ゲスト
(ka0000)
ホリデーDIY
マスター:KINUTA

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在7人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 6日
- プレイング締切
- 2015/11/15 19:00
- リプレイ完成予定
- 2015/11/24 19:00
オープニング
ここはジェオルジにあるハンターオフィス支部、のひとつ。
ジェオルジはのどかな農業地帯なので、持ち込まれる依頼数は多くない。従って職員の業務も少ない。主要な仕事は訪問者の応対ではなく、本部から送られてきた書類の整理をしたり、オフィスの掃除をしたり、敷地の草むしりをしたりすること――であった。ほんの少し前までは。
朝。
ジェオルジ支部に出勤してきた職員ジュアンは、玄関前に掘られていた大穴に気づかず片足を落ち込こませ、軽く足の筋を違えた。
呻きながらオフィスに入ると、先に来ていた同僚のマリーが二本足で歩くトイプードルに向け、癇癪を爆発させている。
「あんたまたやったのね! ちゃんとここの丸太で爪とぎしろって言ったでしょー!」
あのトイプードル、実はプードルではない。コボルドだ。
「わしししし! わししししし!」
ちょっと前さるハンターから、ここのオフィスで預かってくれないかと涙ながらに頼まれたのである。
行き場がない孤児とかいうならまだしも、コボルド。普段から人類を悩ませている敵対的亜人。どう考えてみても筋が違う話のような気がする。
しかし一応念のためということで本部の方に連絡してみたら、思いがけず『預かるくらいはいいんじゃない? 駄目だったら辺境あたりに連れて行って放せばいいんだし』的な返答があった。
それならまあ……と、引き取ってみたのである。
そうしたらこんなことになった。
仮にもコボルドを野放しにするわけにいかないから、夜間オフィスに締め切る形で置いているのだが、朝になるたび室内はこの通り。
「わししじゃないでしょ、どうして言うことが聞けないの! こんなにしちゃって……」
怒りに震えながらマリーが指さすのは、オフィスの壁。どこもここも引っ掻き傷だらけでバリバリ。
昨日張り替えたばかりだったのにと思いながら床に散乱した書類をまとめ、自分のデスクに腰掛けたジュアンは、尻餅をつき尾てい骨を打つ。
痛む箇所を摩りながら折れた椅子の脚を調べてみたら、齧られ鉛筆の細さになっていた。
「これ、誰が直すと思ってるのよ! え、誰が直すと思ってるのよ!」
「わし」
「なぜあたしを指さすっ! 直すのはあんたでしょう、さもなくばジュアンでしょう! 大体あんたには反省の色というものが――」
今日も一日大工仕事かとぼんやり考えるジュアンは、オフィス中央に聳えている神霊樹を見上げた。
数匹のパルムが樹から降りてきて、苦情を申し立てる。
『キノウヒトバンホエテタヨ』
『ウルサクテネムレナカッタ』
「……そうかい。ごめんよ」
彼にだって分かっている。コボルドをオフィスの中で飼うべきではないのだと。
しかし別個の小屋を造ってやるには手間と時間がいる。その手間と時間は、荒らされたオフィスの復元と敷地に掘られた穴の埋め戻しに費やされてしまうのだ。
どうしたらいいのかと途方に暮れるジュアン。
そこに、一人の男が入ってきた。
「ちーっす……おー、今日も派手にやってるなあ」
その姿を見たジュアンは、力無く言った。
「アレックス……もう僕はどうしたらいいのか分からないよ……やれるだけのことはやってると思うんだけど、コボルドはちっともなつかないし……連日修繕やらされて超過勤務だし……」
「まあまあ元気出せよ。そうだろうと思って応援連れてきてやったから」
「応援?」
首を傾げたジュアンは、アレックスに続き複数のハンターが、オフィスに入ってくるのを見る。
「皆、今日は依頼受けてないから、色々手伝ってやるってよ。ああ、もちろん俺も手伝うぜ」
