ゲスト
(ka0000)
メンドクセ
マスター:KINUTA

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 6日
- プレイング締切
- 2015/11/04 19:00
- リプレイ完成予定
- 2015/11/13 19:00
オープニング
-------------------
出現場所は工房跡の空き地。
数は1匹。人型。大きさ2メートル弱。
武器などは所有しておらず。座り込んでじっとしている。歪虚なのか精霊なのか今一つ解せず。
正体確認のため、至急ハンターを1名送られたし。
-------------------
新米ハンターのカチャが以上の依頼を引き受け、現場に向かって丸一日――。
「えっ、彼女まだ戻ってきてないんですか?」
「ええ……任務を完遂したかどうかの報告もなくて……何度も連絡してみたのですが、全く応答なしでして……」
それってかなりまずい事態なのではないだろうか、とハンターたちは思った。
ハンター世界の常識に照らしてみれば『帰還しない』イコール『帰還出来ない』、『連絡がない』イコール『連絡が出来ない』である。
もしかして重症でも負っているのではないだろうか 。下手したら死んでいるのではないだろうか。
ともあれハンター支部受付のお姉さんは、続けて彼らにこう言った。
「とにかく報告が入っておりませんので、この依頼は引き続き解決出来ていないものと見なされます。従ってハンター募集もそのまま続行されることになるわけですが……皆様お受けになりますか?」
もちろん。
歪虚は倒さなければいけないし、カチャのことも心配だ。
報告にある正体不明なものが精霊なら、音信不通になどならないはず……。
●
その空き地は絵にかいたような空き地だった。一面ぺんぺん草が生え、一角に土管が積まれており、雑な鉄条網で囲まれている。立ち入り禁止の看板に子供が落書きしているのはお約束だ。
カチャは――その土管の上に寝そべっていた。
怪我をしているとか具合が悪いとかそういうことでは一切ない。ぱりぱりポテトチップスを食べながら漫画を読み、一人笑いしているのだから。
「あはは、うける~」
心配した分腹が立ってこないでもない一同。
彼女から漫画本を取り上げ詰問する。
「おい、一体全体何してんだ。歪虚退治はどうしたんだ。終わったのか」
カチャは起き上がりもせず、間延びした声で答えた。
「いいえ~~全然~~」
「全然って、どういうことだ。お前はそのために依頼を受けたんだろ!」
「あ~~最初はそうだったんですけど~~なんか~~よく考えたらめんどくさいなって~~というより~~なんで働かなきゃいけないのかな~~って~~思って~~ほら私まだ13ですし~~別に自宅警備員でもいいんじゃないかって~~思えてきたし~~大体資本主義に毒されたこの世の中で~~働いた方が負けですよね~~死ぬまで生きられたら~~それでいいんじゃないかな~~」
この言い分に皆は愕然とした。
どうしたんだカチャ。いつもの頑張り屋さんなお前はどこに行ったんだ。すっかりダメな子になってるじゃないか。
「お前はローンがあるんだろ! それを返さなくちゃいけないんだろ!」
「あるけど~~別に私一人が代金踏み倒したって~~ショップは潰れたりしないし~~」
どろんとした目で得手勝手なことを言いまくるカチャ。
その時皆は気づいた。彼女が寝ていた土管の後ろ側から、毛に覆われた丸い頭が出ているのを。
すごく不審だったので前に回ってみたら、巨大なミツユビナマケモノ――にそっくりな歪虚が座っていた。
体に対して長い手足を投げ出し、間の抜けた微笑みを浮かべている。
……そうだ、そもそも歪虚を退治しに来たんだと誰しも思い出すが、そのためのアクションを取る気には、全然なれなかった。
プスーという音がした。
歪虚が屁をこいたのだ。
別に臭くはないがとことん気が抜ける。
めんどくせ、という感情がひたひた全身を侵して行く。
ハンターたちの顔は、だんだんこんな感じになってきた。
('A`)
出現場所は工房跡の空き地。
数は1匹。人型。大きさ2メートル弱。
武器などは所有しておらず。座り込んでじっとしている。歪虚なのか精霊なのか今一つ解せず。
正体確認のため、至急ハンターを1名送られたし。
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新米ハンターのカチャが以上の依頼を引き受け、現場に向かって丸一日――。
「えっ、彼女まだ戻ってきてないんですか?」
「ええ……任務を完遂したかどうかの報告もなくて……何度も連絡してみたのですが、全く応答なしでして……」
それってかなりまずい事態なのではないだろうか、とハンターたちは思った。
ハンター世界の常識に照らしてみれば『帰還しない』イコール『帰還出来ない』、『連絡がない』イコール『連絡が出来ない』である。
もしかして重症でも負っているのではないだろうか 。下手したら死んでいるのではないだろうか。
ともあれハンター支部受付のお姉さんは、続けて彼らにこう言った。
「とにかく報告が入っておりませんので、この依頼は引き続き解決出来ていないものと見なされます。従ってハンター募集もそのまま続行されることになるわけですが……皆様お受けになりますか?」
もちろん。
歪虚は倒さなければいけないし、カチャのことも心配だ。
報告にある正体不明なものが精霊なら、音信不通になどならないはず……。
