ゲスト
(ka0000)
【紅空】Scramble
マスター:蒼かなた

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/12/07 07:30
- リプレイ完成予定
- 2015/12/16 07:30
オープニング
●空からの脅威
クリムゾンウェストの各国の中で一番北に位置する辺境。
数ヵ月前に行われた聖地奪還作戦により大きな被害を受けながらも、長年歪虚に奪われていた地を取り戻すことに成功した。
しかし、歪虚の大部分は退いたとは言え未だに野良歪虚の数も多く、人々が安心して住むにはまだ難しいのが現状だ。
その為にも部族会議の下で結成された討伐部隊が日夜辺境の歪虚討伐を行い、真に失われた土地を取り戻すべく奮闘している。
「囲め! 走り回って攪乱しろ!」
年配の戦士の号令を受け、若い戦士達が一斉に馬を駆る。
今回の目標は巨人1体。それに対してこちらは精鋭の戦士10人だ。これは過剰戦力ではない。覚醒者でもない彼らにとっては寧ろ少ないくらいだ。
しかし彼らは部族の中でも選りすぐりの精鋭だ。巨人を相手にするのもこれが初めてではない。
馬の機動力を活かして巨人を瞬く間に取り囲み、全方位から矢を射かける。それで怯んだところで戦士の数名が接近すると巨人の手足に縄を掛け、馬を走らせる勢いのままにそれを引く。
あとは横転した巨人の首筋に先ほどの年配の戦士が自身の身の丈ほどある斧を振り下ろし、それでお終いだ。
「今回も楽勝だったな!」
「ああ、巨人だろうが何だろうが掛かってこいってんだ!」
帰路の最中で若い戦士達は意気揚々と先ほどの戦闘を振り返り、そして強気な言葉を繰り返している。
ただこの隊を率いる隊長の年配の戦士はただ黙ってそれを聞いていた。
ここはまだ歪虚の出る競合地域だ。警戒を解くわけにはいかない。とは言え、自分も若い頃には彼らと似たようなものだったので、それを諫めるようなことはしなかった。
そして聖地リタ・ティトを有するジグウ連山の傍に走る街道に入ったところで、突然彼らの頭上に影が差す。
隊長も警戒は怠っていなかった。右手に山、左手には草原と見通しは悪くない立地で敵の姿など影も見えていなかった。
ただ想定外だったのだ。まさか敵が空から襲ってくるだなんて。
「ワイバーンだぁ!?」
1人の若い戦士が叫ぶ。それとほぼ同時に上空から落ちてきた真っ赤な炎の塊が地面にぶつかり、地面をえぐりながら周囲のあらゆるものを吹き飛ばす。
空を見上げれば10近い影が空を縦横無尽に飛んでいた。戦士達は弓を構えて矢を射かけるが、その矢は上空へと舞い上がったワイバーンに届く前に失速してそのまま地面へと落ちていく。
そして当たってもいない攻撃へのお返しとばかりに、何発もの火炎球が地上目掛けて降り注いだ。
●緊急事態
開拓地『ホープ』にその報告が届いたのはつい先ほどのことだった。
聖地リタ・ティト周辺の巡回を行っていた部隊によって発見されたのはワイバーンの群れであった。
それも普通のワイバーンではなくフレイムワイバーンと呼ばれる炎を吐く上位種で、地上に降りることなく上空から獲物を丸焼きにしてそれから食事を始めるという厄介な習性を持っている。
飛び道具がなければ太刀打ちできないのは当然として、亜種とは言え竜に数えられるその鱗は非常に硬くただの矢玉では弾かれてしまって効果が薄い。
そういう理由もあり過去にはたった1匹を相手に1つの部族が壊滅したという話もあるほどなのである。それが群れで現れたとなれば一大事だ。
そしてそのワイバーンの群れが今、帰還途中であった歪虚討伐部隊を襲っていることも知らされていた。
報告によると歪虚討伐部隊はひたすら逃げまどっていたらしく、しかし不思議とただその場から離脱はしようとしなかったらしい。
「それはあれですよ。そんなの引き連れて逃げてきたらえらいことになっちゃいますからね」
そんな報告の最中、これまでこの場にいなかったものの声が部屋の中に響いた。
皆がそちらに視線を向ければ、そこにはよれた白衣を着た若い男――トーマスの姿があった。
「練習機を飛ばす前にご挨拶をと思って来たんですけど、何やらお取込み中のようで」
へらりと笑いながらそう言うトーマスにはまるで緊張感がなく、部族会議を取り仕切る上役達もその態度には怪訝な表情を浮かべた。
「ところで君。そのワイバーンは今どこにいるのかな?」
「えっ? あっと、現在はジグウ連山沿いの街道付近……丁度この辺りですが」