マリーは彼の言葉を耳にし、コボルドの頬を引っ張っていた手を放した。
「まあ! 本当ですか、ありがとうございます!」
ジュアンはうれし涙を流しつつアレックスに抱き着く。
「あああありがとうアレックス~~君は最高の彼氏だよ~~」
……どうやらこの二人付き合っているらしい。
ジェオルジはのどかな農業地帯なので、持ち込まれる依頼数は多くない。従って職員の業務も少ない。主要な仕事は訪問者の応対ではなく、本部から送られてきた書類の整理をしたり、オフィスの掃除をしたり、敷地の草むしりをしたりすること――であった。ほんの少し前までは。
朝。
ジェオルジ支部に出勤してきた職員ジュアンは、玄関前に掘られていた大穴に気づかず片足を落ち込こませ、軽く足の筋を違えた。
呻きながらオフィスに入ると、先に来ていた同僚のマリーが二本足で歩くトイプードルに向け、癇癪を爆発させている。
「あんたまたやったのね! ちゃんとここの丸太で爪とぎしろって言ったでしょー!」
あのトイプードル、実はプードルではない。コボルドだ。
「わしししし! わししししし!」
ちょっと前さるハンターから、ここのオフィスで預かってくれないかと涙ながらに頼まれたのである。
行き場がない孤児とかいうならまだしも、コボルド。普段から人類を悩ませている敵対的亜人。どう考えてみても筋が違う話のような気がする。
しかし一応念のためということで本部の方に連絡してみたら、思いがけず『預かるくらいはいいんじゃない? 駄目だったら辺境あたりに連れて行って放せばいいんだし』的な返答があった。
それならまあ……と、引き取ってみたのである。
そうしたらこんなことになった。
仮にもコボルドを野放しにするわけにいかないから、夜間オフィスに締め切る形で置いているのだが、朝になるたび室内はこの通り。
「わししじゃないでしょ、どうして言うことが聞けないの! こんなにしちゃって……」
怒りに震えながらマリーが指さすのは、オフィスの壁。どこもここも引っ掻き傷だらけでバリバリ。
昨日張り替えたばかりだったのにと思いながら床に散乱した書類をまとめ、自分のデスクに腰掛けたジュアンは、尻餅をつき尾てい骨を打つ。
痛む箇所を摩りながら折れた椅子の脚を調べてみたら、齧られ鉛筆の細さになっていた。
「これ、誰が直すと思ってるのよ! え、誰が直すと思ってるのよ!」
「わし」
「なぜあたしを指さすっ! 直すのはあんたでしょう、さもなくばジュアンでしょう! 大体あんたには反省の色というものが――」
今日も一日大工仕事かとぼんやり考えるジュアンは、オフィス中央に聳えている神霊樹を見上げた。
数匹のパルムが樹から降りてきて、苦情を申し立てる。
『キノウヒトバンホエテタヨ』
『ウルサクテネムレナカッタ』
「……そうかい。ごめんよ」
彼にだって分かっている。コボルドをオフィスの中で飼うべきではないのだと。
しかし別個の小屋を造ってやるには手間と時間がいる。その手間と時間は、荒らされたオフィスの復元と敷地に掘られた穴の埋め戻しに費やされてしまうのだ。
どうしたらいいのかと途方に暮れるジュアン。
そこに、一人の男が入ってきた。
「ちーっす……おー、今日も派手にやってるなあ」
その姿を見たジュアンは、力無く言った。
「アレックス……もう僕はどうしたらいいのか分からないよ……やれるだけのことはやってると思うんだけど、コボルドはちっともなつかないし……連日修繕やらされて超過勤務だし……」
「まあまあ元気出せよ。そうだろうと思って応援連れてきてやったから」
「応援?」
首を傾げたジュアンは、アレックスに続き複数のハンターが、オフィスに入ってくるのを見る。
「皆、今日は依頼受けてないから、色々手伝ってやるってよ。ああ、もちろん俺も手伝うぜ」
マリーは彼の言葉を耳にし、コボルドの頬を引っ張っていた手を放した。
「まあ! 本当ですか、ありがとうございます!」
ジュアンはうれし涙を流しつつアレックスに抱き着く。
