ゲスト
(ka0000)
冬の一夜の攻防戦
マスター:KINUTA

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 6日
- プレイング締切
- 2015/12/25 19:00
- リプレイ完成予定
- 2016/01/03 19:00
オープニング
自由都市同盟とゾンネンシュトラール帝国の国境付近。
そこは、全般的に温暖な自由都市同盟域には珍しく、積雪量の多い山岳地帯である。
街道近くにあるバラン村。いつもは静かなこの場所に、緊急事態が発生した。
狼の群れが出し抜けに現れたのである。群れは夜中じゅう村の中を荒らし回り、外の小屋にいた家畜を襲い、食い散らかして去った。
翌日。怒り心頭の村人たちは武器を携え山狩りを行ったが、不思議なことに、足跡は村の中で途切れ、その先どこへ行ったものやら分からずじまい。
疲労だけを背負って帰宅したその夜、またしても狼の群れが現れ、今度は人のいる家屋に近づいてきた。壁をガリガリ引っ掻き始める。物音からして、かなりの数がいるようだ。
村人たちは狼を追い払おうと、銃を手に、窓の方へ近づいた。
そして知った。外に群れているものが獣ではないことを。
狼には、色というものが全くなかった。耳の先から尻尾の先まで真っ白。牙も爪も鼻の頭も、目も口の中までも真っ白。雪で作られたかのように。
いくら銃弾を浴びせても平気な顔で、一向に効いた様子がない。
村人たちは恐怖の下に一夜を過ごすこととなった。
壁に穴を空けられ、あやうく入ってこられかけた家もあったが、椅子やベッド、タンスといったものを持ち寄り穴を塞ぎ、なんとか一晩しのぎ切った。
夜明け近くになって狼たちは、急に動きを止めた。
冬の曙光が差して来るに従い、1匹また1匹とぼろぼろ崩れ落ち、消える。
それを目にした村人たちは、恐る恐る外に出た。
雪に反射する日光が眩しい。
「なるほどなあ。道理で足跡が消えていたわけだ……」
「感心してる場合じゃねえぞ。あいつら夜になったらまた出て来るに違いねえ。どこの家も壁がボロボロになってる。応急処置するにしても、もう一度同じことをやられたら、防ぎ切れるかどうか。銃もきかねえんだ」
●
緊急依頼を受けたハンターたちは、バラン村に来た。
時刻は既に夕方。日は今にも落ちそうだ。
あたり一面足首までの深さに積もった雪が、冷気を発散している。夜になれば、また一段と気温が下がることだろう。
カチャは、足踏みをする。
「一体どこから湧いてくるんでしょうね。それが分かったなら、やりやすいんですけど」
ひとまず村人たちには今夜一晩、村長の家に集まってもらっている。
分散されるより一カ所に固まってもらうほうが、守る側としてはやりやすい。
「まあな。いっそのことこの界隈をくまなく雪かきすりゃいいのかも知れないが――その時間もないしな」
「これのせいで大事を取って、街道も封鎖されてますし」
「えらくぼやいてたな、峠で待機してる運送ギルドのおっさん達。年末はご贈答が多いから稼ぎ時なのにって」
「ご贈答……もうそんな季節か。何だか最近、時が過ぎるのが早いなあ」
「年寄り臭いこと言わないで」
日が山の端に落ちた。
続く残光もすぐさま宵闇にとって変わる。
空に星が輝き出した。白い地面は星明かりを反射させ、辺りを明るくする。
どこからともなく遠吠えが聞こえてきた。気配が、足音が、息遣いが集まってくる。人間の匂いを嗅ぎ付け、村のあちこちから、村長宅へと。
その数、総勢80匹……。
そこは、全般的に温暖な自由都市同盟域には珍しく、積雪量の多い山岳地帯である。
街道近くにあるバラン村。いつもは静かなこの場所に、緊急事態が発生した。
狼の群れが出し抜けに現れたのである。群れは夜中じゅう村の中を荒らし回り、外の小屋にいた家畜を襲い、食い散らかして去った。
翌日。怒り心頭の村人たちは武器を携え山狩りを行ったが、不思議なことに、足跡は村の中で途切れ、その先どこへ行ったものやら分からずじまい。
疲労だけを背負って帰宅したその夜、またしても狼の群れが現れ、今度は人のいる家屋に近づいてきた。壁をガリガリ引っ掻き始める。物音からして、かなりの数がいるようだ。
村人たちは狼を追い払おうと、銃を手に、窓の方へ近づいた。
そして知った。外に群れているものが獣ではないことを。
狼には、色というものが全くなかった。耳の先から尻尾の先まで真っ白。牙も爪も鼻の頭も、目も口の中までも真っ白。雪で作られたかのように。
いくら銃弾を浴びせても平気な顔で、一向に効いた様子がない。
村人たちは恐怖の下に一夜を過ごすこととなった。
壁に穴を空けられ、あやうく入ってこられかけた家もあったが、椅子やベッド、タンスといったものを持ち寄り穴を塞ぎ、なんとか一晩しのぎ切った。
夜明け近くになって狼たちは、急に動きを止めた。
