ゲスト
(ka0000)
パネット―ネを作ろう
マスター:奈華里

このシナリオは2日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 少なめ
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/12/17 07:30
- リプレイ完成予定
- 2015/12/28 07:30
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
クリスマス、それは家族を大切に思う日――。
リブの住む街も職人が多いとあって街中は電飾で飾られ、この時期は賑やかさを増している。
そして彼女の父も、ガラス職人であるからクリスマス用のガラスのツリーやオーナメントの製造に追われ、なかなかに忙しい日々を送っている。そんな父を手伝いながら、リブは密かに計画している事があった。それは…。
(今年は自分で作りたい)
彼女のいる地方でクリスマスに欠かせないもの、それはパネットーネというパンに近いフルーツケーキだ。
リアルブルーにあるようなクリームたっぷりのものではないが、それでも甘く保存が多少利くのが特徴で毎年欠かさず食べている。母がいた頃は母親が手作りしていたが、亡くなってからは親子二人。まだ幼かったリブには作るすべもなく教えてくれる者もいなかっため、市場で買うのが恒例となっていた。けれど、彼女ももう十二歳。父の食事を作れるだけの腕は持っている。
(パパの好きなナッツも入れて…でも、どうやったら美味しく出来るんだろう)
お菓子屋さんに聞いてみたいが、この時期はかき入れ時でもある。彼女自身も店番に出ないといけない為、あまり時間を作れそうにもないし、特訓に付き合ってくれるようなお店が果たしてあるだろうか。
「誰か教えてくれないかなぁ…」
近所の奥さんに聞いてみる? いや、しかしきっと言ったらすぐに父の耳に入ってしまう。
出来れば父を驚かせたい彼女にとって、口の軽い御近所の奥さんは例えレシピを知っていたとしても外すべきだ。
『ナァーオ』
とそこで聞き覚えのある声がして、ふと視線を向ければいつか出会った一匹の野良猫が店の外を歩いていた。
「えっ、船長! どうして…」
別の街で彼女を助けてくれた一匹の猫――
お鬚がくるんとかぎ状になっているからつけた名前を呟いて、彼女は慌てて店の前へと飛び出す。
「ん、どうした? リブ…何か見つけたか?」
丁度その折、配達から戻った来た父に出くわして彼女は追いかける事を決める。
「パパ、ちょっと出てくるね。すぐ戻るからっ!」
あの猫にもう一度会いたい。そう願っていたから、彼女は返事も聞かず駆けてゆく。
程なくして、船長はある場所の前にいた。
「やっと捕まえた」
息を切らして、まだ昼間であるからそこまで寒くはないがそれでも上着なしだと少しばかり冷たさが肌を刺す。
その冷たさを抱き上げた船長の温もりで補いながら、目の前の建物の看板に目をとめる。
「ハンターオフィス…」
主な仕事は歪虚との戦いかもしれないが、何でも屋的要素も兼ね備えている。
彼女も以前二度ほど父の依頼でハンター達に協力を願い、依頼を片付けて貰った事もある。けれど、
「わたしのお小遣いじゃ、報酬なんて出せないもんね…」
出来れば頼みたい。だけど、子供のこんな小さな依頼など取り合って貰える筈がない。
自然と船長を抱く腕に力が入る。
『ナァーオ』
そこで再び船長が鳴いて、ぴょんと飛び出し中の方へと駆けてゆく。
「あっ、待ってよ」
それにつられて飛び込めば、彼女は今まさに受付で依頼を出している一人の話を耳にする。
「あの、教会にくる子供達がクリスマス用のフルーツケーキを作りたいと申しているのですが、うちにいるシスターだけでは目が行き届かないので人を借りることはできますか?」
