ゲスト
(ka0000)
ミザル、キカザル、ウゴカザル
マスター:四方鴉

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 4日
- プレイング締切
- 2014/07/30 19:00
- リプレイ完成予定
- 2014/08/08 19:00
オープニング
●山林の3雄
木々を打ち払い、山菜や薪といった資源を求めて数名の男が獣道を進んでいた。
既に何度もこの山に入った事はあるのだろう、彼らは青々とした木々を前に鉈を振り、小川を飛び越え、慣れた様子で奥へ奥へと踏み入り多くの植物を採取。
用意した篭一杯に様々な山の幸を収穫し、思わず頬をほころばせていた。
「今日は大量だな。いつもより手早く集まったし、少し休んで行くか?」
「いいな、それ。今から降りると暑い中進むハメになるし、川辺で涼んでいこうぜ」
言葉を交わし、先ほど飛び越えた小川の傍へ篭を下ろし各々が水を浴びて涼を楽しむ。
川自体は小さいものの、周囲に張り出した木々のおかげか日陰になっており、少ない水でも涼むには十分。
思い思いの方法で水を取り込み、木陰で風を受けつつ日が傾くのを待つだけだった彼らに突如、奇怪な叫びが聞こえた。
「キキ、キキャー!」
「ゲッゲッゲッ」
「グググググ、グギャルゥ!」
驚かせるような、嘲笑うような、威嚇するような。
3種の叫びが彼らの耳へと飛び込み、顔を見合わせ声のする方角を凝視する。
直後、茂みから飛び出してきたのは異様な姿をした3匹の猿であった。
1匹は見事な毛並み。通常の猿よりやや長いその体毛は、山林を進む間に汚れてしまう筈だがその毛は全身、汚れ一つ無く艶を帯び、美しい輝きを見せつけていた。
もう1匹は、こんな山林に似つかわしくない豪奢な衣服。猿がどうして衣服を着ているのか分からないが、何処かの貴族が着るような衣服を纏い、汚れ一つ付けずに佇んでいる。
そして、最後の1匹は普通の猿。ただし、全身がびしょ濡れで常にその体毛から水を滴り落としていたのだ。
「な、なんだぁ!? なんでこんな猿が!?」
「……すげぇ、毛並みが綺麗だなぁ」
「ちょ、どうし……あ、なんだ、あの服。俺も着て見たい、かな」
3匹の猿を前に、まずは衝撃が。
しかし、その直後に猿の毛並みに、そして豪奢な衣装に男の注意は引きつけられその場から動けない。
「お前ら、どうしたんだよ! しっかりし……うおあぁ!?」
目を奪われず、何とか仲間を正気に戻そうとした男。
だが、彼にはびしょ濡れの猿がその身体から数多の水滴を飛ばし、その水滴はまるで銃弾の如き威力で男を傷つける。
あまりの衝撃、その痛みに耐え切れず彼は目を奪われた男に倒れ掛かる形で衝突を。
「いでっ!? うっ、俺はいったい……って、どうしたんだよ、その怪我は!?」
「あの猿の水だ、水鉄砲なんてもんじゃねぇ、逃げるぞ!」
「おい、お前もしっかりしろっ」
ぶつかった衝撃から、目を奪われていた男は正気を取り戻し現状を理解。
別の男も仲間から殴られ、自分が何をしていたか理解は出来なかったものの危険である事は分かり、重傷を負った男を庇いつつの逃走劇を開始する。
後方から飛来する水滴が仲間を傷つけ、折角収穫した山菜なども回収は出来ないが命が大事、歩きなれた山である事が幸いし怪我は酷くなったものの全員揃って下山は出来た。
こうして、山に突如出現した雑魔の脅威によってその恵みを得る事が出来なくなった村々は対策を協議。
ハンター達に討伐を依頼する運びとなっていた。
●そこはイワザル、だろ!
「はいはーい、今日は3匹セットの猿退治、ちゃちゃっとやっつけちゃいましょー! ってことで説明しますよー」
集まったハンターを前に、受付嬢が今回の依頼内容を説明する。
今回はとある山に出没した猿雑魔退治が目的だが、少々厄介な能力があるようだ。
「猿は3匹、それぞれが特徴的な能力を持ってますよ!