トーマスの問いに報告を行っていた戦士は広げられていた地図の一点を指さしながら答えた。
それを確認したトーマスは口元に手を当てながらふむと一つ唸り、それから独り言でも零すように話し出す。
「この場所だと……これから人を集めて一番近い転移門に飛んでから移動しても、まあ間に合わないでしょうね」
「そんなことは分かりきってるんだよ。一体何が言いたいんだい?」
部族会議の上役の1人がトーマスにそう問いかけた。その言葉を待っていたと言わんばかりトーマスは笑みを浮かべると、指を一本立てて見せてこう言った。
「この件、こちらに任せてみませんか?」
●格納庫にて
「諸君、ついに時が来たぞ!」
現在ホープにおける自分の城、格納庫に戻ってきたトーマスは開口一番にそう言った。
「リーダー、意味が分からないからちゃんと説明しなさいよ」
「おお、助手2号。それについてはこれを読め。そして助手1号とその他作業員諸君、コードAだ!」
トーマスは薄っぺらい紙を1枚、白衣の女性に渡したところで格納庫内にいる全作業員に向けて意味ありげな単語を口にした。
その途端、作業員達は顔を見合せたと思ったら機敏に動き出し格納庫内が俄かに騒がしくなってきた。
「そういう訳だ、ハンター諸君。準備をしてくれたまえ」
トーマスはそこに集まっていたハンター達にも同じように何かの準備をするようにと言ってきた。
今回も飛行機の試作機のテスト飛行を行う為に集められたハンター達としては、その準備なのかとも思ったがどうもそのような雰囲気ではない。
「ちょっと、これ読んでも意味が分からないわよ。部族会議からの歪虚討伐の依頼って、貴方一体何して来たの?」
白衣の女性が改めてトーマスに詰め寄っている。トーマスは相変わらずへらりとした笑みを浮かべながらこう返した。
「実戦の機会が訪れたってことだよ。さあ、緊急発進だ」
クリムゾンウェストの各国の中で一番北に位置する辺境。
数ヵ月前に行われた聖地奪還作戦により大きな被害を受けながらも、長年歪虚に奪われていた地を取り戻すことに成功した。
しかし、歪虚の大部分は退いたとは言え未だに野良歪虚の数も多く、人々が安心して住むにはまだ難しいのが現状だ。
その為にも部族会議の下で結成された討伐部隊が日夜辺境の歪虚討伐を行い、真に失われた土地を取り戻すべく奮闘している。
「囲め! 走り回って攪乱しろ!」
年配の戦士の号令を受け、若い戦士達が一斉に馬を駆る。
今回の目標は巨人1体。それに対してこちらは精鋭の戦士10人だ。これは過剰戦力ではない。覚醒者でもない彼らにとっては寧ろ少ないくらいだ。
しかし彼らは部族の中でも選りすぐりの精鋭だ。巨人を相手にするのもこれが初めてではない。
馬の機動力を活かして巨人を瞬く間に取り囲み、全方位から矢を射かける。それで怯んだところで戦士の数名が接近すると巨人の手足に縄を掛け、馬を走らせる勢いのままにそれを引く。
あとは横転した巨人の首筋に先ほどの年配の戦士が自身の身の丈ほどある斧を振り下ろし、それでお終いだ。
「今回も楽勝だったな!」
「ああ、巨人だろうが何だろうが掛かってこいってんだ!」
帰路の最中で若い戦士達は意気揚々と先ほどの戦闘を振り返り、そして強気な言葉を繰り返している。
ただこの隊を率いる隊長の年配の戦士はただ黙ってそれを聞いていた。
ここはまだ歪虚の出る競合地域だ。警戒を解くわけにはいかない。とは言え、自分も若い頃には彼らと似たようなものだったので、それを諫めるようなことはしなかった。
そして聖地リタ・ティトを有するジグウ連山の傍に走る街道に入ったところで、突然彼らの頭上に影が差す。
隊長も警戒は怠っていなかった。右手に山、左手には草原と見通しは悪くない立地で敵の姿など影も見えていなかった。
ただ想定外だったのだ。まさか敵が空から襲ってくるだなんて。
「ワイバーンだぁ!?」
1人の若い戦士が叫ぶ。それとほぼ同時に上空から落ちてきた真っ赤な炎の塊が地面にぶつかり、地面をえぐりながら周囲のあらゆるものを吹き飛ばす。
空を見上げれば10近い影が空を縦横無尽に飛んでいた。戦士達は弓を構えて矢を射かけるが、その矢は上空へと舞い上がったワイバーンに届く前に失速してそのまま地面へと落ちていく。
そして当たってもいない攻撃へのお返しとばかりに、何発もの火炎球が地上目掛けて降り注いだ。
●緊急事態
開拓地『ホープ』にその報告が届いたのはつい先ほどのことだった。
