ゲスト
(ka0000)
犬好きもほどほどに?
マスター:杜紙 つばた

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 少なめ
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/11/21 15:00
- リプレイ完成予定
- 2015/11/30 15:00
オープニング
ここはとある山岳地帯、険しい山々が連なるその麓にひっそりと存在する小さな村。ハンター達は山越えの準備に際し、この村で一時休息を取っていた。
「だ、だれかぁあああっ!!」
ゆったりとした空気を切り裂く、男の叫び声。何事かと声のした方へ顔を向けたハンター達の視界に入るのは、必死の形相をした青年が村へと駆け込む姿だ。全身は土と少量の血で汚れ、彼の背に括り付けてある弓は折れてしまっており、使い物にならなくなっている。
「あ、あなたたちはっ……!」
目を丸くしていたハンター達を見つけるなり、彼は息が上がっているのにも関わらず駆け寄ってきて、突然頭を下げた。
「どうかっ、どうかお願いします! 僕の愛犬を、助けてやってください!!」
*~*~*~*
話を聞けば、青年はこの村に住む狩人であり、付近の山で狩りをして生計を立てているらしい。今朝も朝早くから、相棒である猟犬のホードと共に山へ出かけたが、つい数日前までは見かけなかったコボルドを彼は発見する。
「村に近い洞窟の近くだったから、早く帰って村長へ報告しようと思っていたんです。でも、あいつが急に走りだして……何を思ったのか、コボルドの住処らしい洞窟に飛び込んでいってしまったんです……。その時に入り口に張られていたらしい鳴子が鳴って……」
慌てて連れ戻そうとした青年だったが、犬はあっという間に姿が見えなくなり、しかも彼自身の方がコボルドに発見されてしまった。そして、奥から出てきたコボルド達は必ず、何か武器を手にしていたと言う。
「あいつらはすばしっこくて、洞窟の壁に空いたいくつもの穴から突然現れては、襲いかかってきて……僕だけじゃ逃げるのがやっとでした。何故か、洞窟の外まで追いかけて来なかったので、どうにかこうして逃げ切れましたけど……」
そういえば洞窟の奥から何か強い匂いのする煙が流れてきていたような……。ふと思い出したように、青年はぼそりとそう呟いて、はっと顔を上げた。
「洞窟の中には、色んな物が落ちていました。ランプ、水筒……どれも使い古された様子でしたが、ついさっきまで使われていたもののようでした。ランプはまだ、暖かくすらありましたし……もしかすると、あの中には人が……」
奥の方は暗いだけでなく、何か白い煙のようなものまで漂っていたせいで、彼は奥がどうなっているかまでは確認出来なかったと言う。
「……たまにこの村へ、害獣避けの匂い袋を売りに来る行商人が居るんです。火をつけて燃やすと、強烈な匂いのする白い煙が出るという代物で……洞窟に漂っていたあれも、たぶん……」
そこまで話し終えると、彼は少し躊躇うように口を閉じてから、しかし意を決したように再び顔を上げた。
「あの洞窟へ……僕を連れて行って下さい! あいつはきっと中に居るかもしれない人を助けに行ったんです……なのに、僕は……! あいつを置いて逃げた僕に、もう相棒なんて言う資格はないかもしれない……でも、僕には探してやる責任があるんです! 邪魔はしません、どうかっ……!」
放っておけば、彼は一人でも乗り込むつもりなのだろう。折れた弓を握りしめ、切羽詰まったようにハンター達を見つめる目は、真っ直ぐで止められそうにもない。
「報酬なんて、大したものは用意できません……それでも、貯金だってなんだって崩して、お支払いします! どうか、助けてもらえませんか?!」
「だ、だれかぁあああっ!!」
ゆったりとした空気を切り裂く、男の叫び声。何事かと声のした方へ顔を向けたハンター達の視界に入るのは、必死の形相をした青年が村へと駆け込む姿だ。全身は土と少量の血で汚れ、彼の背に括り付けてある弓は折れてしまっており、使い物にならなくなっている。
「あ、あなたたちはっ……!」
目を丸くしていたハンター達を見つけるなり、彼は息が上がっているのにも関わらず駆け寄ってきて、突然頭を下げた。
「どうかっ、どうかお願いします! 僕の愛犬を、助けてやってください!!」
*~*~*~*
話を聞けば、青年はこの村に住む狩人であり、付近の山で狩りをして生計を立てているらしい。今朝も朝早くから、相棒である猟犬のホードと共に山へ出かけたが、つい数日前までは見かけなかったコボルドを彼は発見する。
「村に近い洞窟の近くだったから、早く帰って村長へ報告しようと思っていたんです。でも、あいつが急に走りだして……何を思ったのか、コボルドの住処らしい洞窟に飛び込んでいってしまったんです……。その時に入り口に張られていたらしい鳴子が鳴って……」
慌てて連れ戻そうとした青年だったが、犬はあっという間に姿が見えなくなり、しかも彼自身の方がコボルドに発見されてしまった。そして、奥から出てきたコボルド達は必ず、何か武器を手にしていたと言う。
「あいつらはすばしっこくて、洞窟の壁に空いたいくつもの穴から突然現れては、襲いかかってきて……僕だけじゃ逃げるのがやっとでした。何故か、洞窟の外まで追いかけて来なかったので、どうにかこうして逃げ切れましたけど……」
そういえば洞窟の奥から何か強い匂いのする煙が流れてきていたような……。ふと思い出したように、青年はぼそりとそう呟いて、はっと顔を上げた。
「洞窟の中には、色んな物が落ちていました。ランプ、水筒……どれも使い古された様子でしたが、ついさっきまで使われていたもののようでした。ランプはまだ、暖かくすらありましたし……もしかすると、あの中には人が……」
