ゲスト
(ka0000)
心優しき商人の懇願
マスター:鳴海惣流

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在7人 / 4~7人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/12/04 15:00
- リプレイ完成予定
- 2015/12/13 15:00
オープニング
●
グルノア村を、ゴブリンの手から取り戻したい――。
グラズヘイム王国のとあるハンター支部。商人のダンダ・ダッダは訪れるなり、受付の若い男性へ泣きそうな顔で依頼を出した。
ゴブリンたちに占拠され、後方拠点として使用されていたのがグルノア村だった。ゴブリンの脅威はひとまず去ったものの、傷跡は今も各地に残っている。
「ハンターへ依頼しなくとも、王国軍、もしくは領主が私兵を派遣して解放するのでは?」
茨小鬼を率いていた巨躯のゴブリンが退治されたという話は、この支部にも伝わっている。統率者がいなくなれば、あとは残党を掃討するだけだ。各領地に残るゴブリンを、それぞれの領主が放置しておくとも思えない。
そうした理由も合わせて説明したのだが、依頼に来たダンダ・ダッダはひたすら頭を下げ続ける。繰り返されるお願いしますの言葉に、並々ならぬ一生懸命さを感じた受付の男性は何か事情があるのですかと尋ねた。
「グルノア村は私の故郷なのです! そこに妻も娘もいるんです! 村から避難した住民が暮らす町へ行ってみましたが、そこにはいませんでした。だから、ですから……!」
目の前で号泣するダンダを見て、受付の男性は何も言えなくなってしまう。
「これまではゴブリンの後方拠点に使われてる可能性が高いとかで、迂闊に攻め入ったりはできませんでしたが、争いはひと段落したらしいのです。すぐさま私は領主様へお願いしに行きました!」
しかし遠征で疲弊していた領主はすぐに兵を出せないと言い、逆に少し待ってほしいとお願いされた。本来ならそれでいいかもしれないが、ダンダはすぐにでも妻子の安否を確認したかった。
「村に残るゴブリンの数が少ないのであればと考え、こうしてハンターの方々へお願いに来たのです! どうか、どうか! 引き受けてください!」
「ですが、どれくらいゴブリンが残っているかもわからない現状では……」
「調べて来ました! 遠目から見える範囲でしかありませんが、強そうなのが一体いました。確か……ガガンとか呼ばれていたはずです。遠目から見た印象では、あまり巨大には思えませんでした。ただ、テキパキと他のゴブリンへ指示を出していました。もしかしたら頭がいいというか、狡猾なタイプなのかもしれません」
ダンダの話を聞いた瞬間、受付の男性は顔色を変えた。
「いくら生まれ故郷とはいえ、ゴブリンの後方拠点にされていた場所へひとりで行ったのですか!?」
もしかしなくとも危険すぎる。仮にゴブリンに発見でもされていたら、ダンダの命はなかったはずだ。
「す、すみません。ですが、いてもたってもいられず……! と、とにかく、これが村の地図です」
村にあった家屋の半分以上は倒壊しており、かろうじて残っていた家をゴブリンたちは根城にしているみたいだった。
住民を奴隷のように働かせている場面も目撃したが、最後までダンダの妻子の姿は確認できなかった。
生きているのか死んでるのかもわからず、村人がどこへ収容されてるのかも正確にはわからない。
「どうやら、村の中に点在する家の中に、まとめて押し込まれてるみたいなのですが、その時々で変えられてるみたいなのです」
額に滲む冷や汗を、ダンダが手の甲で拭う。
「法則みたいなのはなく、ゴブリンの気分で変えられてるみたいです。私が調べられたのはここまででして……」
そこまで言ったあと、ダンダは再びすがるように受付の男性を見た。
「どうか! どうかお願いします! お願いします……!」
●
受付の男性は、訪れたハンターに依頼の説明をする。ダンダ・ダッダという商人から出された依頼の内容を。
「依頼者は商人のダンダ・ダッダさんです。目的はゴブリンに占拠されてしまった村グルノアの奪還。今回の依頼に関して、領主の私兵の派遣等、援軍は期待できないそうです。部隊を再編制できるようになれば、支配された村の奪還作戦が開始されるのでしょうが、依頼人の強い要望でハンターに依頼が出されました」
ダンダから受け取っていた地図を使い、受付の男性は説明を継続する。
「侵攻時に破壊されてしまったせいで、村に残っている家は僅か。そのうちのひとつに、生き残った住民が捕らわれている模様です。依頼者は住民はもちろん、とにかく妻子の安否を確認したいみたいです。ゴブリンの殲滅は当然ですが、生き残っている住民がいれば、そちらの方もお願いします。しかしながら、どのくらいの人数が無事かなどの詳細は判明しておりません。住民の保護は後回しにして、一気にゴブリンを倒してしまうのも手かもしれませんね。ゴブリンは数匹ですが、大将格がいるようです。占拠されていた事情を考慮すれば、茨小鬼がいても不思議はないです。真っ先にボスを倒し、他のゴブリンの戦意を削ぐのも有効かと思います」