依頼主は近所の教会のシスターらしかった。親を亡くした貧しい子供や親が仕事で一人になってしまう子供達を受け入れ、勉強やら道徳やらを教えていると聞いた事がある。
「判りました。募集してみましょう」
窓口の男性がその話を聞き、依頼を承認する。
「あの、シスター。私もそのお手伝い…というか、参加してもいいですか?」
聞けば丁度店が休みの日だ。一日かけて習えばきっとそれなりに修得できるに違いない。
突然現れたリブにシスターは驚いた様子であったが、すぐに何かを察したか優しい微笑みで首を縦に振ってくれる。
「有難う御座います♪」
その答えにリブは嬉しくなり、思わず声が大きくなる。
その声で少し注目を浴びてしまって、頬を赤らめる彼女を船長は不愛想な顔のまま静かに見つめていた。
クリスマス、それは家族を大切に思う日――。
リブの住む街も職人が多いとあって街中は電飾で飾られ、この時期は賑やかさを増している。
そして彼女の父も、ガラス職人であるからクリスマス用のガラスのツリーやオーナメントの製造に追われ、なかなかに忙しい日々を送っている。そんな父を手伝いながら、リブは密かに計画している事があった。それは…。
(今年は自分で作りたい)
彼女のいる地方でクリスマスに欠かせないもの、それはパネットーネというパンに近いフルーツケーキだ。
リアルブルーにあるようなクリームたっぷりのものではないが、それでも甘く保存が多少利くのが特徴で毎年欠かさず食べている。母がいた頃は母親が手作りしていたが、亡くなってからは親子二人。まだ幼かったリブには作るすべもなく教えてくれる者もいなかっため、市場で買うのが恒例となっていた。けれど、彼女ももう十二歳。父の食事を作れるだけの腕は持っている。
(パパの好きなナッツも入れて…でも、どうやったら美味しく出来るんだろう)
お菓子屋さんに聞いてみたいが、この時期はかき入れ時でもある。彼女自身も店番に出ないといけない為、あまり時間を作れそうにもないし、特訓に付き合ってくれるようなお店が果たしてあるだろうか。
「誰か教えてくれないかなぁ…」
近所の奥さんに聞いてみる? いや、しかしきっと言ったらすぐに父の耳に入ってしまう。
出来れば父を驚かせたい彼女にとって、口の軽い御近所の奥さんは例えレシピを知っていたとしても外すべきだ。
『ナァーオ』
とそこで聞き覚えのある声がして、ふと視線を向ければいつか出会った一匹の野良猫が店の外を歩いていた。
「えっ、船長! どうして…」
別の街で彼女を助けてくれた一匹の猫――
お鬚がくるんとかぎ状になっているからつけた名前を呟いて、彼女は慌てて店の前へと飛び出す。
「ん、どうした? リブ…何か見つけたか?」
丁度その折、配達から戻った来た父に出くわして彼女は追いかける事を決める。
「パパ、ちょっと出てくるね。すぐ戻るからっ!」
あの猫にもう一度会いたい。そう願っていたから、彼女は返事も聞かず駆けてゆく。
程なくして、船長はある場所の前にいた。
「やっと捕まえた」
息を切らして、まだ昼間であるからそこまで寒くはないがそれでも上着なしだと少しばかり冷たさが肌を刺す。
その冷たさを抱き上げた船長の温もりで補いながら、目の前の建物の看板に目をとめる。
「ハンターオフィス…」
主な仕事は歪虚との戦いかもしれないが、何でも屋的要素も兼ね備えている。
彼女も以前二度ほど父の依頼でハンター達に協力を願い、依頼を片付けて貰った事もある。けれど、
「わたしのお小遣いじゃ、報酬なんて出せないもんね…」
出来れば頼みたい。だけど、子供のこんな小さな依頼など取り合って貰える筈がない。
自然と船長を抱く腕に力が入る。
『ナァーオ』
そこで再び船長が鳴いて、ぴょんと飛び出し中の方へと駆けてゆく。
「あっ、待ってよ」
それにつられて飛び込めば、彼女は今まさに受付で依頼を出している一人の話を耳にする。
「あの、教会にくる子供達がクリスマス用のフルーツケーキを作りたいと申しているのですが、うちにいるシスターだけでは目が行き届かないので人を借りることはできますか?」
