ゲスト
(ka0000)
希望の地に彩りを
マスター:蒼かなた

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在10人 / 4~10人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 寸志
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/12/14 22:00
- リプレイ完成予定
- 2015/12/23 22:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●クリスマス中止の危機
季節は巡り1年最後の季節とも言える冬が訪れた。
クリムゾンウェストでも一番北部に位置する辺境では、既に冷たい風だけではなく一部では雪も降り始めている。
そんな中で辺境の中心地になりつつある開拓地『ホープ』では1つの問題が浮上していた。
「えっ、クリスマス中止になっちゃうんですか?」
ホープに設置されたハンターオフィスにて、カウンターの中で事務作業をしていたオフィス職員の女性が驚きの声を上げた。
「そりゃあ、北伐での被害に加えてその撤退を支援する為に例のリアルブルーの戦艦まで投入した防衛戦まで始まったからな」
「確かにすぐ目と鼻の先で戦争状態になっちゃってるんですから、お祭りしている場合じゃないかもしれませんけど」
先輩である男性職員の言葉に、女性職員のほうは仕方ないとは思いつつもやはり残念という気持ちが大きいのか諦めきれていない様子だ。
「人手がないっていうのもあるしな。もう12月だっていうのに、準備なんて全くしてないからな」
男性職員の言う通り、2~3ヵ月前にこのホープのハンターオフィスだけでもクリスマスを味わえるように飾り付けようと話していたのに、多忙だったせいもあり一切飾り付けなどされていなかった。
「うぅー、折角のクリスマスなのになぁ」
「ねえ、ちょっといいかい?」
そんな考えにふけっていた所為か、女性職員は声を掛けられるまでカウンターの前に人が来ていることに気づかなかった。
「あっ! 申し訳ありません。ハンターズソサエティへようこそ!」
「ははっ。気にしなくてもいいよ」
しゃんと背筋を伸ばした女性職員に、カウンターを訪れた長い黒髪のドワーフの女性――ヴァルカン族の族長ラナ・ブリギットは気さくな笑みを浮かべた。
「ブリギット様、本日はどのようなご用件で?」
「ああ、いつも通り材料の調達の依頼をと思ってたんだけど……」
依頼の申請書をカウンターの上に置きながら、ラナはぐいっとカウンターの上に身を乗り出して女性職員へと顔を近づける。
「何か困りごとみたいだね。クリスマスって何だい?」
どうやら一部始終を聞いていたらしいラナは『クリスマス』という聞き慣れない単語に興味を持ったらしい。
女性職員のほうもどう話せばいいのかと少しばかり困惑したが、ラナに押し切られる形で12月にはクリスマスというイベントがあることと、それが今年は実施できそうにないことを話した。
「なるほどね。年末年始のその前に最後に一騒ぎしようってイベントなわけだね」
「えっと、正確にはそうじゃないんですけど……間違ってはないです」
ラナの理解に対して、女性職員も敢えて訂正はしなかった。彼女自身も大体ラナと同じような考え方でクリスマスを捉えていたからである。
「まったく、それなら早く言ってくれればいいのにさ。水臭い奴らだね」
「えっ、それじゃあ……もしかして?」
ラナはニィっと笑みを浮かべるとマントを翻してオフィスの外へと歩きだす。
「ちょっと待ってな。話をつけてくるからね」
女性職員は数時間後に別の依頼申請書を持って笑顔で戻ってくるラナを迎えることになった。
●とある格納庫にて
「へぇ、もうそんな時期だったね」
整えきれていない髪を撫でつけながらトーマス・W・ヴィンチは、回ってきた回覧板を読みつつそう独り言を呟いた。
「ちょっとリーダー。サボってないで彼方も働きなさいよ」
そんなトーマスに対して皴1つない綺麗な白衣を着た女性が、大量の紙束の入った段ボールを抱えながら文句をつけてくる。
「そうは言っても。CAMと魔導アーマーだけでなく魔導トラックまでない状態じゃあねぇ」
北伐の遠征からその撤退戦、そして防衛戦へと転じた大規模な作戦の為にここホープでは機甲兵器は勿論運搬用のトラックも殆どが出払ってしまっていた。
