ゲスト
(ka0000)
箱入り娘の初デート!
マスター:sagitta

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~10人
- サポート
- 現在0人 / 0~10人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/12/06 15:00
- リプレイ完成予定
- 2015/12/15 15:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●
港町ポルトワール。貿易で財を成した大商人の住む高級住宅街と、貧しい人々が住むダウンタウンという、正反対の世界が隣り合わせにあるこの町。それぞれの世界に生まれた人々は、多くの場合お互い交わることなく人生を終える。いくつかの例外を除いて――。
「ああ、ユーリ。また会いたいわ……」
高級住宅街の中心部にある豪勢な屋敷の一室で、アデリーナがうっとりとつぶやいた。大富豪サンドロ・ド・ヴァスコの一人娘である、正真正銘のお嬢様アデリーナこそ、このポルトワールの「例外」だった。ド・ヴァスコ商会の跡取りとして、セレブ界で生きてきた箱入り娘の彼女は、あろうことか、屋敷に忍び込んだ盗賊に一目ぼれをしてしまったのだ。
ハンターたちの助けで、なんとかダウンタウンに住む盗賊のユーリと再会したアデリーナは、その場の勢いも手伝って、ついにユーリと次に会う約束――つまり、デートの約束をとりつけたのだった。
「それはよかったんですけど……」
アデリーナは頭を抱える。
「わたくし、何をしたらいいのか、さっぱりわからないわ!」
一通りの社交技術は教え込まれたアデリーナだったが、それはあくまでセレブ社会でのためのものだ。とてもじゃないが、ダウンタウンで生まれ育ったユーリに通用するとは思えない。
「それに……わたくし、ユーリを前にすると頭の中がぼうっとしちゃって、何も考えられなくなっちゃうんだわ」
そういえばアデリーナは、年頃の男性と話したことさえほとんどないのだった。
「こうなったら……ハンターに相談よ!」
困ったときのハンター頼み。アデリーナはハンターオフィスに向かった。
「せっかくのデート……あわよくば、そ、その、接吻などできたら……」
歩きながら、自分の妄想に顔を赤らめるアデリーナ。その表情はまるっきり、恋する乙女そのものだった。
●
「俺は一体どうすればいいんだよ……」
ダウンタウンの一角。風が吹いたら飛んでしまいそうな粗末な家で、ユーリは床に寝転がり、天井を見つめていた。先日、嵐のように訪れた場違いなお嬢様――アデリーナと、半ば押し切られるように「友達」になり、「今度のこの日、わたくしといっしょに遊びましょう! 予定を空けておいてくださいね!」という彼女の言葉に思わずうなずいてしまったのだ。
「……遊ぶ、って、何をすればいいんだ?」
ユーリが首をひねる。
まだ幼いころに、両親が彼と、彼の妹を置いて他界してしまった。それ以来、ユーリはつねに貧しく、彼は病弱な妹を食べさせるために、働きづめだった。ありとあらゆる仕事――中には、高級住宅街の金持ちの屋敷を狙った空き巣など、胸を張れない仕事もあった――をやり続けてきた彼は、そういえば、「遊んだ」記憶がほとんどない。
「けっ、ばかばかしい。ばっくれちまえばいいんだ」
そう口に出して、ユーリは寝返りを打って目を閉じる。しかし。
まぶたの裏にうかんだのは、アデリーナの真剣なまなざしだった。俺のことを、あんなにまっすぐに、見つめてくれた目。彼女は、俺に会いたかったと言っていた。こんな俺なんかに――。
ユーリは、ひとつため息をついて体を起こした。脳裏に、アデリーナを自分のもとに連れてきた、ハンターたちの姿がうかぶ。
「……しかたねぇ。ハンターのやつらに、相談してみるか……」
そう言った自分の表情がほんのりとにやけていることに、ユーリ自身さえ、気づいていなかった。
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港町ポルトワール。貿易で財を成した大商人の住む高級住宅街と、貧しい人々が住むダウンタウンという、正反対の世界が隣り合わせにあるこの町。それぞれの世界に生まれた人々は、多くの場合お互い交わることなく人生を終える。いくつかの例外を除いて――。
「ああ、ユーリ。また会いたいわ……」
高級住宅街の中心部にある豪勢な屋敷の一室で、アデリーナがうっとりとつぶやいた。大富豪サンドロ・ド・ヴァスコの一人娘である、正真正銘のお嬢様アデリーナこそ、このポルトワールの「例外」だった。ド・ヴァスコ商会の跡取りとして、セレブ界で生きてきた箱入り娘の彼女は、あろうことか、屋敷に忍び込んだ盗賊に一目ぼれをしてしまったのだ。
ハンターたちの助けで、なんとかダウンタウンに住む盗賊のユーリと再会したアデリーナは、その場の勢いも手伝って、ついにユーリと次に会う約束――つまり、デートの約束をとりつけたのだった。
