ゲスト
(ka0000)
魂の先
マスター:鷹羽柊架

- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
ガーディナ- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2015/12/31 09:00
- リプレイ完成予定
- 2016/01/09 09:00
オープニング
シバが戦士としてその命を赤き大地に捧げた。
その話はファリフのもとにすぐ届いた。
皆はシバを父のように慕っていた彼女の様子を心配したが、ファリフは「そう」と言葉を返し、声音も穏やかなもの。
「シバ様は戦士として全うした。それはボクたち……この土地で生きる戦士にとって誇らしいことだよ」
この世に生を受けたものは必ず死ぬ。
それがこの世の摂理。
戦う者としてそれを全うし、骸を大地に返すのはとても幸福な事とファリフは示唆した。
ファリフの言葉に皆は成長したものだと安堵する。
「ファリフ」
「どうかしたの?」
フェンリルがファリフのそばに寄り添うと、ファリフはフェンリルの毛並みをゆっくり撫でる。
「敵は要塞都市へと向かってるようだ」
「要塞都市へ……」
告げられた場所を鸚鵡返しに呟くファリフが思い出すのはあの長い長い城壁。
「歪虚の侵攻は随分進んでいる」
行くか? とフェンリルに尋ねられたが、ファリフの答えは一つしかない。
切り取ったかのような丘の上に存在している要塞都市【ノアーラ・クンタウ】は長い長い壁に覆われていた。
今まで、ファリフはここがとても嫌で、最後に来た日はいつだったかというほど。
ヴェルナーが辺境部族に下したあの言葉は一種の呪いと化したかのように仲間達の命が奪われていった。
それ故に、ここは親帝国派にとっては希望の場所。反帝国派には絶望の壁といえるだろう。
しかし、今は歪虚の侵攻で辺境を阻む壁が壊されつつある。
あの壁の向こうには全員が戦えるわけではない。
無数の家族が存在しており、まだ一人で歩く事もおぼつかない幼子だっている。
放っておけないと判断し、ファリフはフェンリルを連れて要塞都市へと来た。
ファリフが向かった時にはドワーフ達が壁の修繕工事を行っており、実際に見たその壁は中の支柱が見えており、曲がっていた。
その光景は歪虚がどれだけの攻勢を見せているのかすぐに分かる。
「あら……ファリフ!?」
呼ばれた方向を向いたファリフは見たことがある姿に目を見張ってしまう。
「カペラさん!」
フェンリルに乗ったまま、ファリフは通称ドワーフ王ヨアキムの娘であるカペラの方へと駆けて行った。
「御無沙汰ねー」
「うん。あれ、戦っていたの?」
笑顔のカペラであるがその様子はなんだか疲れからのハイテンションのようにも見える。
カペラと一緒にいた者達からも似たような感じを受けてしまうし、一人はむき身の剣をたらして持っていた。
「向こうでね。何だかんだで零れてこっちにくる歪虚を掃除してたの」
「そっか」
どこか他人事のように頷くファリフにカペラは彼女に気付かれないように、そっと息を吐く。
「寒いでしょう? お茶でもご馳走するわ」
カペラの誘いにファリフ達は頷いた。
通されたのはフェンリルもゆっくりできるようにとクレムトの鍛冶場。
ドワーフ工房も流石に今日の作業は中止しているが、辺境では有力部族であるスコール族の族長が幻獣と一緒に来ていることで野次馬のようにクレムトの鍛冶場に入っている。
ファリフはカペラとは少なからず会った事はあるが、工房に入るのは初めてであった。
温かいお茶とサンドイッチを供されて、サンドイッチを一口食べる。
燻製の香りがする鶏肉と香ばしく焼かれたパンは香りも味もいい。ファリフは自分が空腹であった事にようやく気付く。
「……おいしい」
無心にサンドイッチを食べていくが、喉が渇いてしまい、お茶で水分をとる。
「……あっつ……」
「クレムトの事務担当の料理は美味しいのよ。お茶も熱いの好きだから口の中を火傷しないようにね」
「うん」
こっくりと頷くファリフは一気に食べ終わった。
「シバ……死んだってね」
「うん」
その情報はハンターを通じ、一気に広まっているようであった。
「戦士として立派な方だったよ」
「そうね」
「ボクもそうでありたい。未来のボクに戦士として恥ないように」
