ゲスト
(ka0000)
新人歓迎!さいきょう大猪
マスター:深夜真世

このシナリオは3日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在7人 / 4~7人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/11/30 22:00
- リプレイ完成予定
- 2015/12/12 22:00
オープニング
●
ここは、同盟領のとある田舎村。
その村の近くの森で。
「最近、ウサギやらを見んなったのぅ」
ぺきりと小枝を踏みしめ進みつつ、猟師の一人が言った。
「タヌキも同じじゃ。ま、農作物を荒らされんのはええこっちゃが……」
同行する猟師が同意する。が、止めた言葉には不安の響きが。
「それ。イノシシ程度なら鍋にしてしまやええが、クマあたりが出て来よる日にゃあ……」
「勘弁してやぁ。そんなんが村にでも来られた日にゃあ……」
「ん?」
ここで会話が途切れた。
森に異変があったのだ。
「な、何じゃ。このタマネギの腐ったようなにおいは?」
「おい、見ろ。木の幹が折れとるで!」
前方からのかすかな臭いにおいと明らかに自然に折れたのではない樹木を発見した。
駆け寄って調べてみると、折れた幹はまだ乾燥しきっていなかった。根の張る地面を確認するとやや浮き上がり、相当激しい勢いで何かがぶつかって折れたのだということが類推された。
「……そういや、村の古いのが『森で臭いにおいに出合ったらすぐ逃げろ』って」
「言ってたなぁ、亡くなったじーさんらが。『木々が折れてるならなお危険』だったか?」
顔を見合わせ言い伝えを思い出し一節ずつを言い合う。
「『なぜならそこはヤツの狩り場』……」
「『臭いにおいから逃げた獲物を追うため、ヤツは必ず戻って来る』ッ!」
「『ヤツの名は……』」
ごくり、と生唾を飲み込み頷き合うと、二人は一目散にその場を逃げ出した。
「ほ、ほへぇ……」
ここは、とある町のハンターオフィス。
未だ駆け出しの雰囲気の漂うハンター、南那初華(kz0135)が椅子に座って肩をすくめていた。
「そ、それで、『ヤツ』の名は?」
初華、ぐっと前のめにりなって聞く。
「ヤツの名?」
反対に座って彼女に話をしていたのは、背の低いオフィスの受付嬢。丸眼鏡がきらんと光る。ひい、と初華。
「ヤツの名は、その村で最も怖いとされている伝説の大猪『ロォリングサンダー』」
「ろ、ロォリングサンダー……」
うふふ、と不気味な微笑とともに初華の鼻先に顔を近付けて受付嬢は言う。復唱する初華、少しうぞぞっと身を縮めた。
「ど、どうしてそんな名前?」
「突っ込むこと稲妻の如く、転がり軸をずらすこと転石の如し」
「ほ、ほへぇ……」
「固い体毛刃を弾くこと岩の如く、転進して戻ってくること山彦の如し」
「どこぞの騎馬隊のような文言ね」
「あ、でもね」
ここで受付嬢、人差し指を立てた。
「突撃をかわされたあとの転進は転がるから素早い半面、真後ろに戻ってくることはないらしいの。だからだいたい三角形を描くみたいね」
もっとも、森の中だと木に当たって転進するようだけど、とかも。樹木が折れる理由であり、村人が危険を察知する手段でもある。
「と、とにかくロォリングサンダー一匹の退治ね?」
「そう。依頼してきた村の予算が低かったから、オフィス側から増額して新人用の依頼にしたんです。……だから、初華さんにも同行してもらいたくて」
受付嬢が気軽にそんなことを頼むのは、初華がクレープ屋台で主に働いて戦闘依頼にあまり出てないことを知ってるから。別にそれで悪いわけではないのだが、オフィス側としては依頼を受けて働いてもらいたいという事情がある。なぜなら……。
「こんなのでも戦力は戦力だし」
「んあっ! な、なんかゆった?」
おっと。受付嬢、思わず最後を口にしてしまったようで。
「別に。あくまで本音です」
「ひっどい言われよう……」
「でも、期待してるんですよ」
受付嬢の最後の言葉は業務的な口調ではなかった。
「うん! ……そんじゃ、やってみる!」
というわけで、初華とともに依頼のあった村に赴き、村への被害が出る前に大猪「ロォリングサンダー」を倒す人材、求ム。
ただし、ロォリングサンダーはすでに村に向かっており、森の手前の草原でハンターたちと出合うことになる。
ここは、同盟領のとある田舎村。
その村の近くの森で。
「最近、ウサギやらを見んなったのぅ」
ぺきりと小枝を踏みしめ進みつつ、猟師の一人が言った。
