ゲスト
(ka0000)
秋刀魚で宴会。完食まで監禁
マスター:馬車猪

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- サポート
- 現在0人 / 0~16人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/10/25 19:00
- リプレイ完成予定
- 2015/11/03 19:00
オープニング
一足早く紅く色づいた楓。
その1枚が木から離れ、音もなくゆるやかな清流に着水した。
川の逆側には川原が広々と広がっている。
ソサエティ支部の裏手にあるこの場所は、知る人ぞ知る絶好の行楽地であった。
●お疲れ様パーティ
白い炭が風に吹かれて赤くなる。
熱を帯びた空気と赤外線が上に向かって放たれて、鉄網の上の秋刀魚を程良く熱していた。
「けむっ」
「生の魚なんて食えるのかよ。腐るぜ」
大の大人達がバーベキューセットを囲み、否定的な言葉ばかりを口にしている。
人間、エルフ、ドワーフ、少数ではあるが鬼までいる。
言うまでもなく当然全員覚醒者だ。
ハンターオフィス本部に貼られていた参加費無料の宴会のお報せに釣られ、転移門を使ってとある支部に移動後徒歩5分でこの場にたどり着き現在に至る。
焼いているメーガン(kz0098)は無言だ。
焼き色を確認してトングでひっくり返しつつ団扇で新鮮な空気を送り込む。
やがて白い煙があたりに充満し、新鮮な油の焼ける香りが広がり始めた。
「焦げてる」
「黒い……けどにおいは悪くない」
男達は動かない。
不器用なメーガンのせいで、本日朝水揚げされた秋刀魚が両面とも黒い。
メーガンは硬いパンの上にトングで秋刀魚を載せていく。
「出来た」
本人は満足そうだが男達は腰が退けている。
小首をかしげ、手元の秋刀魚と男達の間で視線を往復させた後、行儀悪くパンの皿の上の黒にかじりついた。
軽い音を立てて皮が割れる。
するとほんのり狐色に染まった身が姿を現し、白い歯でかみ砕かれメーガンの口の中へ吸い込まれていった。
十数人の喉が同時に鳴る。
淡い潮の香りが漂っている。煙に混じる油の匂いが実によい。そして、黒く焼けたのは皮の外側だけで中は美味そうに白い。
「いらないなら全て頂く」
真面目な顔でそう言って、彼女は残りの魚を頭ごとかみ砕いて嚥下した。
「頂こう」
「俺にも1つくれ」
雰囲気が一変した。
既に焼かれた秋刀魚は瞬く間に無くなり、別のバーベキューセットが組み立てられ点火されて秋刀魚が並べられていく。
清流から網が引き上げられる。
中に入っているのは蒸留酒の瓶と缶ビールで、皆勝手に好きなものを手にして飲み始める。
手には旨い肴に美味い酒。
隣には戦友や同業者。
話は弾んで食も進み、楽しいときは瞬く間に過ぎていった。
●未だ衰えぬ秋刀魚
「なあ」
「うん?」
違う種族の男達が、同時に嫌な予感に襲われていた。
「魚が減ってない気がするんだが」
「ハハハ、気のせいに決まって……」
秋刀魚臭い息を吐きながらバーベキューセットを見る。
総勢10を越える網の上に、新鮮で焦げ目もない秋刀魚が数十並べられていた。
「言い忘れていた」
せっせと魚を裏返しつつメーガンが言う。
「全部食べ終わるまで転移門の使用許可が降りないそうだ」
一度全部裏返してから近くの茂みに移動。
特大サイズのクーラーボックスを引きずってくる。
もちろん、中には秋刀魚がみっちりと詰まっていた。
「それって獲れ過ぎの在庫処分……」