顔を上げるファリフはカペラを見つめる。
「戦士として……ね」
「え?」
「私はドワーフで技師だから分らないけど、さびしいわ……」
カペラが言い終わる前にドワーフ工房の技師達がドアを大きな音と共に開けて飛び込んできた。
「フォニケさん、どうしたの?」
カペラにフォニケと呼ばれた女性技師は歪虚の挙動を伝える。
現時点、こちらに向かっている歪虚が複数おり、壁の修繕にあたっているドワーフ達が歪虚とかち合う可能性があるという。
とりあえず、ハンターオフィスにいたハンター達には応援を頼んでいる。
「行きましょ!」
立ち上がるカペラはファリフの方へ向かう。
「食べたら動くのは心にいいのよ!」
「え、あ、うん!」
立ち上がるファリフにフェンリルは「やれやれ」と言ったような表情を見せて歩き出した。
その話はファリフのもとにすぐ届いた。
皆はシバを父のように慕っていた彼女の様子を心配したが、ファリフは「そう」と言葉を返し、声音も穏やかなもの。
「シバ様は戦士として全うした。それはボクたち……この土地で生きる戦士にとって誇らしいことだよ」
この世に生を受けたものは必ず死ぬ。
それがこの世の摂理。
戦う者としてそれを全うし、骸を大地に返すのはとても幸福な事とファリフは示唆した。
ファリフの言葉に皆は成長したものだと安堵する。
「ファリフ」
「どうかしたの?」
フェンリルがファリフのそばに寄り添うと、ファリフはフェンリルの毛並みをゆっくり撫でる。
「敵は要塞都市へと向かってるようだ」
「要塞都市へ……」
告げられた場所を鸚鵡返しに呟くファリフが思い出すのはあの長い長い城壁。
「歪虚の侵攻は随分進んでいる」
行くか? とフェンリルに尋ねられたが、ファリフの答えは一つしかない。
切り取ったかのような丘の上に存在している要塞都市【ノアーラ・クンタウ】は長い長い壁に覆われていた。
今まで、ファリフはここがとても嫌で、最後に来た日はいつだったかというほど。
ヴェルナーが辺境部族に下したあの言葉は一種の呪いと化したかのように仲間達の命が奪われていった。
それ故に、ここは親帝国派にとっては希望の場所。反帝国派には絶望の壁といえるだろう。
しかし、今は歪虚の侵攻で辺境を阻む壁が壊されつつある。
あの壁の向こうには全員が戦えるわけではない。
無数の家族が存在しており、まだ一人で歩く事もおぼつかない幼子だっている。
放っておけないと判断し、ファリフはフェンリルを連れて要塞都市へと来た。
ファリフが向かった時にはドワーフ達が壁の修繕工事を行っており、実際に見たその壁は中の支柱が見えており、曲がっていた。
その光景は歪虚がどれだけの攻勢を見せているのかすぐに分かる。
「あら……ファリフ!?」
呼ばれた方向を向いたファリフは見たことがある姿に目を見張ってしまう。
「カペラさん!」
フェンリルに乗ったまま、ファリフは通称ドワーフ王ヨアキムの娘であるカペラの方へと駆けて行った。
「御無沙汰ねー」
「うん。あれ、戦っていたの?」
笑顔のカペラであるがその様子はなんだか疲れからのハイテンションのようにも見える。
カペラと一緒にいた者達からも似たような感じを受けてしまうし、一人はむき身の剣をたらして持っていた。
「向こうでね。何だかんだで零れてこっちにくる歪虚を掃除してたの」
「そっか」
どこか他人事のように頷くファリフにカペラは彼女に気付かれないように、そっと息を吐く。
「寒いでしょう? お茶でもご馳走するわ」
カペラの誘いにファリフ達は頷いた。
通されたのはフェンリルもゆっくりできるようにとクレムトの鍛冶場。
ドワーフ工房も流石に今日の作業は中止しているが、辺境では有力部族であるスコール族の族長が幻獣と一緒に来ていることで野次馬のようにクレムトの鍛冶場に入っている。
ファリフはカペラとは少なからず会った事はあるが、工房に入るのは初めてであった。
温かいお茶とサンドイッチを供されて、サンドイッチを一口食べる。
燻製の香りがする鶏肉と香ばしく焼かれたパンは香りも味もいい。ファリフは自分が空腹であった事にようやく気付く。
「……おいしい」
無心にサンドイッチを食べていくが、喉が渇いてしまい、お茶で水分をとる。
「……あっつ……」
「クレムトの事務担当の料理は美味しいのよ。お茶も熱いの好きだから口の中を火傷しないようにね」
「うん」
こっくりと頷くファリフは一気に食べ終わった。