依頼主は近所の教会のシスターらしかった。親を亡くした貧しい子供や親が仕事で一人になってしまう子供達を受け入れ、勉強やら道徳やらを教えていると聞いた事がある。
「判りました。募集してみましょう」
窓口の男性がその話を聞き、依頼を承認する。
「あの、シスター。私もそのお手伝い…というか、参加してもいいですか?」
聞けば丁度店が休みの日だ。一日かけて習えばきっとそれなりに修得できるに違いない。
突然現れたリブにシスターは驚いた様子であったが、すぐに何かを察したか優しい微笑みで首を縦に振ってくれる。
「有難う御座います♪」
その答えにリブは嬉しくなり、思わず声が大きくなる。
その声で少し注目を浴びてしまって、頬を赤らめる彼女を船長は不愛想な顔のまま静かに見つめていた。
解説
内容
教会のシスター達を手伝い、パネットーネの作り方を教える事
ドライフルーツをふんだんに使ったクリスマス定番のフルーツケーキ
リブは父の為に作り方を知りたいと思っていたところちょうどいい依頼を耳にします
そして船長に導きにより教会のそれに参加できる事になりました
教会に集まる子供達と共に、リブにも美味しいパネットーネの作り方を教えてあげて下さい
材料は全て教会側が用意いたします
当日の講師役、および子供達のケーキ作りの補助をお願いします
相手は子供ですから、作りたいと言っているとはいえ一筋縄ではいかないでしょう
それ辺を考慮しつつ、楽しく教えて頂く事が大成功への鍵となるかと思います
場所は教会の近くにある調理場で、シスターは二名同席予定です
●人物紹介
リブ…十二歳の少女。母が亡くなっている為、父の店を手伝って生活している。父との仲は良好
アド…五十前であるがまだまだ職人としては現役。ガラス細工のお店を経営
船長…リブが名付けた虎柄カギ髭の野良猫。別の街にてリブを助けたリブの恩猫。実は追いかけてきていた模様
教会のシスター達を手伝い、パネットーネの作り方を教える事
ドライフルーツをふんだんに使ったクリスマス定番のフルーツケーキ
リブは父の為に作り方を知りたいと思っていたところちょうどいい依頼を耳にします
そして船長に導きにより教会のそれに参加できる事になりました
教会に集まる子供達と共に、リブにも美味しいパネットーネの作り方を教えてあげて下さい
材料は全て教会側が用意いたします
当日の講師役、および子供達のケーキ作りの補助をお願いします
相手は子供ですから、作りたいと言っているとはいえ一筋縄ではいかないでしょう
それ辺を考慮しつつ、楽しく教えて頂く事が大成功への鍵となるかと思います
場所は教会の近くにある調理場で、シスターは二名同席予定です
●人物紹介
リブ…十二歳の少女。母が亡くなっている為、父の店を手伝って生活している。父との仲は良好
アド…五十前であるがまだまだ職人としては現役。ガラス細工のお店を経営
船長…リブが名付けた虎柄カギ髭の野良猫。別の街にてリブを助けたリブの恩猫。実は追いかけてきていた模様
マスターより
怒涛のシナリオラッシュから少しお暇を頂きまして、戻ってまいりました奈華里です
巷はクリスマス一色ですが、寒かったり温くなったりで体調が落ち着きにくいですね…(汗)
崩さぬ様気を付けてゆきたいものです
さて、お料理依頼ですが…腕に自信のある方はいらっしゃいますか?
腕だけでは難しいかもですが、御参加お待ちしています
巷はクリスマス一色ですが、寒かったり温くなったりで体調が落ち着きにくいですね…(汗)
崩さぬ様気を付けてゆきたいものです
さて、お料理依頼ですが…腕に自信のある方はいらっしゃいますか?
腕だけでは難しいかもですが、御参加お待ちしています
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/12/27 02:37