ゲスト
(ka0000)
資産家パーティーと密売人
マスター:深夜真世

このシナリオは1日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在7人 / 4~7人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/10/19 22:00
- リプレイ完成予定
- 2015/10/29 22:00
オープニング
●
ここは同盟領、蒸気工業都市フマーレ近くの町。
「ふうん。役者の家系で顔だちも整ってるのに、もったいないことするのね」
喫茶店のテーブルで紅茶の香りを楽しんでいたアムが神妙な顔をしていた。
「その分石工として親方から才能があると言われましたから、ちょうどいいんじゃないですかね」
言葉を受けたメイスンがすまし顔で紅茶を飲む。
どうやら彼の家系は舞台役者らしい。彼は親と同じ道を拒んで家出同然で石工職人に弟子入りしたらしい。細かった体には筋肉が付き、今ではたくましくなっている。
閑話休題。
メイスンは親方から独立を認められた時、アムやモータルたちのいるベンド商会とともにコボルドの集団から襲撃を受け一緒に戦った。ちょうど、付近の村からコボルド退治を頼まれていたハンターの到着もありメイスンの親方が犠牲になりかけただけで無事に撃退していた。
その縁もあり今後の当てもなかったメイスン、ベンド商会と行動を共にすることにした。
「アムももったいないけど……」
モータルが横からくちばしを突っ込むと、アムはこれを睨んだ。彼女は実業家の娘である。
「才能あるのに籠の中っての、大っ嫌いなの」
三人とも覚醒者であり、能力はあるといえる。
「あんたこそ普通だったんなら、普通に生きてればよかったんじゃない?」
「……ゴブリンに村を襲われた時、唯一の家族の母親が避難用荷馬車から殺意を込めて突き落とされ亡くなったんだよ。場所の取り合いでね。で、ゴブリンを村から追い払ったのが盗賊の一団。俺はそいつらに助けられて連れて行かれた。でもその盗賊は別の村を襲ってね。何人か死んだんだよ」
アムの冷やかな言葉に力なく答えるモータル。
「もう、何を信じていいのやら……」
「……ごめん」
ばつ悪くアムが謝ったところで、ベンドがやって来た。アムの付き人、バモスも一緒だ。
「よっしゃ、調べついたで」
「この間のゴブリ……取り引きで教えてもらった情報ですね?」
とりなすようにメイスンが身を乗り出して聞く。
この間とは、コボルドに襲われた時の事。
メイスンは親方から最後の指導と称して遺跡の石組を見せてもらっていた。
ベンドたちといえば、密造酒などを穏健派ゴブリンたちに売り捌くため待ち合わせ場所に向かっているところだった。
コボルドとの戦闘後、ゴブリンたちとは無事に合流。大いに取引をしてほぼ持ち寄ったものを総取り替えという……いわばいつものお決まりのやり取りをした。毎回ベンドが大儲けしているのだが。
今回はそれとなくさらに吹っ掛け、地域の情報も入手していた。
「山中で地元住民じゃない奴らが道づくりをしとるのが危ないらしいっちゅうのじゃが……これ、鉱山開発らしくての。上手くいけば莫大な富を生むらしい。一枚かんどくで」
「……危ないんじゃないんですか?」
「危ないところにうまい話が……」
「誰かのために、危ない橋を渡る」
疑問に思ったメイスンの言葉にベンドが答え、横から力強くモータルが言い切った。アムはため息をついているが。
「とにかく、鉱山開発者の名はグリス・オム。鉱山に近い村の資産家や。これを山師のノーザン・ウエストが焚き付けたらしい。グリスは新規事業のためこっちの小高い丘に結構な豪邸を建てて、そこで取引先を集めてパーティーをするらしいで。……アム、これに新たな商会名で潜り込んでくれんか?」
さすがにワシは行けんし商会の名前も出せへん、とベンド。
「分かってるじゃない。この私に任せといて!」
アム、喜んで引き受ける。
こうしてアムを代表とする「アマリリス商会」として着飾り、パーティーに参加することになった。
「やることはたくさんの人と会って、『アマリリス商会』を覚えてもらうことよ。鉱山開発ならメイスンは石工の立場を生かして好感度を上げて。モータルは……ハンター並みの能力のある常在戦力をアピールして。後はハンターを雇ってとにかく手広く挨拶よ。『アマリリス商会』、一気にのし上がるわよ!」
アム、水を得た魚である。
というわけで、アマリリス商会の一員として夕方のオム邸屋外で催されるパーティーに出席し飲食歓談や社交ダンスなどして幅広く好感度を上げてもらえる人材、求ム。