聖地リタ・ティト周辺の巡回を行っていた部隊によって発見されたのはワイバーンの群れであった。
それも普通のワイバーンではなくフレイムワイバーンと呼ばれる炎を吐く上位種で、地上に降りることなく上空から獲物を丸焼きにしてそれから食事を始めるという厄介な習性を持っている。
飛び道具がなければ太刀打ちできないのは当然として、亜種とは言え竜に数えられるその鱗は非常に硬くただの矢玉では弾かれてしまって効果が薄い。
そういう理由もあり過去にはたった1匹を相手に1つの部族が壊滅したという話もあるほどなのである。それが群れで現れたとなれば一大事だ。
そしてそのワイバーンの群れが今、帰還途中であった歪虚討伐部隊を襲っていることも知らされていた。
報告によると歪虚討伐部隊はひたすら逃げまどっていたらしく、しかし不思議とただその場から離脱はしようとしなかったらしい。
「それはあれですよ。そんなの引き連れて逃げてきたらえらいことになっちゃいますからね」
そんな報告の最中、これまでこの場にいなかったものの声が部屋の中に響いた。
皆がそちらに視線を向ければ、そこにはよれた白衣を着た若い男――トーマスの姿があった。
「練習機を飛ばす前にご挨拶をと思って来たんですけど、何やらお取込み中のようで」
へらりと笑いながらそう言うトーマスにはまるで緊張感がなく、部族会議を取り仕切る上役達もその態度には怪訝な表情を浮かべた。
「ところで君。そのワイバーンは今どこにいるのかな?」
「えっ? あっと、現在はジグウ連山沿いの街道付近……丁度この辺りですが」
トーマスの問いに報告を行っていた戦士は広げられていた地図の一点を指さしながら答えた。
それを確認したトーマスは口元に手を当てながらふむと一つ唸り、それから独り言でも零すように話し出す。
「この場所だと……これから人を集めて一番近い転移門に飛んでから移動しても、まあ間に合わないでしょうね」
「そんなことは分かりきってるんだよ。一体何が言いたいんだい?」
部族会議の上役の1人がトーマスにそう問いかけた。その言葉を待っていたと言わんばかりトーマスは笑みを浮かべると、指を一本立てて見せてこう言った。
「この件、こちらに任せてみませんか?」
●格納庫にて
「諸君、ついに時が来たぞ!」
現在ホープにおける自分の城、格納庫に戻ってきたトーマスは開口一番にそう言った。
「リーダー、意味が分からないからちゃんと説明しなさいよ」
「おお、助手2号。それについてはこれを読め。そして助手1号とその他作業員諸君、コードAだ!」
トーマスは薄っぺらい紙を1枚、白衣の女性に渡したところで格納庫内にいる全作業員に向けて意味ありげな単語を口にした。
その途端、作業員達は顔を見合せたと思ったら機敏に動き出し格納庫内が俄かに騒がしくなってきた。
「そういう訳だ、ハンター諸君。準備をしてくれたまえ」
トーマスはそこに集まっていたハンター達にも同じように何かの準備をするようにと言ってきた。
今回も飛行機の試作機のテスト飛行を行う為に集められたハンター達としては、その準備なのかとも思ったがどうもそのような雰囲気ではない。
「ちょっと、これ読んでも意味が分からないわよ。部族会議からの歪虚討伐の依頼って、貴方一体何して来たの?」
白衣の女性が改めてトーマスに詰め寄っている。トーマスは相変わらずへらりとした笑みを浮かべながらこう返した。
「実戦の機会が訪れたってことだよ。さあ、緊急発進だ」
解説
【依頼内容】
敵歪虚を撃退し、味方部族の撤退を支援する
【試作機体】
・テスト飛行用試作機「アース・ホープ」
乗員1名または2名、全長8m、翼幅10m。2枚の主翼を持った複葉機と呼ばれるプロペラ機。
重要機関を除き素材は木製布張りなので軽量であるが、耐久性には期待できないので注意。
最高速度は時速140kmで、時速100km前後が一番安定した飛行が可能。
武装は前方固定の7.92mm機関銃が2門。射撃武器で威力100、命中30、射程5~30。
試作機は全て魔導エンジンを搭載しており、ハンターのマテリアルを燃料代わりに使用する。よって操縦者の覚醒は非推奨。
今回は単座型が4機、複座型が4機用意されている。複座型は切り替えにより両席共に操縦、マテリアル供給が可能。
【戦域情報】
辺境北部、ジグウ連山沿いの街道。
街道を中央に東には急勾配の山、西には草原が広がる立地。
南下する味方部族に対し、敵歪虚は上空から執拗に攻撃を仕掛けている。
【味方情報】
歪虚討伐部隊 10人
