ゲスト
(ka0000)
【初夢】しみない雨~迷いの森の喫茶店~
マスター:DoLLer

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/01/06 07:30
- リプレイ完成予定
- 2016/01/15 07:30
オープニング
※このシナリオは夢シナリオです。オープニングは架空のものであり、ゲームの世界観に一切影響を与えません。
迷いの森はいつでも真夜中。
だけど決して真っ暗ではありません。お空にはお月様がニコニコ黄色い明かりを届けてくれます。たくさんの木々には妖精さんが光の粉を取らして飛んでいるし、木々に実る果実は淡く色とりどりに照らしてくれます。地面では、ほら。妖精の粉を受けたキノコがぽんっと笠を開きます。ちょろちょろ流れる小川はそんな明かりをいくつも運んでキラキラ輝き眩しいくらい。
そんな森のど真ん中で、喫茶店『月の雫亭』はひっそり営業をしています。
大きな樫の木のうろ二つから、煌々灯りが漏れていて、その間にある大きな口に見えるのが入り口の扉です。ゆっくりあけると、扉から伸びたスズランが、チリリン、リリンとかわいらしい音を立てて皆さんの来訪を知らせます。
「寒いところようこそ。しかも今日はアメが降りそうですね」
長い髪を後ろでくくったマスターのお兄さんが、そう言って迷ったあなた達を迎え入れてくれました。
うろの窓から空を覗くと、確かに。今にも雨が降ってきそう。
こつん。
あら、そう言っている間に雨が窓に当たりました。この喫茶店に入って正解でした。
と思ったら。あれれ?
雨が窓の外をコツコツと叩きます。それはコツコツあたり、雫のまま窓辺にこつこつ積もっていきます。
滲みこまない雨なんて初めてです。
「これは雨? 雹?」
「アメですよ。今日はご機嫌斜めのようです。どうりで寒いはず」
機嫌が斜めだと雨が降るの?
変な話だと思いましたが、空を見上げてああ、と思いました。
雲が一つ傾いています。そこからこつこつ雫がこぼれ。まるで傾いた籠のよう。
どうして滲みないんですか?
「そりゃ、ご機嫌が悪いからじゃないかな。ムードが悪いとどんなものも心に沁みなくなる」
シルクハットの熊さんがしたり顔で言いました。
そして、窓から転がり落ちてきた雫を一つ、ティーカップに淹れて上げると。あら不思議。
お茶は綺麗な飴色に変わります。どんな味がするんだろう?
「沁みない物は、滲みるようにしてあげたらいい。凍みた心もきっと溶けるだろうね」
「アメの雫は温めてあげれば、どんなところにも溶けるし、また雲のように形も変わります。ひと手間加えることで不思議と変わるものです」
お茶にいれても抜群。お菓子作りにもいいですよ。
お兄さんは微笑むと、あなた達に籠を差し出します。
「森が冷えると、皆様も温まらないでしょうから。あたたかなお手伝いをお願いできますか?」
迷いの森はいつでも真夜中。
だけど決して真っ暗ではありません。お空にはお月様がニコニコ黄色い明かりを届けてくれます。たくさんの木々には妖精さんが光の粉を取らして飛んでいるし、木々に実る果実は淡く色とりどりに照らしてくれます。地面では、ほら。妖精の粉を受けたキノコがぽんっと笠を開きます。ちょろちょろ流れる小川はそんな明かりをいくつも運んでキラキラ輝き眩しいくらい。
そんな森のど真ん中で、喫茶店『月の雫亭』はひっそり営業をしています。
大きな樫の木のうろ二つから、煌々灯りが漏れていて、その間にある大きな口に見えるのが入り口の扉です。ゆっくりあけると、扉から伸びたスズランが、チリリン、リリンとかわいらしい音を立てて皆さんの来訪を知らせます。
「寒いところようこそ。しかも今日はアメが降りそうですね」
長い髪を後ろでくくったマスターのお兄さんが、そう言って迷ったあなた達を迎え入れてくれました。
うろの窓から空を覗くと、確かに。今にも雨が降ってきそう。
こつん。
あら、そう言っている間に雨が窓に当たりました。この喫茶店に入って正解でした。
と思ったら。あれれ?
雨が窓の外をコツコツと叩きます。それはコツコツあたり、雫のまま窓辺にこつこつ積もっていきます。
滲みこまない雨なんて初めてです。
「これは雨? 雹?」
「アメですよ。今日はご機嫌斜めのようです。どうりで寒いはず」
機嫌が斜めだと雨が降るの?
変な話だと思いましたが、空を見上げてああ、と思いました。
雲が一つ傾いています。そこからこつこつ雫がこぼれ。まるで傾いた籠のよう。
どうして滲みないんですか?
「そりゃ、ご機嫌が悪いからじゃないかな。ムードが悪いとどんなものも心に沁みなくなる」
シルクハットの熊さんがしたり顔で言いました。
そして、窓から転がり落ちてきた雫を一つ、ティーカップに淹れて上げると。あら不思議。
お茶は綺麗な飴色に変わります。どんな味がするんだろう?
「沁みない物は、滲みるようにしてあげたらいい。凍みた心もきっと溶けるだろうね」
「アメの雫は温めてあげれば、どんなところにも溶けるし、また雲のように形も変わります。ひと手間加えることで不思議と変わるものです」
お茶にいれても抜群。お菓子作りにもいいですよ。
お兄さんは微笑むと、あなた達に籠を差し出します。
「森が冷えると、皆様も温まらないでしょうから。あたたかなお手伝いをお願いできますか?」
解説
迷いの森の中に、沁みこまない雨の雫がいくつかこぼれ落ちています。
これをあたたかくして溶かしてあげてください。
溶けた雫はお料理やお菓子作りにも利用できます。色んな雫を色んな方法であたためてみてください。
この世界はややメルヘンな世界です。世界観に壊さない程度であれば基本的になんでもありです。あなたが望めば空だって飛べるでしょう。雫がどこにあるのか、どうやって溶かすのか。どのように扱うのか。全て皆さんのアイデア次第です。突飛なアイデアもきっとお望みのままに。
これをあたたかくして溶かしてあげてください。
溶けた雫はお料理やお菓子作りにも利用できます。色んな雫を色んな方法であたためてみてください。
この世界はややメルヘンな世界です。世界観に壊さない程度であれば基本的になんでもありです。あなたが望めば空だって飛べるでしょう。雫がどこにあるのか、どうやって溶かすのか。どのように扱うのか。全て皆さんのアイデア次第です。突飛なアイデアもきっとお望みのままに。
マスターより
2015年は雨が多い年だったように思います。夏も比較的おだやかで、冬も大半の地方では例年よりずっと暖かいようでした。
そんなぬくもりは皆さんが作っていたとしたら。なんて考えて作らせていただきました。
ごゆっくり年末年始をお過ごしくださいませ。
今年一年ありがとうございました、よいお年を。
そんなぬくもりは皆さんが作っていたとしたら。なんて考えて作らせていただきました。
ごゆっくり年末年始をお過ごしくださいませ。
今年一年ありがとうございました、よいお年を。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/01/14 07:41
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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喫茶店『月の雫亭』にようこそ ケイルカ(ka4121) エルフ|15才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2016/01/05 23:23:12 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/01/04 08:34:50 |