ゲスト
(ka0000)
【讐刃】漆黒を討て
マスター:松尾京

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 7日
- プレイング締切
- 2015/11/18 19:00
- リプレイ完成予定
- 2015/12/02 19:00
オープニング
●闇
外から帰ってきたナハトは、いつものように、洞窟最奥の岩に腰掛けた。
思いを巡らすのは今日の事だ。一人で森をうろついている覚醒者らしき人間を、試しに襲ってみたのだが……それが全く歯ごたえのない相手だった。
覚醒者にも質はある。修練を積んでいない、ただの人間と変わらないような者ならば、殺す価値もないと飽きて放り出してきたのだった。
自分を追ってくるほどの気概のあるハンター。もはや自分を楽しませるのはそれしかないとナハトは思いを強めた。
「……妙に、静かだな」
そこでナハトは辺りを見る。
いつもはもっと騒がしい音がするのだが……と考えて、そこでネロリロがいないのに気付く。
いつからだったかはよくわからない。部下に割く思考などナハトにはないから、当たり前と言えば当たり前だが……。
そこでナハトは楽しげな表情をした。
「ハンターに殺されたか」
可能性があるとすれば、それだろう。
部下を失ったと知って、ナハトは愉快になっていた。
●或る人形
ナハトは生まれたときから退屈に支配されてきた。自分を満たすものは無いかと探し続けてきた時間、それがナハトの人生であった。
故に、人間は数知れず殺してきた。それが最もわかりやすい遊びだったのだ。
だが人間は弱かった。だれも自分に敵わないので、ナハトはある程度まで殺したところで、すぐに飽きてしまった。
そうして、人を使って人を殺させることを思いついた。
人間は、人一人を殺すのにも難儀する。苦悩し、血を流し、醜い様を晒す。
だから人間に力を与えると、途端に不均衡が起こって、水面に波が立つように、しばしの快感を運んだ。そして人が壊れていく様は、求めていた玩具そのものに見えた。
でも、それにも飽きが来た。
そのこと自体は恐怖でもあったが、同時に新しい楽しみが生まれていたのだ。
それが、ハンター。ナハトの人形を退け、人が人を殺す地獄絵図にも決然と割って入る。それはナハトの知る人間とは、少々違ったものだった。
だから今も、ナハトは悠々としていた。
もう、人形遊びもしていないし……ハンターが何かを仕掛けてくるのならば、それに付き合うつもりはあった。
「だが、私は死ぬつもりはない」
不利に陥るならば、逃げる。ハンターが隙を見せれば、殺す。
向こうの思い通りにさせるつもりは、全くない。これは本気の遊びなのだから。
「だから、私をせいぜい、楽しませろ」
●戦いへ
山のふもとの村落で、フリッツはハンターを見回していた。
「集まってもらって、ありがとう。そして、すまない、と先に言っておく」
おそらく、厳しい戦いになるだろうから、とフリッツは言った。
「用件は、説明したとおり。ナハトを倒すために、打って出る――だから、君達がいなければ、どうしても駄目なんだ」
先のネロリロとの戦いにより得た情報。それを元にナハトのいる地帯を割り出し……その潜伏先をおおよそ特定できたのだ、とフリッツは言った。
「山の詳しい地図を持っていたものに、手伝って貰った。確かに、人の手の入っていない、洞窟地帯が情報と合致するところにあるようだ」
そこへ攻め込み……ナハトと戦闘する。
最終目標は、ナハトの撃破。
そうフリッツは説明した。
「あれから大きな動きもないし、ナハトがここにいる可能性は高いだろう。おそらく、逃げられれば次の居場所の特定は難しいだろうから……何としても、今の内に倒しておきたいんだ」
とはいえ、弱い相手でないことはわかっているが、とフリッツは続ける。
「……それでも、勝てない敵じゃないと俺は思う」
用意できる人形歪虚の数に限界がありそうだったことや、一度に複数の手駒を作らなかったことからして、こちらがそれなりの数と戦術を持って挑めば……ナハトは決して強すぎる相手じゃないはずだ、とフリッツは言った。
「もちろん、危険には違いない。それでもいいという者だけ、参加して欲しい。……正直、この、悪の因果を断ち切るのは、このチャンスしかないと思っている。だから、力を貸してくれ」
