ゲスト
(ka0000)
【聖呪】魔導銃、咆哮す
マスター:秋風落葉

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/11/07 07:30
- リプレイ完成予定
- 2015/11/16 07:30
オープニング
●
「敵の本命の軍勢は北門のあたりのようだぞ」
「じゃ、じゃあ、俺たちは『茨風景』ってのとはやりあわずにすむのか?」
「ああ、多分な」
友人の同意の言葉に自分の不安が払拭されるのを感じ、甲冑に身を固めた男はホッとひと息ついた。
ここは古都アークエルスからやや東に位置する平原地帯だ。南下してくる亜人の部隊に備え、グラズヘイム王国軍の部隊が駐屯していた。とはいえ、配置されている数はそれほど多くなく、彼らの顔には怯えの色が見え隠れしていた。
先ほど兵士達の会話にあったように、激戦の地となるのはアークエルスの北側と予測されていた。王国軍も近況の戦いで大きな被害を受けており、ベテランの兵士達も数多命を落としている。配属される兵士の中に新米の顔が増えていくのは仕方の無いことであった。
先ほどの会話を発端に、兵士達の間を安堵の雰囲気が連鎖していく。むろん、彼らとて戦わなければならないことは分かっている。
しかし、やはりゴブリンと剣を交えるのは怖い。それが『茨風景』などという訳の分からない力を使う連中とあってはなおのことだ。
――できることなら、そんなおっかない敵と自分達が関わることなく戦いが終わって欲しい。
これが、新米兵士達の偽らざる気持ちであった。
天はその願いを叶えてくれたのか、彼らがゴブリンロード直属の部隊と戦うことはなかった。しかし……。
「て、敵襲ーーーーーっ!! 魔導銃を持ったゴブリン達がこちらに向かってるぞ!」
その願いが完全に叶うこともなかった。
彼らは『秩序の禍』デルギンが率いる部隊の襲撃を受けたのである。
●
「シシシシシ……どうやら、この地にいるのは大した錬度もない連中のようだな! わざわざこちら側に抜けてきて正解であったわ!」
歴戦の将は、相手の陣形を見るだけでどれほどの敵であるのかが理解できるという。幾度もの戦いを潜り抜けてきたデルギンには、眼前の部隊の力量が手に取るように分かった。
アークエルスの北側は先ほど兵士達が話していたように、ゴブリンの王が直々に攻めている。それならばとデルギンは東側を大きく迂回し、手薄そうな場所を探してここにたどり着いたのだが……彼の目論見は当たったらしい。
デルギンの視線の先で、魔導銃を持ったラプター部隊が兵士達を蹴散らしていくのが目に見える。それはまさに船の舳先が水面を割って進むかのように鮮やかな光景であった。
デルギンは自分も騎乗するラプターを走らせ、口を歪めて笑う。彼が先日受けた傷ももはや完治していた。
「シシシ……アークエルスとかいう街はこの先か。あの王を名乗るゴブリンよりも先に、ワシが一番乗りをしてくれるわ!」
グラズヘイム王国の兵士達を指揮する部隊長達はさすがにある程度の実戦経験はある。しかし、それも魔導銃の一斉射撃で黙らせればすむことだ。後に残るのは烏合の衆でしかない。
デルギンとその配下が放つ銃弾に、指揮者を失った兵士達も次々と倒れていく。デルギン直属のラプター部隊が撃ち漏らした敵は、後に続く徒歩のゴブリン達が白兵戦でしとめていった。
実はデルギンの部隊もここ数日の戦いで消耗し、以前ほどの頭数は無かった。それでもこの戦場を突破するだけなら十分だというのがデルギンの見込みだ。
しかし、この地にいたのは王国軍だけではなかった。万一に備え、アークエルスで集められたハンター達がこの軍勢の中に数名配置されていた。
ハンター達は武器を手にそれぞれ戦場の中央へと集まってくる。
――これもまた、天の計らいだったのかもしれない。
「敵の本命の軍勢は北門のあたりのようだぞ」
「じゃ、じゃあ、俺たちは『茨風景』ってのとはやりあわずにすむのか?」
「ああ、多分な」
友人の同意の言葉に自分の不安が払拭されるのを感じ、甲冑に身を固めた男はホッとひと息ついた。
ここは古都アークエルスからやや東に位置する平原地帯だ。南下してくる亜人の部隊に備え、グラズヘイム王国軍の部隊が駐屯していた。とはいえ、配置されている数はそれほど多くなく、彼らの顔には怯えの色が見え隠れしていた。
先ほど兵士達の会話にあったように、激戦の地となるのはアークエルスの北側と予測されていた。王国軍も近況の戦いで大きな被害を受けており、ベテランの兵士達も数多命を落としている。配属される兵士の中に新米の顔が増えていくのは仕方の無いことであった。
先ほどの会話を発端に、兵士達の間を安堵の雰囲気が連鎖していく。むろん、彼らとて戦わなければならないことは分かっている。
しかし、やはりゴブリンと剣を交えるのは怖い。それが『茨風景』などという訳の分からない力を使う連中とあってはなおのことだ。
――できることなら、そんなおっかない敵と自分達が関わることなく戦いが終わって欲しい。