冬の曙光が差して来るに従い、1匹また1匹とぼろぼろ崩れ落ち、消える。
それを目にした村人たちは、恐る恐る外に出た。
雪に反射する日光が眩しい。
「なるほどなあ。道理で足跡が消えていたわけだ……」
「感心してる場合じゃねえぞ。あいつら夜になったらまた出て来るに違いねえ。どこの家も壁がボロボロになってる。応急処置するにしても、もう一度同じことをやられたら、防ぎ切れるかどうか。銃もきかねえんだ」
●
緊急依頼を受けたハンターたちは、バラン村に来た。
時刻は既に夕方。日は今にも落ちそうだ。
あたり一面足首までの深さに積もった雪が、冷気を発散している。夜になれば、また一段と気温が下がることだろう。
カチャは、足踏みをする。
「一体どこから湧いてくるんでしょうね。それが分かったなら、やりやすいんですけど」
ひとまず村人たちには今夜一晩、村長の家に集まってもらっている。
分散されるより一カ所に固まってもらうほうが、守る側としてはやりやすい。
「まあな。いっそのことこの界隈をくまなく雪かきすりゃいいのかも知れないが――その時間もないしな」
「これのせいで大事を取って、街道も封鎖されてますし」
「えらくぼやいてたな、峠で待機してる運送ギルドのおっさん達。年末はご贈答が多いから稼ぎ時なのにって」
「ご贈答……もうそんな季節か。何だか最近、時が過ぎるのが早いなあ」
「年寄り臭いこと言わないで」
日が山の端に落ちた。
続く残光もすぐさま宵闇にとって変わる。
空に星が輝き出した。白い地面は星明かりを反射させ、辺りを明るくする。
どこからともなく遠吠えが聞こえてきた。気配が、足音が、息遣いが集まってくる。人間の匂いを嗅ぎ付け、村のあちこちから、村長宅へと。
その数、総勢80匹……。
解説
補足説明
これは村に突如出没した雪狼を退治するシナリオです。
村の危機を救い、街道の封鎖を解いてください。貨物が滞留しております。
歪虚データ
名称:雪狼
数:80匹
姿形:大きさ、形状、ともに本物の狼と変わりなし。全身が真っ白なだけ。
攻撃方法:噛み付き。引っ掻き。これも本物の狼と変わらず。
特性: 雪で出来ているため、弾丸が体を貫通しても平気。壊れた部分は地面の雪を吸い上げて修復する。全身の50パーセントを潰された時点で消滅する。
その他:昼の間は形がなくなるが、存在が消えているわけではない。雪と同化し休眠しているだけ。負のマテリアルは変わらず発し続けている。
NPC:カチャ・タホ/辺境生まれのクルセイダー。借金とともに年を越しそう。
これは村に突如出没した雪狼を退治するシナリオです。
村の危機を救い、街道の封鎖を解いてください。貨物が滞留しております。
歪虚データ
名称:雪狼
数:80匹
姿形:大きさ、形状、ともに本物の狼と変わりなし。全身が真っ白なだけ。
攻撃方法:噛み付き。引っ掻き。これも本物の狼と変わらず。
特性: 雪で出来ているため、弾丸が体を貫通しても平気。壊れた部分は地面の雪を吸い上げて修復する。全身の50パーセントを潰された時点で消滅する。
その他:昼の間は形がなくなるが、存在が消えているわけではない。雪と同化し休眠しているだけ。負のマテリアルは変わらず発し続けている。
NPC:カチャ・タホ/辺境生まれのクルセイダー。借金とともに年を越しそう。
マスターより
KINUTAです。
他人様が休むときこそ休めない
運送業、そして自由業。
皆様風邪などひかれませんように。
他人様が休むときこそ休めない
運送業、そして自由業。
皆様風邪などひかれませんように。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2015/12/30 00:07
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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カチャに質問! 岩井崎 旭(ka0234) 人間(リアルブルー)|20才|男性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2015/12/24 00:52:57 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/12/22 23:42:31 |
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![]() |
相談卓 冷泉 雅緋(ka5949) 人間(リアルブルー)|28才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2015/12/25 17:58:23 |