●
その空き地は絵にかいたような空き地だった。一面ぺんぺん草が生え、一角に土管が積まれており、雑な鉄条網で囲まれている。立ち入り禁止の看板に子供が落書きしているのはお約束だ。
カチャは――その土管の上に寝そべっていた。
怪我をしているとか具合が悪いとかそういうことでは一切ない。ぱりぱりポテトチップスを食べながら漫画を読み、一人笑いしているのだから。
「あはは、うける~」
心配した分腹が立ってこないでもない一同。
彼女から漫画本を取り上げ詰問する。
「おい、一体全体何してんだ。歪虚退治はどうしたんだ。終わったのか」
カチャは起き上がりもせず、間延びした声で答えた。
「いいえ~~全然~~」
「全然って、どういうことだ。お前はそのために依頼を受けたんだろ!」
「あ~~最初はそうだったんですけど~~なんか~~よく考えたらめんどくさいなって~~というより~~なんで働かなきゃいけないのかな~~って~~思って~~ほら私まだ13ですし~~別に自宅警備員でもいいんじゃないかって~~思えてきたし~~大体資本主義に毒されたこの世の中で~~働いた方が負けですよね~~死ぬまで生きられたら~~それでいいんじゃないかな~~」
この言い分に皆は愕然とした。
どうしたんだカチャ。いつもの頑張り屋さんなお前はどこに行ったんだ。すっかりダメな子になってるじゃないか。
「お前はローンがあるんだろ! それを返さなくちゃいけないんだろ!」
「あるけど~~別に私一人が代金踏み倒したって~~ショップは潰れたりしないし~~」
どろんとした目で得手勝手なことを言いまくるカチャ。
その時皆は気づいた。彼女が寝ていた土管の後ろ側から、毛に覆われた丸い頭が出ているのを。
すごく不審だったので前に回ってみたら、巨大なミツユビナマケモノ――にそっくりな歪虚が座っていた。
体に対して長い手足を投げ出し、間の抜けた微笑みを浮かべている。
……そうだ、そもそも歪虚を退治しに来たんだと誰しも思い出すが、そのためのアクションを取る気には、全然なれなかった。
プスーという音がした。
歪虚が屁をこいたのだ。
別に臭くはないがとことん気が抜ける。
めんどくせ、という感情がひたひた全身を侵して行く。
ハンターたちの顔は、だんだんこんな感じになってきた。
('A`)
解説
補足説明
これはいきなり出現した歪虚にお帰り願うシナリオです。
この歪虚はトレークハイト。戦闘ではなく怠惰の感染に特化した個体であり、そこに存在するだけで周辺のものの意欲をそいで行きます。
極力戦おうとせず戦いが面倒臭いと思ったら躊躇なく逃げて行きます。
とにかくこの歪虚が近くにいるだけで、人はどんどんダメ思考に流されて行きます。近くにいる時間が長ければ長いほど症状は重く、醒めにくくなります。
実際PCには、早くも影響が出始めています。帰って寝たいとか休みたいとか働きたくないとかいう怠け心が急速な勢いでむくむく膨らんでいるところです。歪虚と戦う前に、まず己と戦わなければいけない状況です。
カチャは、ほぼ一日歪虚の影響下にいた勘定になりますので、相当強いショックを与えない限り元に戻らないでしょう。
皆様が彼女を真人間に戻してくれることを期待しています。
彼女だって腐ってもハンターですので多少手荒い事をしても大丈夫危険はありません。多分。
最後になりましたがこれはコメディシナリオです。
これはいきなり出現した歪虚にお帰り願うシナリオです。
この歪虚はトレークハイト。戦闘ではなく怠惰の感染に特化した個体であり、そこに存在するだけで周辺のものの意欲をそいで行きます。
極力戦おうとせず戦いが面倒臭いと思ったら躊躇なく逃げて行きます。
とにかくこの歪虚が近くにいるだけで、人はどんどんダメ思考に流されて行きます。近くにいる時間が長ければ長いほど症状は重く、醒めにくくなります。
実際PCには、早くも影響が出始めています。帰って寝たいとか休みたいとか働きたくないとかいう怠け心が急速な勢いでむくむく膨らんでいるところです。歪虚と戦う前に、まず己と戦わなければいけない状況です。
カチャは、ほぼ一日歪虚の影響下にいた勘定になりますので、相当強いショックを与えない限り元に戻らないでしょう。
皆様が彼女を真人間に戻してくれることを期待しています。
彼女だって腐ってもハンターですので多少手荒い事をしても大丈夫危険はありません。多分。
最後になりましたがこれはコメディシナリオです。
マスターより
KINUTAです。
フタユビよりミツユビのほうが、よりマイルドなナマケモノ顔。
フタユビよりミツユビのほうが、よりマイルドなナマケモノ顔。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/11/11 00:57
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 ~新米戦線やる急なし~ J・D(ka3351) エルフ|26才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2015/11/01 17:14:43 |
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![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/10/30 23:19:06 |