ゲスト
(ka0000)
【アルカナ】 死出の旅路を看取る凶弾
マスター:桐咲鈴華

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/11/08 09:00
- リプレイ完成予定
- 2015/11/17 09:00
オープニング
●
「なかなかに険しいんだな……」
「すみません、ご足労おかけします……」
起伏の激しい山間の道を歩くは、エフィーリア・タロッキ(kz0077)とハンター達。
今回エフィーリアがタロッキ族の集落へと戻るに際し、エフィーリアの護衛として雇われたハンター達のうちの一人が発した声にエフィーリアは申し訳なさそうに返事を返す。
「いや、構わないさ。タロッキ族は未だ歪虚の支配領域付近に居るんだろう? そんな中に一人で行かせる訳にはいかないからな」
エフィーリアは前回の依頼にて『アルカナ』と呼ばれる歪虚群の新たな力の発現を危惧し、部族に帰り、情報を集めようというのだ。ただ彼女はハンターオフィスにおける部族の代表ではあるが戦闘経験が乏しく、歪虚の支配領域付近にある集落への一人での帰還は危険と判断し、ハンター達に護衛を仰いだのが事のあらましだ。
「もうそろそろ日も落ちてきますし、そろそろ野営の準備をした方が良いかもしれませんね」
「あぁ、そうだな。このあたりが良いか?」
一行は足を止め、山間のなだらかな部分で野営の準備を始めることにした。傾いた日は朱に染まり、少しずつ夜の闇が忍び寄ってきている。
「私は火の用意を……っと」
それぞれの準備に取り掛かろうとした時、動こうとしたエフィーリアが足元の石に躓いて体勢を崩した。
「おっと、大丈夫かエフィー……」
その直後、エフィーリアの肩に風穴が空いた。
「……っ!?」
エフィーリアは、そのままその場に倒れこんでしまう。
「お、おい!? 大丈夫か、エフィーリア!?」
近くにいたハンターが駆け寄る。エフィーリアを抱き起こすと、その肩には深い銃槍が出来ていた。出血が多く、エフィーリアは傷口を抑えながら苦悶の表情で痛みに耐えている。
「銃撃……だと!? 何故だ、野党か!? いや、発砲音なんてどこにも……」
「……ぁ、はやく、隠れて……くださ……!」
痛みに堪えながら、必死で近くの岩場を指差すエフィーリア。ハンター一行はエフィーリアと共にその岩場へと身を潜める。ひとまずエフィーリアは自身のマテリアルによって自分の応急処置を進めるが、傷は深く中々治りそうもない。
「……『アルカナ』、です……。恐らく、超長距離からの狙撃……。こんな事が出来るのは、私の知る限りでは……」
「あまり喋るな、今治療する……!」
額に汗を滲ませながらも痛みに耐え、口を動かすエフィーリアの治療を進めるハンター。それでもエフィーリアは、皆に伝えようと言葉を続ける。
「……狙撃は、隠れればひとまず、やり過ごせます……。ですが……飛来している『鏡』には気をつけて下さい……弾丸の飛来する角度は、一方向ではありません……」
自身の服を破り、包帯を巻きながら説明をするエフィーリア。
「とても遠くにいる、筈ですが……近づけば、勝てる相手、です……。問題は、近寄るまで……。弾丸の種別も、変わります……逐一、注意を……」
だが彼女の発する声に冷静さはなく、いつもに比べて説明の精度が低く言葉も途切れ途切れだ。様子をおかしく思ったハンターはエフィーリアを制する。
「わかった。なんとかする。とりあえず、治療を進めよう……最後に、その『アルカナ』の名は、なんだ?」
治療の用意を始めるハンターの最後の問いに、エフィーリアは荒い息を吐きながら答えた。
「……『凶弾放つ死の訪れ』……。……『The Death』……」
●
「なんだ、外しちまったか?」
某所。ガシャリと巨大なライフルを構え直しながら、人影は呟く。
「『死神』らしくサっと殺してやろうかと思ったがねぇ、どうにも幸運の女神様とやらがついてやがんのかねタロッキには」
ライフルのボルトを動かし、薬莢を排出、弾丸を再装填する人影。巨大な銃を再度構え直し、スコープを覗く。その視線の先には宙に浮かぶ鏡。そこにハンター一行が隠れた岩場が写っていた。空中に浮かぶ何枚かの鏡を順番に見ては小さく舌打ちをする。
「角度がワリィか。けどそこから動く事が出来ねぇ以上、撃って出てきやがる筈だしな」
誰に言う訳でもなく呟く人影。姿勢を伏せ、じっくりとそこに標準を定めている。挑戦的に、挑発的に、届くはずのない言葉をハンター達に向けて呟いた。
「死死死死(シシシシ)、さあて、楽しもうぜハンター達。死神から逃げる事が、お前らに出来るかな?」
『死神(The Death)』と呼ばれるその男は、暗闇の中で静かに口元を歪めて嗤っていた。
「なかなかに険しいんだな……」
「すみません、ご足労おかけします……」
起伏の激しい山間の道を歩くは、エフィーリア・タロッキ(kz0077)とハンター達。
