ゲスト
(ka0000)
サワガニは作画崩壊しません
マスター:御影堂

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/08/09 22:00
- リプレイ完成予定
- 2014/08/18 22:00
オープニング
●
「カニが食べたい」
ぼそりと領主がつぶやいた一言で、コックの表情が凍りついた。
長年側仕えをしている執事も、ビクッと肩を震わせた。
この領主、人徳もあれば良識もあり、使用人にとってありがたい存在ではあった。たいていのワガママや思いつきも押し通したりすることなく、寝れば忘れるのだ。
しかし、食に関してだけは執拗な思いを持っているのだった。
すぐさまコックは領主へと近づき、頭を下げつつ伺う。
「領主様、カニというのは海から取り寄せるカニのことでよろしいでしょうか?」
コックがわざわざ確認するように、領主へ下でに出たのにはわけがあった。嫌な予感がひしひしとするのだ。そして、予感はすぐに的中する。
領主は、クビを横にふった。
それだけで、コックは泣きそうになるし執事は天井を見上げて、目から光を失う。簡潔に言えば、材料の調達についての困難をあれこれと考えているのだ。
「それでは、もしかすると、もしかすればですが……」
言葉を選び、コックが困惑しているのを見かね、領主が先に告げる。
「最近領内で噂の、超巨大沢ガニだよ」
「なるほど……」
「困難なのはわかっている! でもね、食べてみたくなるじゃない!?」
コックの裾を掴み、涙ながらに訴えるヒゲおやじ。領主も欲望の前には、ただの人である。
ぐらぐらと体を揺らされながら、コックはあーうーと唸る。
「何とかしましょう。できるね?」
見るに見かねて執事が、仲裁に入る。
解放されたコックは、執事の問いかけにすぐには答えられない。領主がどうなのっと子供のような眼差しで見つめてくる。
「で、き、る、ね?」
重ねて執事は問いかけた。その声には、逃げだところで回り込まれるのだろうと想像できる何かが含まれていた。
コックは観念し、思わず頷いてしまう。
その途端、領主は目を輝かせて、
「本当か? 本当に食べれるのか!?」
と大喜びだ。
これには、コックと執事は苦笑いを浮かべつつ頷くしかなかった。
領主が去った後、コックは執事に泣き迫る。
「どうするんですか!?」
「どうもこうもなかろう。こんな時にこそ頼むべきところがある」
泣き叫ぶコックをなだめながら、執事は屋敷の予算を思い浮かべる。
「それに、領内の異変なのだからいずれは対処が必要であったしな」
必要経費という言葉が、何度も頭を行き交う。
そう、必要経費、必要経費なのだ。
「さて、依頼を出すとしよう」
執事は使いの者を呼び出すと、早速ハンターオフィスへ向かわせるのだった。
●
「ポキッ、ジュワっ、ちゅるるん!」
カニを食べるような仕草をしながら、オフィススタッフは依頼書を示す。
「失礼。思わず、食べたくなりました。カニです」
どうやらカニには魔力でもあるのだろうか。
「依頼内容は、雑魔とおぼしき巨大ガニの討伐とその身体の確保です。要は食べたいので取って来いとのことですね。食欲旺盛なのはいいことです」
恨めしそうな顔で依頼書を見るスタッフである。
仕切りなおすように咳払いをし、雑魔について説明を加える。
「この領内にある沢で度々の目撃情報がありますね。どうやら一目見ただけで巨大だとわかる大きさのようです。ハサミが強力で、時折試し切りをするように周囲の木々を切っているとか。凶暴性は高いと思われ、沢のある森は封鎖している状態にあるとのこと。一匹だと思いたいですが、複数いるかもという話もあります」
食べるのに関係なく、早めの対処が必要そうですねとスタッフは結ぶ。
「攻撃手段は、ハサミ以外は未確定です。ただ、遠方から見ていた自警団員が泡のようなものを吐いているのを見たとのこと。注意してください」
そんなところでしょうか、とスタッフはいう。
「あ、領主の計らいで無事に確保できたら一緒に食べていいらしいですよ。羨ましいですね、畜生」
心の声をダダ漏れである。
「さて、どうします? 受けますか?」
そして、あなたたちに問いかけるのだった。
「カニが食べたい」
ぼそりと領主がつぶやいた一言で、コックの表情が凍りついた。
長年側仕えをしている執事も、ビクッと肩を震わせた。
この領主、人徳もあれば良識もあり、使用人にとってありがたい存在ではあった。たいていのワガママや思いつきも押し通したりすることなく、寝れば忘れるのだ。
しかし、食に関してだけは執拗な思いを持っているのだった。
すぐさまコックは領主へと近づき、頭を下げつつ伺う。
「領主様、カニというのは海から取り寄せるカニのことでよろしいでしょうか?」
コックがわざわざ確認するように、領主へ下でに出たのにはわけがあった。嫌な予感がひしひしとするのだ。そして、予感はすぐに的中する。
領主は、クビを横にふった。
それだけで、コックは泣きそうになるし執事は天井を見上げて、目から光を失う。簡潔に言えば、材料の調達についての困難をあれこれと考えているのだ。
「それでは、もしかすると、もしかすればですが……」
言葉を選び、コックが困惑しているのを見かね、領主が先に告げる。
「最近領内で噂の、超巨大沢ガニだよ」
「なるほど……」
「困難なのはわかっている! でもね、食べてみたくなるじゃない!?」
コックの裾を掴み、涙ながらに訴えるヒゲおやじ。領主も欲望の前には、ただの人である。
ぐらぐらと体を揺らされながら、コックはあーうーと唸る。
