ゲスト
(ka0000)
【闇光】アンデス・エリート
マスター:鹿野やいと

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/10/23 12:00
- リプレイ完成予定
- 2015/11/06 12:00
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
冬用の装備で身を固めて天幕の中では火も焚いているが、それでも沁みるように寒さが這い上がってくる。ダンテ・バルカザール(kz0153)率いる赤の隊は、じわりと身を削る寒さに耐えながら次の戦を待っていた。
ジェフリー・ブラックバーン(kz0092)は1人、彼らに後追いとなる形で合流する。本国の厄介事を片付ける。そう意気込んで北伐遠征軍を抜けたジェフリーが、あっさり赤の隊に戻ったのには理由があった。
連合軍司令官ナディア・ドラゴネッティより、連合軍隊長へ推薦する旨の手紙が届いたからである。事情を聞いていたダンテはジェフリーから手紙を受け取るが、半ばまで読みうんざりした顔でジェフリーに手紙を返した。
「この面倒な事案、お前さん以外に任せられるやつはいねえな」
「せめて『名誉ある職務』とか言い替えませんか?」
「仲間内で取り繕ってどうするよ。シンアイナル王女殿下の前でなら別だがな」
そもそも公式行事を面倒がってるダンテのこと、頑張りどころは永久に来ない気もした。
「それはともかくとして、今後戦力を分ける可能性もあります。連合軍として動く騎士を選抜したいのですが、こちらでやっても構いませんか?」
「俺の部下を持っていくってな意味は分かってんだろうな? で、何割だ」
「まずは2割。各国軍やハンターとの合同作戦も増えますから、輪番にしてまずは慣れてもらいます」
赤の隊は遠征向きの軍だが遠征用に編成されているわけではない。最終的には連合軍の要請に適した形に落ち着ける必要があるが、本部の体制が整っていないためいきなり全力を傾けるわけにはいかない。ついでに言えば今から訓練に割く時間も無い。それも含め、連合軍は北伐から帰還した後にまず体裁を整える必要がある。
ここまでダンテはわかったようなわかっていないような微妙な顔だが、自分に必要な話題だけは切り分けてしっかり理解しているようだった。
「なあ、ジェフリー」
「なんでしょう?」
「今まで窮屈だったろう。明日は好きにしろ」
思わぬ言葉にジェフリーは目を見開いた。ダンテは単純な人間だ。こういう物言いをするとは思わなかった。
「あのなあ、流石に俺でもわかるぜ。お前は何でもそつなくやれる奴だ。突撃しか出来ねえ赤の隊じゃ窮屈だっただろう」
それは半ば事実でもあったがそれで全てでもない。ジェフリー本人がもっとも窮屈に思っていたのは、結局のところ外征が多く戦死者の多い赤の隊以外に、行き場のなかった自分の立場だ。
今までは活躍しても国許での出世は望めない立場にあった。誰かを立て自分もそのおこぼれに預かる程度しか彼の功績とならなかった。
連合軍隊長となればそれも全てが変わるだろう。自由に戦える。出世も望める。それが何より彼には嬉しい変化であった。
「それはそれで自由にやらせてもらっていました。王国の外にいるだけでそれなりに自由でしたよ」
ダンテは苦笑して肩を竦めた。ジェフリーの物言いは時に遠まわしだ。
そうせざるを得ない事を、隊の誰もが理解していた。
■
平坦な雪原にて再び戦端は開かれた。浮遊する夢幻城より出現した大量の骸骨兵士、そしてそれを率いる暴食の歪虚王。前衛を務める赤の隊は真っ先にこの群と接触し、瞬く間に乱戦となった。
「くそったれ! 数が多すぎだろうがよ!!」
あまりのことにダンテが叫んでいた。骸骨兵士は弱いが数が多い。多すぎて薙ぎ倒して走ることすら難しい。そうなると武器を振り回すだけの赤の隊では身動きが取れなくなる。特化した部隊だ。仕方ない。こうなることは誰もがわかっていた。
同時に援軍も期待できない状況に合った。ジェフリーは周囲を見渡す。部隊同士、指揮官同士の連携がお粗末だ。連合軍の隊長達は指名されるだけあってどの隊長も素晴らしく動きが良い。だが横の連携という意味ではとても及第点は出ない。今までは急造の混成軍なりに担当を分担することで、その地域内では円滑に動いた。
だが一堂に会した野戦ではそうもいかない。詮無いことだ。これは最初の大規模戦闘からわかりきっていた事。連合軍という旗を作ったところで変わるはずが無かった。ならばどうするか。他者最適を旨として動くほか無い。
「これじゃ埒があかねえな。ジェフリー、何とかならねえか?」
「そうですね。突破は諦めましょう」
「ああ?」
「狙える首は、暴食王以外にもたくさんあります」
ジェフリーは部隊の右翼側を指差す。彼の示す先には毛色の違った骨の一団が姿を現していた。
粗末な剣や盾を装備する周囲の雑魚に比べ、それらは立派な武具で身を固めている。
「……なんだありゃ?」
ダンテの声が険しくなった。骨の動きは遠めにも違いがある。武器だけでなく、動きも他の骨とは一線を画すだろう。その骨の一団の動く先には、人類側の銃兵部隊があった。
