ゲスト
(ka0000)
【初夢】時代劇「天狗の神かくし」
マスター:御影堂

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在7人 / 4~7人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/01/03 07:30
- リプレイ完成予定
- 2016/01/12 07:30
オープニング
※このシナリオは夢シナリオです。オープニングは架空のものであり、ゲームの世界観に一切影響を与えません。
●
時は化政時代。
十返舎一九が筆を走らし、『東海道中膝栗毛』なる書が余を賑わす頃。
華やかな江戸の街を離れた、ここ在岡藩では一つの噂が広まっていた。
簡素な立て札に書かれた文字は、「天狗の神かくし」。
赤い肌に高い鼻、一本足の下駄を履き、法術を操る山怪。
それが、天狗だ。
「……これは」
在岡藩の村の一つを訪れた、師走吉三郎は嘆息ともしれぬ、言葉を吐いた。
旅装束に身を包む吉三郎は、看板をじっと眺めていた。
情報は、近隣の村で天狗が子供を一人攫ったというものだ。
よくよく読めば、この村を含めて五人は攫われているという。
「あんた……旅の人か?」
「はい。師走吉三郎ともうします。旅一座の世話役でして、宿を探しております」
「宿ね。小さい子はおるか」
「どうでしたか。旅の仲間もコロコロと変わりますので」
頼りねぇ世話役だな、と零されたのは気にしないことにした。
「子がいるんなら、悪いことはいわねぇ。すぐにこの辺りから逃げな。天狗が出る」
「天狗……これですか」
「あぁ。ほれ、あの山が見えるじゃろ」
村人が指差す先に、緑の生い茂る山があった。
中には樹齢何百年と思しき大木の姿もある。
「在岡藩の神域と呼ばれる山じゃ。あそこから天狗が来ては、子供をさらう」
「神域?」
「あぁ、何でも選ばれた家のものしか入れないらしい」
故にまともな調査もされていない。
さらに、天狗というのも本当に天狗そのままの姿で子供の前に現れる。
親が食い止めようとするのをあざ笑うかのように風を起こして消えるのだという。
親が子を殺した言い訳にしているのではないか、と心ないものはいう始末だ。
「だが、あれは本当に天狗だよ。わしも見たからな」
「……ご老人。この村に宿はありますかな」
「宿はないが、廃寺なら村はずれに一つある。勝手に使ってくれてかまわん」
自分が村長だと名乗ると、男は去っていった。
食事は旅の一座とやらの芸次第だと、付け加えられたが。
「さて……」
吉三郎は神域と呼ばれた山を見上げ、気を込める。
吉三郎の正体は、稲荷山の御使い。
全国の妖怪絡みの事件を解決する百狐一座の座長である。
●
「カカカ、三夜代様。これほどうまくいくとは思いませんでした」
「吉兆寺殿の力添えがあったからこそで、ございます」
神域と呼ばれる山の億。
紅に彩られた社の中で、怪しく嗤う2つの影。
一人は山の管理者、吉兆寺清太郎。
もう一人の名は、三夜代。山法師の恰好をした、妖術使いだ。
「あとは、子供たちを売っぱらい」
「えぇえぇ、天狗を吉兆寺様が退治したことにすればよろしい」
「カカカ、明日には城下町から人買いが来るでな」
「ほほほ、では、もう二、三人」
「カカカ、そうだな。そうしようではないか」
「では、準備に参ります」
上機嫌の吉兆寺を残し、三夜代は部屋を出る。
社の外、神社の境内にも似た場所で足を止めた。
「ほほほ、皆様方準備はよろしいか?」
呼びかけに気配で応じたのは天狗の面をつけた、奇妙な人影。
その数、四。
厳密には人でなく、三夜代の式神である。
「嫌な気配が近づいておる。警戒が必要じゃ」
だが、三夜代に焦りの色はない。
自身の法術に絶対の自身があるからだろうか。
悠然と風を巻き起こして姿を消す。
●
神かくしの天狗が村を舞う。
暗躍するは神域の管理者、吉兆寺清太郎。
そして法術使い、三夜代。
対するは、妖怪退治の専門の「百狐一座」。
吹き渡る風に嗤うは悪か正義か。
百狐一座のあやかし退治――いざ、開幕。
●
時は化政時代。
十返舎一九が筆を走らし、『東海道中膝栗毛』なる書が余を賑わす頃。
華やかな江戸の街を離れた、ここ在岡藩では一つの噂が広まっていた。
簡素な立て札に書かれた文字は、「天狗の神かくし」。
赤い肌に高い鼻、一本足の下駄を履き、法術を操る山怪。
それが、天狗だ。
「……これは」
在岡藩の村の一つを訪れた、師走吉三郎は嘆息ともしれぬ、言葉を吐いた。
旅装束に身を包む吉三郎は、看板をじっと眺めていた。
情報は、近隣の村で天狗が子供を一人攫ったというものだ。
よくよく読めば、この村を含めて五人は攫われているという。
「あんた……旅の人か?」
「はい。師走吉三郎ともうします。旅一座の世話役でして、宿を探しております」
「宿ね。小さい子はおるか」
「どうでしたか。旅の仲間もコロコロと変わりますので」
頼りねぇ世話役だな、と零されたのは気にしないことにした。
「子がいるんなら、悪いことはいわねぇ。すぐにこの辺りから逃げな。天狗が出る」
「天狗……これですか」
「あぁ。ほれ、あの山が見えるじゃろ」
村人が指差す先に、緑の生い茂る山があった。
中には樹齢何百年と思しき大木の姿もある。
「在岡藩の神域と呼ばれる山じゃ。あそこから天狗が来ては、子供をさらう」
「神域?」
「あぁ、何でも選ばれた家のものしか入れないらしい」
