ゲスト
(ka0000)
吹雪の夜に
マスター:鳴海惣流

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在7人 / 4~7人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/12/29 15:00
- リプレイ完成予定
- 2016/01/07 15:00
オープニング
●
山深い地域に存在する、とある小さな村。
一軒の民家のドアを、ひとりの男が叩く。
家の中から中年の女性が「誰だい?」と声をかける。
「俺だよ、母さん。今、帰った。開けてくれ」
「ああ、トイラスだったのかい。すぐ開けるから、待ってておくれ」
開かれたドアから、愛嬌のある笑顔の女性が顔を出す。
トイラスと呼んだ青年の実の母親、マリーテだった。
礼を言って家の中に入ったトイラスは、コートを脱ぐと真っ先に暖炉へ向かった。
「寒いと思ってたら、雪の降り方が激しくなってきたよ」
「そうなのかい。今夜はこのあたりも吹雪くかもしれないねぇ」
冬になればたくさんの雪が降り、風が強まれば吹雪にもなる。
この村に住んでいれば、さして珍しい天候でもない。
母一人子一人で暮らすマリーテとトイラスも慣れていた。
「その可能性は強そうだ。帰ってきたばかりだけど、今のうちに小屋から薪を持ってきておくよ」
「お願いできるかい? 私はその間にシチューを温めておくよ。今日のは自信作なんだ」
「それは楽しみだ」
心の底からそう思いながら、トイラスは脱いだばかりのコートを着込んだ。
薪が途中でなくなれば、暖炉も使えなくなる。
氷点下になるのが日常茶飯事の冬の夜に、火もなしで過ごすのはかなり厳しい。
トイラスは二十代で、母親のマリーテは四十代。
まだ若い部類に入るかもしれないが、寒さに強いかどうかは別問題だ。
家から出て近くにある小屋へ向かい、両手に薪を持つ。
これだけあれば足りそうだと判断し、家に戻ろうとした時だった。
家の方から悲鳴が聞こえた。マリーテの声だ。
「母さんっ!?」
薪を持ちながらも、全速力で家へ帰る。
そこでトイラスが見たのは、開け放たれたまま風に煽られるドアだった。
「母さんっ!」
家の中を見渡すも、誰もいない。
何があったのかと焦り、家の周囲を調べる。
「これは、猿の足跡? まさか猿が母さんをさらったってのか!? 何のためにだよ!」
家の中にある猟銃を手に持ち、トイラスは足跡を追いかける。
村の裏側にある山まで続いている。
見失ったら最後だと気合を入れるトイラスの視界に、大きな猿の背中が映った。
身長百七十センチメートルのトイラスよりも、ずっと大きく見える。
「あんな巨大な猿、見たことないぞ!」
驚愕するトイラスの耳に、自分の名前を呼ぶ声が届く。
見ると母親のマリーテが、巨大な猿の小脇に抱えられていた。
「トイラスっ!」
「母さん! 待ってて、すぐに助ける」
あれだけ的が大きければと思い、トイラスは巨大な猿の背中を狙って銃を撃った。
確かに命中したはずなのに、巨大な猿は悲鳴も上げずにトイラスをじろりと睨むだけだった。
「当たった……だろ? まさか……歪虚?」
頬に冷や汗を伝わせるトイラスが呟いた直後、強い風が吹いた。
地面に積もる雪が吹き上がり、降り注ぐ雪と合わさって視界が白く染まった。
真っ白な壁を前にしてるような感じで、猿もマリーテも見えなくなる。
「母さんっ!」
トイラスは叫んだ。
反応はない。
一瞬だけ視界が雪がやんだ時には、もう猿の姿はなかった。
再び足跡を辿ろうとしたが、雪が強くなり視界が一気に悪化する。
「この天候の中、あとを追うのは俺じゃ不可能だ。助けを呼ばないと」
急いで村へ引き返したトイラスは、長老の家へ向かおうとする。
「よお、トイラスじゃないか。マリーテは元気か?」
途中で出会ったのは、マリーテの友人で、幼少時にはトイラスがよく遊んでもらった近所に住む中年男性だった。
「時間があるなら宿屋へ寄って行けよ。今、ハンターたちが来てるんだ。色々と面白い話をしてくれてるぜ。マリーテを誘ってきても、いいかもしれないな」
事情を知らない中年男性が笑う。
親切心で言ってくれてるのだろうし、怒るつもりはない。それよりも、確認すべき重要な点がある。
「宿屋にハンターの人たちが来てるんですか!?」
「あ、ああ。そんなに慌てて、どうした」
「すいません。事情はあとで説明します!」
トイラスはそれだけ言うと、中年男性に背を向けた。
目的地を長老の家から宿屋に変え、自宅のよりもやや重いドアを力任せに開ける。
