、という。以前と似たケースが何件か……」
The Lovers。おぞましい心臓のような肉塊から、溶け合った男女の身体と大きな肉の翼の生えた異形の歪虚。『アルカナ』と呼ばれる歪虚の一体であるそれは、『一人の人間』を探し求め、その体内に捕食してしまう恐ろしい存在だ。
「以前の報告によれば、Loversは一人を求める怪物。その犠牲となった人たちの強い怨念の集合体めいた存在だと推測されています。」
受付嬢は報告書をめくりつつ、エフィーリアに現状を報告する。
「……一人で、暗い森の中で怪物に捕食されて死ぬ。というのは、想像を絶する恐怖でしょうね。誰にも看取られず、誰にも知られず。そこに居たという証すらも残せずに食い潰される……その強い怨念が集まった存在、ですか」
「ええ。しかも、その思念は犠牲者の数が増えれば増えるほど肥大化が予想されます。寂しさを慰める為に一人を見つけ、取り込む。されどその犠牲者の恐怖によって、慰めるどころか更に気持ちを焦がれさせる。この悪循環が続けば、ただでさえ狂い暴れるLoversがどうなるのかは、想像に難くないでしょう」
以前の報告書からはじき出された答えを分析し、予想する受付嬢。その推測はエフィーリアも同意見と首を縦に振る。
「……此度も撃退が必要です。ハンター様方とはこれで2戦目となる歪虚ですが……」
エフィーリアはそこで言葉を切り、思案する。
(……どうにも、嫌な予感がします。……以前の『Magican』の言葉……あの意味は、一体……)
以前の依頼の報告を思い出し、何か嫌なものが喉の奥に引っかかるエフィーリア。だが、手元にある資料の犠牲者のリストが、その判断を急がせる。
「……いえ、何でもありません。一刻も早い対処が必要です。此度もハンター様を募って頂けますか?」
少しでも犠牲者を減らす手。それは少しでも早くLoversを撃破するしかない。そう結論づけたエフィーリアは此度もまた、依頼書を作成するのだった。
解説
◆本シナリオの目的
歪虚『アルカナ-The Lovers』の討伐
◆敵の特徴
以前のアルカナシナリオ『【アルカナ】 恋人叫ぶは憎悪の嬌声』に登場したLoversと同じ性質を持っています。攻撃方法は以前と同じものを使ってくると予想されます。
心臓のような肉塊から生えた男女の融合体、肉塊の翼、心臓から展開される伸縮自在の無数の腕からなる存在です。体液を滴り落とし、呪詛のような呻き声を吐き散らすその姿は普通の感性を持つ人ならば嫌悪感を持たずにはいられないおぞましい有り様をしています。
◆敵の性質
Loversは『独り』と認識した相手に対して戦闘力が向上し、優先的に狙い、捕食しようと試みる特殊な性質を持っています。誰かと手を繋いでいる状態で居る事で、『独り』と認識されないように対処する事が可能です。
手を繋いでる間は行動にペナルティがかけられます。
主に命中と回避が低下し、両手を使う必要のある装備は使用不可能になります。また、必ず同スクエア内に居なければなりません。ただし『繋ぐ相方と息が合っている』程、ステータス減少が軽減されます。
また、今回のLoversは謎の性質が新たに付与されていると予想されます。
『手を繋いでおく』という対策の上で、報告書にない攻撃を行ってくる可能性があります。十分にご注意下さい。
◆称号について
本シナリオを見事成功させた場合、『アルカナ』にちなんだ称号を贈らせて頂きます
既存の『アルカナ』シナリオによる称号をお持ちの方は、特筆的な活躍をされた場合にお贈りさせて頂きます。
歪虚『アルカナ-The Lovers』の討伐
◆敵の特徴
以前のアルカナシナリオ『【アルカナ】 恋人叫ぶは憎悪の嬌声』に登場したLoversと同じ性質を持っています。攻撃方法は以前と同じものを使ってくると予想されます。
心臓のような肉塊から生えた男女の融合体、肉塊の翼、心臓から展開される伸縮自在の無数の腕からなる存在です。体液を滴り落とし、呪詛のような呻き声を吐き散らすその姿は普通の感性を持つ人ならば嫌悪感を持たずにはいられないおぞましい有り様をしています。
◆敵の性質
Loversは『独り』と認識した相手に対して戦闘力が向上し、優先的に狙い、捕食しようと試みる特殊な性質を持っています。誰かと手を繋いでいる状態で居る事で、『独り』と認識されないように対処する事が可能です。
手を繋いでる間は行動にペナルティがかけられます。
主に命中と回避が低下し、両手を使う必要のある装備は使用不可能になります。また、必ず同スクエア内に居なければなりません。ただし『繋ぐ相方と息が合っている』程、ステータス減少が軽減されます。
また、今回のLoversは謎の性質が新たに付与されていると予想されます。
『手を繋いでおく』という対策の上で、報告書にない攻撃を行ってくる可能性があります。十分にご注意下さい。
◆称号について
本シナリオを見事成功させた場合、『アルカナ』にちなんだ称号を贈らせて頂きます
既存の『アルカナ』シナリオによる称号をお持ちの方は、特筆的な活躍をされた場合にお贈りさせて頂きます。
マスターより
お世話になっております、桐咲です!
少しお久しぶりとなってしまいましたが、此度も『アルカナ』シリーズをリリースさせて頂きます!
此度の相手は、以前撃破した『恋人』のアルカナ、Lovers。
再び相まみえる事になる相手ですが、今回の相手は一味違うようで……?
成否は皆様の予想、対策にかかっており、難易度は以前のものよりも高いものとお思い下さい。
それでは、皆様の個性溢れる素敵なプレイングをお待ちしております!
少しお久しぶりとなってしまいましたが、此度も『アルカナ』シリーズをリリースさせて頂きます!
此度の相手は、以前撃破した『恋人』のアルカナ、Lovers。
再び相まみえる事になる相手ですが、今回の相手は一味違うようで……?
成否は皆様の予想、対策にかかっており、難易度は以前のものよりも高いものとお思い下さい。
それでは、皆様の個性溢れる素敵なプレイングをお待ちしております!
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/10/22 06:20
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
【相談卓】お独り様ご案内~ 十色・T・ エニア(ka0370) 人間(リアルブルー)|15才|男性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2015/10/14 07:28:23 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/10/10 23:24:00 |