ゲスト
(ka0000)
ありがちな奇跡・前
マスター:月宵

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/11/10 15:00
- リプレイ完成予定
- 2015/11/19 15:00
オープニング
「やっぱりアタシも」
「そんな大怪我で、無理するなよ。ほら、皆いるんだ大丈夫だって」
「絶対生きて帰ってよ」
「ああ。じゃあ、行ってくる」
その会話が疾影士メティと、その弟闘狩人セクトとのこの時最後の会話になった。
●異変
話は重傷を負ったメティが、依頼である歪虚退治から帰って来ないことを不安に思い、ギルドへ調査を依頼したことから始まる。
場所はとある廃墟。メティとセクト、それから三名の仲間のハンター達。
あれから、三日は経過。ベッドから起き上がったメティは、人の制止も聞かず、重い足を引き摺りながらギルドから調査に来ていた調査員達の元へ向かった。
通信機からは、先程からノイズばかりでまともな返答はなかった。漸く無線が繋がったのは、それから数十分後のことだ。
一人のハンターが、漸く此方の様子が伝えられることに安堵する声が聴こえる。
そして、直ぐに伝えられる今までの様子。
『今は広間です。今までに三名の遺体を発見』
「そんな!!」
「お気持ちわかりますが、お静かに」
つい数日、共に笑顔で別れた仲間。メティのショックは余程のものであったのだろう。
『それから、妙なんです。ここまで大広間に至るまで、歪虚が全く無くて……反応も』
『な……なんだ』
『何、なに!?』
『グア゛っ』
「何があった!? 的確に頼む!」
『一人やられました! 歪虚、しかもづよ……』
『何なの! 傷が…どんどん』
『オイ!嘘だろ。報告書と全然違う何だよ、あの触手』
最初の通信ではまだ怒号や罵声にも、言葉に意味を見出だせた。しかし、雷が走るような轟音や、弓矢の風切り音、そして得物の音に粘着質な音が重なる度、通信は意味をなさなくなっていく。調査員達の顔が、静寂の中で青ざめていく。
そして……
『生き…の…ない……束』
(この声、セクト!)
『無理だ! 勝てない! 避難す―――』
ザアアアアァァァァ
無線の雨だけが、沈黙を蝕む。絶望的な何か、それを知ってしまったギルドからの調査員達は口を開けなかった。
が、何時までもこのままの状態を続けるわけにはいかない。
「絶望的かも知れないが、彼らの救出。そして、謎の歪虚の調査を新たに依頼しよう」
「アタシも同行させて下さい!」
何とか机に寄り掛かって立ち上がる姿に、ギルドの調査員は横に首を振った。
「残念ながら、貴方では」
「声が、セクトの声がしました。死体は三人なら、まだ弟が生きているの!」
その台詞にいいかけていた言葉を飲み込んだ。突然三人の仲間を失う。ハンターをやっていれば、当たり前のようにやってくる別れだ。が、当たり前だからと先ず慣れはしない。その中で、肉親が生存の可能を希望に持ったのだ。答えは……
「わかりました。同行の判断は、これから依頼するハンター達にしていただきます」
「そんな大怪我で、無理するなよ。ほら、皆いるんだ大丈夫だって」
「絶対生きて帰ってよ」
「ああ。じゃあ、行ってくる」
その会話が疾影士メティと、その弟闘狩人セクトとのこの時最後の会話になった。
●異変
話は重傷を負ったメティが、依頼である歪虚退治から帰って来ないことを不安に思い、ギルドへ調査を依頼したことから始まる。
場所はとある廃墟。メティとセクト、それから三名の仲間のハンター達。
あれから、三日は経過。ベッドから起き上がったメティは、人の制止も聞かず、重い足を引き摺りながらギルドから調査に来ていた調査員達の元へ向かった。
通信機からは、先程からノイズばかりでまともな返答はなかった。漸く無線が繋がったのは、それから数十分後のことだ。
一人のハンターが、漸く此方の様子が伝えられることに安堵する声が聴こえる。
そして、直ぐに伝えられる今までの様子。
『今は広間です。今までに三名の遺体を発見』
「そんな!!」
「お気持ちわかりますが、お静かに」
つい数日、共に笑顔で別れた仲間。メティのショックは余程のものであったのだろう。
『それから、妙なんです。ここまで大広間に至るまで、歪虚が全く無くて……反応も』
『な……なんだ』
『何、なに!?』
『グア゛っ』
「何があった!? 的確に頼む!」
『一人やられました! 歪虚、しかもづよ……』
『何なの! 傷が…どんどん』
『オイ!嘘だろ。報告書と全然違う何だよ、あの触手』
最初の通信ではまだ怒号や罵声にも、言葉に意味を見出だせた。しかし、雷が走るような轟音や、弓矢の風切り音、そして得物の音に粘着質な音が重なる度、通信は意味をなさなくなっていく。調査員達の顔が、静寂の中で青ざめていく。
そして……
『生き…の…ない……束』
(この声、セクト!)