一度言葉を切ったあとで、受付の男性は依頼の詳細を聞きに来たハンターを真っ直ぐに見た。
「確実に戦闘になります。いまだ敵の支配下にある拠点ということで、不明な点も多いです。依頼を引き受ける際は十分な準備をし、気をつけて行動するようにしてください」
グルノア村を、ゴブリンの手から取り戻したい――。
グラズヘイム王国のとあるハンター支部。商人のダンダ・ダッダは訪れるなり、受付の若い男性へ泣きそうな顔で依頼を出した。
ゴブリンたちに占拠され、後方拠点として使用されていたのがグルノア村だった。ゴブリンの脅威はひとまず去ったものの、傷跡は今も各地に残っている。
「ハンターへ依頼しなくとも、王国軍、もしくは領主が私兵を派遣して解放するのでは?」
茨小鬼を率いていた巨躯のゴブリンが退治されたという話は、この支部にも伝わっている。統率者がいなくなれば、あとは残党を掃討するだけだ。各領地に残るゴブリンを、それぞれの領主が放置しておくとも思えない。
そうした理由も合わせて説明したのだが、依頼に来たダンダ・ダッダはひたすら頭を下げ続ける。繰り返されるお願いしますの言葉に、並々ならぬ一生懸命さを感じた受付の男性は何か事情があるのですかと尋ねた。
「グルノア村は私の故郷なのです! そこに妻も娘もいるんです! 村から避難した住民が暮らす町へ行ってみましたが、そこにはいませんでした。だから、ですから……!」
目の前で号泣するダンダを見て、受付の男性は何も言えなくなってしまう。
「これまではゴブリンの後方拠点に使われてる可能性が高いとかで、迂闊に攻め入ったりはできませんでしたが、争いはひと段落したらしいのです。すぐさま私は領主様へお願いしに行きました!」
しかし遠征で疲弊していた領主はすぐに兵を出せないと言い、逆に少し待ってほしいとお願いされた。本来ならそれでいいかもしれないが、ダンダはすぐにでも妻子の安否を確認したかった。
「村に残るゴブリンの数が少ないのであればと考え、こうしてハンターの方々へお願いに来たのです! どうか、どうか! 引き受けてください!」
「ですが、どれくらいゴブリンが残っているかもわからない現状では……」
「調べて来ました! 遠目から見える範囲でしかありませんが、強そうなのが一体いました。確か……ガガンとか呼ばれていたはずです。遠目から見た印象では、あまり巨大には思えませんでした。ただ、テキパキと他のゴブリンへ指示を出していました。もしかしたら頭がいいというか、狡猾なタイプなのかもしれません」
ダンダの話を聞いた瞬間、受付の男性は顔色を変えた。
「いくら生まれ故郷とはいえ、ゴブリンの後方拠点にされていた場所へひとりで行ったのですか!?」
もしかしなくとも危険すぎる。仮にゴブリンに発見でもされていたら、ダンダの命はなかったはずだ。
「す、すみません。ですが、いてもたってもいられず……! と、とにかく、これが村の地図です」
村にあった家屋の半分以上は倒壊しており、かろうじて残っていた家をゴブリンたちは根城にしているみたいだった。
住民を奴隷のように働かせている場面も目撃したが、最後までダンダの妻子の姿は確認できなかった。
生きているのか死んでるのかもわからず、村人がどこへ収容されてるのかも正確にはわからない。
「どうやら、村の中に点在する家の中に、まとめて押し込まれてるみたいなのですが、その時々で変えられてるみたいなのです」
額に滲む冷や汗を、ダンダが手の甲で拭う。
「法則みたいなのはなく、ゴブリンの気分で変えられてるみたいです。私が調べられたのはここまででして……」
そこまで言ったあと、ダンダは再びすがるように受付の男性を見た。
「どうか! どうかお願いします! お願いします……!」
●
受付の男性は、訪れたハンターに依頼の説明をする。ダンダ・ダッダという商人から出された依頼の内容を。
「依頼者は商人のダンダ・ダッダさんです。目的はゴブリンに占拠されてしまった村グルノアの奪還。今回の依頼に関して、領主の私兵の派遣等、援軍は期待できないそうです。部隊を再編制できるようになれば、支配された村の奪還作戦が開始されるのでしょうが、依頼人の強い要望でハンターに依頼が出されました」
ダンダから受け取っていた地図を使い、受付の男性は説明を継続する。
「侵攻時に破壊されてしまったせいで、村に残っている家は僅か。そのうちのひとつに、生き残った住民が捕らわれている模様です。依頼者は住民はもちろん、とにかく妻子の安否を確認したいみたいです。ゴブリンの殲滅は当然ですが、生き残っている住民がいれば、そちらの方もお願いします。しかしながら、どのくらいの人数が無事かなどの詳細は判明しておりません。住民の保護は後回しにして、一気にゴブリンを倒してしまうのも手かもしれませんね。ゴブリンは数匹ですが、大将格がいるようです。占拠されていた事情を考慮すれば、茨小鬼がいても不思議はないです。真っ先にボスを倒し、他のゴブリンの戦意を削ぐのも有効かと思います」
