• 日常

お猫様接点迷混

マスター:霜月零

シナリオ形態
ショート
難易度
やや易しい
オプション
参加費
1,000
参加人数
現在6人 / 4~6人
サポート
現在0人 / 0~6人
マテリアルリンク
報酬
少なめ
相談期間
3日
プレイング締切
2015/11/09 22:00
リプレイ完成予定
2015/11/18 22:00

オープニング

※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。

 山間のどかな、とてものどかな村にも、冬の香りが漂い始めた今日この頃。
 村人達は、果樹園の収穫も出荷も終え、のんびりと、温泉に集まっていた。
 そんな村人達の周りには、大小さまざまのお猫様がのんびり、気持ち良さそうにくつろいでいる。
 ただし、普通のお猫様ではない。
 幻獣だ。
 お猫様そっくりの幻獣なのである。
 中でも一際大きな幻獣大猫さまは、村の守り神的存在として、今日も湯船にみっちりと詰まって、いや、浸かっている。
「今日も良い日ですのぅ」
 村長が大猫様と湯船に浸かりながら呟けば、村人もうんうんと頷く。
「空には暗雲が広がってるけど、いい日だべ~」
「かなり黒い雲だけど、きっといい日なのだよ~」
「……なぁ。なんか、風が冷たくないだべか~……?」
 みんなして、空を見上げる。
 幻獣お猫様たちも、つられて空を見上げる。
 ついさっきまで晴天だった空は、いつの間にか分厚い雲に覆われていた。
 そして――

 ビッシャァアアアアアンンッ!!!

 天と地を貫く閃光が奔った。
 温泉の湯に濡れた足場から、湯船へ。
 高圧電流が迸る!
 逃げる間など無かった。
 

「……う……っ……」
 どのくらい時間が経ったのだろう。
 意識を取り戻した村長は、ゆっくりと目を開く。
(助かったのかのぅ……?)
 ぼうっとする視界が、だんだんと鮮明になってくる。
 温泉の中には大小さまざまな幻獣お猫様が見える。
 だがおかしい。
 目の錯覚だろうか。
「こ、これはどうしたことなのじゃ~?!」
 村長は、叫んだ。
 幻獣達が変化していたのだ。
 3周りぐらい巨大化していたり、二匹の尻尾がくっつきあっていたり。 
 どう見ても一つの身体に二つの頭があったり。
「お前たちおかしいべ~。お猫様同士がくっついてるべ~」
「んだんだ、お猫様が数匹消えて、お前達たちがくっつきお猫様だべ~」
 あちらこちらから聞こえてくる村人の声。
 幻獣お猫様たちが明らかにおかしな姿になってしまっているのだ。
 極めつけは幻獣大猫様だ。
 周囲の幻獣たちを取り込んでしまったのか、もともと巨大だったのがさらに巨大になり、もはや湯船から出られないレベル。
 そして辛うじて外に出ていた尻尾には、数匹の幻獣お猫様が生えている。
 そう、生えているののだ。
 先っぽから、数匹、にゃーんと。
 数匹はお互い暴れて幻獣大猫様の尻尾から離れようとするも、しっかり融合して離れない。
(一体、なぜこのような事になったのかのぅ?)
「いま起こった出来事といえば、雷に打たれた事ぐらいじゃしのぅ……まさか」
 呟いて、村長ははっとする。
「そうじゃ。雷に打たれて、無事であるはずがないのじゃ。わしらがいま生きていられるのは、幻獣お猫様達のお力に違いないですじゃ」
「お猫様たちが、おらたちを助けてくれたべ~」
「違いねぇべ。お猫様たちに感謝だべ~」
「きっと、助けてくれた拍子に、色々くっついてしまったんだべ~」
 口々に、お猫様たちに感謝を述べながら頷く村人達。
 そう、幻獣たちがくっついてしまったことなど、これまで一度たりともなかった。
 幻獣たちがくっつくなどという噂だって、聞いたことがない。
 村人や自分たちの身を守ろうとした結果、稲妻の衝撃も相まってくっついてしまったのだろう。
 こんな偶然、故意に起こそうとしても出来るものではないだろうし、今後も、もし起こるとしても、この村の幻獣お猫様たちにだけだろう。
 でも。
「これから、どうしたらいいべ?」
 まさか一生、お猫様たちは同化して過ごすのか?
 それはそれでかわいいかもしれないが、現実的に生活が困難だ。
 うろうろ、おろおろ。
 幻獣お猫様たちも何がどうなってしまったのか、困惑を隠せない。
「うおっと!」
 白猫二匹が村人に思いっきりぶつかってすっころんだ。
 その瞬間、二匹のお猫様が分離した。
「お?」
「おおっ?」
 目を見張る村人たち。
 今の今まで二匹くっついていた白猫達も目をぱちくり。
「転べば戻れるだべか」
 困っている幻獣お猫様たちを抱きかかえて、そうっと転がしてみる。
 だがまったく変化なし。
 思いっきり転がせばもしやということもあるが、かわいそうでできるはずがない。
 いつの間にか、温泉の上に漂っていた暗雲は消えていた。
 だが、別の意味の暗雲がどんよりと、村人達の頭上に漂い始めたのだった。 