「おい、良く見ろ。秋刀魚だけじゃねぇ!」
クーラーボックスがあった場所を覗き込むと、昨年の日付の米に飯盒に土鍋、歪なサツマイモにジャガイモ等が、大量に積み上げられていた。
「監禁および食事強要事件、だと?」
「やめろよ。これ以上腹にはいんねーぞ」
騒ぎ出す男共に気づかず、メーガンは真面目な顔で秋刀魚を焼き続けていた。
●ハンターズソサエティの陰謀
オフィスで3Dディスプレイが強く光る。
文面は参加費無料の宴会のお報せだ。
職員が育ったパルムから耳打ちされて何かを操作。するとお知らせの文面に、料理人募集の1文と報酬額が追記された。
「へえ、おいそそうな依頼じゃない」
料理が得意なハンターが依頼票を覗き込む。
危険度の割りに報酬が高い。料理の合間にたっぷり食べても問題ないのも素晴らしい。
しかし第六感あるいは精霊が、猛烈な勢いで警告を発している。
「おっかしいなぁ。なんで戦場に行く前のような気配が……」
依頼票であるディスプレイの隅っこに、全て食べ尽くさないと帰りは転移門を使えません、と胡麻サイズの字でこっそり記載されていた。
●増える食材
「獲ったぞー!」
鬼が暴れる猪を抱え上げた。
「逃がしてこい! 魚がまだ半分以上残っとるんじゃ!」
蒸留酒片手に叫ぶドワーフ。吐く息は非常に秋刀魚臭い。
「お、おう。そういやそうだったな」
ここは里じゃなかったと言って猪を逃がそうとする鬼の前に、かなり食べているはずのに平然としたメーガンが立ちふさがる。
「猪は見つけ次第仕留めるようにと支部長から指示されています」
肉加工用の道具を真面目な顔で手渡す。
なお、20頭までは連絡なしで獲っても問題ないらしい。
「ノルマ追加かよ……」
項垂れる鬼達にメーガンは深くうなずいて、慣れた手つきで解体の準備を始めるのだった。
その1枚が木から離れ、音もなくゆるやかな清流に着水した。
川の逆側には川原が広々と広がっている。
ソサエティ支部の裏手にあるこの場所は、知る人ぞ知る絶好の行楽地であった。
●お疲れ様パーティ
白い炭が風に吹かれて赤くなる。
熱を帯びた空気と赤外線が上に向かって放たれて、鉄網の上の秋刀魚を程良く熱していた。
「けむっ」
「生の魚なんて食えるのかよ。腐るぜ」
大の大人達がバーベキューセットを囲み、否定的な言葉ばかりを口にしている。
人間、エルフ、ドワーフ、少数ではあるが鬼までいる。
言うまでもなく当然全員覚醒者だ。
ハンターオフィス本部に貼られていた参加費無料の宴会のお報せに釣られ、転移門を使ってとある支部に移動後徒歩5分でこの場にたどり着き現在に至る。
焼いているメーガン(kz0098)は無言だ。
焼き色を確認してトングでひっくり返しつつ団扇で新鮮な空気を送り込む。
やがて白い煙があたりに充満し、新鮮な油の焼ける香りが広がり始めた。
「焦げてる」
「黒い……けどにおいは悪くない」
男達は動かない。
不器用なメーガンのせいで、本日朝水揚げされた秋刀魚が両面とも黒い。
メーガンは硬いパンの上にトングで秋刀魚を載せていく。
「出来た」
本人は満足そうだが男達は腰が退けている。
小首をかしげ、手元の秋刀魚と男達の間で視線を往復させた後、行儀悪くパンの皿の上の黒にかじりついた。
軽い音を立てて皮が割れる。
するとほんのり狐色に染まった身が姿を現し、白い歯でかみ砕かれメーガンの口の中へ吸い込まれていった。
十数人の喉が同時に鳴る。
淡い潮の香りが漂っている。煙に混じる油の匂いが実によい。そして、黒く焼けたのは皮の外側だけで中は美味そうに白い。