フリッツはそう言って、いや、と首を振る。
「俺がそう言うのは、おこがましい。俺は、何もできなかった。だからこれはきっと――君達の戦いなんだ」
外から帰ってきたナハトは、いつものように、洞窟最奥の岩に腰掛けた。
思いを巡らすのは今日の事だ。一人で森をうろついている覚醒者らしき人間を、試しに襲ってみたのだが……それが全く歯ごたえのない相手だった。
覚醒者にも質はある。修練を積んでいない、ただの人間と変わらないような者ならば、殺す価値もないと飽きて放り出してきたのだった。
自分を追ってくるほどの気概のあるハンター。もはや自分を楽しませるのはそれしかないとナハトは思いを強めた。
「……妙に、静かだな」
そこでナハトは辺りを見る。
いつもはもっと騒がしい音がするのだが……と考えて、そこでネロリロがいないのに気付く。
いつからだったかはよくわからない。部下に割く思考などナハトにはないから、当たり前と言えば当たり前だが……。
そこでナハトは楽しげな表情をした。
「ハンターに殺されたか」
可能性があるとすれば、それだろう。
部下を失ったと知って、ナハトは愉快になっていた。
●或る人形
ナハトは生まれたときから退屈に支配されてきた。自分を満たすものは無いかと探し続けてきた時間、それがナハトの人生であった。
故に、人間は数知れず殺してきた。それが最もわかりやすい遊びだったのだ。
だが人間は弱かった。だれも自分に敵わないので、ナハトはある程度まで殺したところで、すぐに飽きてしまった。
そうして、人を使って人を殺させることを思いついた。
人間は、人一人を殺すのにも難儀する。苦悩し、血を流し、醜い様を晒す。
だから人間に力を与えると、途端に不均衡が起こって、水面に波が立つように、しばしの快感を運んだ。そして人が壊れていく様は、求めていた玩具そのものに見えた。
でも、それにも飽きが来た。
そのこと自体は恐怖でもあったが、同時に新しい楽しみが生まれていたのだ。
それが、ハンター。ナハトの人形を退け、人が人を殺す地獄絵図にも決然と割って入る。それはナハトの知る人間とは、少々違ったものだった。
だから今も、ナハトは悠々としていた。
もう、人形遊びもしていないし……ハンターが何かを仕掛けてくるのならば、それに付き合うつもりはあった。
「だが、私は死ぬつもりはない」
不利に陥るならば、逃げる。ハンターが隙を見せれば、殺す。
向こうの思い通りにさせるつもりは、全くない。これは本気の遊びなのだから。
「だから、私をせいぜい、楽しませろ」
●戦いへ
山のふもとの村落で、フリッツはハンターを見回していた。
「集まってもらって、ありがとう。そして、すまない、と先に言っておく」
おそらく、厳しい戦いになるだろうから、とフリッツは言った。
「用件は、説明したとおり。ナハトを倒すために、打って出る――だから、君達がいなければ、どうしても駄目なんだ」
先のネロリロとの戦いにより得た情報。それを元にナハトのいる地帯を割り出し……その潜伏先をおおよそ特定できたのだ、とフリッツは言った。
「山の詳しい地図を持っていたものに、手伝って貰った。確かに、人の手の入っていない、洞窟地帯が情報と合致するところにあるようだ」
そこへ攻め込み……ナハトと戦闘する。
最終目標は、ナハトの撃破。
そうフリッツは説明した。
「あれから大きな動きもないし、ナハトがここにいる可能性は高いだろう。おそらく、逃げられれば次の居場所の特定は難しいだろうから……何としても、今の内に倒しておきたいんだ」
とはいえ、弱い相手でないことはわかっているが、とフリッツは続ける。
「……それでも、勝てない敵じゃないと俺は思う」
用意できる人形歪虚の数に限界がありそうだったことや、一度に複数の手駒を作らなかったことからして、こちらがそれなりの数と戦術を持って挑めば……ナハトは決して強すぎる相手じゃないはずだ、とフリッツは言った。
「もちろん、危険には違いない。それでもいいという者だけ、参加して欲しい。……正直、この、悪の因果を断ち切るのは、このチャンスしかないと思っている。だから、力を貸してくれ」
