ゲスト
(ka0000)
焼き栗と妖精
マスター:天田洋介

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/10/29 09:00
- リプレイ完成予定
- 2015/11/07 09:00
オープニング
ここはグラズヘイム王国。王都【イルダーナ】の通称『第七街区』。
「リンダールの森産の焼き栗はとっても甘くて美味しいよ!」
二十歳の女性ミランダは今日も街角で焼き栗を売っていた。変わった形の挟みで栗に斬り込みを入れ、小さめの穴がたくさん空いた専用鉄鍋で煎っていく。
「はい。おまけしちゃうからね。これからもご贔屓よろしく!」
日が暮れる頃には店仕舞い。道具をすべて荷車に載せて引っ張り、住処を目指す。
(今日の売り上げは少なかったね。もう少し寒くなれば売れ行きもよくなるさ)
パンを途中で買って部屋に戻り、売れ残りの焼き栗と一緒に食べた。
「ま、明日から頑張りましょう」
それでも空腹は収まらず、とっておきのエールに手を付ける。
天井から吊した薄暗いランタンの下で窓から夜空を眺めていた。すると流れ星が。
「えっ?!」
ぼうっと眺めているとそれはどんどんと迫ってくる。輝きは窓を通り抜けてベッド上に激突。衝撃でベッド全体が高く跳ね上がった。
「うるせぇぞ!」
「すみません」
壁越しに聞こえてきた隣部屋からの文句に応えつつ、床に落ちた毛布を捲ってみる。
「妖精……?」
毛布に包まっていたのは背中に羽根を生やした身長三十センチ弱の小さな女の子だった。噂でしか知らないが妖精で間違いない。どうしたものかと悩んでいると気絶していた妖精が目を覚ます。
「あたし、メメっていうの。よろしくね♪」
「はぁ……。私はミランダだけど」
起き上がった妖精メメによる一方的なお喋りが始まった。
彼女はリンダールの森から来たという。馬車の屋根で休んでいるうちにいつの間にか王都近くに辿り着いてしまったようだ。元々は古都【アークエルス】を目指していたらしい。
「お世話になっている集落が大変なの。トカゲのような雑魔に囲まれてどうしようもなくて。助けてあげて欲しいの」
「そういわれてもね。私、騎士でも戦士でも、ましてや覚醒者でもないしね」
「たしかハンタアなんとかってところへ行けばいいって。そうだ。これ預かってきたの。これが重くて重くて墜落しちゃって。でもいい人に会えてよかったの」
「いい人かどうかはわかんないよ。これ、金貨よね」
「助けてくれたらもっとあげられるって、鍛冶屋のドッドさんがいってたよ」
「そうねぇ……」
ミランダはハンターズソサエティーを教えて上げようかと悩んだ。だが妖精の依頼を引き受けてくれるかどうか疑わしい。ミランダが代理で依頼するとしても金貨一枚では依頼金として不十分。稀に格安で引き受けてくれるときもあるようだが、それでは心苦しかった。後払いで頼んだとしても、もし妖精メメのいうことが嘘だったら自分に借金がのし掛かってくる。
(確かに可哀想なんだけど……)
ミランダがふとメメに視線をやるとテーブル上の焼き栗に興味を示していた。
「食べる?」
「うん!」
集落周辺ではよく栗が穫れるという。メメも集落の人々に焼き栗のお裾分けをもらって食べていたそうだ。
「……わかった。私が商売している栗を、集落のみなさんが穫っていたかも知れないからね」
「ありがとう!」
翌朝、ミランダはメメを連れてハンターズソサエティー支部を訪ねる。依頼金の不足分は身銭を切った。
「ま、たまにはいいか」
迷子属性のメメに集落まで案内させるのは不安がある。ミランダもハンター一行と一緒に現地へ向かうことにした。
「リンダールの森産の焼き栗はとっても甘くて美味しいよ!」
二十歳の女性ミランダは今日も街角で焼き栗を売っていた。変わった形の挟みで栗に斬り込みを入れ、小さめの穴がたくさん空いた専用鉄鍋で煎っていく。
「はい。おまけしちゃうからね。これからもご贔屓よろしく!」
日が暮れる頃には店仕舞い。道具をすべて荷車に載せて引っ張り、住処を目指す。
(今日の売り上げは少なかったね。もう少し寒くなれば売れ行きもよくなるさ)
パンを途中で買って部屋に戻り、売れ残りの焼き栗と一緒に食べた。
「ま、明日から頑張りましょう」
それでも空腹は収まらず、とっておきのエールに手を付ける。
天井から吊した薄暗いランタンの下で窓から夜空を眺めていた。すると流れ星が。
「えっ?!」
ぼうっと眺めているとそれはどんどんと迫ってくる。輝きは窓を通り抜けてベッド上に激突。衝撃でベッド全体が高く跳ね上がった。
「うるせぇぞ!」
「すみません」
壁越しに聞こえてきた隣部屋からの文句に応えつつ、床に落ちた毛布を捲ってみる。
「妖精……?」
毛布に包まっていたのは背中に羽根を生やした身長三十センチ弱の小さな女の子だった。噂でしか知らないが妖精で間違いない。どうしたものかと悩んでいると気絶していた妖精が目を覚ます。
「あたし、メメっていうの。よろしくね♪」
「はぁ……。私はミランダだけど」
起き上がった妖精メメによる一方的なお喋りが始まった。
彼女はリンダールの森から来たという。馬車の屋根で休んでいるうちにいつの間にか王都近くに辿り着いてしまったようだ。元々は古都【アークエルス】を目指していたらしい。
「お世話になっている集落が大変なの。トカゲのような雑魔に囲まれてどうしようもなくて。助けてあげて欲しいの」
「そういわれてもね。私、騎士でも戦士でも、ましてや覚醒者でもないしね」
「たしかハンタアなんとかってところへ行けばいいって。そうだ。これ預かってきたの。これが重くて重くて墜落しちゃって。でもいい人に会えてよかったの」
