ゲスト
(ka0000)
復讐の是非
マスター:蒼かなた

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 不明
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/11/03 19:00
- リプレイ完成予定
- 2015/11/12 19:00
オープニング
●殺しの理由
人を殺すことは悪だろうか?
とある世界では如何なる理由があろうともそれは許されない。
とある国では死刑という死をもって罰とするところもある。
とある時代では仇討ちが推奨され、それを成さなければ社会に認められないこともあった。
人を殺すということはその世界、その国、その時代の価値観と文化によって意味合いが大きく変わってしまうものなのだ。
ただ一つ変わらないのは、人の世には必ず復讐が絶えないということだ。
「許すまじ」
その一言と共に白刃が振るわれた。
白昼堂々、混雑している食堂で鮮血が舞う。
昼から酒を飲んでいた男が顔に浴びたソレに触れながら呆然とした顔で隣を見る。
そこには首のない男が一人。視線をずらせば、今まさに食べようとしていた肉と野菜が盛られた皿の上にこちらを見上げてくる男の顔があった。
絶叫と悲鳴が食堂の中に響き渡る。その中でただ一人、壮年の男だけが静かに刀に付着した血を払い鞘へと収める。
「騒がせたな」
それだけ言うと壮年の男はその場を後にする。残るは人々の喧騒と物言わぬ骸のみ。
●ハンターオフィス
「先日起こった殺人事件をご存知でしょうか?」
リゼリオのハンターオフィスに集められたハンター達にオフィス職員が語りかける。
中には耳にしている者もいるだろう。白昼堂々の惨劇。何ともなしに近づいて、一言と共に抜刀し首を落とす。そして何事もなかったかのように立ち去った。
犠牲者は1人だけだったがその大胆不敵な手口と多数の目撃者から噂はあっという間にリゼリオ中に広がっていた。
「その犯人とされるのが彼、リヴァス・フロントンです」
ハンター達の目の前に壮年の男性の姿が映し出される。恐らく40代半ばほどだろうか。肌に多少衰えは見られるが逞しい体つきをしている。
「リヴァスは元ハンターで、数年前まで第一線で活躍していました」
そしてとある依頼での怪我を元に引退。今は片田舎で穏やかに暮らしているはずだった。
その彼が何故あんな凶行に及んだのか。それは単純で分かり易いものだった。
「こちらで調査した結果。リヴァスの住む村に賊が現れ、犠牲者が多数でたようです」
その犠牲者の中にリヴァスの家族もいた。そう、この事件の動機は極めて簡単な理由。
復讐なのだ。
「殺されたのはその賊の一味であることが分かっています。そして別の街でもその一味が殺されていることが分かりました」
その何れも賊とその仲間を殺すのみでそれ以外には一切手を出していない。それならば一体何の問題があるのか?
それは勿論『人殺し』という罪である。元ハンターとは言え白昼堂々、それも街中で人を殺せば罪に問われる。殺したのが例え悪人だったとしてもだ。
許可されていない殺しは犯罪なのだ。それ故に彼を罪人として捕らえなければならない。
とは言え相手は引退したものの未だに覚醒する力を有した覚醒者なのだ。一般人では到底歯が立たない
だからこそハンターオフィスにお鉢が回ってきたわけである。
「どうやらリヴァスは情報屋から賊の居場所を聞き出したようで、恐らく既に賊の一味のいる廃砦に向かっているはずです」
オフィス職員は広げた地図の一箇所を指し示す。リゼリオから程近い海岸沿いの一角だ。
「今回、この賊に関しては討伐令が出たので生死は問いません。ただ……」
そこでオフィス職員は一度言葉を止めるが、すぐにその続きを話す。
「リヴァスに関しても同じく、生死は問わないとのことでした。これは彼の罪に対してではなく、対峙するハンターの皆様の安全を考慮してのことです」
殺す気でかかってくるかもしれない相手に手加減しろとは難しい話だろう。つまり捕縛が無理なら殺害も已む無しということだ。
「現場での判断はハンターに一任されています。どうかお気をつけて」
人を殺すことは悪だろうか?