奥の方は暗いだけでなく、何か白い煙のようなものまで漂っていたせいで、彼は奥がどうなっているかまでは確認出来なかったと言う。
「……たまにこの村へ、害獣避けの匂い袋を売りに来る行商人が居るんです。火をつけて燃やすと、強烈な匂いのする白い煙が出るという代物で……洞窟に漂っていたあれも、たぶん……」
そこまで話し終えると、彼は少し躊躇うように口を閉じてから、しかし意を決したように再び顔を上げた。
「あの洞窟へ……僕を連れて行って下さい! あいつはきっと中に居るかもしれない人を助けに行ったんです……なのに、僕は……! あいつを置いて逃げた僕に、もう相棒なんて言う資格はないかもしれない……でも、僕には探してやる責任があるんです! 邪魔はしません、どうかっ……!」
放っておけば、彼は一人でも乗り込むつもりなのだろう。折れた弓を握りしめ、切羽詰まったようにハンター達を見つめる目は、真っ直ぐで止められそうにもない。
「報酬なんて、大したものは用意できません……それでも、貯金だってなんだって崩して、お支払いします! どうか、助けてもらえませんか?!」
解説
・狩人の猟犬をコボルドの住処から救出するシナリオです。
・敵情報:ゴブリン数体、コボルド十数体
(ゴブリン、コボルド共に棍棒装備。ゴブリンは革鎧も装備しています)
・青年は山について詳しい為、案内としても機能します。連れて行かなかった場合は、洞窟への移動時間が10分増加します。洞窟内についても大雑把になら把握しています。
・洞窟内は暗い為、明かりが無い状態であれば、奇襲を事前に察知することは困難です。しかし、明かりを持っている場合は標的になりやすく、明かりを持っている方と同行している場合もコボルドから発見されやすくなります。
・また、コボルドは洞窟から出ての戦闘は行いません。追跡も洞窟を出れば、諦めます。
・猟犬は洞窟の入り口から呼び出しても出てきませんし、返事もありません。念の為、外に出た形跡もありません。
・依頼を受けてから、青年同行で洞窟へ向かうと2時頃到着となります。村から洞窟までの移動時間は30分程度、猟犬が洞窟へ入っていったのは1時ちょっと前です。
・洞窟に入ってから既に1時間経過してからの捜索となりますので、猟犬はコボルドと一度は遭遇してしまっているだろうと思って下さい。
・洞窟からコボルドをおびき出そうと考えていただく場合、中にはまだ生きている猟犬が(もしかすると人間も)居るかもしれない、ということを片隅に置いてお願い致します。
・敵情報:ゴブリン数体、コボルド十数体
(ゴブリン、コボルド共に棍棒装備。ゴブリンは革鎧も装備しています)
・青年は山について詳しい為、案内としても機能します。連れて行かなかった場合は、洞窟への移動時間が10分増加します。洞窟内についても大雑把になら把握しています。
・洞窟内は暗い為、明かりが無い状態であれば、奇襲を事前に察知することは困難です。しかし、明かりを持っている場合は標的になりやすく、明かりを持っている方と同行している場合もコボルドから発見されやすくなります。
・また、コボルドは洞窟から出ての戦闘は行いません。追跡も洞窟を出れば、諦めます。
・猟犬は洞窟の入り口から呼び出しても出てきませんし、返事もありません。念の為、外に出た形跡もありません。
・依頼を受けてから、青年同行で洞窟へ向かうと2時頃到着となります。村から洞窟までの移動時間は30分程度、猟犬が洞窟へ入っていったのは1時ちょっと前です。
・洞窟に入ってから既に1時間経過してからの捜索となりますので、猟犬はコボルドと一度は遭遇してしまっているだろうと思って下さい。
・洞窟からコボルドをおびき出そうと考えていただく場合、中にはまだ生きている猟犬が(もしかすると人間も)居るかもしれない、ということを片隅に置いてお願い致します。
マスターより
初めまして、杜紙つばたと申します。
今回はコボルドの住処から依頼人の猟犬を救出する、というシナリオになります。
荷物がばらまかれた洞窟に、煙が充満しているであろう奥から出てこないコボルド達……。
自分の嫌う匂いを出した犯人、その位置は分かっているのなら……効果が薄れた時コボルド達はどういった行動を取るのでしょうか……?
ヒントは「10分違えば」と「鳴子と武器は誰の仕業」です。
こちらWTRPG初挑戦のシナリオでして、だいぶ緊張気味ですがよろしくお願いします!
皆様のご参加、お待ちしております。
今回はコボルドの住処から依頼人の猟犬を救出する、というシナリオになります。
荷物がばらまかれた洞窟に、煙が充満しているであろう奥から出てこないコボルド達……。
自分の嫌う匂いを出した犯人、その位置は分かっているのなら……効果が薄れた時コボルド達はどういった行動を取るのでしょうか……?
ヒントは「10分違えば」と「鳴子と武器は誰の仕業」です。
こちらWTRPG初挑戦のシナリオでして、だいぶ緊張気味ですがよろしくお願いします!
皆様のご参加、お待ちしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/11/28 05:47
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/11/19 22:33:13 |
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洞窟救出作戦! 阿部 透馬(ka5823) 人間(リアルブルー)|24才|男性|格闘士(マスターアームズ) |
最終発言 2015/11/20 20:00:33 |