まずはとーっても綺麗な毛並みを持ってる美しい猿、これはまさにミザル、と言えるでしょう!
次は貴族の人が着てるような豪華な衣服を着てる猿、これこそキカザル!
最後は、ずっとびしょ濡れ、しっとりしている猿ですね。まさにウゴカザル、と言うにピッタリです!」
「まてまてまてまて。色々とおかしいけど、ウゴカザルじゃなくてイワザル、じゃないのか、そこは?」
「え? 語呂の関係上、イワザルはリストラされたんですよ、きっとそうに決まってますって!
ミザル、イワザル、キカザル、をどう組み換えても語呂は悪いですけど最後がウゴカザル、だと語呂いいじゃないですか」
「突っ込んだ俺が馬鹿だったよ……」
相手に対するネーミングにハンターが突っ込むも、受付嬢の返答に閉口。
脱力し、とりあえず敵の能力についての説明を促していた。
「はいはい、能力ですね! ミザル、キカザルはその容姿を武器にして、相対した相手を魅了しちゃいます。
目を奪われちゃったら、何か衝撃を受けない限りは見とれちゃって何もできなくなっちゃいますね。
ウゴカザルは、身体の水滴を飛ばして攻撃します。威力も高くて射程も長くて厄介ですし、中々に強敵ですね」
相手を魅了し、そして近接攻撃を仕掛ける2匹の猿と遠距離から銃弾の如く水滴を飛ばし、相手を傷つけ蹂躙する猿。
行動を封じつつ遠距離攻撃を仕掛けるという点で、ふざけた見た目とネーミングの割には強敵と言えるだろう。
「情報はこんな感じですね。出現位置は小川の近く、ある程度開けてる場所になってますけどちょっと入り込んだら木が邪魔で移動しにくくなっちゃいますし、射線は通りません。
まあ、射撃しにくいってのは相手も同じ条件ですし、あえて引く作戦もあるかと思いますが、皆さんにお任せです。
それじゃ、頑張ってきてくださいね」
そこまで伝え、彼女は纏めた資料をハンターに手渡し説明を終了。
山中に出現した雑魔退治へと、一行を送り出すのであった。
木々を打ち払い、山菜や薪といった資源を求めて数名の男が獣道を進んでいた。
既に何度もこの山に入った事はあるのだろう、彼らは青々とした木々を前に鉈を振り、小川を飛び越え、慣れた様子で奥へ奥へと踏み入り多くの植物を採取。
用意した篭一杯に様々な山の幸を収穫し、思わず頬をほころばせていた。
「今日は大量だな。いつもより手早く集まったし、少し休んで行くか?」
「いいな、それ。今から降りると暑い中進むハメになるし、川辺で涼んでいこうぜ」
言葉を交わし、先ほど飛び越えた小川の傍へ篭を下ろし各々が水を浴びて涼を楽しむ。
川自体は小さいものの、周囲に張り出した木々のおかげか日陰になっており、少ない水でも涼むには十分。
思い思いの方法で水を取り込み、木陰で風を受けつつ日が傾くのを待つだけだった彼らに突如、奇怪な叫びが聞こえた。
「キキ、キキャー!」
「ゲッゲッゲッ」
「グググググ、グギャルゥ!」
驚かせるような、嘲笑うような、威嚇するような。
3種の叫びが彼らの耳へと飛び込み、顔を見合わせ声のする方角を凝視する。
直後、茂みから飛び出してきたのは異様な姿をした3匹の猿であった。
1匹は見事な毛並み。通常の猿よりやや長いその体毛は、山林を進む間に汚れてしまう筈だがその毛は全身、汚れ一つ無く艶を帯び、美しい輝きを見せつけていた。
もう1匹は、こんな山林に似つかわしくない豪奢な衣服。猿がどうして衣服を着ているのか分からないが、何処かの貴族が着るような衣服を纏い、汚れ一つ付けずに佇んでいる。
そして、最後の1匹は普通の猿。ただし、全身がびしょ濡れで常にその体毛から水を滴り落としていたのだ。
「な、なんだぁ!? なんでこんな猿が!?」
「……すげぇ、毛並みが綺麗だなぁ」
「ちょ、どうし……あ、なんだ、あの服。俺も着て見たい、かな」
3匹の猿を前に、まずは衝撃が。
しかし、その直後に猿の毛並みに、そして豪奢な衣装に男の注意は引きつけられその場から動けない。
「お前ら、どうしたんだよ! しっかりし……うおあぁ!?」
目を奪われず、何とか仲間を正気に戻そうとした男。
