ゲスト
(ka0000)
【聖呪】VS???~一つの決着
マスター:御影堂

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
1,500
- 参加人数
- 現在15人 / 4~15人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/11/07 09:00
- リプレイ完成予定
- 2015/11/16 09:00
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
▼
南下する茨小鬼の部隊に合わせ、戦線も南下していく。
古都アークエルスでの決戦と話が飛び交う中、北部の貴族ルサスール家も戦力を抽出していた。
戦闘が激化する中、本部隊以外にも戦力が求められていた。
遠くに茨小鬼の部隊を望みながら、一人の少女が険しい表情を見せる。
「誘引……ですわね」
呟くのはルサスール家息女、サチコ・W・ルサスール。
拡大する戦いに合わせ、ルサスール家から彼女も呼ばれていた。
彼女の舞台が託されたのは、「誘引」。
「アークエルスに戦力が寄りすぎてますからね」
双眼鏡で敵を確認し、従者タロが告げる。
わらわらと蠢く一部でもいいから、引き受けて欲しい。
要約するとそんな話だ。
「では、行きますわよ」
「了解です」
サチコは振り返り、舞台の顔を見渡す。
ルサスール領の兵士を始め、近隣の領から募った兵士、傭兵。
そして、ハンターたちの姿があった。
「みなさん、私達はただいまより作戦行動に入ります」
はじめは静かに切り出し、全員の視線を引き受ける。
「戦場を優位に進めるべく、私達の舞台は敵戦力を誘引しなければなりません。中心ではありませんが、戦いは激しいものとなるはずです。私が望むことは、自己犠牲の上に立つ勝利ではありません。必ず、生きて、祝杯をわかちあいましょう!」
十代半ばの小娘と見ていた兵士も、毅然としたサチコの言葉に声を上げる。
勇猛な雄叫びが響く中、戦場を見遣り、サチコは馬を駆る。
「いざ!」
▼
「黒に赤いWの文字……再三邪魔をしてきた奴らめか」
険しい表情で傍らに置かれた檻に話しかけるのは、茨王であった。
檻の中の存在は、巨大な影を落しながら低く唸っていた。
「お前には恨みもあろう。仇敵……よい機会ではないか」
檻から手を離し、茨王はその場を離れる。
「誰かある」
「は、我が王」
「この者を北部の戦線に投入しろ、目障りな奴らを叩き潰してくれる」
「は、し、しかし」
怯える様子で檻を見つめるゴブリンへ、茨王は刃を見せた。
その意味を悟り、ゴブリンはすみやかに部隊を集める。
「……、さらばだ」
憐憫、後悔、怒り。そういった感情をないまぜにして別れの言葉を告げ、茨王は去っていく。それに呼応するように、低い唸り声は慟哭へと変わっていった。
「……ドンナァ……ドン……ナァ」
▼
「ドン、ナァアアアアアアア!」
放たれた慟哭は、遠くて近いルサスールの部隊にも届いていた。
自ら先陣を切るサチコは、その声に眉を寄せた。
「まさか……いえ……」
その叫び声は、ヨーク丘陵で倒せたはずの茨小鬼のものであった。
名前は知らず、特徴的な叫びから「ドンナァ」と仮称した、茨小鬼だ。
「……」
だが、思えばドンナァの死骸を戦いを終えて、サチコは確認しただろうか。
確実に息の根は止めた。それは、間違いない。
だが、死骸の回収については続いていた戦乱の中で後に回していた。
「……行きますわよ」
止まる訳にはいかない。
もし、奴が、ドンナァが現れるというなら今度こそ確実に仕留めるだけだ。
「え……」
走りゆくサチコの目に飛び込んできたのは、予想を超えた狂気だった。
オーガに等しい体躯のゴブリン、間違いなくドンナァである。
だが、ドンナァの両腕は歪で巨大な……獣のものとなっていた。
いや、もし実在するならばドラゴンと呼ぶべきだろうか。無数のウロコに覆われた、巨大な鉤爪を持つ腕だ。
