ゲスト
(ka0000)
『過去』の罪科
マスター:赤山優牙

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/12/03 22:00
- リプレイ完成予定
- 2015/12/17 22:00
オープニング
――大峡谷にほど近い王国北部
一人の老人が街道で亜人を追い払っている。
圧倒的な火力。マテリアルの光が迸り、直撃した亜人は倒れていった。
「雑魚じゃのぉ」
つまらぬ様子で機導術を放ち――やがて、襲撃してきた亜人は慌てた様子で逃げ去った。
「さてと……生存者はいない様子じゃな」
辺りを見渡す。
どこかの村から避難する途中だったのか、規模の大きい行商だったのか、多くの人々が倒れていた。
その一人一人の遺体を確認し、やがて、一人の少女を見つけた。
「背丈……髪色……まぁ、いいじゃろ」
息絶えた少女を担ぐ老人。
「さて、『戦慄の機導師』とはよく言われたものじゃ」
死体に工作するなど、常識では有り得ない事でも、この老人はやってのける。
若い頃、目的の為であればいかなる手段で淡々と任務を遂行する姿に、渾名つけられた称号のようなものだった。
●ブルダズルダの街
この街と一帯を治めている領主は、隣のフレッサ領の領主と同じく、悪い評判の領主であった。
「フレッサ領主め! 上手い事、取り入りやがって!」
機嫌を悪いのを隠そうともせず、持っていた報告書の束をぶちまける。
その書類には、数ヶ月前、フレッサ領が歪虚によって侵攻された際、ブルダズルダ領主の私兵が、フレッサ領内で悪事を働いていた事が記されていた。
部隊の動き、強奪された資産等、詳細に記録されている。
フレッサ領主は、王家派から貴族派の参加に入ったようで、その支援をもとに、フレッサの街の復興は目覚ましい。そういう意味でも注目の貴族であったから、掠奪の件については注目もされるだろう。
「なんとか、せねば……なんとか……」
ブツブツと呟きながら部屋の中をぐるぐると回る。
その時、ぶちまけた書類の中に、一枚の書類が目に留まった。
「歪虚の残党が領内に……歪虚の協力者と思われる少女の存在……」
そして、閃いた。
もし、この残党を追い払う事ができれば。そして、歪虚の協力者である少女を捕まえる事ができれば。
「誰ぞ! おるか!」
その叫びに数人の兵士達がドタドタと集まった。
「我が領内に潜伏し、歪虚の協力者である小娘を捕まえるのじゃ! そして、尋問して歪虚の情報を得るのだ!」
「分かりました」
「捕まえて、情報を得た後、その小娘は、貴様らの自由にしていいぞ。褒美もつけよう」
その言葉に兵士達は下衆な歓声をあげた。
●リゼリオ
小隊の部下から届いた報告書を読み――ソルラは顔を伏せた。
「シャルさん……」
王国西部ブルダズルダの街周辺の小さい村に現れた歪虚ズールと戦い、そして、戦死したという事が記されていた。
優秀な騎士だった。ソルラの一期上で、青の隊には珍しく武勇に優れていた。一部団員の間では次期青の隊隊長候補の一人と目されていた程度に。
将来の夢は、システィーナ姫を支える騎士団長になると宣言していたのに……。
「これは、私自らが赴く必要がありそうですね」
歪虚ズール、そして、角折の歪虚ネル・ベルの存在。
皇帝から借りたままの歪虚の存在を知らせる装置を、いつまでも、移住民街で置いておくわけにはいかない。
「けど、北伐の状況も芳しくない……」
大きな怪我を負った人の中に、見知った名前があった。ちょうど一年程前、依頼で一緒になったハンターだっただけにショックが大きい。
悩んだ末に、ソルラは指示書を書き始めた。
今は歪虚王への対処が重要だ。南下を許し過ぎると、惨事が広がってしまう。
「皆さん、頼みましたよ」
蝋でしっかりと封をして、ソルラは呟いた。
●とあるハンターオフィス
「……今度の依頼は、王国からじゃなくて、ハンターオフィスから~?」
受付嬢兼報告官のミノリが変な声を出していた。
覚醒者が歪虚の手下か協力者をしているという情報から、ハンターズソサエティとしての繋がりがあるのかないのか、確認する必要があった。
ハンターの信用問題になるからだ。
「それで、ブルダズルダの街の衛兵よりも、早く、覚醒者を捕まえると……」
資料には覚醒者の特徴が記されていた。
「名前はノゾミ。緑色のふわゆるくるくるの髪が特徴的。美少女。胸が……残念!? なにこの、資料!」
思わず資料を叩きつけるミノリ。
後でこのふざけた資料を作った奴を痛めつけようと心に決める。
「美少女を探す依頼、誰か受けませんかぁ!」
●???