今回エフィーリアがタロッキ族の集落へと戻るに際し、エフィーリアの護衛として雇われたハンター達のうちの一人が発した声にエフィーリアは申し訳なさそうに返事を返す。
「いや、構わないさ。タロッキ族は未だ歪虚の支配領域付近に居るんだろう? そんな中に一人で行かせる訳にはいかないからな」
エフィーリアは前回の依頼にて『アルカナ』と呼ばれる歪虚群の新たな力の発現を危惧し、部族に帰り、情報を集めようというのだ。ただ彼女はハンターオフィスにおける部族の代表ではあるが戦闘経験が乏しく、歪虚の支配領域付近にある集落への一人での帰還は危険と判断し、ハンター達に護衛を仰いだのが事のあらましだ。
「もうそろそろ日も落ちてきますし、そろそろ野営の準備をした方が良いかもしれませんね」
「あぁ、そうだな。このあたりが良いか?」
一行は足を止め、山間のなだらかな部分で野営の準備を始めることにした。傾いた日は朱に染まり、少しずつ夜の闇が忍び寄ってきている。
「私は火の用意を……っと」
それぞれの準備に取り掛かろうとした時、動こうとしたエフィーリアが足元の石に躓いて体勢を崩した。
「おっと、大丈夫かエフィー……」
その直後、エフィーリアの肩に風穴が空いた。
「……っ!?」
エフィーリアは、そのままその場に倒れこんでしまう。
「お、おい!? 大丈夫か、エフィーリア!?」
近くにいたハンターが駆け寄る。エフィーリアを抱き起こすと、その肩には深い銃槍が出来ていた。出血が多く、エフィーリアは傷口を抑えながら苦悶の表情で痛みに耐えている。
「銃撃……だと!? 何故だ、野党か!? いや、発砲音なんてどこにも……」
「……ぁ、はやく、隠れて……くださ……!」
痛みに堪えながら、必死で近くの岩場を指差すエフィーリア。ハンター一行はエフィーリアと共にその岩場へと身を潜める。ひとまずエフィーリアは自身のマテリアルによって自分の応急処置を進めるが、傷は深く中々治りそうもない。
「……『アルカナ』、です……。恐らく、超長距離からの狙撃……。こんな事が出来るのは、私の知る限りでは……」
「あまり喋るな、今治療する……!」
額に汗を滲ませながらも痛みに耐え、口を動かすエフィーリアの治療を進めるハンター。それでもエフィーリアは、皆に伝えようと言葉を続ける。
「……狙撃は、隠れればひとまず、やり過ごせます……。ですが……飛来している『鏡』には気をつけて下さい……弾丸の飛来する角度は、一方向ではありません……」
自身の服を破り、包帯を巻きながら説明をするエフィーリア。
「とても遠くにいる、筈ですが……近づけば、勝てる相手、です……。問題は、近寄るまで……。弾丸の種別も、変わります……逐一、注意を……」
だが彼女の発する声に冷静さはなく、いつもに比べて説明の精度が低く言葉も途切れ途切れだ。様子をおかしく思ったハンターはエフィーリアを制する。
「わかった。なんとかする。とりあえず、治療を進めよう……最後に、その『アルカナ』の名は、なんだ?」
治療の用意を始めるハンターの最後の問いに、エフィーリアは荒い息を吐きながら答えた。
「……『凶弾放つ死の訪れ』……。……『The Death』……」
●
「なんだ、外しちまったか?」
某所。ガシャリと巨大なライフルを構え直しながら、人影は呟く。
「『死神』らしくサっと殺してやろうかと思ったがねぇ、どうにも幸運の女神様とやらがついてやがんのかねタロッキには」
ライフルのボルトを動かし、薬莢を排出、弾丸を再装填する人影。巨大な銃を再度構え直し、スコープを覗く。その視線の先には宙に浮かぶ鏡。そこにハンター一行が隠れた岩場が写っていた。空中に浮かぶ何枚かの鏡を順番に見ては小さく舌打ちをする。
「角度がワリィか。けどそこから動く事が出来ねぇ以上、撃って出てきやがる筈だしな」
誰に言う訳でもなく呟く人影。姿勢を伏せ、じっくりとそこに標準を定めている。挑戦的に、挑発的に、届くはずのない言葉をハンター達に向けて呟いた。
「死死死死(シシシシ)、さあて、楽しもうぜハンター達。死神から逃げる事が、お前らに出来るかな?」
『死神(The Death)』と呼ばれるその男は、暗闇の中で静かに口元を歪めて嗤っていた。
解説
◆本シナリオの目的
歪虚『アルカナ-The Death』の討伐
◆敵の特徴
『Death』はスナイパーライフルを使うスナイパーの歪虚です。
その射程距離はハンター達の持つ長距離銃の数倍の射程距離を誇り、超長距離から非常に精密な射撃を仕掛けてきます。
更に、Deathは空中を浮遊する『鏡』によって特殊な狙撃を繰り出してきます。
この鏡は空中を浮遊しており、視覚を補助する以外にも別の効果があるようです。
予測出来なかった狙撃に関しては、回避判定の可否はランダムで決定されますのでご注意下さい。
また、銃弾にも様々な種類があり、受けるダメージも一定ではありません。