フリッツはそう言って、いや、と首を振る。
「俺がそう言うのは、おこがましい。俺は、何もできなかった。だからこれはきっと――君達の戦いなんだ」
解説
●目的
嫉妬の歪虚ナハトの撃破。
●このシナリオについて
『【讐刃】森の人形』から繋がっている形となります。
●状況
これまでの調査により、ナハトの潜伏先を特定。
こちらから打って出、ナハトの撃破を目指す。
●ナハトについての情報
ネロリロから得たものと、これまでの調査を統合した、判明している情報。
・ナハトは影のないところ、状態(直射の光)が苦手である。
・ナハトの能力は針の単発投射攻撃、範囲放射攻撃、範囲行動不能攻撃、近接格闘。
●ナハトの潜伏先について
上と同じく得た情報を元にしている。
・高山の中の洞窟地帯である。樹木も多く、野外でも薄暗い。
・調査により、ナハトがいるのは標高の高い、似た三つの洞窟のうちのどれかであることが推測される。洞窟はそれぞれ深くない、独立した洞穴である。
・三つの洞窟のうち、残りの二つにはナハトのダミー人形歪虚がある。ダミー人形歪虚がハンターを見つけるとそのことがナハトに感知されるらしく、ナハトはタイムラグなしで退避行動が取れるという。
・三つの洞窟は正三角形の頂点のような位置関係にあり、洞窟間の距離は全て200m(乗り物による移動も可能)。
・洞窟付近までは気付かれずに行くことが可能。
●同行者
フリッツの他、事件で親しい者を失った者など、計ハンター四人を同行させることができる。
置いていくことも可。
フリッツを含め二人が近接系、二人が魔術系(魔術師、聖導士)。戦闘力は平均的。
嫉妬の歪虚ナハトの撃破。
●このシナリオについて
『【讐刃】森の人形』から繋がっている形となります。
●状況
これまでの調査により、ナハトの潜伏先を特定。
こちらから打って出、ナハトの撃破を目指す。
●ナハトについての情報
ネロリロから得たものと、これまでの調査を統合した、判明している情報。
・ナハトは影のないところ、状態(直射の光)が苦手である。
・ナハトの能力は針の単発投射攻撃、範囲放射攻撃、範囲行動不能攻撃、近接格闘。
●ナハトの潜伏先について
上と同じく得た情報を元にしている。
・高山の中の洞窟地帯である。樹木も多く、野外でも薄暗い。
・調査により、ナハトがいるのは標高の高い、似た三つの洞窟のうちのどれかであることが推測される。洞窟はそれぞれ深くない、独立した洞穴である。
・三つの洞窟のうち、残りの二つにはナハトのダミー人形歪虚がある。ダミー人形歪虚がハンターを見つけるとそのことがナハトに感知されるらしく、ナハトはタイムラグなしで退避行動が取れるという。
・三つの洞窟は正三角形の頂点のような位置関係にあり、洞窟間の距離は全て200m(乗り物による移動も可能)。
・洞窟付近までは気付かれずに行くことが可能。
●同行者
フリッツの他、事件で親しい者を失った者など、計ハンター四人を同行させることができる。
置いていくことも可。
フリッツを含め二人が近接系、二人が魔術系(魔術師、聖導士)。戦闘力は平均的。
マスターより
ナハト討伐に打って出ることになりました。理想通りに事が運べば、【讐刃】のシナリオはこれで終了になることでしょう。少々作戦の要る状況にはなりますが、是非全力で戦闘に赴いてみて下さい。
同行者をどうするかも含め、それぞれの判断材料をもって、作戦を練ってみて下さい。
同行者をどうするかも含め、それぞれの判断材料をもって、作戦を練ってみて下さい。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/11/24 18:16
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/11/12 20:19:04 |
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作戦相談卓 高円寺 義経(ka4362) 人間(リアルブルー)|16才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2015/11/18 17:10:47 |