「ハンターの人たちが来てると聞きました! お願いです、助けてください! 母さんが……母さんが歪虚らしき猿にさらわれたんですっ!」
山深い地域に存在する、とある小さな村。
一軒の民家のドアを、ひとりの男が叩く。
家の中から中年の女性が「誰だい?」と声をかける。
「俺だよ、母さん。今、帰った。開けてくれ」
「ああ、トイラスだったのかい。すぐ開けるから、待ってておくれ」
開かれたドアから、愛嬌のある笑顔の女性が顔を出す。
トイラスと呼んだ青年の実の母親、マリーテだった。
礼を言って家の中に入ったトイラスは、コートを脱ぐと真っ先に暖炉へ向かった。
「寒いと思ってたら、雪の降り方が激しくなってきたよ」
「そうなのかい。今夜はこのあたりも吹雪くかもしれないねぇ」
冬になればたくさんの雪が降り、風が強まれば吹雪にもなる。
この村に住んでいれば、さして珍しい天候でもない。
母一人子一人で暮らすマリーテとトイラスも慣れていた。
「その可能性は強そうだ。帰ってきたばかりだけど、今のうちに小屋から薪を持ってきておくよ」
「お願いできるかい? 私はその間にシチューを温めておくよ。今日のは自信作なんだ」
「それは楽しみだ」
心の底からそう思いながら、トイラスは脱いだばかりのコートを着込んだ。
薪が途中でなくなれば、暖炉も使えなくなる。
氷点下になるのが日常茶飯事の冬の夜に、火もなしで過ごすのはかなり厳しい。
トイラスは二十代で、母親のマリーテは四十代。
まだ若い部類に入るかもしれないが、寒さに強いかどうかは別問題だ。
家から出て近くにある小屋へ向かい、両手に薪を持つ。
これだけあれば足りそうだと判断し、家に戻ろうとした時だった。
家の方から悲鳴が聞こえた。マリーテの声だ。
「母さんっ!?」
薪を持ちながらも、全速力で家へ帰る。
そこでトイラスが見たのは、開け放たれたまま風に煽られるドアだった。
「母さんっ!」
家の中を見渡すも、誰もいない。
何があったのかと焦り、家の周囲を調べる。
「これは、猿の足跡? まさか猿が母さんをさらったってのか!? 何のためにだよ!」
家の中にある猟銃を手に持ち、トイラスは足跡を追いかける。
村の裏側にある山まで続いている。
見失ったら最後だと気合を入れるトイラスの視界に、大きな猿の背中が映った。
身長百七十センチメートルのトイラスよりも、ずっと大きく見える。
「あんな巨大な猿、見たことないぞ!」
驚愕するトイラスの耳に、自分の名前を呼ぶ声が届く。
見ると母親のマリーテが、巨大な猿の小脇に抱えられていた。
「トイラスっ!」
「母さん! 待ってて、すぐに助ける」
あれだけ的が大きければと思い、トイラスは巨大な猿の背中を狙って銃を撃った。
確かに命中したはずなのに、巨大な猿は悲鳴も上げずにトイラスをじろりと睨むだけだった。
「当たった……だろ? まさか……歪虚?」
頬に冷や汗を伝わせるトイラスが呟いた直後、強い風が吹いた。
地面に積もる雪が吹き上がり、降り注ぐ雪と合わさって視界が白く染まった。
真っ白な壁を前にしてるような感じで、猿もマリーテも見えなくなる。
「母さんっ!」
トイラスは叫んだ。
反応はない。
一瞬だけ視界が雪がやんだ時には、もう猿の姿はなかった。
再び足跡を辿ろうとしたが、雪が強くなり視界が一気に悪化する。
「この天候の中、あとを追うのは俺じゃ不可能だ。助けを呼ばないと」
急いで村へ引き返したトイラスは、長老の家へ向かおうとする。
「よお、トイラスじゃないか。マリーテは元気か?」
途中で出会ったのは、マリーテの友人で、幼少時にはトイラスがよく遊んでもらった近所に住む中年男性だった。
「時間があるなら宿屋へ寄って行けよ。今、ハンターたちが来てるんだ。色々と面白い話をしてくれてるぜ。マリーテを誘ってきても、いいかもしれないな」
事情を知らない中年男性が笑う。
親切心で言ってくれてるのだろうし、怒るつもりはない。それよりも、確認すべき重要な点がある。
「宿屋にハンターの人たちが来てるんですか!?」
「あ、ああ。そんなに慌てて、どうした」
「すいません。事情はあとで説明します!」
トイラスはそれだけ言うと、中年男性に背を向けた。
目的地を長老の家から宿屋に変え、自宅のよりもやや重いドアを力任せに開ける。
「ハンターの人たちが来てると聞きました! お願いです、助けてください! 母さんが……母さんが歪虚らしき猿にさらわれたんですっ!」
解説
●目的
マリーテの救出
●簡易map
※上から見下ろしてる感じです。map外の移動は不可
ABCDEFGHI 1マス=3sq(移動や射程に影響あり
a□☆□□□□□□□ □=雪原
b□2□□1□□□□
c□□□□□□□□□ ☆=マリーテ
d□□□□1□□□□