故にまともな調査もされていない。
さらに、天狗というのも本当に天狗そのままの姿で子供の前に現れる。
親が食い止めようとするのをあざ笑うかのように風を起こして消えるのだという。
親が子を殺した言い訳にしているのではないか、と心ないものはいう始末だ。
「だが、あれは本当に天狗だよ。わしも見たからな」
「……ご老人。この村に宿はありますかな」
「宿はないが、廃寺なら村はずれに一つある。勝手に使ってくれてかまわん」
自分が村長だと名乗ると、男は去っていった。
食事は旅の一座とやらの芸次第だと、付け加えられたが。
「さて……」
吉三郎は神域と呼ばれた山を見上げ、気を込める。
吉三郎の正体は、稲荷山の御使い。
全国の妖怪絡みの事件を解決する百狐一座の座長である。
●
「カカカ、三夜代様。これほどうまくいくとは思いませんでした」
「吉兆寺殿の力添えがあったからこそで、ございます」
神域と呼ばれる山の億。
紅に彩られた社の中で、怪しく嗤う2つの影。
一人は山の管理者、吉兆寺清太郎。
もう一人の名は、三夜代。山法師の恰好をした、妖術使いだ。
「あとは、子供たちを売っぱらい」
「えぇえぇ、天狗を吉兆寺様が退治したことにすればよろしい」
「カカカ、明日には城下町から人買いが来るでな」
「ほほほ、では、もう二、三人」
「カカカ、そうだな。そうしようではないか」
「では、準備に参ります」
上機嫌の吉兆寺を残し、三夜代は部屋を出る。
社の外、神社の境内にも似た場所で足を止めた。
「ほほほ、皆様方準備はよろしいか?」
呼びかけに気配で応じたのは天狗の面をつけた、奇妙な人影。
その数、四。
厳密には人でなく、三夜代の式神である。
「嫌な気配が近づいておる。警戒が必要じゃ」
だが、三夜代に焦りの色はない。
自身の法術に絶対の自身があるからだろうか。
悠然と風を巻き起こして姿を消す。
●
神かくしの天狗が村を舞う。
暗躍するは神域の管理者、吉兆寺清太郎。
そして法術使い、三夜代。
対するは、妖怪退治の専門の「百狐一座」。
吹き渡る風に嗤うは悪か正義か。
百狐一座のあやかし退治――いざ、開幕。
解説
●目的
三夜代を倒し、吉兆寺の悪巧みを潰す。
●神域
かつては本物の天狗がいたため、そう呼ばれている。
調査をすれば警備はザルだとわかる。
村人をはじめ、城主ですら踏み込むのを躊躇う。
●吉兆寺清太郎
神域の管理者だが、三夜代に唆され人身売買に手を出す。
わかりやすい小悪党。
それなりに刀は使えるらしい……雑魚。
●三夜代
法術使い。
風の法術を用いて、風刃や竜巻で攻撃する。
天狗を模した式神を四体率いている。
式神も風の妖術を操ることができ、身体能力も高い。
●人買いども
城下町に潜伏し、明朝の黄昏時から山に入る。
その日の夜中に子どもを連れ出し、脱出する構え。
十名前後の野盗で構成されている。
一座には敵ではない。倒しておかないと、いろいろ面倒。
●その他
1)西洋名・スキル等をこのシナリオに合ったものにできる。
2)妖怪/妖術使いがいる設定ですが、その存在は一般には隠されている。
3)吉三郎は戦闘雑魚なので戦えない(そのことをいじってもよい)。
三夜代を倒し、吉兆寺の悪巧みを潰す。
●神域
かつては本物の天狗がいたため、そう呼ばれている。
調査をすれば警備はザルだとわかる。
村人をはじめ、城主ですら踏み込むのを躊躇う。
●吉兆寺清太郎
神域の管理者だが、三夜代に唆され人身売買に手を出す。
わかりやすい小悪党。
それなりに刀は使えるらしい……雑魚。
●三夜代
法術使い。
風の法術を用いて、風刃や竜巻で攻撃する。
天狗を模した式神を四体率いている。
式神も風の妖術を操ることができ、身体能力も高い。
●人買いども
城下町に潜伏し、明朝の黄昏時から山に入る。
その日の夜中に子どもを連れ出し、脱出する構え。
十名前後の野盗で構成されている。
一座には敵ではない。倒しておかないと、いろいろ面倒。
●その他
1)西洋名・スキル等をこのシナリオに合ったものにできる。
2)妖怪/妖術使いがいる設定ですが、その存在は一般には隠されている。
3)吉三郎は戦闘雑魚なので戦えない(そのことをいじってもよい)。
マスターより
こんにちは、御影堂です。
今回は、時代劇の世界です。妖怪が跳梁跋扈する世界で戦います。
子どもたちを無事に救えるのか。悪の法術使いを倒すことはできるのか。
なお、吉兆寺・三夜代・人買いの最終的な処遇については、皆様にお任せします。
今回は、時代劇の世界です。妖怪が跳梁跋扈する世界で戦います。
子どもたちを無事に救えるのか。悪の法術使いを倒すことはできるのか。
なお、吉兆寺・三夜代・人買いの最終的な処遇については、皆様にお任せします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/01/10 16:22
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 クリスティン・ガフ(ka1090) 人間(クリムゾンウェスト)|19才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2016/01/03 03:30:00 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/12/30 14:29:10 |