ゲスト
(ka0000)
瓶入りスライム、香草を添えて
マスター:御影堂

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/12/04 12:00
- リプレイ完成予定
- 2015/12/13 12:00
オープニング
●
王国東部に広がる田畑の中に、一際目立つ屋敷があった。
この周囲を納める貴族、マーシャロウの別荘である。
別荘といえども、三階建の赤レンガ作りは見上げるだけでも壮観である。
当然ながら、調度品も良質なものを取り揃えていた。
明かりをつける燭台一つ一つにも、こだわりがある。
「相変わらず、この別荘は掃除が大変ね」
別荘を管理するメイド長、フィオ・ドランドは丹念に金属製の燭台を磨きながら嘆息する。彼女にとって、この別荘の調度品一つ一つが子どものようなものだ。
2×才の若さでメイド長に上り詰めた彼女の出世の秘訣。
それが、備品に対する愛情であった。
「さて、次は二階を……」
予定を確かめ、二階への階段に足をかけた……その時。
甲高い悲鳴が、厨房の方から響いてきた。
「なにごと!?」と厨房に駆けつけたフィオは、怯えるメイドたちの姿を見た。
そして、彼女たちの視線の先にそれはいた。
「……は?」
それは保存食を入れるための大型の壺であった。むしろ、瓶というべきだろうか。
茶色く煤けた瓶が逆さまの状態で蠢いていたのだ。
「なにこれ」
マジマジと見つめれば、瓶の口から何やら粘着質な液体が漏れ出ていることに気が付かされる。保存食が腐ったのかとも思ったが、違う。
フィオは、これを知っている。
これが何かを知っている! 我々は、これの正体を知っている!!
「スライムっ!?」
慌てて動けないでいるメイドたちを引き連れて、退却する。
一息ついたフィオは、強い憤りと自分への落胆を感じていた。
「私としたことが、別荘にスライムの出現を許してしまうとはっ!」
部下の目の前で、フィオは涙を浮かべて叫ぶ。
この別荘は冬季に主人が暖を取るために使う予定であった。その予定を狂わせるような自体が発生したのだ。これはセプクしなければなるまい。
セプクとは、リアルブルーで好まれるという、あまりにも酷い失態を演じたときに腹を切る謝罪方法だ。
だが、フィオの主人は「セプクは最終手段だ、いいね?」とフィオを押し留めた。
かくなる上は、自分の力で排除しなければならない。そう決意した彼女を冷静にさせたのは、やはり主人だった。
「専門家をつけなさい。君が傷つくと、私も傷つく。調度品や瓶は買い直せばいいが、君を失うのはいたすぎる」
主人の言葉に涙が枯れ果てるまで、フィオは感激した。
「……わかりました。マイマスター! このフィオ。全身全霊をかけて、別荘を悪しきスライムの手から取り戻してみせます!」
ちがう、そうじゃない。
主人の声が届くより先に、フィオは屋敷を後にする。主人は、慌てて早馬を出しハンターに依頼を出すのだった。
王国東部に広がる田畑の中に、一際目立つ屋敷があった。
この周囲を納める貴族、マーシャロウの別荘である。
別荘といえども、三階建の赤レンガ作りは見上げるだけでも壮観である。
当然ながら、調度品も良質なものを取り揃えていた。
明かりをつける燭台一つ一つにも、こだわりがある。
「相変わらず、この別荘は掃除が大変ね」
別荘を管理するメイド長、フィオ・ドランドは丹念に金属製の燭台を磨きながら嘆息する。彼女にとって、この別荘の調度品一つ一つが子どものようなものだ。
2×才の若さでメイド長に上り詰めた彼女の出世の秘訣。
それが、備品に対する愛情であった。
「さて、次は二階を……」
予定を確かめ、二階への階段に足をかけた……その時。
甲高い悲鳴が、厨房の方から響いてきた。
「なにごと!?」と厨房に駆けつけたフィオは、怯えるメイドたちの姿を見た。
そして、彼女たちの視線の先にそれはいた。
「……は?」
それは保存食を入れるための大型の壺であった。むしろ、瓶というべきだろうか。
茶色く煤けた瓶が逆さまの状態で蠢いていたのだ。
「なにこれ」
マジマジと見つめれば、瓶の口から何やら粘着質な液体が漏れ出ていることに気が付かされる。保存食が腐ったのかとも思ったが、違う。
フィオは、これを知っている。
これが何かを知っている! 我々は、これの正体を知っている!!