e□□□□□□□1□ 1=猿歪虚LV1(雑魔
f□11□□□□□□ 2=猿歪虚LV5(雑魔
g□□□□□□1□□
h□□□□□□□□□ ハ=ハンター初期位置
i□□□□ハ□□□□
※ハンターは敵配置などの情報を知りません。
※雪深い雪原のため、移動は徒歩限定になります。
●map情報
吹雪で視界が悪く、向いている方向百八十度正面1マスまでしか見えない。
そのため、敵の接近は隣接されるまで気づけない。
●敵情報
名前 生命力 回避 受け 受防 防御 抵抗 攻撃 命中 移動 性格 行動
猿LV1(雑魔) 中 中 中 激低 低 中 低 中 中 単純 本能のままに行動
猿LV5(雑魔) 中 中 中 激低 低 中 中 中 中 単純 本能のままに行動
※猿はマリーテを甚振って遊ぼうとしているため、すぐには殺さない。
※猿の攻撃手段は近接のみ。
※猿たちは吹雪の中でも周囲が見え、ハンターの動きもわかる。
※猿たちは好戦的だが、LV5の猿だけはマリーテを甚振るのに夢中で、気づくまでハンターに見向きしない。
●味方情報
マリーテは防寒具を着用していないため、時間をかけすぎると凍えて手遅れになる。
マリーテに隣接すると救助。救助PCがマリーテを運ぶことになり、移動力が半減。他のPCへの受け渡し可能。
簡易map南端に重なる形でマリーテを運ぶPCが到達すると、脱出成功となる。
マリーテ救出後、敵を全滅させるかどうかはPCの判断に委ねられる。敵の殲滅は判定に影響しない。
殲滅させなかった場合は後日、報告を受けた領主が対応。
防寒具がなければ、依頼者が貸してくれる。
マリーテの救出
●簡易map
※上から見下ろしてる感じです。map外の移動は不可
ABCDEFGHI 1マス=3sq(移動や射程に影響あり
a□☆□□□□□□□ □=雪原
b□2□□1□□□□
c□□□□□□□□□ ☆=マリーテ
d□□□□1□□□□
e□□□□□□□1□ 1=猿歪虚LV1(雑魔
f□11□□□□□□ 2=猿歪虚LV5(雑魔
g□□□□□□1□□
h□□□□□□□□□ ハ=ハンター初期位置
i□□□□ハ□□□□
※ハンターは敵配置などの情報を知りません。
※雪深い雪原のため、移動は徒歩限定になります。
●map情報
吹雪で視界が悪く、向いている方向百八十度正面1マスまでしか見えない。
そのため、敵の接近は隣接されるまで気づけない。
●敵情報
名前 生命力 回避 受け 受防 防御 抵抗 攻撃 命中 移動 性格 行動
猿LV1(雑魔) 中 中 中 激低 低 中 低 中 中 単純 本能のままに行動
猿LV5(雑魔) 中 中 中 激低 低 中 中 中 中 単純 本能のままに行動
※猿はマリーテを甚振って遊ぼうとしているため、すぐには殺さない。
※猿の攻撃手段は近接のみ。
※猿たちは吹雪の中でも周囲が見え、ハンターの動きもわかる。
※猿たちは好戦的だが、LV5の猿だけはマリーテを甚振るのに夢中で、気づくまでハンターに見向きしない。
●味方情報
マリーテは防寒具を着用していないため、時間をかけすぎると凍えて手遅れになる。
マリーテに隣接すると救助。救助PCがマリーテを運ぶことになり、移動力が半減。他のPCへの受け渡し可能。
簡易map南端に重なる形でマリーテを運ぶPCが到達すると、脱出成功となる。
マリーテ救出後、敵を全滅させるかどうかはPCの判断に委ねられる。敵の殲滅は判定に影響しない。
殲滅させなかった場合は後日、報告を受けた領主が対応。
防寒具がなければ、依頼者が貸してくれる。
マスターより
お世話になっております、鳴海惣流です。
今回の依頼は救出依頼になります。
皆様の力で、さらわれた母親を救出してあげてください。
皆様の依頼への参加を、お待ちしています。
今回の依頼は救出依頼になります。
皆様の力で、さらわれた母親を救出してあげてください。
皆様の依頼への参加を、お待ちしています。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/01/01 21:23
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
相談卓 フィルメリア・クリスティア(ka3380) 人間(リアルブルー)|25才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2015/12/29 13:03:48 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/12/27 20:06:17 |