だが、彼にはびしょ濡れの猿がその身体から数多の水滴を飛ばし、その水滴はまるで銃弾の如き威力で男を傷つける。
あまりの衝撃、その痛みに耐え切れず彼は目を奪われた男に倒れ掛かる形で衝突を。
「いでっ!? うっ、俺はいったい……って、どうしたんだよ、その怪我は!?」
「あの猿の水だ、水鉄砲なんてもんじゃねぇ、逃げるぞ!」
「おい、お前もしっかりしろっ」
ぶつかった衝撃から、目を奪われていた男は正気を取り戻し現状を理解。
別の男も仲間から殴られ、自分が何をしていたか理解は出来なかったものの危険である事は分かり、重傷を負った男を庇いつつの逃走劇を開始する。
後方から飛来する水滴が仲間を傷つけ、折角収穫した山菜なども回収は出来ないが命が大事、歩きなれた山である事が幸いし怪我は酷くなったものの全員揃って下山は出来た。
こうして、山に突如出現した雑魔の脅威によってその恵みを得る事が出来なくなった村々は対策を協議。
ハンター達に討伐を依頼する運びとなっていた。
●そこはイワザル、だろ!
「はいはーい、今日は3匹セットの猿退治、ちゃちゃっとやっつけちゃいましょー! ってことで説明しますよー」
集まったハンターを前に、受付嬢が今回の依頼内容を説明する。
今回はとある山に出没した猿雑魔退治が目的だが、少々厄介な能力があるようだ。
「猿は3匹、それぞれが特徴的な能力を持ってますよ!
まずはとーっても綺麗な毛並みを持ってる美しい猿、これはまさにミザル、と言えるでしょう!
次は貴族の人が着てるような豪華な衣服を着てる猿、これこそキカザル!
最後は、ずっとびしょ濡れ、しっとりしている猿ですね。まさにウゴカザル、と言うにピッタリです!」
「まてまてまてまて。色々とおかしいけど、ウゴカザルじゃなくてイワザル、じゃないのか、そこは?」
「え? 語呂の関係上、イワザルはリストラされたんですよ、きっとそうに決まってますって!
ミザル、イワザル、キカザル、をどう組み換えても語呂は悪いですけど最後がウゴカザル、だと語呂いいじゃないですか」
「突っ込んだ俺が馬鹿だったよ……」
相手に対するネーミングにハンターが突っ込むも、受付嬢の返答に閉口。
脱力し、とりあえず敵の能力についての説明を促していた。
「はいはい、能力ですね! ミザル、キカザルはその容姿を武器にして、相対した相手を魅了しちゃいます。
目を奪われちゃったら、何か衝撃を受けない限りは見とれちゃって何もできなくなっちゃいますね。
ウゴカザルは、身体の水滴を飛ばして攻撃します。威力も高くて射程も長くて厄介ですし、中々に強敵ですね」
相手を魅了し、そして近接攻撃を仕掛ける2匹の猿と遠距離から銃弾の如く水滴を飛ばし、相手を傷つけ蹂躙する猿。
行動を封じつつ遠距離攻撃を仕掛けるという点で、ふざけた見た目とネーミングの割には強敵と言えるだろう。
「情報はこんな感じですね。出現位置は小川の近く、ある程度開けてる場所になってますけどちょっと入り込んだら木が邪魔で移動しにくくなっちゃいますし、射線は通りません。
まあ、射撃しにくいってのは相手も同じ条件ですし、あえて引く作戦もあるかと思いますが、皆さんにお任せです。
それじゃ、頑張ってきてくださいね」
そこまで伝え、彼女は纏めた資料をハンターに手渡し説明を終了。
山中に出現した雑魔退治へと、一行を送り出すのであった。
解説
成功条件:雑魔・ミザル・キカザル・ウゴカザルの撃破
敵情報
ミザル
美しい毛並みと体格を誇る猿
相対した段階で魅了される可能性があり注意が必要
それ以外は噛み付き、引っかきの格闘攻撃
ファーストアクション
魅了する容姿
視界に入る全ての敵対者が対象
抵抗判定を行い、失敗した場合魅了される
キカザル
豪奢な衣服に身を包んだ猿
衣服を破壊しきれば魅了の力を使えなくなる
それ以外は噛み付き、引っかきの格闘攻撃だが威力が高い模様
ファーストアクション
魅了する容姿
視界に入る全ての敵対者が対象
抵抗判定を行い、失敗した場合魅了される
衣服を破壊されると使用できない
