• 深棲
  • 戦闘

【深棲】船上にて、船酔い注意

マスター:植田誠

シナリオ形態
ショート

関連ユニオン
APV

難易度
普通
オプション
  • relation
参加費
1,000
参加人数
現在8人 / 4~8人
マテリアルリンク
報酬
普通
相談期間
5日
プレイング締切
2014/08/11 09:00
リプレイ完成予定
2014/08/20 09:00

オープニング


 ベルトルードから一隻の船が出港した。大規模作戦に備え帝国軍が準備した比較的大きな物資輸送船だ。
 歪虚の襲撃なども考慮して兵士の他雇われたハンターも同乗していたが……天候は良好、波も穏やか。先行して航路の確認を行っているグリフォンライダーからも特に報せは入っていない。
 船員たちも割とのんびり船旅を楽しむ余裕があった。

 ……それから数十分後。

「……もう駄目だ……グぇボボボボ……」
「や、やめろ……俺まで貰って……ウッ……ゲボァ!」
「ウェ……はぁ、大丈夫。もう大丈bオボロ゛ロ゛ロ゛ロ゛ロ゛ロ゛!」
 船上は嘔吐のオンパレードにより地獄と化していた。
 そこら中で「オボロシャァッ!」「エレエレエレエレ……」等と言った様々な吐き方をする人々。
 これは、いわゆる船酔いというやつだ。まぁさして珍しいものでは無い。
 ただ奇妙だったのは……帝国の兵士だけではなく、本来船に乗り慣れているはずの船乗りまでもが船酔いらしき症状が現れているという点だ。
「ウップ……危ない危ない」
 いい歳こいたおっさん……もとい錬金術師組合正博士たるクロウも他の乗員同様、船酔いの真っ最中だ。怪我も治ったことだし鈍った体を動かすか……なんて軽い気持ちで帝国軍の手伝いなど買って出たのだが、それがこの様である。尤も、クロウの場合船酔いだけではなく昨晩飲みすぎた結果二日酔い気味だったのも原因の一つだろうが。
「やれやれ……いい歳こいたおっさんがこんなところで吐いてられるか……」
 口元を抑えながらも、必死にクロウは頭を働かせていた。
 毒などを仕込まれたというのも考えないではないが、歪虚のやりそうな手では無い。そもそも、船酔いを助長させるぐらいならもっと致死性の高い毒を入れてやればいい話だ。そうなると……
「……敵が近くにいる……ってのが一番分かりやすいか?」
 この船酔いの原因がその敵にある……そう考えていた矢先だ。
「て、敵襲! 敵sウェゲェェェ!」
 船員の一人が嘔吐しながらも敵の襲来を告げる。空からの索敵にかからなかったところを見るに、割と深いところから近づいてきたのだろう。
「……なんだありゃ?」
 水中から現れたのは3体の半魚人だった。ただ、普通の半魚人とは違う点が一つ。それは肩に乗った機導装置。
「……なんで半魚人が機導装置っぽいの積んでるんだ?」
 帝国だと稀に機械で改造されたゾンビなんてものが出現する例がある。ただ、ゾンビなどは一般的に暴食の歪虚に属する。対し、今この辺りで幅を利かせているのは狂気の歪虚だ。
「他の眷属わざわざ捕まえて、起動装置の実験でもしようってのか? ……ん?」
 様子を窺っていたクロウに気が付いたのだろうか。3体の半魚人ゾンビはクロウへと振り向く。すると不意に耳鳴りのようなものが聞こえてくる。同時に、今まで感じていた船酔いによる不快感が急増する。
「グェ……何だ急に……」
 戦闘に備え覚醒しているのにこれだ。船内に入った一般人はたまったものじゃないだろう。
「耳鳴り……機導装置……なるほど原因がこいつらなのは間違いねぇか……」
 同乗していたハンターたちが駆けつけたのはそんな時だった。
「お、来たか……多分、そいつらが船酔いの原因だ……そいつら倒せば多分……ウッ!」
 クロウはそう言いながら結局耐えきれず、吐瀉物を海へと撒き散らしたのだった。

解説

・目的
 敵の殲滅

・状況
 PC達は輸送船護衛の為に雇われたハンターとなる。
 戦場は船の甲板。割と広い。船自体は割と丈夫なので多少激しい戦闘になっても大丈夫。

・敵情報
 半魚人×3
 両肩にスピーカーのような機導装置を備え付けた半魚人。
 手には銛を持っており、これによる接近戦が主な攻撃法だと思われる。
 船酔いの原因となっているのもこの敵であると予想されている。

・味方情報
 クロウ
 船酔い+二日酔いでダウン寸前の錬金術師組合正博士。
 攻性強化、防性強化、機導砲のいずれかをランダムに使用して援護を行う。

※以下PL情報
・備考(船酔いによる影響)
 敵の能力を原因とする船酔いにより攻撃時の威力及び命中。防御時の回避及び受け成功率が大幅に低下している。特に射撃命中の低下が大きい。
 銃は射撃威力が固定の為威力低下が発生していない。
 船酔いとそれによるステータス低下は敵の近くにいる、または敵の向いている方向にいると顕著になる。
 船酔いとそれによるステータス低下は抵抗により一定量減じることが出来る。

マスターより

 お世話になっております、植田です。
 このOP、一番苦労したのは吐くときの擬音を考えることでした。
 PCも戦闘の推移次第では擬音付きで吐いたりするかもしれないので、それが嫌な方はプレイングにその旨を書いていただけたらと。
 ノリ的にはコメディっぽい要素もありますが、一応真面目な依頼です。油断せず臨んでいただけたらと思います。

 それでは、皆さんの参加お待ちいたしております。

関連NPC

  • 錬金術師組合正博士
    クロウ(kz0008
    人間(クリムゾンウェスト)|36才|男性|機導師(アルケミスト)
リプレイ公開中

リプレイ公開日時 2014/08/19 19:50

参加者一覧

  • ユーディトの孫ポジション
    ラザラス・フォースター(ka0108
    人間(蒼)|12才|男性|機導師
  • 戦闘鬼
    月架 尊(ka0114
    人間(蒼)|16才|男性|疾影士
  • 赤黒の雷鳴
    アニス・テスタロッサ(ka0141
    人間(蒼)|18才|女性|猟撃士

  • 十 音子(ka0537
    人間(蒼)|23才|女性|猟撃士

  • ジナイーダ・ドラグノーヴァ(ka0802
    人間(紅)|18才|女性|機導師
  • 咄嗟の護り手
    古川 舞踊(ka1777
    人間(蒼)|22才|女性|機導師

  • 立守 円(ka1992
    人間(蒼)|25才|男性|闘狩人
  • 命の重さを語る者
    イスカ・ティフィニア(ka2222
    人間(紅)|20才|男性|疾影士

マテリアルリンク参加者一覧

依頼相談掲示板
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2014/08/09 21:06:22
アイコン 【相談卓】吐キ気ニモマケズ
イスカ・ティフィニア(ka2222
人間(クリムゾンウェスト)|20才|男性|疾影士(ストライダー)
最終発言
2014/08/11 04:45:56