「タヌキも同じじゃ。ま、農作物を荒らされんのはええこっちゃが……」
同行する猟師が同意する。が、止めた言葉には不安の響きが。
「それ。イノシシ程度なら鍋にしてしまやええが、クマあたりが出て来よる日にゃあ……」
「勘弁してやぁ。そんなんが村にでも来られた日にゃあ……」
「ん?」
ここで会話が途切れた。
森に異変があったのだ。
「な、何じゃ。このタマネギの腐ったようなにおいは?」
「おい、見ろ。木の幹が折れとるで!」
前方からのかすかな臭いにおいと明らかに自然に折れたのではない樹木を発見した。
駆け寄って調べてみると、折れた幹はまだ乾燥しきっていなかった。根の張る地面を確認するとやや浮き上がり、相当激しい勢いで何かがぶつかって折れたのだということが類推された。
「……そういや、村の古いのが『森で臭いにおいに出合ったらすぐ逃げろ』って」
「言ってたなぁ、亡くなったじーさんらが。『木々が折れてるならなお危険』だったか?」
顔を見合わせ言い伝えを思い出し一節ずつを言い合う。
「『なぜならそこはヤツの狩り場』……」
「『臭いにおいから逃げた獲物を追うため、ヤツは必ず戻って来る』ッ!」
「『ヤツの名は……』」
ごくり、と生唾を飲み込み頷き合うと、二人は一目散にその場を逃げ出した。
「ほ、ほへぇ……」
ここは、とある町のハンターオフィス。
未だ駆け出しの雰囲気の漂うハンター、南那初華(kz0135)が椅子に座って肩をすくめていた。
「そ、それで、『ヤツ』の名は?」
初華、ぐっと前のめにりなって聞く。
「ヤツの名?」
反対に座って彼女に話をしていたのは、背の低いオフィスの受付嬢。丸眼鏡がきらんと光る。ひい、と初華。
「ヤツの名は、その村で最も怖いとされている伝説の大猪『ロォリングサンダー』」
「ろ、ロォリングサンダー……」
うふふ、と不気味な微笑とともに初華の鼻先に顔を近付けて受付嬢は言う。復唱する初華、少しうぞぞっと身を縮めた。
「ど、どうしてそんな名前?」
「突っ込むこと稲妻の如く、転がり軸をずらすこと転石の如し」
「ほ、ほへぇ……」
「固い体毛刃を弾くこと岩の如く、転進して戻ってくること山彦の如し」
「どこぞの騎馬隊のような文言ね」
「あ、でもね」
ここで受付嬢、人差し指を立てた。
「突撃をかわされたあとの転進は転がるから素早い半面、真後ろに戻ってくることはないらしいの。だからだいたい三角形を描くみたいね」
もっとも、森の中だと木に当たって転進するようだけど、とかも。樹木が折れる理由であり、村人が危険を察知する手段でもある。
「と、とにかくロォリングサンダー一匹の退治ね?」
「そう。依頼してきた村の予算が低かったから、オフィス側から増額して新人用の依頼にしたんです。……だから、初華さんにも同行してもらいたくて」
受付嬢が気軽にそんなことを頼むのは、初華がクレープ屋台で主に働いて戦闘依頼にあまり出てないことを知ってるから。別にそれで悪いわけではないのだが、オフィス側としては依頼を受けて働いてもらいたいという事情がある。なぜなら……。
「こんなのでも戦力は戦力だし」
「んあっ! な、なんかゆった?」
おっと。受付嬢、思わず最後を口にしてしまったようで。
「別に。あくまで本音です」
「ひっどい言われよう……」
「でも、期待してるんですよ」
受付嬢の最後の言葉は業務的な口調ではなかった。
「うん! ……そんじゃ、やってみる!」
というわけで、初華とともに依頼のあった村に赴き、村への被害が出る前に大猪「ロォリングサンダー」を倒す人材、求ム。
ただし、ロォリングサンダーはすでに村に向かっており、森の手前の草原でハンターたちと出合うことになる。
解説
●解説
※この依頼は「新人歓迎!」と銘打っているとおり、新規登録PLさんのPCさんや、新たにPCを作成してレベルの低いPCさん向けです。戦果を重ねたPCさんの参加を制限するものではありませんが、もしも参加する場合は新人PCさんと一緒に戦い、交流する姿勢でよろしくお願いします。
森から出てきた伝説の大猪「ロォリングサンダー」一匹と草原で戦い倒してください。
ロォリングサンダーは雑魔などではなく通常のケモノです。
大きさは、体高は成年男性ほど。体長はリアルブルーの一般車両程度。つまり業務用箱バンタイプの車両みたいなものと考えてください。
攻撃は、モーレツな突進などからの体当たり。横転が得意で各種応用してきます。また、OPの情報から類推される攻撃を繰り出してきます。
反り返った二本の牙は主にディフェンスで使ってきます。