「スライムっ!?」
慌てて動けないでいるメイドたちを引き連れて、退却する。
一息ついたフィオは、強い憤りと自分への落胆を感じていた。
「私としたことが、別荘にスライムの出現を許してしまうとはっ!」
部下の目の前で、フィオは涙を浮かべて叫ぶ。
この別荘は冬季に主人が暖を取るために使う予定であった。その予定を狂わせるような自体が発生したのだ。これはセプクしなければなるまい。
セプクとは、リアルブルーで好まれるという、あまりにも酷い失態を演じたときに腹を切る謝罪方法だ。
だが、フィオの主人は「セプクは最終手段だ、いいね?」とフィオを押し留めた。
かくなる上は、自分の力で排除しなければならない。そう決意した彼女を冷静にさせたのは、やはり主人だった。
「専門家をつけなさい。君が傷つくと、私も傷つく。調度品や瓶は買い直せばいいが、君を失うのはいたすぎる」
主人の言葉に涙が枯れ果てるまで、フィオは感激した。
「……わかりました。マイマスター! このフィオ。全身全霊をかけて、別荘を悪しきスライムの手から取り戻してみせます!」
ちがう、そうじゃない。
主人の声が届くより先に、フィオは屋敷を後にする。主人は、慌てて早馬を出しハンターに依頼を出すのだった。
解説
●目的
フィオを倒さないようにしつつ、瓶スライムを討伐する
●瓶スライム
瓶に入ったスライム。数は3~6体。
戦えばわかるが、瓶をかぶっている限り魔法にも強くなっている。
瓶を壊すか、瓶から引っ張り出すことができればただのスライムと化す。
主人は瓶の破壊を許可しており、フィオも諦めがついている。
●戦闘場所
貴族の別荘。
瓶スライムは厨房から脱出しており、別荘を徘徊している。
壁の燭台から床の絨毯までお高い調度品で彩られている。
主人はこれら調度品が壊れても、気にしない。
ただし、メイド長フィオは調度品を壊したくないため、誤射等が発生した場合にかばいに入ろうとする。
●フィオ
別荘に先に向かっている。
仕事に対して非情に真面目なため、調度品を守るように動く。
一応覚醒しているらしく、ハンターの攻撃に対応でき、複数回までなら耐えられる。
フィオを倒さないようにしつつ、瓶スライムを討伐する
●瓶スライム
瓶に入ったスライム。数は3~6体。
戦えばわかるが、瓶をかぶっている限り魔法にも強くなっている。
瓶を壊すか、瓶から引っ張り出すことができればただのスライムと化す。
主人は瓶の破壊を許可しており、フィオも諦めがついている。
●戦闘場所
貴族の別荘。
瓶スライムは厨房から脱出しており、別荘を徘徊している。
壁の燭台から床の絨毯までお高い調度品で彩られている。
主人はこれら調度品が壊れても、気にしない。
ただし、メイド長フィオは調度品を壊したくないため、誤射等が発生した場合にかばいに入ろうとする。
●フィオ
別荘に先に向かっている。
仕事に対して非情に真面目なため、調度品を守るように動く。
一応覚醒しているらしく、ハンターの攻撃に対応でき、複数回までなら耐えられる。
マスターより
こんにちは、御影堂です。
今回は壺入りスライムの討伐です。
一発までなら誤射かもしれない。
フィオさんが見てれぅので注意して、戦いましょう。
今回は壺入りスライムの討伐です。
一発までなら誤射かもしれない。
フィオさんが見てれぅので注意して、戦いましょう。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/12/10 18:27
参加者一覧
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依頼相談宅 バレル・ブラウリィ(ka1228) 人間(リアルブルー)|21才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2015/12/04 05:11:22 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/12/02 08:39:51 |