解説

◆現状◆
 幻獣大猫様やお猫様幻獣が同化してしまいました。
 意識や行動の主導は基本的に全員にあるようです。
 なのでみんな思うように動くことが出来ず、困っています。
 
◆ハンター達の立ち位置◆
 たまたま通りすがりました。
 果樹園の他に温泉宿も営んでいる村なので、泊まりに着ていたハンターもいるようです。

◆目的◆
 幻獣大猫様と幻獣お猫様を何とか分離させてあげてください。

◆情報◆
 幻獣お猫様たちは、それぞれ特徴があったようです。
 
ぶち猫
 猫飯が大好き。特に、卵を炒って、ぱらぱらとかけてあるご飯を好む。

白猫
 臆病猫。些細な物音とかにも驚いてしまうようです。

黒猫
 きりりとした美猫。スレンダーで、クール。そのくせ、寂しがりやで、一人でいるのを嫌っていました。

三毛猫
 のんびり屋さん。猫なのに、なぜか甘いものが好き。

キジ虎猫
 遊び好き。猫じゃらしが大好き。

茶トラ猫
 お昼寝が三度の飯より大好き。日の当たる場所でよく眠る姿が。
 昼寝を邪魔されると激怒します。要注意。

サビ猫
 特に好き嫌いがなかったようです。
 ですが、毎日3時に温泉に浸かっていました。

ハチ割れ
 夜空を見るのが好き。
 双子のようにそっくりな、もう一匹のハチ割れと共に寄り添って、夜空を見上げる姿がよく目撃されています。

灰サビ
 焼き魚の匂いが好き。
 でも焼きたてじゃないと嫌。

ソックス
 靴下を履いたような模様の黒と白の姿。
 お散歩が好きで、村の周囲の山道をいつも散歩しています。
 大人が通るのが困難な細い道もすいすい。
 子供なら一緒に通れるでしょう。

幻獣大猫様
 温泉が大好き。ずぅっとずうっと四六時中温泉に詰まってます。

 それぞれ同化したりくっついていたりするお猫様の見分け方は、体毛で見分けられます。
例)黒猫と白猫とぶち猫がくっついてしまった場合。
 上半身が黒、下半身が白、尻尾が黒と白のぶち。

 明らかにきぱっと綺麗に模様が分かれています。 

マスターより

 はい、こんにちは?
 幻獣大猫様と共に過ごしていた小さな村の物語、第二段です。
 今回は、仲間の幻獣を守る為にお互いくっついてしまった幻獣たちを分けてあげることが目的です。
 早めにみんなを分離できたら、ゆっくりと温泉に浸かって頂いても大丈夫です。
 皆様のお力で、村人と幻獣お猫様を助けてあげてくださいませ。
リプレイ公開中

リプレイ公開日時 2015/11/13 06:25

参加者一覧

  • 爆炎を超えし者
    ネフィリア・レインフォード(ka0444
    エルフ|14才|女性|霊闘士
  • 幻獣王親衛隊
    ザレム・アズール(ka0878
    人間(紅)|19才|男性|機導師
  • 星の音を奏でる者
    エステル・クレティエ(ka3783
    人間(紅)|17才|女性|魔術師
  • 的確な分析
    シリル・ド・ラ・ガルソニエール(ka3820
    人間(蒼)|25才|男性|聖導士
  • 過去の教訓
    ティア・ユスティース(ka5635
    人間(紅)|30才|女性|聖導士
  • 灯光に託す鎮魂歌
    ディーナ・フェルミ(ka5843
    人間(紅)|18才|女性|聖導士
依頼相談掲示板
アイコン 相談卓
エステル・クレティエ(ka3783
人間(クリムゾンウェスト)|17才|女性|魔術師(マギステル)
最終発言
2015/11/09 20:39:49
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2015/11/09 20:36:45