とある世界では如何なる理由があろうともそれは許されない。
とある国では死刑という死をもって罰とするところもある。
とある時代では仇討ちが推奨され、それを成さなければ社会に認められないこともあった。
人を殺すということはその世界、その国、その時代の価値観と文化によって意味合いが大きく変わってしまうものなのだ。
ただ一つ変わらないのは、人の世には必ず復讐が絶えないということだ。
「許すまじ」
その一言と共に白刃が振るわれた。
白昼堂々、混雑している食堂で鮮血が舞う。
昼から酒を飲んでいた男が顔に浴びたソレに触れながら呆然とした顔で隣を見る。
そこには首のない男が一人。視線をずらせば、今まさに食べようとしていた肉と野菜が盛られた皿の上にこちらを見上げてくる男の顔があった。
絶叫と悲鳴が食堂の中に響き渡る。その中でただ一人、壮年の男だけが静かに刀に付着した血を払い鞘へと収める。
「騒がせたな」
それだけ言うと壮年の男はその場を後にする。残るは人々の喧騒と物言わぬ骸のみ。
●ハンターオフィス
「先日起こった殺人事件をご存知でしょうか?」
リゼリオのハンターオフィスに集められたハンター達にオフィス職員が語りかける。
中には耳にしている者もいるだろう。白昼堂々の惨劇。何ともなしに近づいて、一言と共に抜刀し首を落とす。そして何事もなかったかのように立ち去った。
犠牲者は1人だけだったがその大胆不敵な手口と多数の目撃者から噂はあっという間にリゼリオ中に広がっていた。
「その犯人とされるのが彼、リヴァス・フロントンです」
ハンター達の目の前に壮年の男性の姿が映し出される。恐らく40代半ばほどだろうか。肌に多少衰えは見られるが逞しい体つきをしている。
「リヴァスは元ハンターで、数年前まで第一線で活躍していました」
そしてとある依頼での怪我を元に引退。今は片田舎で穏やかに暮らしているはずだった。
その彼が何故あんな凶行に及んだのか。それは単純で分かり易いものだった。
「こちらで調査した結果。リヴァスの住む村に賊が現れ、犠牲者が多数でたようです」
その犠牲者の中にリヴァスの家族もいた。そう、この事件の動機は極めて簡単な理由。
復讐なのだ。
「殺されたのはその賊の一味であることが分かっています。そして別の街でもその一味が殺されていることが分かりました」
その何れも賊とその仲間を殺すのみでそれ以外には一切手を出していない。それならば一体何の問題があるのか?
それは勿論『人殺し』という罪である。元ハンターとは言え白昼堂々、それも街中で人を殺せば罪に問われる。殺したのが例え悪人だったとしてもだ。
許可されていない殺しは犯罪なのだ。それ故に彼を罪人として捕らえなければならない。
とは言え相手は引退したものの未だに覚醒する力を有した覚醒者なのだ。一般人では到底歯が立たない
だからこそハンターオフィスにお鉢が回ってきたわけである。
「どうやらリヴァスは情報屋から賊の居場所を聞き出したようで、恐らく既に賊の一味のいる廃砦に向かっているはずです」
オフィス職員は広げた地図の一箇所を指し示す。リゼリオから程近い海岸沿いの一角だ。
「今回、この賊に関しては討伐令が出たので生死は問いません。ただ……」
そこでオフィス職員は一度言葉を止めるが、すぐにその続きを話す。
「リヴァスに関しても同じく、生死は問わないとのことでした。これは彼の罪に対してではなく、対峙するハンターの皆様の安全を考慮してのことです」
殺す気でかかってくるかもしれない相手に手加減しろとは難しい話だろう。つまり捕縛が無理なら殺害も已む無しということだ。
「現場での判断はハンターに一任されています。どうかお気をつけて」
解説
【依頼内容】
・リヴァスの捕縛または殺害
・賊の討伐
【元ハンター情報】
リヴァス・フロントン
40代ほどの男性で元ハンター。クラスは疾影士。
軽装に刀一本で戦場を渡り歩いた猛者だったが、怪我を理由に数年前にハンター業を引退。