幾何学模様が美しい角を持つ歪虚がある知らせを読んでいた。
「討たれたのか……クラベル……愚かな」
「お、お知り合いなのですか?」
とある街の領主がオドオドとしながら訊ねた。この知らせを持ってきた張本人だ。
彼は貴族に広がるネットワークから得た情報を、歪虚――ネル・ベル――に伝える役目を持っている。
「知り合い? そうだな……そんな、所だな。敵を侮り、鍛錬を怠った結果、敗れた者の存在など」
一方、歪虚自身は更なる高みを目指している。
王国北部の街で得たマテリアル。配下の歪虚ズールの上納。ハンター達との戦闘。
経験とマテリアルを得て、歪虚は強くなっていく。その成長スピードはハンター達に劣ってはいないはずだ。
「私はもっと強くなる。私なりの方法でな」
歪虚は高らかな笑い声をあげた。
一人の老人が街道で亜人を追い払っている。
圧倒的な火力。マテリアルの光が迸り、直撃した亜人は倒れていった。
「雑魚じゃのぉ」
つまらぬ様子で機導術を放ち――やがて、襲撃してきた亜人は慌てた様子で逃げ去った。
「さてと……生存者はいない様子じゃな」
辺りを見渡す。
どこかの村から避難する途中だったのか、規模の大きい行商だったのか、多くの人々が倒れていた。
その一人一人の遺体を確認し、やがて、一人の少女を見つけた。
「背丈……髪色……まぁ、いいじゃろ」
息絶えた少女を担ぐ老人。
「さて、『戦慄の機導師』とはよく言われたものじゃ」
死体に工作するなど、常識では有り得ない事でも、この老人はやってのける。
若い頃、目的の為であればいかなる手段で淡々と任務を遂行する姿に、渾名つけられた称号のようなものだった。
●ブルダズルダの街
この街と一帯を治めている領主は、隣のフレッサ領の領主と同じく、悪い評判の領主であった。
「フレッサ領主め! 上手い事、取り入りやがって!」
機嫌を悪いのを隠そうともせず、持っていた報告書の束をぶちまける。
その書類には、数ヶ月前、フレッサ領が歪虚によって侵攻された際、ブルダズルダ領主の私兵が、フレッサ領内で悪事を働いていた事が記されていた。
部隊の動き、強奪された資産等、詳細に記録されている。
フレッサ領主は、王家派から貴族派の参加に入ったようで、その支援をもとに、フレッサの街の復興は目覚ましい。そういう意味でも注目の貴族であったから、掠奪の件については注目もされるだろう。
「なんとか、せねば……なんとか……」
ブツブツと呟きながら部屋の中をぐるぐると回る。
その時、ぶちまけた書類の中に、一枚の書類が目に留まった。
「歪虚の残党が領内に……歪虚の協力者と思われる少女の存在……」
そして、閃いた。
もし、この残党を追い払う事ができれば。そして、歪虚の協力者である少女を捕まえる事ができれば。
「誰ぞ! おるか!」
その叫びに数人の兵士達がドタドタと集まった。
「我が領内に潜伏し、歪虚の協力者である小娘を捕まえるのじゃ! そして、尋問して歪虚の情報を得るのだ!」
「分かりました」
「捕まえて、情報を得た後、その小娘は、貴様らの自由にしていいぞ。褒美もつけよう」
その言葉に兵士達は下衆な歓声をあげた。
●リゼリオ
小隊の部下から届いた報告書を読み――ソルラは顔を伏せた。
「シャルさん……」
王国西部ブルダズルダの街周辺の小さい村に現れた歪虚ズールと戦い、そして、戦死したという事が記されていた。
優秀な騎士だった。ソルラの一期上で、青の隊には珍しく武勇に優れていた。一部団員の間では次期青の隊隊長候補の一人と目されていた程度に。
将来の夢は、システィーナ姫を支える騎士団長になると宣言していたのに……。
「これは、私自らが赴く必要がありそうですね」
歪虚ズール、そして、角折の歪虚ネル・ベルの存在。
皇帝から借りたままの歪虚の存在を知らせる装置を、いつまでも、移住民街で置いておくわけにはいかない。
「けど、北伐の状況も芳しくない……」
大きな怪我を負った人の中に、見知った名前があった。ちょうど一年程前、依頼で一緒になったハンターだっただけにショックが大きい。
悩んだ末に、ソルラは指示書を書き始めた。
今は歪虚王への対処が重要だ。南下を許し過ぎると、惨事が広がってしまう。
「皆さん、頼みましたよ」
蝋でしっかりと封をして、ソルラは呟いた。
●とあるハンターオフィス
「……今度の依頼は、王国からじゃなくて、ハンターオフィスから~?」
受付嬢兼報告官のミノリが変な声を出していた。
覚醒者が歪虚の手下か協力者をしているという情報から、ハンターズソサエティとしての繋がりがあるのかないのか、確認する必要があった。
ハンターの信用問題になるからだ。
「それで、ブルダズルダの街の衛兵よりも、早く、覚醒者を捕まえると……」
資料には覚醒者の特徴が記されていた。
「名前はノゾミ。緑色のふわゆるくるくるの髪が特徴的。美少女。胸が……残念!? なにこの、資料!」
思わず資料を叩きつけるミノリ。
後でこのふざけた資料を作った奴を痛めつけようと心に決める。
「美少女を探す依頼、誰か受けませんかぁ!」
●???
