ゲスト
(ka0000)
名も無き村への大きな道で
マスター:春野紅葉

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/10/16 22:00
- リプレイ完成予定
- 2015/10/25 22:00
オープニング
●惨劇
小さな村に向けて進む行商の一団があった。六台の馬車を引いて進む彼らは、定期的に小さな村々を回る行商であった。目的の村はそんな彼らが決まって立ち寄るいわば休息地のような場所だ。
行商の集団が村の手前にある森に差し掛かった頃。行商団の一番前にいる強面の男は一つ安堵の溜め息を漏らす。男は行商から雇われた護衛である。同じように雇われた五人と行商達を囲う形で護衛していた。
「っと、うん?」
男は芝を踏み抜いた脚を止め、後ろにいる行商達に停止を告げた。ハンターとしての勘が、告げていた。何かがいると。
「何かあったんですか?」
馬車の中から顔をだした行商の男に、引っ込むように指示を出しつつ、腰に挿す剣に手を伸ばす。がさっと左側から音がした。
「そこ――」
馬から飛び降りつつ、草陰から跳んできたそれの頭頂部を剣で貫いた。
「こいつぁ……ゴブリンか?」
剣をそれから取り戻して周囲を見渡した時、男は背筋を寒い物が駆け抜けるのを確かに感じた。
「なんじゃこりゃぁ……」
行商の周囲、数十体はいるだろうか。どこを見渡してもゴブリン、ゴブリン、ゴブリン、ゴブリン、ゴブリン。全方向を、ゴブリンの群れに包囲されていた。
「キシャーッ!!」
今まで感じ取れなかったきつい獣臭さのようなものが充満している。呆然としつつあった意識が、戻ってきた。
「こりゃ、護るどころじゃねぇな……」
男の判断は速かった。すぐさま振り返ると、大声で指示を出す。
「おい!! 全員逃げるぞ!! 荷物なんて捨てちまえっ! アンタらも速くしろ!!」
叫び、一番近くにあった馬車の中から、裕福そうな服に身を包む男を引っ張り出した。横から走ってきたゴブリンに向けて、剣を入れる。悲鳴と怒号とそれらしきゴブリンの声が、複雑に混じり合いながら、その場を埋め尽くした。
●発覚
ゴブリンに行商が襲われた翌日。今か今かと、行商の到着を待ちわびていた村人たちの前に現れたのは、男の二人組だった。
「ど、どうなされた、その傷は!」
急いで現れた村長は、片方の裕福そうな服を着た男に声をかけた。それはそちらの男の事を知っていたからでもあるが、何よりまだ喋れそうだったからだ。
「ご、ゴブリンに……襲われました。お願いします。彼の手当てを……」
「もちろんじゃ……よくぞご無事で参られた」
「無事? はははっ、まさか……僕は彼に助けられただけですよ」
そう言って、視線をもう一人の方に向ける。もう一人の方は血だらけだった。服装はもはやぼろきれとなり、手にしている剣は刃こぼれが酷く、使えたとしてももはや打撃にしか使用できまい。
身体中に様々な傷やあざを刻み、生き長らえているのが奇跡と言って過言ではない。
「ハンターに連絡を……ゴブリンは……まだ……います」
男はそう言うと、そのまま意識を失ってしまう。
「そういえば、他の行商の方は……」
男を運ぶように村人に告げた村長は、そのまま視線を行商に向ける。行商は沈痛な面持ちのまま、静かに首を横に振った。
●救援要請
ハンターオフィスに集まっていたハンター達に向けて、受付嬢は少し焦り気味に告げる。
「皆さん。急遽西に行ってきてください。ゴブリンの群れが行商を襲いました。狙われたのは小さな村に向けて進んでいた行商のようです。群れの数は不明です」
受付嬢は言いつつ、さらりと地図を広げて見せる。
「場所は森になっています。行商を狙ったことから、食べ物の香りを嗅ぎつけたのだと推定されます」
そう言うと、受付嬢は静かにハンターに現場に向かう為の地図を差し出した。
「村の人々はゴブリンが討伐されたことが分かれば、お礼の宴を催すとのことです。村へは森を通る以外にも道はありますが、森以外の道は道幅が狭く、行商が通れません。失敗すれば村への物資供給が滞る事になりかねません」
地図を見ても、森林を示す緑色の地帯が続いている。
「討伐につきまして、森に重大な被害をもたらすような戦闘は控えた方が良いでしょう。村の人々にとって、森はエクラ教と並ぶとまで行かずとも信仰の対象となっていますし、何より狭く、木々が生い茂っているため、下手をすると皆さんにも被害が及びかねません」
小さな村に向けて進む行商の一団があった。六台の馬車を引いて進む彼らは、定期的に小さな村々を回る行商であった。目的の村はそんな彼らが決まって立ち寄るいわば休息地のような場所だ。
行商の集団が村の手前にある森に差し掛かった頃。行商団の一番前にいる強面の男は一つ安堵の溜め息を漏らす。男は行商から雇われた護衛である。同じように雇われた五人と行商達を囲う形で護衛していた。
「っと、うん?」
男は芝を踏み抜いた脚を止め、後ろにいる行商達に停止を告げた。ハンターとしての勘が、告げていた。何かがいると。
「何かあったんですか?」
馬車の中から顔をだした行商の男に、引っ込むように指示を出しつつ、腰に挿す剣に手を伸ばす。がさっと左側から音がした。
「そこ――」
馬から飛び降りつつ、草陰から跳んできたそれの頭頂部を剣で貫いた。
「こいつぁ……ゴブリンか?」
剣をそれから取り戻して周囲を見渡した時、男は背筋を寒い物が駆け抜けるのを確かに感じた。
「なんじゃこりゃぁ……」