さらに両足は狼のような形状に変化していた。
そして、皮膚は漆黒に染まり、その顔立ちを見えなくする。ただ、双眸が赤く光っていた。
歪……すべてが歪。
数日前、とある村で見た、キメラゴブリンが赤子に思えるほどだ。
「……私達がやるしか、ありませんわっ」
混乱する戦場に、巨石を放り込ませるわけにはいかない。
巨石から向かってくるのであれば、砕くしか無いのだ。
「臆せぬものは、私に続きなさい! ここで、ドンナァとの因縁……終わらせますわ!」
サチコが馬を駆る。
彼女に続く者たちが、前へ前へと引かれていくのであった。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
▼
南下する茨小鬼の部隊に合わせ、戦線も南下していく。
古都アークエルスでの決戦と話が飛び交う中、北部の貴族ルサスール家も戦力を抽出していた。
戦闘が激化する中、本部隊以外にも戦力が求められていた。
遠くに茨小鬼の部隊を望みながら、一人の少女が険しい表情を見せる。
「誘引……ですわね」
呟くのはルサスール家息女、サチコ・W・ルサスール。
拡大する戦いに合わせ、ルサスール家から彼女も呼ばれていた。
彼女の舞台が託されたのは、「誘引」。
「アークエルスに戦力が寄りすぎてますからね」
双眼鏡で敵を確認し、従者タロが告げる。
わらわらと蠢く一部でもいいから、引き受けて欲しい。
要約するとそんな話だ。
「では、行きますわよ」
「了解です」
サチコは振り返り、舞台の顔を見渡す。
ルサスール領の兵士を始め、近隣の領から募った兵士、傭兵。
そして、ハンターたちの姿があった。
「みなさん、私達はただいまより作戦行動に入ります」
はじめは静かに切り出し、全員の視線を引き受ける。
「戦場を優位に進めるべく、私達の舞台は敵戦力を誘引しなければなりません。中心ではありませんが、戦いは激しいものとなるはずです。私が望むことは、自己犠牲の上に立つ勝利ではありません。必ず、生きて、祝杯をわかちあいましょう!」
十代半ばの小娘と見ていた兵士も、毅然としたサチコの言葉に声を上げる。
勇猛な雄叫びが響く中、戦場を見遣り、サチコは馬を駆る。
「いざ!」
▼
「黒に赤いWの文字……再三邪魔をしてきた奴らめか」
険しい表情で傍らに置かれた檻に話しかけるのは、茨王であった。
檻の中の存在は、巨大な影を落しながら低く唸っていた。
「お前には恨みもあろう。仇敵……よい機会ではないか」
檻から手を離し、茨王はその場を離れる。
「誰かある」
「は、我が王」
「この者を北部の戦線に投入しろ、目障りな奴らを叩き潰してくれる」
「は、し、しかし」
怯える様子で檻を見つめるゴブリンへ、茨王は刃を見せた。
その意味を悟り、ゴブリンはすみやかに部隊を集める。
「……、さらばだ」
憐憫、後悔、怒り。そういった感情をないまぜにして別れの言葉を告げ、茨王は去っていく。それに呼応するように、低い唸り声は慟哭へと変わっていった。
「……ドンナァ……ドン……ナァ」
▼
「ドン、ナァアアアアアアア!」
放たれた慟哭は、遠くて近いルサスールの部隊にも届いていた。
自ら先陣を切るサチコは、その声に眉を寄せた。
「まさか……いえ……」
その叫び声は、ヨーク丘陵で倒せたはずの茨小鬼のものであった。
名前は知らず、特徴的な叫びから「ドンナァ」と仮称した、茨小鬼だ。
「……」
だが、思えばドンナァの死骸を戦いを終えて、サチコは確認しただろうか。
確実に息の根は止めた。それは、間違いない。
だが、死骸の回収については続いていた戦乱の中で後に回していた。
「……行きますわよ」
止まる訳にはいかない。
もし、奴が、ドンナァが現れるというなら今度こそ確実に仕留めるだけだ。
「え……」
走りゆくサチコの目に飛び込んできたのは、予想を超えた狂気だった。
オーガに等しい体躯のゴブリン、間違いなくドンナァである。
だが、ドンナァの両腕は歪で巨大な……獣のものとなっていた。