「あああありがとうアレックス~~君は最高の彼氏だよ~~」
……どうやらこの二人付き合っているらしい。
解説
補足説明
これは休みの日に日曜大工をしてみるシナリオです。
やる仕事は二つ。
1:コボルドコボちゃんが荒らしたオフィスの修繕。
2:コボルドコボちゃんが住むコボ小屋を作る。
コボちゃんはコボルドなので、穴蔵的な空間が好きです。人が住むような家の中にいるのは、基本的に落ち着きません。オフィスを引っ掻き回すのは、それによるストレスのせいもあります。
ほったらかしておいたらどこかの丘の斜面に穴を掘って勝手に落ち着くと思いますが、それだと管理が難しいので、なるべくオフィスの近くに落ち着き所を作ってやってください。
全部すんだら、皆でお茶でも飲みましょう。
なお修繕に使う道具や材料はオフィス持ちですので、PCはお金を使う必要はありません。
ひたすらなる労働力の提供をお願い致します。
NPC紹介
コボちゃん/?/コボルド/雄/頭にシルクハット、首にフリルリボン、紳士用のジャケット着用。身長は60センチと、コボルドにしても小柄。このオフィスに来た詳しい経緯はシナリオ『超軽いのよ』を参照
マリー/23/エルフ/女/ジェオルジ支部の職員1/職員2より立場が上
ジュアン/25/人間(クリムゾン)/男/ジェオルジ支部の職員2/どうやらホモ
アレックス・バンダー/25/人間(クリムゾン)/男/ハンター(ソードダンサー)/紛れも無いホモ。初登場シナリオは『ようこそ新米ハンター』
これは休みの日に日曜大工をしてみるシナリオです。
やる仕事は二つ。
1:コボルドコボちゃんが荒らしたオフィスの修繕。
2:コボルドコボちゃんが住むコボ小屋を作る。
コボちゃんはコボルドなので、穴蔵的な空間が好きです。人が住むような家の中にいるのは、基本的に落ち着きません。オフィスを引っ掻き回すのは、それによるストレスのせいもあります。
ほったらかしておいたらどこかの丘の斜面に穴を掘って勝手に落ち着くと思いますが、それだと管理が難しいので、なるべくオフィスの近くに落ち着き所を作ってやってください。
全部すんだら、皆でお茶でも飲みましょう。
なお修繕に使う道具や材料はオフィス持ちですので、PCはお金を使う必要はありません。
ひたすらなる労働力の提供をお願い致します。
NPC紹介
コボちゃん/?/コボルド/雄/頭にシルクハット、首にフリルリボン、紳士用のジャケット着用。身長は60センチと、コボルドにしても小柄。このオフィスに来た詳しい経緯はシナリオ『超軽いのよ』を参照
マリー/23/エルフ/女/ジェオルジ支部の職員1/職員2より立場が上
ジュアン/25/人間(クリムゾン)/男/ジェオルジ支部の職員2/どうやらホモ
アレックス・バンダー/25/人間(クリムゾン)/男/ハンター(ソードダンサー)/紛れも無いホモ。初登場シナリオは『ようこそ新米ハンター』
マスターより
KINUTAです。
Do it yourself
を低俗に訳すとこうなる
TEMEE NO KETU HA TEMEE DE FUKINA
Do it yourself
を低俗に訳すとこうなる
TEMEE NO KETU HA TEMEE DE FUKINA
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/11/21 02:06
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/11/15 12:47:47 |
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相談卓だよ 天竜寺 詩(ka0396) 人間(リアルブルー)|18才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2015/11/15 13:23:56 |