「おそらくあの部隊の役割は我々やハンターと同じ。前線に穴をあけるのが仕事です。放置しておけばどうなるかは……」
「いつも俺達がやってることだな」
ダンテは良いながら寄ってきた骸骨兵を大剣で叩き伏せた。何体もの骸骨兵が瞬く間に吹き飛ばされていく。敵は弱いが背を向けるのは危険すぎる。ここの維持も必要だ。ダンテの判断は早かった。
「ジェフリー、ここは抑えておく。お前が行け」
「了解」
ジェフリーの返事は短く、合図も最小限。しかし部隊を区切っておいたおかげで、部隊はスムーズに分かれた。
ハンターを連れたジェフリーはまずは最も手近なグループに狙いを定める。ジェフリー達が骸骨兵を薙ぎ払いながら近づくと、敵のグループは動きを止めた。確かな知性を感じる。激戦の予期しながらも、ジェフリーは再び赤の隊に突撃を命じた。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
冬用の装備で身を固めて天幕の中では火も焚いているが、それでも沁みるように寒さが這い上がってくる。ダンテ・バルカザール(kz0153)率いる赤の隊は、じわりと身を削る寒さに耐えながら次の戦を待っていた。
ジェフリー・ブラックバーン(kz0092)は1人、彼らに後追いとなる形で合流する。本国の厄介事を片付ける。そう意気込んで北伐遠征軍を抜けたジェフリーが、あっさり赤の隊に戻ったのには理由があった。
連合軍司令官ナディア・ドラゴネッティより、連合軍隊長へ推薦する旨の手紙が届いたからである。事情を聞いていたダンテはジェフリーから手紙を受け取るが、半ばまで読みうんざりした顔でジェフリーに手紙を返した。
「この面倒な事案、お前さん以外に任せられるやつはいねえな」
「せめて『名誉ある職務』とか言い替えませんか?」
「仲間内で取り繕ってどうするよ。シンアイナル王女殿下の前でなら別だがな」
そもそも公式行事を面倒がってるダンテのこと、頑張りどころは永久に来ない気もした。
「それはともかくとして、今後戦力を分ける可能性もあります。連合軍として動く騎士を選抜したいのですが、こちらでやっても構いませんか?」
「俺の部下を持っていくってな意味は分かってんだろうな? で、何割だ」
「まずは2割。各国軍やハンターとの合同作戦も増えますから、輪番にしてまずは慣れてもらいます」
赤の隊は遠征向きの軍だが遠征用に編成されているわけではない。最終的には連合軍の要請に適した形に落ち着ける必要があるが、本部の体制が整っていないためいきなり全力を傾けるわけにはいかない。ついでに言えば今から訓練に割く時間も無い。それも含め、連合軍は北伐から帰還した後にまず体裁を整える必要がある。
ここまでダンテはわかったようなわかっていないような微妙な顔だが、自分に必要な話題だけは切り分けてしっかり理解しているようだった。
「なあ、ジェフリー」
「なんでしょう?」
「今まで窮屈だったろう。明日は好きにしろ」
思わぬ言葉にジェフリーは目を見開いた。ダンテは単純な人間だ。こういう物言いをするとは思わなかった。
「あのなあ、流石に俺でもわかるぜ。お前は何でもそつなくやれる奴だ。突撃しか出来ねえ赤の隊じゃ窮屈だっただろう」
それは半ば事実でもあったがそれで全てでもない。ジェフリー本人がもっとも窮屈に思っていたのは、結局のところ外征が多く戦死者の多い赤の隊以外に、行き場のなかった自分の立場だ。
今までは活躍しても国許での出世は望めない立場にあった。誰かを立て自分もそのおこぼれに預かる程度しか彼の功績とならなかった。
連合軍隊長となればそれも全てが変わるだろう。自由に戦える。出世も望める。それが何より彼には嬉しい変化であった。
「それはそれで自由にやらせてもらっていました。王国の外にいるだけでそれなりに自由でしたよ」
ダンテは苦笑して肩を竦めた。ジェフリーの物言いは時に遠まわしだ。
そうせざるを得ない事を、隊の誰もが理解していた。
■
平坦な雪原にて再び戦端は開かれた。浮遊する夢幻城より出現した大量の骸骨兵士、そしてそれを率いる暴食の歪虚王。前衛を務める赤の隊は真っ先にこの群と接触し、瞬く間に乱戦となった。
「くそったれ! 数が多すぎだろうがよ!!」
あまりのことにダンテが叫んでいた。骸骨兵士は弱いが数が多い。多すぎて薙ぎ倒して走ることすら難しい。そうなると武器を振り回すだけの赤の隊では身動きが取れなくなる。特化した部隊だ。仕方ない。こうなることは誰もがわかっていた。
同時に援軍も期待できない状況に合った。ジェフリーは周囲を見渡す。部隊同士、指揮官同士の連携がお粗末だ。連合軍の隊長達は指名されるだけあってどの隊長も素晴らしく動きが良い。だが横の連携という意味ではとても及第点は出ない。今までは急造の混成軍なりに担当を分担することで、その地域内では円滑に動いた。
だが一堂に会した野戦ではそうもいかない。詮無いことだ。これは最初の大規模戦闘からわかりきっていた事。連合軍という旗を作ったところで変わるはずが無かった。ならばどうするか。他者最適を旨として動くほか無い。