一度言葉を切ったあとで、受付の男性は依頼の詳細を聞きに来たハンターを真っ直ぐに見た。
「確実に戦闘になります。いまだ敵の支配下にある拠点ということで、不明な点も多いです。依頼を引き受ける際は十分な準備をし、気をつけて行動するようにしてください」
解説
●目的
ゴブリンの殲滅
●簡易map
ABCDEFGHI 1マス=4sq。移動や射程などが影響を受ける
a□□□□□□□□□ map外へはみ出しての行動は不可
b□□□□1□□□□ ■=民家
c□■2□□□2■□
d□2□□□□□2□ 1=茨小鬼ガガン
e□□□□□□□□□ 2=ゴブリンLV5
f□□■2□2■□□
g□□2□□□2□□ ハ=ハンター初期位置
h□□□□□□□□□
i□□□□ハ□□□□
※増援無。ハンターはここまで詳細に敵の配置は知りません。ダンダの情報で、村の配置などはわかっています。
●敵情報
名前 生命力 回避 受け 防御 攻撃 命中 移動 性格 行動
茨小鬼ガガン 高 中 中 高 高 高 中 狡猾 相手を観察し、部下に的確な指示を出す。軍師タイプ
ゴブリンLV5 中 中 中 低 中 中 中 単純 ガガンの指示によって行動します。
※ガガンは槍。他のゴブリンは爪で攻撃します。
●成功条件
成功=ゴブリンを殲滅する
失敗=ゴブリン殲滅の失敗
●その他情報
四つある民家のうち、どこかにまとめて収容されている。詳しい人数は現時点で不明だが、十人以下。ダンダの妻子の安否は不明。
民家に重なる形で到達すれば、中の様子を確認できる。確認が終わるまでは1ラウンドを要し、その間は無防備となり、回避と受けが半減。
住民はハンターの指示に従うが、弱っているため急いで動けない。移動は1ラウンドで1マス。ゴブリンの標的にもなる。ハンターが救出するまでは、ガガンの指示により、ゴブリンは住民のいる家に手を出さない(ハンターをおびき寄せる罠として使用しようとするため)
ゴブリンの殲滅
●簡易map
ABCDEFGHI 1マス=4sq。移動や射程などが影響を受ける
a□□□□□□□□□ map外へはみ出しての行動は不可
b□□□□1□□□□ ■=民家
c□■2□□□2■□
d□2□□□□□2□ 1=茨小鬼ガガン
e□□□□□□□□□ 2=ゴブリンLV5
f□□■2□2■□□
g□□2□□□2□□ ハ=ハンター初期位置
h□□□□□□□□□
i□□□□ハ□□□□
※増援無。ハンターはここまで詳細に敵の配置は知りません。ダンダの情報で、村の配置などはわかっています。
●敵情報
名前 生命力 回避 受け 防御 攻撃 命中 移動 性格 行動
茨小鬼ガガン 高 中 中 高 高 高 中 狡猾 相手を観察し、部下に的確な指示を出す。軍師タイプ
ゴブリンLV5 中 中 中 低 中 中 中 単純 ガガンの指示によって行動します。
※ガガンは槍。他のゴブリンは爪で攻撃します。
●成功条件
成功=ゴブリンを殲滅する
失敗=ゴブリン殲滅の失敗
●その他情報
四つある民家のうち、どこかにまとめて収容されている。詳しい人数は現時点で不明だが、十人以下。ダンダの妻子の安否は不明。
民家に重なる形で到達すれば、中の様子を確認できる。確認が終わるまでは1ラウンドを要し、その間は無防備となり、回避と受けが半減。
住民はハンターの指示に従うが、弱っているため急いで動けない。移動は1ラウンドで1マス。ゴブリンの標的にもなる。ハンターが救出するまでは、ガガンの指示により、ゴブリンは住民のいる家に手を出さない(ハンターをおびき寄せる罠として使用しようとするため)
マスターより
お世話になっております、鳴海惣流です。
今回の依頼はグルノア村の解放です。
依頼開始時点でPCは知り得ない情報となりますが、ダンダの妻はすでに死亡。娘は生存していますが、瀕死で危険な状態になっています。
大成功への道は依頼の達成に加えて……となります。
それでは、皆様の参加をお待ちしております。
よろしくお願いします。
今回の依頼はグルノア村の解放です。
依頼開始時点でPCは知り得ない情報となりますが、ダンダの妻はすでに死亡。娘は生存していますが、瀕死で危険な状態になっています。
大成功への道は依頼の達成に加えて……となります。
それでは、皆様の参加をお待ちしております。
よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/12/09 04:23
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 カイン・A・A・カーナボン(ka5336) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2015/12/04 03:24:36 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/12/01 20:14:16 |