恐らく暫くすれば戦闘で大破したり修理が必要になったモノが前線から戻ってきて整備士諸君は大忙しになるのだろうが、今はそれに備えての補修品のチェックをするくらいしかやることがないらしい。
そして整備士でもない開発班であるトーマスは完全に手持ち無沙汰になっていたようだ。
「だから今のうちに溜まってる書類仕事をしなさいって言ってるでしょ。地球連合向けの報告書とか」
いや、どうやらちゃんと仕事はあるようだがそれでもなおサボっていたらしい。
「それは任せた、助手2号。お前が書いたほうが二度手間にならなくて済む」
「もう、またそんな事言って!」
段ボールを傍の机に置き、腰に手を当てて本格的に説教モードに入ろうとした白衣の女性を見てトーマスは突然立ち上がってこう告げた。
「悪いな、助手2号。俺には使命があるのだ、許せ」
「……使命って何よ?」
「これだ」
そういってトーマスが白衣の女性に渡した回覧板には、『クリスマス開催のお知らせ』と書かれていた。
●謎の落とし物
北伐にて多くの人が動員されているとは言え、開拓地『ホープ』はそれなりに人で賑わっている。
そんな中で茜色の髪をした小柄の少女が大量に並ぶ仮設テントの間からひょっこりと顔を出した。
「……よし。行こう、セイン」
左右を確認して誰もいないことを確認すると謎の少女――シャルは白猫と共に人の多い区画へと向かって歩き出した。
そんな少女の傍を1台の馬車が通過する。馬車は少女を追い越して少し進んだところでがたんと大きく揺れ、その時その荷台から何かが跳ねて地面へぽとりと落ちた。
馬車はそれに気づかず行ってしまい、シャルは進路上に落ちてきたソレを何となしに拾ってみる。
「帽子?」
赤と白の生地で出来たその帽子は、先端に白いふわふわした毛玉がついていた。
俗にサンタ帽子と呼ばれるものだが、シャルはそれが何なのか知らずとりあえず帽子の落とし物だということだけは分かった。
「――ニィ」
「ん、そうだね。落とした人、探さないと」
とりあえず目立つようにその帽子を被り、シャルは先ほどの馬車が向かった方向にあるホープの中央広場へと足を向けた。
●クリスマス中止の危機
季節は巡り1年最後の季節とも言える冬が訪れた。
クリムゾンウェストでも一番北部に位置する辺境では、既に冷たい風だけではなく一部では雪も降り始めている。
そんな中で辺境の中心地になりつつある開拓地『ホープ』では1つの問題が浮上していた。
「えっ、クリスマス中止になっちゃうんですか?」
ホープに設置されたハンターオフィスにて、カウンターの中で事務作業をしていたオフィス職員の女性が驚きの声を上げた。
「そりゃあ、北伐での被害に加えてその撤退を支援する為に例のリアルブルーの戦艦まで投入した防衛戦まで始まったからな」
「確かにすぐ目と鼻の先で戦争状態になっちゃってるんですから、お祭りしている場合じゃないかもしれませんけど」
先輩である男性職員の言葉に、女性職員のほうは仕方ないとは思いつつもやはり残念という気持ちが大きいのか諦めきれていない様子だ。
「人手がないっていうのもあるしな。もう12月だっていうのに、準備なんて全くしてないからな」
男性職員の言う通り、2~3ヵ月前にこのホープのハンターオフィスだけでもクリスマスを味わえるように飾り付けようと話していたのに、多忙だったせいもあり一切飾り付けなどされていなかった。
「うぅー、折角のクリスマスなのになぁ」
「ねえ、ちょっといいかい?」
そんな考えにふけっていた所為か、女性職員は声を掛けられるまでカウンターの前に人が来ていることに気づかなかった。
「あっ! 申し訳ありません。ハンターズソサエティへようこそ!」
「ははっ。気にしなくてもいいよ」
しゃんと背筋を伸ばした女性職員に、カウンターを訪れた長い黒髪のドワーフの女性――ヴァルカン族の族長ラナ・ブリギットは気さくな笑みを浮かべた。
「ブリギット様、本日はどのようなご用件で?」
「ああ、いつも通り材料の調達の依頼をと思ってたんだけど……」
依頼の申請書をカウンターの上に置きながら、ラナはぐいっとカウンターの上に身を乗り出して女性職員へと顔を近づける。
「何か困りごとみたいだね。クリスマスって何だい?」
どうやら一部始終を聞いていたらしいラナは『クリスマス』という聞き慣れない単語に興味を持ったらしい。
女性職員のほうもどう話せばいいのかと少しばかり困惑したが、ラナに押し切られる形で12月にはクリスマスというイベントがあることと、それが今年は実施できそうにないことを話した。