「シバ……死んだってね」
「うん」
その情報はハンターを通じ、一気に広まっているようであった。
「戦士として立派な方だったよ」
「そうね」
「ボクもそうでありたい。未来のボクに戦士として恥ないように」
顔を上げるファリフはカペラを見つめる。
「戦士として……ね」
「え?」
「私はドワーフで技師だから分らないけど、さびしいわ……」
カペラが言い終わる前にドワーフ工房の技師達がドアを大きな音と共に開けて飛び込んできた。
「フォニケさん、どうしたの?」
カペラにフォニケと呼ばれた女性技師は歪虚の挙動を伝える。
現時点、こちらに向かっている歪虚が複数おり、壁の修繕にあたっているドワーフ達が歪虚とかち合う可能性があるという。
とりあえず、ハンターオフィスにいたハンター達には応援を頼んでいる。
「行きましょ!」
立ち上がるカペラはファリフの方へ向かう。
「食べたら動くのは心にいいのよ!」
「え、あ、うん!」
立ち上がるファリフにフェンリルは「やれやれ」と言ったような表情を見せて歩き出した。
解説
依頼内容
要塞都市【ノアーラ・クンタウ】に近付こうとする歪虚退治。
皆様は何かのタイミングで要塞都市【ノアーラ・クンタウ】内にいて、フォニケの依頼に応えてます。
フォニケだけではなく、ファリフとカペラも同行します。
敵
オーガ四体
狼型四体
兎型二体
狼と兎は勝ち目がないと分ると逃げ出します。
同行NPC
ファリフ:辺境の有力部族であるスコール族の長。現在は遊軍宜しく要塞に来ました。
フェンリル:「お嬢ちゃんのナイト役はこの俺様」ということで、ファリフと共にいる狼型の幻獣。
カペラ:辺境ドワーフを束ねる通称ドワーフ王・ヨアキムの娘。ドワーフ工房で出向しており、今回は同胞を守るために戦います。
フォニケ:ドワーフ工房の技師。今回の依頼主は彼女です。クラスは疾影士です。
シェダル:ドワーフ工房の技師。 クラスは闘狩人です。必要なら壁役として同行予定です。
要塞都市【ノアーラ・クンタウ】に近付こうとする歪虚退治。
皆様は何かのタイミングで要塞都市【ノアーラ・クンタウ】内にいて、フォニケの依頼に応えてます。
フォニケだけではなく、ファリフとカペラも同行します。
敵
オーガ四体
狼型四体
兎型二体
狼と兎は勝ち目がないと分ると逃げ出します。
同行NPC
ファリフ:辺境の有力部族であるスコール族の長。現在は遊軍宜しく要塞に来ました。
フェンリル:「お嬢ちゃんのナイト役はこの俺様」ということで、ファリフと共にいる狼型の幻獣。
カペラ:辺境ドワーフを束ねる通称ドワーフ王・ヨアキムの娘。ドワーフ工房で出向しており、今回は同胞を守るために戦います。
フォニケ:ドワーフ工房の技師。今回の依頼主は彼女です。クラスは疾影士です。
シェダル:ドワーフ工房の技師。 クラスは闘狩人です。必要なら壁役として同行予定です。
マスターより
お世話になっております。
鷹羽柊架(たかば・しゅうか)です。
この依頼にて、本年のたかばのシナリオは終わりとなります。
今年一年、MS業をしてて、一番忙しい年となりました。
ここまで走れたのもすべては、SD様やMS様、そしてPL様のおかげです。
また来年もファリフやカペラたち、たかばをよろしくお願いします。
鷹羽柊架(たかば・しゅうか)です。
この依頼にて、本年のたかばのシナリオは終わりとなります。
今年一年、MS業をしてて、一番忙しい年となりました。
ここまで走れたのもすべては、SD様やMS様、そしてPL様のおかげです。
また来年もファリフやカペラたち、たかばをよろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/01/07 06:33
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2015/12/29 00:38:35 |
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■歪虚退治・相談卓■ アルカ・ブラックウェル(ka0790) 人間(クリムゾンウェスト)|17才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2015/12/31 07:19:05 |