『無理だ! 勝てない! 避難す―――』
ザアアアアァァァァ
無線の雨だけが、沈黙を蝕む。絶望的な何か、それを知ってしまったギルドからの調査員達は口を開けなかった。
が、何時までもこのままの状態を続けるわけにはいかない。
「絶望的かも知れないが、彼らの救出。そして、謎の歪虚の調査を新たに依頼しよう」
「アタシも同行させて下さい!」
何とか机に寄り掛かって立ち上がる姿に、ギルドの調査員は横に首を振った。
「残念ながら、貴方では」
「声が、セクトの声がしました。死体は三人なら、まだ弟が生きているの!」
その台詞にいいかけていた言葉を飲み込んだ。突然三人の仲間を失う。ハンターをやっていれば、当たり前のようにやってくる別れだ。が、当たり前だからと先ず慣れはしない。その中で、肉親が生存の可能を希望に持ったのだ。答えは……
「わかりました。同行の判断は、これから依頼するハンター達にしていただきます」
解説
今回の目的は『城内のハンターの救出、及び謎の歪虚の調査』になります。
※今回は緊急ですので、廃墟の城内部。大広間前から話を開始させていただきます。
城内にて、行方不明のハンター達を探していたハンター達の魔導短伝話による通信が途切れてしまいました。(OP中『』で表示されたものが、通信内容になり、PCには人伝で伝えられています)
最初に廃城へ入ったハンター達四名の内、既に三名の死亡が確認されています。通信不通のハンター達は全部で六名。残り生存者は現在わかりません。(もしかすると全滅している可能性も有ります)
ですが、もし逃走していれば大広間にある非常用の地下通路に隠れている筈です。
・場所
大広間は、10m(5スクエア)×10m(5スクエア)の広さがあり謎の歪虚が何処かにいると思われます。内部は、瓦礫がありますが足の踏み場が無いほどではありません。
部屋の地下通路に通ずる扉へ向かうには、部屋に入ってから最低3ターンは必ず到着にかかるでしょう。
・ハンター・メティに関して。
疾影士の女性です。身内である弟セクトの声を大広間で通信にて聞いて、PC達に同行を願います。(連れていくかどうかは、PCが相談し決めて下さい)。但し、彼女は片足を引き摺る程の重傷です。
・謎の歪虚
正体不明。唯一通信で、触手があることがわかっている。大きさすらわからない。
※今回は緊急ですので、廃墟の城内部。大広間前から話を開始させていただきます。
城内にて、行方不明のハンター達を探していたハンター達の魔導短伝話による通信が途切れてしまいました。(OP中『』で表示されたものが、通信内容になり、PCには人伝で伝えられています)
最初に廃城へ入ったハンター達四名の内、既に三名の死亡が確認されています。通信不通のハンター達は全部で六名。残り生存者は現在わかりません。(もしかすると全滅している可能性も有ります)
ですが、もし逃走していれば大広間にある非常用の地下通路に隠れている筈です。
・場所
大広間は、10m(5スクエア)×10m(5スクエア)の広さがあり謎の歪虚が何処かにいると思われます。内部は、瓦礫がありますが足の踏み場が無いほどではありません。
部屋の地下通路に通ずる扉へ向かうには、部屋に入ってから最低3ターンは必ず到着にかかるでしょう。
・ハンター・メティに関して。
疾影士の女性です。身内である弟セクトの声を大広間で通信にて聞いて、PC達に同行を願います。(連れていくかどうかは、PCが相談し決めて下さい)。但し、彼女は片足を引き摺る程の重傷です。
・謎の歪虚
正体不明。唯一通信で、触手があることがわかっている。大きさすらわからない。
マスターより
こんにちは、月宵です。今回が調査、後編で戦闘が予想されるシナリオです。今までで一番酷なシナリオになると、私自信も予想しております。皆様は如何にして解決しうるのでしょうか……
御参加、心よりお待ちしております。
御参加、心よりお待ちしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/11/18 06:38
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/11/09 01:43:15 |
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相談卓 牡丹(ka4816) 人間(クリムゾンウェスト)|17才|女性|舞刀士(ソードダンサー) |
最終発言 2015/11/10 03:19:51 |