敵の位置を何とか探し出し、接近するのが目的です。接近してしまえばDeathはほぼ自衛手段を持たない為、そのまま討伐が可能でしょう。
◆地形について
北方の山脈内での戦闘です。高低差は大きく、足場も悪いです。
障害物も多いですが、今回の戦闘においてはカバーリングに利用できます。
Deathはどこか遠方に潜んでおり、居場所を推理して接近して下さい。
『現在見渡せる位置での情報』ならば、質問にてお応えすることも可能です。 (お答えできない場所や状況もございますので、ご了承下さい)
◆エフィーリアの治療について
NPCエフィーリアが狙撃によって負傷し、現在治療中です。
こちらに人数を割く事も可能です。OPのハンターはやや後方にて治療器具を取りに行っている為、描写されません。治療にあたるのは一人程度で大丈夫です。
治療による難易度・成否の増減はしませんが、今後の展開に影響を与える可能性があります。
◆称号について
本シナリオを成功させた場合、『アルカナ』にちなんだ称号を贈らせて頂きます
既存の『アルカナ』シナリオによる称号をお持ちの方は、特筆的な活躍をされた場合にお贈りさせて頂きます
歪虚『アルカナ-The Death』の討伐
◆敵の特徴
『Death』はスナイパーライフルを使うスナイパーの歪虚です。
その射程距離はハンター達の持つ長距離銃の数倍の射程距離を誇り、超長距離から非常に精密な射撃を仕掛けてきます。
更に、Deathは空中を浮遊する『鏡』によって特殊な狙撃を繰り出してきます。
この鏡は空中を浮遊しており、視覚を補助する以外にも別の効果があるようです。
予測出来なかった狙撃に関しては、回避判定の可否はランダムで決定されますのでご注意下さい。
また、銃弾にも様々な種類があり、受けるダメージも一定ではありません。
敵の位置を何とか探し出し、接近するのが目的です。接近してしまえばDeathはほぼ自衛手段を持たない為、そのまま討伐が可能でしょう。
◆地形について
北方の山脈内での戦闘です。高低差は大きく、足場も悪いです。
障害物も多いですが、今回の戦闘においてはカバーリングに利用できます。
Deathはどこか遠方に潜んでおり、居場所を推理して接近して下さい。
『現在見渡せる位置での情報』ならば、質問にてお応えすることも可能です。 (お答えできない場所や状況もございますので、ご了承下さい)
◆エフィーリアの治療について
NPCエフィーリアが狙撃によって負傷し、現在治療中です。
こちらに人数を割く事も可能です。OPのハンターはやや後方にて治療器具を取りに行っている為、描写されません。治療にあたるのは一人程度で大丈夫です。
治療による難易度・成否の増減はしませんが、今後の展開に影響を与える可能性があります。
◆称号について
本シナリオを成功させた場合、『アルカナ』にちなんだ称号を贈らせて頂きます
既存の『アルカナ』シナリオによる称号をお持ちの方は、特筆的な活躍をされた場合にお贈りさせて頂きます
マスターより
お世話になっております、桐咲です!
『アルカナ』シリーズ新展開の第一章としまして、タロッキの集落を目指すハンター一行に『死神』の名を持つアルカナが襲いかかります。
超長距離から一方的に狙撃を行ってくる相手に対し、どのように攻め、どのように守るのか……
今回も一癖ある依頼をお届けさせて頂きます。
皆様の個性溢れるプレイングをお待ちしております!
『アルカナ』シリーズ新展開の第一章としまして、タロッキの集落を目指すハンター一行に『死神』の名を持つアルカナが襲いかかります。
超長距離から一方的に狙撃を行ってくる相手に対し、どのように攻め、どのように守るのか……
今回も一癖ある依頼をお届けさせて頂きます。
皆様の個性溢れるプレイングをお待ちしております!
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/11/15 18:41
参加者一覧
マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/11/03 22:46:47 |
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現在状況補足・質問板 エフィーリア・タロッキ(kz0077) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2015/11/06 23:35:03 |
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相談:死神を喰らう狩人達 星輝 Amhran(ka0724) エルフ|10才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2015/11/07 22:31:01 |