「いらないなら全て頂く」
真面目な顔でそう言って、彼女は残りの魚を頭ごとかみ砕いて嚥下した。
「頂こう」
「俺にも1つくれ」
雰囲気が一変した。
既に焼かれた秋刀魚は瞬く間に無くなり、別のバーベキューセットが組み立てられ点火されて秋刀魚が並べられていく。
清流から網が引き上げられる。
中に入っているのは蒸留酒の瓶と缶ビールで、皆勝手に好きなものを手にして飲み始める。
手には旨い肴に美味い酒。
隣には戦友や同業者。
話は弾んで食も進み、楽しいときは瞬く間に過ぎていった。
●未だ衰えぬ秋刀魚
「なあ」
「うん?」
違う種族の男達が、同時に嫌な予感に襲われていた。
「魚が減ってない気がするんだが」
「ハハハ、気のせいに決まって……」
秋刀魚臭い息を吐きながらバーベキューセットを見る。
総勢10を越える網の上に、新鮮で焦げ目もない秋刀魚が数十並べられていた。
「言い忘れていた」
せっせと魚を裏返しつつメーガンが言う。
「全部食べ終わるまで転移門の使用許可が降りないそうだ」
一度全部裏返してから近くの茂みに移動。
特大サイズのクーラーボックスを引きずってくる。
もちろん、中には秋刀魚がみっちりと詰まっていた。
「それって獲れ過ぎの在庫処分……」
「おい、良く見ろ。秋刀魚だけじゃねぇ!」
クーラーボックスがあった場所を覗き込むと、昨年の日付の米に飯盒に土鍋、歪なサツマイモにジャガイモ等が、大量に積み上げられていた。
「監禁および食事強要事件、だと?」
「やめろよ。これ以上腹にはいんねーぞ」
騒ぎ出す男共に気づかず、メーガンは真面目な顔で秋刀魚を焼き続けていた。
●ハンターズソサエティの陰謀
オフィスで3Dディスプレイが強く光る。
文面は参加費無料の宴会のお報せだ。
職員が育ったパルムから耳打ちされて何かを操作。するとお知らせの文面に、料理人募集の1文と報酬額が追記された。
「へえ、おいそそうな依頼じゃない」
料理が得意なハンターが依頼票を覗き込む。
危険度の割りに報酬が高い。料理の合間にたっぷり食べても問題ないのも素晴らしい。
しかし第六感あるいは精霊が、猛烈な勢いで警告を発している。
「おっかしいなぁ。なんで戦場に行く前のような気配が……」
依頼票であるディスプレイの隅っこに、全て食べ尽くさないと帰りは転移門を使えません、と胡麻サイズの字でこっそり記載されていた。
●増える食材
「獲ったぞー!」
鬼が暴れる猪を抱え上げた。
「逃がしてこい! 魚がまだ半分以上残っとるんじゃ!」
蒸留酒片手に叫ぶドワーフ。吐く息は非常に秋刀魚臭い。
「お、おう。そういやそうだったな」
ここは里じゃなかったと言って猪を逃がそうとする鬼の前に、かなり食べているはずのに平然としたメーガンが立ちふさがる。
「猪は見つけ次第仕留めるようにと支部長から指示されています」
肉加工用の道具を真面目な顔で手渡す。
なお、20頭までは連絡なしで獲っても問題ないらしい。
「ノルマ追加かよ……」
項垂れる鬼達にメーガンは深くうなずいて、慣れた手つきで解体の準備を始めるのだった。
解説
食ったり食べたり料理したりする依頼です
真昼から始まり、最長で翌日朝まで続きます
●強敵達
・秋刀魚
刺身に使える鮮度です。頭なし内蔵処理済が半分程度。残りは尾頭付きではらわた有り。100kgはないです
・ジャガイモ
今年の6月に収穫しました。味より量優先の品種なので調理を頑張ってください。重量で秋刀魚の半分くらい
・サツマイモ
全員分有ります。1人に馬鹿でかいのが1つ以上ね!