辺境の歪虚討伐の為に集められた辺境部族の戦士達。リーダーの闘狩人以外は非覚醒者。
全員戦馬に騎乗しているが、空を飛ぶ敵歪虚への有効な攻撃手段は弓程度。
現在は街道付近である程度散開し、回避行動を取っている。
通信機を所持しているので接近すれば会話は可能。
【敵情報】
フレイムワイバーン 10匹
ドラゴンの亜種とされる翼竜。体長は3~4m程で翼を使い飛行する。
強欲の眷属でありその欲は食欲。動くものがいれば空腹時でなくとも襲ってくる。
攻撃方法は爪や牙などによる攻撃の他、口から吐き出す火炎球は対象に命中すると激しく爆発する。
地上に降りて戦うことはまずなく、時速100km前後で飛行およびホバリングをして戦闘を行う。
【備考】
質問などがあればトーマスが可能な限り対応します。
敵歪虚を撃退し、味方部族の撤退を支援する
【試作機体】
・テスト飛行用試作機「アース・ホープ」
乗員1名または2名、全長8m、翼幅10m。2枚の主翼を持った複葉機と呼ばれるプロペラ機。
重要機関を除き素材は木製布張りなので軽量であるが、耐久性には期待できないので注意。
最高速度は時速140kmで、時速100km前後が一番安定した飛行が可能。
武装は前方固定の7.92mm機関銃が2門。射撃武器で威力100、命中30、射程5~30。
試作機は全て魔導エンジンを搭載しており、ハンターのマテリアルを燃料代わりに使用する。よって操縦者の覚醒は非推奨。
今回は単座型が4機、複座型が4機用意されている。複座型は切り替えにより両席共に操縦、マテリアル供給が可能。
【戦域情報】
辺境北部、ジグウ連山沿いの街道。
街道を中央に東には急勾配の山、西には草原が広がる立地。
南下する味方部族に対し、敵歪虚は上空から執拗に攻撃を仕掛けている。
【味方情報】
歪虚討伐部隊 10人
辺境の歪虚討伐の為に集められた辺境部族の戦士達。リーダーの闘狩人以外は非覚醒者。
全員戦馬に騎乗しているが、空を飛ぶ敵歪虚への有効な攻撃手段は弓程度。
現在は街道付近である程度散開し、回避行動を取っている。
通信機を所持しているので接近すれば会話は可能。
【敵情報】
フレイムワイバーン 10匹
ドラゴンの亜種とされる翼竜。体長は3~4m程で翼を使い飛行する。
強欲の眷属でありその欲は食欲。動くものがいれば空腹時でなくとも襲ってくる。
攻撃方法は爪や牙などによる攻撃の他、口から吐き出す火炎球は対象に命中すると激しく爆発する。
地上に降りて戦うことはまずなく、時速100km前後で飛行およびホバリングをして戦闘を行う。
【備考】
質問などがあればトーマスが可能な限り対応します。
マスターより
皆さんこんにちわ。蒼かなたです。
【紅空】のシナリオ第3弾。今回もテスト飛行をと思ったところで、どうやら緊急事態のようです。
飛行能力は実証されましたが、戦闘能力に関しては未知数な機体でどこまでやれるのか?
紅の空をその翼で飛び、歪虚に立ち向かってください。
では、宜しければ皆様のご参加をお待ちしております。
【紅空】のシナリオ第3弾。今回もテスト飛行をと思ったところで、どうやら緊急事態のようです。
飛行能力は実証されましたが、戦闘能力に関しては未知数な機体でどこまでやれるのか?
紅の空をその翼で飛び、歪虚に立ち向かってください。
では、宜しければ皆様のご参加をお待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/12/15 06:21
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
質問卓 ロベリア・李(ka4206) 人間(リアルブルー)|38才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2015/12/05 22:15:57 |
|
![]() |
相談卓 ロベリア・李(ka4206) 人間(リアルブルー)|38才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2015/12/07 00:03:35 |
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![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/12/03 01:02:12 |