リゼリオに程近い村で静かに暮らしていたが賊の襲撃により家族を失い、復讐の道を選ぶ。
現役当時の実力はレベルにすれば40相当。武器防具共に鍛え抜かれた一品を所有していた。
引退の原因となった怪我や数年のブランクにより現役時代の実力はないだろうが強敵なのは間違いない。
【賊情報】
盗賊 10人
リゼリオ周辺の街道に出没していた賊で、最近その規模を大きくし村を襲った様子。
しかしリヴァスの復讐の対象となり、その半数が既に殺されてしまっている。
現在はアジトである廃砦に集まり、リヴァスを迎え撃とうとしているらしい。
武器は一般的な剣、槍、弓などで覚醒者がいるという情報はない。
【戦域情報】
リゼリオに程近い海岸線沿いにある廃砦。
四方を石造りの塀に囲まれておりその高さは4mほど。平野側には木製の門が備わっている。
塀内部の海に面した崖側には小さな砦が建っている。3階建てで中は全階層仕切りのない広間のような部屋になっている。
賊が何らかの罠を仕掛けている可能性もあるので注意が必要。
【備考】
ハンター達が砦に到着するのは昼過ぎ頃。天候は晴れ。
既にリヴァスは砦内に侵入しているらしいが廃砦の門は開いていない。
・リヴァスの捕縛または殺害
・賊の討伐
【元ハンター情報】
リヴァス・フロントン
40代ほどの男性で元ハンター。クラスは疾影士。
軽装に刀一本で戦場を渡り歩いた猛者だったが、怪我を理由に数年前にハンター業を引退。
リゼリオに程近い村で静かに暮らしていたが賊の襲撃により家族を失い、復讐の道を選ぶ。
現役当時の実力はレベルにすれば40相当。武器防具共に鍛え抜かれた一品を所有していた。
引退の原因となった怪我や数年のブランクにより現役時代の実力はないだろうが強敵なのは間違いない。
【賊情報】
盗賊 10人
リゼリオ周辺の街道に出没していた賊で、最近その規模を大きくし村を襲った様子。
しかしリヴァスの復讐の対象となり、その半数が既に殺されてしまっている。
現在はアジトである廃砦に集まり、リヴァスを迎え撃とうとしているらしい。
武器は一般的な剣、槍、弓などで覚醒者がいるという情報はない。
【戦域情報】
リゼリオに程近い海岸線沿いにある廃砦。
四方を石造りの塀に囲まれておりその高さは4mほど。平野側には木製の門が備わっている。
塀内部の海に面した崖側には小さな砦が建っている。3階建てで中は全階層仕切りのない広間のような部屋になっている。
賊が何らかの罠を仕掛けている可能性もあるので注意が必要。
【備考】
ハンター達が砦に到着するのは昼過ぎ頃。天候は晴れ。
既にリヴァスは砦内に侵入しているらしいが廃砦の門は開いていない。
マスターより
皆さんこんにちわ。蒼かなたです。
人殺しの是非。復讐の是非。難しい問題だと思います。
ファンタジー世界であるクリムゾンウェストであれば尚の事。それは許される行為なのか。
今回は行動よりも心情に重きを置くといいかもしれません。
よろしければ依頼へのご参加をお待ちしております。
人殺しの是非。復讐の是非。難しい問題だと思います。
ファンタジー世界であるクリムゾンウェストであれば尚の事。それは許される行為なのか。
今回は行動よりも心情に重きを置くといいかもしれません。
よろしければ依頼へのご参加をお待ちしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/11/10 05:56
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 ステラ・レッドキャップ(ka5434) 人間(クリムゾンウェスト)|14才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2015/11/03 17:27:59 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/11/02 00:43:23 |