・猪
腹が減っているものが多く、宴会のにおいに釣られて数頭ずつやって来ます
しっかり血抜きして火を通せば市販の肉に負けない味になるでしょう
戦闘力は、最弱級の雑魔より少し強いくらい。加速しての体当たりが最大の攻撃手段です
倒したら肉は食べましょう。残念ですが地元の猟師との関係で持ち帰りはできません
●味方
・依頼開始時点でいる覚醒者達
20人以上いますが全員満腹に近いです
・調味料、各種包丁や鍋などの調理器具や机や清潔な天幕
近くのハンターズソサエティ支部を通して無料で借りられます
・生け贄
宣伝したり支部の職員やパルムに頼むと、何も知らない生け贄……依頼帰りや職場や戦地から戻った覚醒者が食べにやって来るかもしれません
・酒
ワイン、エール、ウォッカに焼酎にその他色々、覚醒者によって持ち込まれています。飲み尽くす必要はないですし頼めば分けてくれます
・パン
皿として使える固さと形のパン。必要な分だけ支部から送られてきます
・米
希望すれば最大で100キロまで無料で提供されます。実質失敗作。美味しく食べるためには料理の腕と工夫が必要です。消費すればするほど報酬が増えます
●地図(1文字縦横10メートル)
楓楓楓楓
川川川川
□□□□
林□□ト
楓:紅葉の連なり
川:川原。幅数メートルの清流有り
ト:川原。仮設トイレ設置済
□:川原。バーベキューセットが有ったり無かったり
林:林。地図の外にも続いています。猪がときどき出没
真昼から始まり、最長で翌日朝まで続きます
●強敵達
・秋刀魚
刺身に使える鮮度です。頭なし内蔵処理済が半分程度。残りは尾頭付きではらわた有り。100kgはないです
・ジャガイモ
今年の6月に収穫しました。味より量優先の品種なので調理を頑張ってください。重量で秋刀魚の半分くらい
・サツマイモ
全員分有ります。1人に馬鹿でかいのが1つ以上ね!
・猪
腹が減っているものが多く、宴会のにおいに釣られて数頭ずつやって来ます
しっかり血抜きして火を通せば市販の肉に負けない味になるでしょう
戦闘力は、最弱級の雑魔より少し強いくらい。加速しての体当たりが最大の攻撃手段です
倒したら肉は食べましょう。残念ですが地元の猟師との関係で持ち帰りはできません
●味方
・依頼開始時点でいる覚醒者達
20人以上いますが全員満腹に近いです
・調味料、各種包丁や鍋などの調理器具や机や清潔な天幕
近くのハンターズソサエティ支部を通して無料で借りられます
・生け贄
宣伝したり支部の職員やパルムに頼むと、何も知らない生け贄……依頼帰りや職場や戦地から戻った覚醒者が食べにやって来るかもしれません
・酒
ワイン、エール、ウォッカに焼酎にその他色々、覚醒者によって持ち込まれています。飲み尽くす必要はないですし頼めば分けてくれます
・パン
皿として使える固さと形のパン。必要な分だけ支部から送られてきます
・米
希望すれば最大で100キロまで無料で提供されます。実質失敗作。美味しく食べるためには料理の腕と工夫が必要です。消費すればするほど報酬が増えます
●地図(1文字縦横10メートル)
楓楓楓楓
川川川川
□□□□
林□□ト
楓:紅葉の連なり
川:川原。幅数メートルの清流有り
ト:川原。仮設トイレ設置済
□:川原。バーベキューセットが有ったり無かったり
林:林。地図の外にも続いています。猪がときどき出没
マスターより
重体参加歓迎。データ上直っていても戦傷ロール大歓迎。
名のあるNPCは呼べませんけれども、無名NPCであれば【闇光】北伐に参加したNPCを呼べるかもしれません。
名のあるNPCは呼べませんけれども、無名NPCであれば【闇光】北伐に参加したNPCを呼べるかもしれません。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/11/01 21:57
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/10/23 19:47:56 |
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食べきるまで帰れま10 万歳丸(ka5665) 鬼|17才|男性|格闘士(マスターアームズ) |
最終発言 2015/10/25 11:54:04 |