「何とかしましょう。できるね?」
見るに見かねて執事が、仲裁に入る。
解放されたコックは、執事の問いかけにすぐには答えられない。領主がどうなのっと子供のような眼差しで見つめてくる。
「で、き、る、ね?」
重ねて執事は問いかけた。その声には、逃げだところで回り込まれるのだろうと想像できる何かが含まれていた。
コックは観念し、思わず頷いてしまう。
その途端、領主は目を輝かせて、
「本当か? 本当に食べれるのか!?」
と大喜びだ。
これには、コックと執事は苦笑いを浮かべつつ頷くしかなかった。
領主が去った後、コックは執事に泣き迫る。
「どうするんですか!?」
「どうもこうもなかろう。こんな時にこそ頼むべきところがある」
泣き叫ぶコックをなだめながら、執事は屋敷の予算を思い浮かべる。
「それに、領内の異変なのだからいずれは対処が必要であったしな」
必要経費という言葉が、何度も頭を行き交う。
そう、必要経費、必要経費なのだ。
「さて、依頼を出すとしよう」
執事は使いの者を呼び出すと、早速ハンターオフィスへ向かわせるのだった。
●
「ポキッ、ジュワっ、ちゅるるん!」
カニを食べるような仕草をしながら、オフィススタッフは依頼書を示す。
「失礼。思わず、食べたくなりました。カニです」
どうやらカニには魔力でもあるのだろうか。
「依頼内容は、雑魔とおぼしき巨大ガニの討伐とその身体の確保です。要は食べたいので取って来いとのことですね。食欲旺盛なのはいいことです」
恨めしそうな顔で依頼書を見るスタッフである。
仕切りなおすように咳払いをし、雑魔について説明を加える。
「この領内にある沢で度々の目撃情報がありますね。どうやら一目見ただけで巨大だとわかる大きさのようです。ハサミが強力で、時折試し切りをするように周囲の木々を切っているとか。凶暴性は高いと思われ、沢のある森は封鎖している状態にあるとのこと。一匹だと思いたいですが、複数いるかもという話もあります」
食べるのに関係なく、早めの対処が必要そうですねとスタッフは結ぶ。
「攻撃手段は、ハサミ以外は未確定です。ただ、遠方から見ていた自警団員が泡のようなものを吐いているのを見たとのこと。注意してください」
そんなところでしょうか、とスタッフはいう。
「あ、領主の計らいで無事に確保できたら一緒に食べていいらしいですよ。羨ましいですね、畜生」
心の声をダダ漏れである。
「さて、どうします? 受けますか?」
そして、あなたたちに問いかけるのだった。
解説
●目的
カニを討伐して美味しくいただこう。
●敵
巨大ガニ1匹+中カニ3匹。
行ってみたら、おひきがいた感じです。
攻撃方法は共通で、ハサミによる斬撃と泡による遠距離攻撃です。
泡の方は、弾ける魔法攻撃のような感じです。
横にしか動けないと思ったら、縦に動けます。
ずもももと前に迫ってきます。お気をつけて。
●戦闘場所
木々に囲まれた沢です。
敵は水場からあまり動こうとしません。
ただし、攻撃されると獰猛になるのか迫ってきます。
割りと猛スピードで。
水の流れはありますが、基本的に立てます。
水の位置は足首ぐらいです。
奥には滝壺が見えますが、そこまで近づく必要性はないでしょう。
もちろん、そこへ突撃したらドボンっです。
●調理
基本的に領主のコックがしてくれます。
わがままに慣れているのか手早く、焼いたりゆがいたりしてくれます。
おすすめのリアルブルーのかに料理とか教えてあげると喜びます。
カニを討伐して美味しくいただこう。
●敵
巨大ガニ1匹+中カニ3匹。
行ってみたら、おひきがいた感じです。
攻撃方法は共通で、ハサミによる斬撃と泡による遠距離攻撃です。
泡の方は、弾ける魔法攻撃のような感じです。
横にしか動けないと思ったら、縦に動けます。
ずもももと前に迫ってきます。お気をつけて。
●戦闘場所
木々に囲まれた沢です。
敵は水場からあまり動こうとしません。
ただし、攻撃されると獰猛になるのか迫ってきます。
割りと猛スピードで。
水の流れはありますが、基本的に立てます。
水の位置は足首ぐらいです。
奥には滝壺が見えますが、そこまで近づく必要性はないでしょう。
もちろん、そこへ突撃したらドボンっです。
●調理
基本的に領主のコックがしてくれます。
わがままに慣れているのか手早く、焼いたりゆがいたりしてくれます。
おすすめのリアルブルーのかに料理とか教えてあげると喜びます。
マスターより
マッドクラブはおいしいらしい。
御影堂です。
カニなんて、久しく食べていません。
カニなんて、幻の存在です……。嘘です。美味しいですよね。
わがまま食いしん坊領主の願いを聞いて、腹を満たしてください。
御影堂です。
カニなんて、久しく食べていません。
カニなんて、幻の存在です……。嘘です。美味しいですよね。
わがまま食いしん坊領主の願いを聞いて、腹を満たしてください。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/08/12 11:49
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/08/04 23:02:22 |
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![]() |
相談卓 ハスキー(ka2447) 人間(リアルブルー)|20才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2014/08/09 20:10:06 |