行商の周囲、数十体はいるだろうか。どこを見渡してもゴブリン、ゴブリン、ゴブリン、ゴブリン、ゴブリン。全方向を、ゴブリンの群れに包囲されていた。
「キシャーッ!!」
今まで感じ取れなかったきつい獣臭さのようなものが充満している。呆然としつつあった意識が、戻ってきた。
「こりゃ、護るどころじゃねぇな……」
男の判断は速かった。すぐさま振り返ると、大声で指示を出す。
「おい!! 全員逃げるぞ!! 荷物なんて捨てちまえっ! アンタらも速くしろ!!」
叫び、一番近くにあった馬車の中から、裕福そうな服に身を包む男を引っ張り出した。横から走ってきたゴブリンに向けて、剣を入れる。悲鳴と怒号とそれらしきゴブリンの声が、複雑に混じり合いながら、その場を埋め尽くした。
●発覚
ゴブリンに行商が襲われた翌日。今か今かと、行商の到着を待ちわびていた村人たちの前に現れたのは、男の二人組だった。
「ど、どうなされた、その傷は!」
急いで現れた村長は、片方の裕福そうな服を着た男に声をかけた。それはそちらの男の事を知っていたからでもあるが、何よりまだ喋れそうだったからだ。
「ご、ゴブリンに……襲われました。お願いします。彼の手当てを……」
「もちろんじゃ……よくぞご無事で参られた」
「無事? はははっ、まさか……僕は彼に助けられただけですよ」
そう言って、視線をもう一人の方に向ける。もう一人の方は血だらけだった。服装はもはやぼろきれとなり、手にしている剣は刃こぼれが酷く、使えたとしてももはや打撃にしか使用できまい。
身体中に様々な傷やあざを刻み、生き長らえているのが奇跡と言って過言ではない。
「ハンターに連絡を……ゴブリンは……まだ……います」
男はそう言うと、そのまま意識を失ってしまう。
「そういえば、他の行商の方は……」
男を運ぶように村人に告げた村長は、そのまま視線を行商に向ける。行商は沈痛な面持ちのまま、静かに首を横に振った。
●救援要請
ハンターオフィスに集まっていたハンター達に向けて、受付嬢は少し焦り気味に告げる。
「皆さん。急遽西に行ってきてください。ゴブリンの群れが行商を襲いました。狙われたのは小さな村に向けて進んでいた行商のようです。群れの数は不明です」
受付嬢は言いつつ、さらりと地図を広げて見せる。
「場所は森になっています。行商を狙ったことから、食べ物の香りを嗅ぎつけたのだと推定されます」
そう言うと、受付嬢は静かにハンターに現場に向かう為の地図を差し出した。
「村の人々はゴブリンが討伐されたことが分かれば、お礼の宴を催すとのことです。村へは森を通る以外にも道はありますが、森以外の道は道幅が狭く、行商が通れません。失敗すれば村への物資供給が滞る事になりかねません」
地図を見ても、森林を示す緑色の地帯が続いている。
「討伐につきまして、森に重大な被害をもたらすような戦闘は控えた方が良いでしょう。村の人々にとって、森はエクラ教と並ぶとまで行かずとも信仰の対象となっていますし、何より狭く、木々が生い茂っているため、下手をすると皆さんにも被害が及びかねません」
解説
●目的
ゴブリンの討伐
●内容
ここからはPL情報です。
隊商を襲ったゴブリンを討伐してください。
ゴブリンは16体います。どうやら死に物狂いのハンターさん達が16体まで減らしてくれたようです。
ゴブリンはナイフ、棍棒などの自ら近づいて戦う武器を持ち合わせています。
逆に、弓矢などの遠距離から攻撃する武器は持ってないようです。
救出対象となるようなハンターさんや行商人の方はいません。生き残ったのは村へ辿り着いた2名のみです。
討伐後、もしよかったら積み荷の回収に協力してあげてください。
また、戦闘になる道の横幅は人が三人ほど横に立って武器を振り回すのが精いっぱいの広さしかありません。
ゴブリンの討伐
●内容
ここからはPL情報です。
隊商を襲ったゴブリンを討伐してください。
ゴブリンは16体います。どうやら死に物狂いのハンターさん達が16体まで減らしてくれたようです。
ゴブリンはナイフ、棍棒などの自ら近づいて戦う武器を持ち合わせています。
逆に、弓矢などの遠距離から攻撃する武器は持ってないようです。
救出対象となるようなハンターさんや行商人の方はいません。生き残ったのは村へ辿り着いた2名のみです。
討伐後、もしよかったら積み荷の回収に協力してあげてください。
また、戦闘になる道の横幅は人が三人ほど横に立って武器を振り回すのが精いっぱいの広さしかありません。
マスターより
初めまして、よろしくお願いします。
皆様のキャラクターを格好よく描写できるよう頑張らせていただきます。
思う存分、暴れて頂ければと思います。
皆さんのプレイングを心待ちにしております。
皆様のキャラクターを格好よく描写できるよう頑張らせていただきます。
思う存分、暴れて頂ければと思います。
皆さんのプレイングを心待ちにしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/10/25 03:54
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/10/13 09:46:52 |
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相談卓 華蜂院 蜜希(ka5703) 鬼|25才|女性|格闘士(マスターアームズ) |
最終発言 2015/10/16 18:11:49 |