「なるほどね。年末年始のその前に最後に一騒ぎしようってイベントなわけだね」
「えっと、正確にはそうじゃないんですけど……間違ってはないです」
ラナの理解に対して、女性職員も敢えて訂正はしなかった。彼女自身も大体ラナと同じような考え方でクリスマスを捉えていたからである。
「まったく、それなら早く言ってくれればいいのにさ。水臭い奴らだね」
「えっ、それじゃあ……もしかして?」
ラナはニィっと笑みを浮かべるとマントを翻してオフィスの外へと歩きだす。
「ちょっと待ってな。話をつけてくるからね」
女性職員は数時間後に別の依頼申請書を持って笑顔で戻ってくるラナを迎えることになった。
●とある格納庫にて
「へぇ、もうそんな時期だったね」
整えきれていない髪を撫でつけながらトーマス・W・ヴィンチは、回ってきた回覧板を読みつつそう独り言を呟いた。
「ちょっとリーダー。サボってないで彼方も働きなさいよ」
そんなトーマスに対して皴1つない綺麗な白衣を着た女性が、大量の紙束の入った段ボールを抱えながら文句をつけてくる。
「そうは言っても。CAMと魔導アーマーだけでなく魔導トラックまでない状態じゃあねぇ」
北伐の遠征からその撤退戦、そして防衛戦へと転じた大規模な作戦の為にここホープでは機甲兵器は勿論運搬用のトラックも殆どが出払ってしまっていた。
恐らく暫くすれば戦闘で大破したり修理が必要になったモノが前線から戻ってきて整備士諸君は大忙しになるのだろうが、今はそれに備えての補修品のチェックをするくらいしかやることがないらしい。
そして整備士でもない開発班であるトーマスは完全に手持ち無沙汰になっていたようだ。
「だから今のうちに溜まってる書類仕事をしなさいって言ってるでしょ。地球連合向けの報告書とか」
いや、どうやらちゃんと仕事はあるようだがそれでもなおサボっていたらしい。
「それは任せた、助手2号。お前が書いたほうが二度手間にならなくて済む」
「もう、またそんな事言って!」
段ボールを傍の机に置き、腰に手を当てて本格的に説教モードに入ろうとした白衣の女性を見てトーマスは突然立ち上がってこう告げた。
「悪いな、助手2号。俺には使命があるのだ、許せ」
「……使命って何よ?」
「これだ」
そういってトーマスが白衣の女性に渡した回覧板には、『クリスマス開催のお知らせ』と書かれていた。
●謎の落とし物
北伐にて多くの人が動員されているとは言え、開拓地『ホープ』はそれなりに人で賑わっている。
そんな中で茜色の髪をした小柄の少女が大量に並ぶ仮設テントの間からひょっこりと顔を出した。
「……よし。行こう、セイン」
左右を確認して誰もいないことを確認すると謎の少女――シャルは白猫と共に人の多い区画へと向かって歩き出した。
そんな少女の傍を1台の馬車が通過する。馬車は少女を追い越して少し進んだところでがたんと大きく揺れ、その時その荷台から何かが跳ねて地面へぽとりと落ちた。
馬車はそれに気づかず行ってしまい、シャルは進路上に落ちてきたソレを何となしに拾ってみる。
「帽子?」
赤と白の生地で出来たその帽子は、先端に白いふわふわした毛玉がついていた。
俗にサンタ帽子と呼ばれるものだが、シャルはそれが何なのか知らずとりあえず帽子の落とし物だということだけは分かった。
「――ニィ」
「ん、そうだね。落とした人、探さないと」
とりあえず目立つようにその帽子を被り、シャルは先ほどの馬車が向かった方向にあるホープの中央広場へと足を向けた。
解説
【依頼内容】
開拓地『ホープ』にてクリスマスの準備を手伝う
【依頼詳細】
大規模作戦実行中である為にクリスマス中止も考えられていたが、有志の助けもあり開催の目途が立った。
しかし人手不足であるのに変わりはなく、手の空いているハンター達にも準備を手伝って欲しいとの声が掛かった。
作業は大まかに分けて以下の3つになる。その他に思いつくクリスマスの準備があるならそれを実行することも可能。
1.クリスマス飾りの作成
通常サイズのツリーやその飾りとなるボールやプレートの作成。
その他にもクリスマス用の衣装を作ったり、イルミネーションを使った作品を作ることができる。
2.巨大クリスマスツリーの飾り付け
ホープの中央にある広場に用意された高さ10mの木に飾り付けを行う。
どんなデザインにするかは自由。
3.クリスマス開催のお知らせ
開催することになったクリスマスの宣伝をしよう。