ここは同盟領、蒸気工業都市フマーレ近くの町。
「ふうん。役者の家系で顔だちも整ってるのに、もったいないことするのね」
喫茶店のテーブルで紅茶の香りを楽しんでいたアムが神妙な顔をしていた。
「その分石工として親方から才能があると言われましたから、ちょうどいいんじゃないですかね」
言葉を受けたメイスンがすまし顔で紅茶を飲む。
どうやら彼の家系は舞台役者らしい。彼は親と同じ道を拒んで家出同然で石工職人に弟子入りしたらしい。細かった体には筋肉が付き、今ではたくましくなっている。
閑話休題。
メイスンは親方から独立を認められた時、アムやモータルたちのいるベンド商会とともにコボルドの集団から襲撃を受け一緒に戦った。ちょうど、付近の村からコボルド退治を頼まれていたハンターの到着もありメイスンの親方が犠牲になりかけただけで無事に撃退していた。
その縁もあり今後の当てもなかったメイスン、ベンド商会と行動を共にすることにした。
「アムももったいないけど……」
モータルが横からくちばしを突っ込むと、アムはこれを睨んだ。彼女は実業家の娘である。
「才能あるのに籠の中っての、大っ嫌いなの」
三人とも覚醒者であり、能力はあるといえる。
「あんたこそ普通だったんなら、普通に生きてればよかったんじゃない?」
「……ゴブリンに村を襲われた時、唯一の家族の母親が避難用荷馬車から殺意を込めて突き落とされ亡くなったんだよ。場所の取り合いでね。で、ゴブリンを村から追い払ったのが盗賊の一団。俺はそいつらに助けられて連れて行かれた。でもその盗賊は別の村を襲ってね。何人か死んだんだよ」
アムの冷やかな言葉に力なく答えるモータル。
「もう、何を信じていいのやら……」
「……ごめん」
ばつ悪くアムが謝ったところで、ベンドがやって来た。アムの付き人、バモスも一緒だ。
「よっしゃ、調べついたで」
「この間のゴブリ……取り引きで教えてもらった情報ですね?」
とりなすようにメイスンが身を乗り出して聞く。
この間とは、コボルドに襲われた時の事。
メイスンは親方から最後の指導と称して遺跡の石組を見せてもらっていた。
ベンドたちといえば、密造酒などを穏健派ゴブリンたちに売り捌くため待ち合わせ場所に向かっているところだった。
コボルドとの戦闘後、ゴブリンたちとは無事に合流。大いに取引をしてほぼ持ち寄ったものを総取り替えという……いわばいつものお決まりのやり取りをした。毎回ベンドが大儲けしているのだが。
今回はそれとなくさらに吹っ掛け、地域の情報も入手していた。
「山中で地元住民じゃない奴らが道づくりをしとるのが危ないらしいっちゅうのじゃが……これ、鉱山開発らしくての。上手くいけば莫大な富を生むらしい。一枚かんどくで」
「……危ないんじゃないんですか?」
「危ないところにうまい話が……」
「誰かのために、危ない橋を渡る」
疑問に思ったメイスンの言葉にベンドが答え、横から力強くモータルが言い切った。アムはため息をついているが。
「とにかく、鉱山開発者の名はグリス・オム。鉱山に近い村の資産家や。これを山師のノーザン・ウエストが焚き付けたらしい。グリスは新規事業のためこっちの小高い丘に結構な豪邸を建てて、そこで取引先を集めてパーティーをするらしいで。……アム、これに新たな商会名で潜り込んでくれんか?」
さすがにワシは行けんし商会の名前も出せへん、とベンド。
「分かってるじゃない。この私に任せといて!」
アム、喜んで引き受ける。
こうしてアムを代表とする「アマリリス商会」として着飾り、パーティーに参加することになった。
「やることはたくさんの人と会って、『アマリリス商会』を覚えてもらうことよ。鉱山開発ならメイスンは石工の立場を生かして好感度を上げて。モータルは……ハンター並みの能力のある常在戦力をアピールして。後はハンターを雇ってとにかく手広く挨拶よ。『アマリリス商会』、一気にのし上がるわよ!」
アム、水を得た魚である。
というわけで、アマリリス商会の一員として夕方のオム邸屋外で催されるパーティーに出席し飲食歓談や社交ダンスなどして幅広く好感度を上げてもらえる人材、求ム。
解説
※この依頼は連作ですが、前回までのお話を知らなくても問題なく参加できます。また、前回までを知らなければ依頼達成度の向上が見込めないものでもありません。
新規に鉱山開発を手掛けたグリス・オム氏の新設屋敷で催される、関係者の親睦パーティーに乗り込み「アマリリス商会」の好感度をそれとなく上げてください。
アマリリス商会はひとまず、安い酒を取り扱う新規商人という立場。