これが、新米兵士達の偽らざる気持ちであった。
天はその願いを叶えてくれたのか、彼らがゴブリンロード直属の部隊と戦うことはなかった。しかし……。
「て、敵襲ーーーーーっ!! 魔導銃を持ったゴブリン達がこちらに向かってるぞ!」
その願いが完全に叶うこともなかった。
彼らは『秩序の禍』デルギンが率いる部隊の襲撃を受けたのである。
●
「シシシシシ……どうやら、この地にいるのは大した錬度もない連中のようだな! わざわざこちら側に抜けてきて正解であったわ!」
歴戦の将は、相手の陣形を見るだけでどれほどの敵であるのかが理解できるという。幾度もの戦いを潜り抜けてきたデルギンには、眼前の部隊の力量が手に取るように分かった。
アークエルスの北側は先ほど兵士達が話していたように、ゴブリンの王が直々に攻めている。それならばとデルギンは東側を大きく迂回し、手薄そうな場所を探してここにたどり着いたのだが……彼の目論見は当たったらしい。
デルギンの視線の先で、魔導銃を持ったラプター部隊が兵士達を蹴散らしていくのが目に見える。それはまさに船の舳先が水面を割って進むかのように鮮やかな光景であった。
デルギンは自分も騎乗するラプターを走らせ、口を歪めて笑う。彼が先日受けた傷ももはや完治していた。
「シシシ……アークエルスとかいう街はこの先か。あの王を名乗るゴブリンよりも先に、ワシが一番乗りをしてくれるわ!」
グラズヘイム王国の兵士達を指揮する部隊長達はさすがにある程度の実戦経験はある。しかし、それも魔導銃の一斉射撃で黙らせればすむことだ。後に残るのは烏合の衆でしかない。
デルギンとその配下が放つ銃弾に、指揮者を失った兵士達も次々と倒れていく。デルギン直属のラプター部隊が撃ち漏らした敵は、後に続く徒歩のゴブリン達が白兵戦でしとめていった。
実はデルギンの部隊もここ数日の戦いで消耗し、以前ほどの頭数は無かった。それでもこの戦場を突破するだけなら十分だというのがデルギンの見込みだ。
しかし、この地にいたのは王国軍だけではなかった。万一に備え、アークエルスで集められたハンター達がこの軍勢の中に数名配置されていた。
ハンター達は武器を手にそれぞれ戦場の中央へと集まってくる。
――これもまた、天の計らいだったのかもしれない。
解説
・目的
デルギンと彼が率いる部隊を全滅させてください。
・舞台の説明
戦場は平原で、特に障害物等はありません。
敵味方が入り乱れる乱戦状態ですが、グラズヘイム王国軍の兵士達は部隊長をあらかた倒されてしまっており、混乱状態に陥っているためにほぼ使い物になりません。
・敵の情報
デルギン、それと彼直属のゴブリン達は、やや大型のラプター(大トカゲ)に騎乗しています。彼らは己の乗物を操りながら魔導銃を撃つことができます。その数は20体ほどです。
他には剣や槍などで武装した徒歩のゴブリンが80体ほどいます。
デルギンと彼が率いる部隊を全滅させてください。
・舞台の説明
戦場は平原で、特に障害物等はありません。
敵味方が入り乱れる乱戦状態ですが、グラズヘイム王国軍の兵士達は部隊長をあらかた倒されてしまっており、混乱状態に陥っているためにほぼ使い物になりません。
・敵の情報
デルギン、それと彼直属のゴブリン達は、やや大型のラプター(大トカゲ)に騎乗しています。彼らは己の乗物を操りながら魔導銃を撃つことができます。その数は20体ほどです。
他には剣や槍などで武装した徒歩のゴブリンが80体ほどいます。
マスターより
こんにちは、こんばんは。秋風落葉(しゅうふうらくよう)です。
ついにゴブリン達との決戦の時が訪れました。
他の地でも、ハンターやグラズヘイム王国軍がゴブリン達と死闘を繰り広げています。
デルギンも今回の戦いには自ら参戦しており、彼とその部下が操る魔導銃の威力は脅威ですが、逆にここで全滅させるチャンスとも言えます。
デルギンを討ち取り、この場での勝利を得ると共に後の憂いを絶ちましょう。
ついにゴブリン達との決戦の時が訪れました。
他の地でも、ハンターやグラズヘイム王国軍がゴブリン達と死闘を繰り広げています。
デルギンも今回の戦いには自ら参戦しており、彼とその部下が操る魔導銃の威力は脅威ですが、逆にここで全滅させるチャンスとも言えます。
デルギンを討ち取り、この場での勝利を得ると共に後の憂いを絶ちましょう。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/11/14 21:44
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 ジュン・トウガ(ka2966) 人間(リアルブルー)|13才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2015/11/06 00:37:51 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/11/04 01:05:40 |