「いい人かどうかはわかんないよ。これ、金貨よね」
「助けてくれたらもっとあげられるって、鍛冶屋のドッドさんがいってたよ」
「そうねぇ……」
ミランダはハンターズソサエティーを教えて上げようかと悩んだ。だが妖精の依頼を引き受けてくれるかどうか疑わしい。ミランダが代理で依頼するとしても金貨一枚では依頼金として不十分。稀に格安で引き受けてくれるときもあるようだが、それでは心苦しかった。後払いで頼んだとしても、もし妖精メメのいうことが嘘だったら自分に借金がのし掛かってくる。
(確かに可哀想なんだけど……)
ミランダがふとメメに視線をやるとテーブル上の焼き栗に興味を示していた。
「食べる?」
「うん!」
集落周辺ではよく栗が穫れるという。メメも集落の人々に焼き栗のお裾分けをもらって食べていたそうだ。
「……わかった。私が商売している栗を、集落のみなさんが穫っていたかも知れないからね」
「ありがとう!」
翌朝、ミランダはメメを連れてハンターズソサエティー支部を訪ねる。依頼金の不足分は身銭を切った。
「ま、たまにはいいか」
迷子属性のメメに集落まで案内させるのは不安がある。ミランダもハンター一行と一緒に現地へ向かうことにした。
解説
リンダールの森にある集落が大変なことになっています。どうか助けてやってください。
現地まではミランダが借りた馬車で向かいます。
集落を取り囲んでいるのはトカゲのような雑魔です。今のところ塀が阻んでいて、集落内に侵入はされていません。
※PL情報(事前に知り得ない情報)
トカゲ雑魔が口から吐きだす霧のようなものに腐食性があります。また尻尾と噛みつきプラス毒で攻撃してきます。
数は百前後。(時間差で更なる追加あり)HP低め、防御低め、回避低めです。レベル一桁前半のハンターでも苦労せず倒せる敵になります。(例えるのならば一体につき棍棒を持った成人男性程度の敵。但し、霧や噛みつきは厄介ですのでご注意を)
みなさんが集落外縁へ到着する頃に塀の一個所が集中的に狙われます。塀は丸太を組み合わせたものに粘土質の泥が塗られたものです。突破される寸前で時間的余裕がありません。
集落の大きさは歪ながら直径百五十M円程度です。集落民は三十二名。そのうち十五歳から四十歳までの男性は十五名。残りは女子供、老人です。メメの同胞も少しいるかも。
武器は手製の弓矢。そして斧です。
戦闘の間、ミランダはメメと一緒に木の上に登っています。トカゲ雑魔は登れないので派手なことをしない限りは安全です。(ミランダにトランシーバーを貸してあげれば、メメと一緒に高見からトカゲ雑魔の動きを監視してくれます)
常識的な必要経費はミランダ持ちです。
質問があればハンターオフィス職員のフミナ・エミエール(kz0131)が卓で答えます。質問締め切りは出発の一日前までです。
現地まではミランダが借りた馬車で向かいます。
集落を取り囲んでいるのはトカゲのような雑魔です。今のところ塀が阻んでいて、集落内に侵入はされていません。
※PL情報(事前に知り得ない情報)
トカゲ雑魔が口から吐きだす霧のようなものに腐食性があります。また尻尾と噛みつきプラス毒で攻撃してきます。
数は百前後。(時間差で更なる追加あり)HP低め、防御低め、回避低めです。レベル一桁前半のハンターでも苦労せず倒せる敵になります。(例えるのならば一体につき棍棒を持った成人男性程度の敵。但し、霧や噛みつきは厄介ですのでご注意を)
みなさんが集落外縁へ到着する頃に塀の一個所が集中的に狙われます。塀は丸太を組み合わせたものに粘土質の泥が塗られたものです。突破される寸前で時間的余裕がありません。
集落の大きさは歪ながら直径百五十M円程度です。集落民は三十二名。そのうち十五歳から四十歳までの男性は十五名。残りは女子供、老人です。メメの同胞も少しいるかも。
武器は手製の弓矢。そして斧です。
戦闘の間、ミランダはメメと一緒に木の上に登っています。トカゲ雑魔は登れないので派手なことをしない限りは安全です。(ミランダにトランシーバーを貸してあげれば、メメと一緒に高見からトカゲ雑魔の動きを監視してくれます)
常識的な必要経費はミランダ持ちです。
質問があればハンターオフィス職員のフミナ・エミエール(kz0131)が卓で答えます。質問締め切りは出発の一日前までです。
マスターより
初心者歓迎。慣れたハンターの無双も大歓迎。敵はたくさんいます。
依頼料はすでに集落民からもらえる分が加算されています。その意味でミランダが大変な目にあうことはありませんのでご心配なく。
うまくいったときには焼き栗を食べる機会があります。
依頼料はすでに集落民からもらえる分が加算されています。その意味でミランダが大変な目にあうことはありませんのでご心配なく。
うまくいったときには焼き栗を食べる機会があります。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/11/05 22:11
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 エレンジア・アーヴァイン(ka5584) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2015/10/29 06:57:51 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/10/25 19:06:25 |