闇商人のベンドがすんなりと新たな商人を送り込めたのは、これから本格的な採掘がはじまりとにかく人員が必要なためです。職のないチンピラたちをひっかき集めるため、裏の世界に詳しい者の助力もあったようです。
グリス氏が、さあ本格的な採掘だという時にパーティーを開いたのは、鉱山に作った長屋街に、さらに人員が必要なこと、生活物資が必要なこと、補給路が狼たちのテリトリーにかかっていること、謎の巨人の噂のあること、など問題を解決するためです。小回りの利く、新たな助力が必要とされている状況ではあります。
もちろん、さあこれからだと意気を上げる意味もあります。
また、何事も評判が肝心です。
重要人物は以下の通り。
・グリス・オム…鉱山開発の出資者で、事業主。鉱山に一番近い村の地主でもある。すでに何枚か田畑は売り払っている。
・ノーザン・ウエスト…グリス・オムに鉱山開発を進めた山師。鉄鉱石の産出が見込まれると力説している。
・ハミル・タグ…鉱山技師。ノーザンの連れてきた、経験はあるが指導的立場は初めての若者。
ほかに、鉄鉱石産出を期待するフマーレの技術者や取引を希望する商人、労働者の飲食や生活必需品を納入する商人、それらに連れてこられた着飾った女性などが多数集まっています。
利益に群がる者たちばかりですので慎重に。逆に、商談会ではないので今回で大きく何かが動くということはありません。
新規に鉱山開発を手掛けたグリス・オム氏の新設屋敷で催される、関係者の親睦パーティーに乗り込み「アマリリス商会」の好感度をそれとなく上げてください。
アマリリス商会はひとまず、安い酒を取り扱う新規商人という立場。
闇商人のベンドがすんなりと新たな商人を送り込めたのは、これから本格的な採掘がはじまりとにかく人員が必要なためです。職のないチンピラたちをひっかき集めるため、裏の世界に詳しい者の助力もあったようです。
グリス氏が、さあ本格的な採掘だという時にパーティーを開いたのは、鉱山に作った長屋街に、さらに人員が必要なこと、生活物資が必要なこと、補給路が狼たちのテリトリーにかかっていること、謎の巨人の噂のあること、など問題を解決するためです。小回りの利く、新たな助力が必要とされている状況ではあります。
もちろん、さあこれからだと意気を上げる意味もあります。
また、何事も評判が肝心です。
重要人物は以下の通り。
・グリス・オム…鉱山開発の出資者で、事業主。鉱山に一番近い村の地主でもある。すでに何枚か田畑は売り払っている。
・ノーザン・ウエスト…グリス・オムに鉱山開発を進めた山師。鉄鉱石の産出が見込まれると力説している。
・ハミル・タグ…鉱山技師。ノーザンの連れてきた、経験はあるが指導的立場は初めての若者。
ほかに、鉄鉱石産出を期待するフマーレの技術者や取引を希望する商人、労働者の飲食や生活必需品を納入する商人、それらに連れてこられた着飾った女性などが多数集まっています。
利益に群がる者たちばかりですので慎重に。逆に、商談会ではないので今回で大きく何かが動くということはありません。
マスターより
まだ寝ないならこんばんは、深夜真世です。
お待たせしました。
取引したゴブリンから得た情報により、新たな展開が生まれました。
といっても今回はビジネスがらみのパーティーです。ゆっくり飲食や社交ダンスを楽しみつつ、ここぞという時に各方面に挨拶や好感度アップを狙ってみてください。
得た情報や周囲にアピールした内容により、次の展開が決まります。
では、よろしくお願いします。
お待たせしました。
取引したゴブリンから得た情報により、新たな展開が生まれました。
といっても今回はビジネスがらみのパーティーです。ゆっくり飲食や社交ダンスを楽しみつつ、ここぞという時に各方面に挨拶や好感度アップを狙ってみてください。
得た情報や周囲にアピールした内容により、次の展開が決まります。
では、よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/10/29 01:35
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/10/17 19:48:43 |
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相談卓だよ 天竜寺 詩(ka0396) 人間(リアルブルー)|18才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2015/10/20 03:27:58 |