「それはよかったんですけど……」
アデリーナは頭を抱える。
「わたくし、何をしたらいいのか、さっぱりわからないわ!」
一通りの社交技術は教え込まれたアデリーナだったが、それはあくまでセレブ社会でのためのものだ。とてもじゃないが、ダウンタウンで生まれ育ったユーリに通用するとは思えない。
「それに……わたくし、ユーリを前にすると頭の中がぼうっとしちゃって、何も考えられなくなっちゃうんだわ」
そういえばアデリーナは、年頃の男性と話したことさえほとんどないのだった。
「こうなったら……ハンターに相談よ!」
困ったときのハンター頼み。アデリーナはハンターオフィスに向かった。
「せっかくのデート……あわよくば、そ、その、接吻などできたら……」
歩きながら、自分の妄想に顔を赤らめるアデリーナ。その表情はまるっきり、恋する乙女そのものだった。
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「俺は一体どうすればいいんだよ……」
ダウンタウンの一角。風が吹いたら飛んでしまいそうな粗末な家で、ユーリは床に寝転がり、天井を見つめていた。先日、嵐のように訪れた場違いなお嬢様――アデリーナと、半ば押し切られるように「友達」になり、「今度のこの日、わたくしといっしょに遊びましょう! 予定を空けておいてくださいね!」という彼女の言葉に思わずうなずいてしまったのだ。
「……遊ぶ、って、何をすればいいんだ?」
ユーリが首をひねる。
まだ幼いころに、両親が彼と、彼の妹を置いて他界してしまった。それ以来、ユーリはつねに貧しく、彼は病弱な妹を食べさせるために、働きづめだった。ありとあらゆる仕事――中には、高級住宅街の金持ちの屋敷を狙った空き巣など、胸を張れない仕事もあった――をやり続けてきた彼は、そういえば、「遊んだ」記憶がほとんどない。
「けっ、ばかばかしい。ばっくれちまえばいいんだ」
そう口に出して、ユーリは寝返りを打って目を閉じる。しかし。
まぶたの裏にうかんだのは、アデリーナの真剣なまなざしだった。俺のことを、あんなにまっすぐに、見つめてくれた目。彼女は、俺に会いたかったと言っていた。こんな俺なんかに――。
ユーリは、ひとつため息をついて体を起こした。脳裏に、アデリーナを自分のもとに連れてきた、ハンターたちの姿がうかぶ。
「……しかたねぇ。ハンターのやつらに、相談してみるか……」
そう言った自分の表情がほんのりとにやけていることに、ユーリ自身さえ、気づいていなかった。
解説
初デートをするお嬢様アデリーナ(20)と、ダウンタウン出身の貧しい少年ユーリ(18)のために、デートプランを考えてあげてください。
この依頼は、アデリーナとユーリそれぞれからのものです。参加される方は、アデリーナかユーリのどちらかを選んで行動を共にし、アドバイスをしてあげてください。
デートの予定は、朝から夕方までで、デートの場所は未定です。ポルトワールから一日で行って帰ってこられるところ限定で、考えてください。お泊まりはなしです!
全然出自の違う二人ともが楽しめる素敵なデートプランとアドバイス、お待ちしています。
この依頼は、アデリーナとユーリそれぞれからのものです。参加される方は、アデリーナかユーリのどちらかを選んで行動を共にし、アドバイスをしてあげてください。
デートの予定は、朝から夕方までで、デートの場所は未定です。ポルトワールから一日で行って帰ってこられるところ限定で、考えてください。お泊まりはなしです!
全然出自の違う二人ともが楽しめる素敵なデートプランとアドバイス、お待ちしています。
マスターより
前回は「恋愛未満」というところで終わった箱入り娘アデリーナの、甘酸っぱいラブストーリーです。もちろん、前回の依頼に参加していなくても、問題なく参加していただけます。
素直すぎる世間知らず娘アデリーナと、素直になれない貧乏少年ユーリの恋は、いったいどのようになるのでしょうか。僕自身、とても楽しみです。
素直すぎる世間知らず娘アデリーナと、素直になれない貧乏少年ユーリの恋は、いったいどのようになるのでしょうか。僕自身、とても楽しみです。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/12/16 00:46
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 ~初☆デートに向けて~ アシェ-ル(ka2983) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2015/12/06 13:21:55 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/12/06 08:11:57 |