辺境では元々クリスマスというイベントを知らない人もいるので、そういう人たちにも色々教えてあげよう。
コスプレしたり、物語を読んだり、歌を歌ったり。どんな方法でもいいのでクリスマスを広めよう。
【NPC情報】
ラナ・ブリギット
辺境に生きるヴァルカン族の族長。
今回はクリスマス飾りを作るために手を貸してくれる。
本人にクリスマスの知識はなし。「とりあえず目立つ飾りを作ればいいんだろう?」くらいの認識。
トーマス・W・ヴィンチ
サルヴァトーレ・ロッソの技術開発部に所属するとある開発班のリーダー。
最近は飛行機作りにご執心だが、息抜きに今回の手伝いに参加した。
ただ、イルミネーションを用意したものの飾り付けのセンスはない模様。
シャル
謎の多い覚醒者の少女。セインという白猫といつも一緒に行動している。
今回はたまたまホープを訪れていたようで、拾ったサンタ帽子の持ち主を捜し散策している模様。
開拓地『ホープ』にてクリスマスの準備を手伝う
【依頼詳細】
大規模作戦実行中である為にクリスマス中止も考えられていたが、有志の助けもあり開催の目途が立った。
しかし人手不足であるのに変わりはなく、手の空いているハンター達にも準備を手伝って欲しいとの声が掛かった。
作業は大まかに分けて以下の3つになる。その他に思いつくクリスマスの準備があるならそれを実行することも可能。
1.クリスマス飾りの作成
通常サイズのツリーやその飾りとなるボールやプレートの作成。
その他にもクリスマス用の衣装を作ったり、イルミネーションを使った作品を作ることができる。
2.巨大クリスマスツリーの飾り付け
ホープの中央にある広場に用意された高さ10mの木に飾り付けを行う。
どんなデザインにするかは自由。
3.クリスマス開催のお知らせ
開催することになったクリスマスの宣伝をしよう。
辺境では元々クリスマスというイベントを知らない人もいるので、そういう人たちにも色々教えてあげよう。
コスプレしたり、物語を読んだり、歌を歌ったり。どんな方法でもいいのでクリスマスを広めよう。
【NPC情報】
ラナ・ブリギット
辺境に生きるヴァルカン族の族長。
今回はクリスマス飾りを作るために手を貸してくれる。
本人にクリスマスの知識はなし。「とりあえず目立つ飾りを作ればいいんだろう?」くらいの認識。
トーマス・W・ヴィンチ
サルヴァトーレ・ロッソの技術開発部に所属するとある開発班のリーダー。
最近は飛行機作りにご執心だが、息抜きに今回の手伝いに参加した。
ただ、イルミネーションを用意したものの飾り付けのセンスはない模様。
シャル
謎の多い覚醒者の少女。セインという白猫といつも一緒に行動している。
今回はたまたまホープを訪れていたようで、拾ったサンタ帽子の持ち主を捜し散策している模様。
マスターより
皆さんこんにちわ。蒼かなたです。
クリスマスの準備はお済ですか? 町はもう至る所でクリスマスムードですね。
その雰囲気をクリムゾンウェストでも楽しむ為に、今回はハンターの皆さんにもその準備を手伝っていただけたらと思います。
大規模作戦実行中ではありますが、その中でものんびりとした依頼を楽しみたいという方は是非。
では、宜しければご参加をお待ちしております。
クリスマスの準備はお済ですか? 町はもう至る所でクリスマスムードですね。
その雰囲気をクリムゾンウェストでも楽しむ為に、今回はハンターの皆さんにもその準備を手伝っていただけたらと思います。
大規模作戦実行中ではありますが、その中でものんびりとした依頼を楽しみたいという方は是非。
では、宜しければご参加をお待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/12/21 14:16
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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皆で聖夜の準備を レオン(ka5108) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2015/12/13 23:02:32 |
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![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/12/11 21:44:29 |