幾何学模様が美しい角を持つ歪虚がある知らせを読んでいた。
「討たれたのか……クラベル……愚かな」
「お、お知り合いなのですか?」
とある街の領主がオドオドとしながら訊ねた。この知らせを持ってきた張本人だ。
彼は貴族に広がるネットワークから得た情報を、歪虚――ネル・ベル――に伝える役目を持っている。
「知り合い? そうだな……そんな、所だな。敵を侮り、鍛錬を怠った結果、敗れた者の存在など」
一方、歪虚自身は更なる高みを目指している。
王国北部の街で得たマテリアル。配下の歪虚ズールの上納。ハンター達との戦闘。
経験とマテリアルを得て、歪虚は強くなっていく。その成長スピードはハンター達に劣ってはいないはずだ。
「私はもっと強くなる。私なりの方法でな」
歪虚は高らかな笑い声をあげた。
解説
●目的
対象者の捕縛
●内容
緑髪の少女ノゾミを捕まえる
●注意事項(失敗条件)
ノゾミの死亡
ブルダズルダの街の兵士によるノゾミの捕縛
●探索
ブルダズルダの街中での探索となります
以下の範囲を探索の目安とします
1 正門
2 大通り
3 市場
4 歓楽街
5 住宅街
6 広場
●発見時
居場所を特定できたら、ノゾミの元へと到着します。
ハンターが接触してきたら、スライム状の雑魔が入った壺を床にたたきつけて逃げ出そうとします
ハンター達の説得を聞くつもりはない様子です
●ノゾミ
緑髪の少女。年齢13~14歳位。ふわゆるくるくるの緑髪で緑眼。
青黒いドレスに魔導機械が埋め込まれているガントレットで武装。機導師。
初登場は【黒祀】深き絶望の環の中で。
以後、港町や古都、ウィーダの街での事件に関与していると思われる。
その被害者・犠牲者はおおよそ20人程
●その他
第13独立小隊国内潜伏歪虚追跡調査隊、通称『アルテミス』の兵士達もノゾミを探索しています。ハンターが『アルテミス』小隊員であれば、情報協力の可能性もあります。
ブルダズルダの街の兵士達も探索していますが、こちらはハンター達に対して敵対的です。
対象者の捕縛
●内容
緑髪の少女ノゾミを捕まえる
●注意事項(失敗条件)
ノゾミの死亡
ブルダズルダの街の兵士によるノゾミの捕縛
●探索
ブルダズルダの街中での探索となります
以下の範囲を探索の目安とします
1 正門
2 大通り
3 市場
4 歓楽街
5 住宅街
6 広場
●発見時
居場所を特定できたら、ノゾミの元へと到着します。
ハンターが接触してきたら、スライム状の雑魔が入った壺を床にたたきつけて逃げ出そうとします
ハンター達の説得を聞くつもりはない様子です
●ノゾミ
緑髪の少女。年齢13~14歳位。ふわゆるくるくるの緑髪で緑眼。
青黒いドレスに魔導機械が埋め込まれているガントレットで武装。機導師。
初登場は【黒祀】深き絶望の環の中で。
以後、港町や古都、ウィーダの街での事件に関与していると思われる。
その被害者・犠牲者はおおよそ20人程
●その他
第13独立小隊国内潜伏歪虚追跡調査隊、通称『アルテミス』の兵士達もノゾミを探索しています。ハンターが『アルテミス』小隊員であれば、情報協力の可能性もあります。
ブルダズルダの街の兵士達も探索していますが、こちらはハンター達に対して敵対的です。
マスターより
●ご挨拶
皆さん、お元気ですか? 赤山です。
いよいよ、【ノゾミの大冒険 第11歩(話)】です。依頼名は副題になります。
最終話へと繋がる事ができる、大事な依頼。なにとぞ、よろしくお願いします。
告知無しでの突然のシナリオ公開。諸々お察し頂けると幸いです。
●攻略のヒント
過去依頼(ノゾミの大冒険以外)の中に、あるかもですね?
皆さん、お元気ですか? 赤山です。
いよいよ、【ノゾミの大冒険 第11歩(話)】です。依頼名は副題になります。
最終話へと繋がる事ができる、大事な依頼。なにとぞ、よろしくお願いします。
告知無しでの突然のシナリオ公開。諸々お察し頂けると幸いです。
●攻略のヒント
過去依頼(ノゾミの大冒険以外)の中に、あるかもですね?
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/12/08 05:51
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/11/29 00:54:36 |
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![]() |
【相談卓】過去に向き合うとき Uisca=S=Amhran(ka0754) エルフ|17才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2015/12/03 00:37:53 |