「これじゃ埒があかねえな。ジェフリー、何とかならねえか?」
「そうですね。突破は諦めましょう」
「ああ?」
「狙える首は、暴食王以外にもたくさんあります」
ジェフリーは部隊の右翼側を指差す。彼の示す先には毛色の違った骨の一団が姿を現していた。
粗末な剣や盾を装備する周囲の雑魚に比べ、それらは立派な武具で身を固めている。
「……なんだありゃ?」
ダンテの声が険しくなった。骨の動きは遠めにも違いがある。武器だけでなく、動きも他の骨とは一線を画すだろう。その骨の一団の動く先には、人類側の銃兵部隊があった。
「おそらくあの部隊の役割は我々やハンターと同じ。前線に穴をあけるのが仕事です。放置しておけばどうなるかは……」
「いつも俺達がやってることだな」
ダンテは良いながら寄ってきた骸骨兵を大剣で叩き伏せた。何体もの骸骨兵が瞬く間に吹き飛ばされていく。敵は弱いが背を向けるのは危険すぎる。ここの維持も必要だ。ダンテの判断は早かった。
「ジェフリー、ここは抑えておく。お前が行け」
「了解」
ジェフリーの返事は短く、合図も最小限。しかし部隊を区切っておいたおかげで、部隊はスムーズに分かれた。
ハンターを連れたジェフリーはまずは最も手近なグループに狙いを定める。ジェフリー達が骸骨兵を薙ぎ払いながら近づくと、敵のグループは動きを止めた。確かな知性を感じる。激戦の予期しながらも、ジェフリーは再び赤の隊に突撃を命じた。
解説
●状況
夢幻城攻略戦です
敵は空中の城から無数の骸骨を降ろしてきています
PCは赤の隊に雇われたハンターで、ジェフリーと行動を共にするように指示されています
●敵情報
・骸骨兵士×8
内訳)
A:鎧で武装した骸骨×4
剣と盾、槌・斧・槍などの近接武器で武装しています
闘狩人相当です
B:魔術師のような服を着た骸骨×2
杖を持ついわゆるリッチ。魔術師相当です
C:神官のような服を着た骸骨×2
上記とは魔法の系統が違います。
聖導士相当でアンデッドのみを回復する魔法を使います
A2体、B1体、C1体を1グループとして
2グループが行動を共にしています
非覚醒者の兵士が一方的に蹴散らされています
他、途上弱い骸骨兵士が無数に居ますが
判定に含みませんので無視して構いません
●味方情報
ジェフリー・ブラックバーン(霊闘士)
他、赤の隊の騎士御一行様
妨害が入らないように周囲の雑魚を蹴散らしています
判定に含みませんので要請などをプレイングで言及する必要はありません
(人数の不足分は赤の隊の騎士で補充し、8:8になるように調整します)
●判定
敵の全滅で普通以上となります。その上で、
損耗と時間は少ないほど加点
となります
夢幻城攻略戦です
敵は空中の城から無数の骸骨を降ろしてきています
PCは赤の隊に雇われたハンターで、ジェフリーと行動を共にするように指示されています
●敵情報
・骸骨兵士×8
内訳)
A:鎧で武装した骸骨×4
剣と盾、槌・斧・槍などの近接武器で武装しています
闘狩人相当です
B:魔術師のような服を着た骸骨×2
杖を持ついわゆるリッチ。魔術師相当です
C:神官のような服を着た骸骨×2
上記とは魔法の系統が違います。
聖導士相当でアンデッドのみを回復する魔法を使います
A2体、B1体、C1体を1グループとして
2グループが行動を共にしています
非覚醒者の兵士が一方的に蹴散らされています
他、途上弱い骸骨兵士が無数に居ますが
判定に含みませんので無視して構いません
●味方情報
ジェフリー・ブラックバーン(霊闘士)
他、赤の隊の騎士御一行様
妨害が入らないように周囲の雑魚を蹴散らしています
判定に含みませんので要請などをプレイングで言及する必要はありません
(人数の不足分は赤の隊の騎士で補充し、8:8になるように調整します)
●判定
敵の全滅で普通以上となります。その上で、
損耗と時間は少ないほど加点
となります
マスターより
始まりました、夢幻城攻略戦
激戦に次ぐ激戦ですが、皆さんの覚悟の程はいかがでしょうか?
今回はチーム戦となります
かなりの強敵なので心してかかってください
激戦に次ぐ激戦ですが、皆さんの覚悟の程はいかがでしょうか?
今回はチーム戦となります
かなりの強敵なので心してかかってください
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/11/07 18:55
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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病んでるんス・エリート 水流崎トミヲ(ka4852) 人間(リアルブルー)|27才|男性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2015/10/22 23:49:55 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/10/22 21:54:00 |