とはいえ、カタログスペック的にはバッドステータスのない通常状態であれば駆け出しの開拓者6人+南那初華で十分退治できます。
戦場は見通しのいい、広い草原です。
ただ、縦長の岩がところどころ、大地から顔を出しそそり立っています。身を隠すのにちょうどいいでしょう。
初華の武器はデリンジャーなので、一人だと岩に隠れて近寄ったら撃つという消極的な戦闘になりそうです。意訳するとほぼ役立たず。一緒に戦うと頑張ってついていって健気にサポートするでしょう。
村の歴史を紐解くと、ロォリングサンダーは一匹というわけではなく過去には無事に退治もしているようですね。その時は牡丹鍋をして風呂に入ったそうです。
もっとも、一時期に何匹も出てくるというわけではないようですね。長い年月を掛けて、通常のイノシシサイズから育つのでしょう。
※この依頼は「新人歓迎!」と銘打っているとおり、新規登録PLさんのPCさんや、新たにPCを作成してレベルの低いPCさん向けです。戦果を重ねたPCさんの参加を制限するものではありませんが、もしも参加する場合は新人PCさんと一緒に戦い、交流する姿勢でよろしくお願いします。
森から出てきた伝説の大猪「ロォリングサンダー」一匹と草原で戦い倒してください。
ロォリングサンダーは雑魔などではなく通常のケモノです。
大きさは、体高は成年男性ほど。体長はリアルブルーの一般車両程度。つまり業務用箱バンタイプの車両みたいなものと考えてください。
攻撃は、モーレツな突進などからの体当たり。横転が得意で各種応用してきます。また、OPの情報から類推される攻撃を繰り出してきます。
反り返った二本の牙は主にディフェンスで使ってきます。
とはいえ、カタログスペック的にはバッドステータスのない通常状態であれば駆け出しの開拓者6人+南那初華で十分退治できます。
戦場は見通しのいい、広い草原です。
ただ、縦長の岩がところどころ、大地から顔を出しそそり立っています。身を隠すのにちょうどいいでしょう。
初華の武器はデリンジャーなので、一人だと岩に隠れて近寄ったら撃つという消極的な戦闘になりそうです。意訳するとほぼ役立たず。一緒に戦うと頑張ってついていって健気にサポートするでしょう。
村の歴史を紐解くと、ロォリングサンダーは一匹というわけではなく過去には無事に退治もしているようですね。その時は牡丹鍋をして風呂に入ったそうです。
もっとも、一時期に何匹も出てくるというわけではないようですね。長い年月を掛けて、通常のイノシシサイズから育つのでしょう。
マスターより
まだ寝ないならこんばんは、深夜真世です。
別に最強というわけではないどころかあんまり強くないのでタイトルはひらがな表記です。
とにかくそんな大猪退治。村へ向かってきてたのは、第一発見者の猟師二人がきびすを返したその足跡の方向から、そちらに獲物が逃げたと判断されたのでしょうね。
想定戦場から村までは十分距離があるので、よほどのことがないと「戦闘してたらいつの間にか村がこんな近くに!」みたいなことにはならないのでご安心を。
ぜひ、類推戦闘を楽しんでください。
では、よろしくお願いします。
別に最強というわけではないどころかあんまり強くないのでタイトルはひらがな表記です。
とにかくそんな大猪退治。村へ向かってきてたのは、第一発見者の猟師二人がきびすを返したその足跡の方向から、そちらに獲物が逃げたと判断されたのでしょうね。
想定戦場から村までは十分距離があるので、よほどのことがないと「戦闘してたらいつの間にか村がこんな近くに!」みたいなことにはならないのでご安心を。
ぜひ、類推戦闘を楽しんでください。
では、よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/12/10 23:39
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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作戦相談卓 鞍馬 真(ka5819) 人間(リアルブルー)|22才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2015/11/30 15:13:16 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/11/30 09:07:58 |