いや、もし実在するならばドラゴンと呼ぶべきだろうか。無数のウロコに覆われた、巨大な鉤爪を持つ腕だ。
さらに両足は狼のような形状に変化していた。
そして、皮膚は漆黒に染まり、その顔立ちを見えなくする。ただ、双眸が赤く光っていた。
歪……すべてが歪。
数日前、とある村で見た、キメラゴブリンが赤子に思えるほどだ。
「……私達がやるしか、ありませんわっ」
混乱する戦場に、巨石を放り込ませるわけにはいかない。
巨石から向かってくるのであれば、砕くしか無いのだ。
「臆せぬものは、私に続きなさい! ここで、ドンナァとの因縁……終わらせますわ!」
サチコが馬を駆る。
彼女に続く者たちが、前へ前へと引かれていくのであった。
解説
●目的
怪物(ドンナァ?)の討伐
●怪物
ドンナァと呼ばれていた茨小鬼の成れの果てと推測される。
3メートルを超える巨体とドラゴンのような腕、獣の脚を持つ。
顔を含め、全身の皮膚が黒く変色しており、不気味。
相対すれば負のマテリアルが感じられ、歪虚化したものとわかる。
その一撃は強力、鎧は纏っていないが防御は硬い。
戦えばわかるが、素手で衝撃波を放ち、薙ぎ払いをする。
タフネスも高いので、戦闘には十分注意が必要だ。
●ゴブリン共
怪物とともに、戦場に現れる。
こちらは兵士たちも引き受けるが、怪物周辺にも存在する。
遠距離攻撃が時たま飛んで来るので、注意されたし。
●戦場
なだらかな丘。草原に近い。
特筆すべき事項はない。
●サチコ・W・ルサスール
怪物を倒せる力はないと自認しているので、支援に徹する。
おもに、ゴブリンを引き受ける形となる。
怪物との戦闘が終われば、部隊長として指揮を執る。
怪物(ドンナァ?)の討伐
●怪物
ドンナァと呼ばれていた茨小鬼の成れの果てと推測される。
3メートルを超える巨体とドラゴンのような腕、獣の脚を持つ。
顔を含め、全身の皮膚が黒く変色しており、不気味。
相対すれば負のマテリアルが感じられ、歪虚化したものとわかる。
その一撃は強力、鎧は纏っていないが防御は硬い。
戦えばわかるが、素手で衝撃波を放ち、薙ぎ払いをする。
タフネスも高いので、戦闘には十分注意が必要だ。
●ゴブリン共
怪物とともに、戦場に現れる。
こちらは兵士たちも引き受けるが、怪物周辺にも存在する。
遠距離攻撃が時たま飛んで来るので、注意されたし。
●戦場
なだらかな丘。草原に近い。
特筆すべき事項はない。
●サチコ・W・ルサスール
怪物を倒せる力はないと自認しているので、支援に徹する。
おもに、ゴブリンを引き受ける形となる。
怪物との戦闘が終われば、部隊長として指揮を執る。
マスターより
こんにちは、御影堂です。
最終決戦です。決着です。スペクタクルです。
ルサスール領の【聖呪】、最後の相手はやつです。地獄から蘇ってきた……ドンナァです。
歪虚化していますので、今回討伐した場合、問答無用で消失します。かなり一撃が重たく、範囲・遠距離も備えています。十分に対策を考えた上で、望むようにしてください。
最終決戦です。決着です。スペクタクルです。
ルサスール領の【聖呪】、最後の相手はやつです。地獄から蘇ってきた……ドンナァです。
歪虚化していますので、今回討伐した場合、問答無用で消失します。かなり一撃が重たく、範囲・遠距離も備えています。十分に対策を考えた上で、望むようにしてください。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/11/14 21:44
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/11/03 15:46:20 |
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相談卓 最上 風(ka0891) 人間(リアルブルー)|10才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2015/11/07 07:19:25 |