ウゴカザル
常に体中が雨後の如く濡れている猿
水滴を射出し相手を攻撃できる
メインアクション
水滴射出
射程20スクエアで遠距離攻撃を行う
また、前方3×3スクエアに散弾の要領で射出し範囲攻撃も可能
魅了状態について
魅了されるとその場に立ち尽くし、相手を眺める
全ての敵は魅了されていない相手が射程内ならそちらを優先して攻撃する
また、何らかの衝撃を受けると魅了状態からは回復する
例:敵からの攻撃、ファーストアクション、サブアクション、メインアクションを用いて仲間が叩く、など
戦場情報
山中、小川の傍の少し開けた場所
20×20スクエア程度はあるが、それより広がると木々が生い茂り視界、足場が不良となる
また、小川の底は滑りやすく、滑らずに移動する場合は移動力が低下するので注意
※注意※
通常戦闘シナリオではありますが、魅了する敵です
魅了された際のリアクションがあると、より楽しめると思いますので余裕があればリアクションの記載をおすすめします
※注意※
敵情報
ミザル
美しい毛並みと体格を誇る猿
相対した段階で魅了される可能性があり注意が必要
それ以外は噛み付き、引っかきの格闘攻撃
ファーストアクション
魅了する容姿
視界に入る全ての敵対者が対象
抵抗判定を行い、失敗した場合魅了される
キカザル
豪奢な衣服に身を包んだ猿
衣服を破壊しきれば魅了の力を使えなくなる
それ以外は噛み付き、引っかきの格闘攻撃だが威力が高い模様
ファーストアクション
魅了する容姿
視界に入る全ての敵対者が対象
抵抗判定を行い、失敗した場合魅了される
衣服を破壊されると使用できない
ウゴカザル
常に体中が雨後の如く濡れている猿
水滴を射出し相手を攻撃できる
メインアクション
水滴射出
射程20スクエアで遠距離攻撃を行う
また、前方3×3スクエアに散弾の要領で射出し範囲攻撃も可能
魅了状態について
魅了されるとその場に立ち尽くし、相手を眺める
全ての敵は魅了されていない相手が射程内ならそちらを優先して攻撃する
また、何らかの衝撃を受けると魅了状態からは回復する
例:敵からの攻撃、ファーストアクション、サブアクション、メインアクションを用いて仲間が叩く、など
戦場情報
山中、小川の傍の少し開けた場所
20×20スクエア程度はあるが、それより広がると木々が生い茂り視界、足場が不良となる
また、小川の底は滑りやすく、滑らずに移動する場合は移動力が低下するので注意
※注意※
通常戦闘シナリオではありますが、魅了する敵です
魅了された際のリアクションがあると、より楽しめると思いますので余裕があればリアクションの記載をおすすめします
※注意※
マスターより
こんにちは、四方 鴉です。
今回は山の中に出没した、ちょっとふざけた猿雑魔退治のシナリオとなっております。
ちなみに、イワザルはリストラされていますのでこのシナリオには出てきません。
語呂がしっくり来なかったから仕方ないね!
そんなわけで、ちょっとコミカル要素込みのシナリオ、宜しくお願いします。
今回は山の中に出没した、ちょっとふざけた猿雑魔退治のシナリオとなっております。
ちなみに、イワザルはリストラされていますのでこのシナリオには出てきません。
語呂がしっくり来なかったから仕方ないね!
そんなわけで、ちょっとコミカル要素込みのシナリオ、宜しくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/08/10 15:42
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼相談用 アルメイダ(ka2440) エルフ|12才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2014/07/30 18:16:34 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/07/29 20:07:00 |